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第54話:何とか無事?パーティーは終わりました
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「それでは私たちはこれで」
しばらくアデル様やティーナ様のご両親と話した後、彼らに一礼しその場を去ろうとしたのだが…
「待って、ローズ。僕もローズと一緒にいるよ。ほら、約束しただろう?今日は君の傍にずっといると」
そう言うと、アデル様が私の傍へとやって来た。確かにそんな約束はしたが、あの時は私1人で参加する予定だったからだ。でも今は、お兄様も一緒。さて、どうしよう…
「アデル、兄妹水入らずを邪魔してはいけないよ。それに、ローランド殿はずっとグラシュ国にいたのだ。色々な人に挨拶をしたいだろう。アデルが邪魔をしてどうするんだ」
「そうよ、アデル。あなたがローズ嬢と一緒にいたいのはわかるけれど、今日は我慢しなさい」
ご両親に論され、しぶしぶ戻るアデル様。ただ…アデル様のお母様に、私と一緒にいたいと勘違いされていた事が気になったが、よかったかしら?
若干気になりつつも、アデル様たちとお別れをした。
「今日はグリースティン家の方たちに直接お礼が言えてよかったよ。まさかあの無礼な男が、昔君を助けてくれた少年だったなんてね」
そう言ってクスクス笑っているお兄様。アデル様の事を無礼な男だなんて、失礼な人だ。
その時だった。
「ローズ!」
またもや私を呼ぶ声が。この声は、マイケル様だ。
「マイケル様、こんばんは」
「こちらにやって来たマイケル様に挨拶をした。後ろにはご両親もいる。
「ローズ、そのドレス、瞳の色とお揃いなんだね。よく似合っているよ。隣にいらっしゃるのは、兄上かい?」
「はい、兄のローランドです」
「ローランド・スターレスです。どうぞお見知りおきを」
お兄様も挨拶をした。すると急に真剣な表情になったマイケル様。
「ローランド殿、この度はローズに怪我をさせてしまい、申し訳ございませんでした。私の剣のせいで、ローズの額には、今も傷痕が残っております。令嬢にとって顔は命。その命ともいえる場所に傷をつけてしまうなんて、なんと詫びたらいいか。私にできる事は何でもさせていただくつもりです。どうか何なりと、申しつけ下さい」
マイケル様が深々と頭を下げたのだ。
「マイケル様、お止めください。あれは事故だと何度も申し上げたでしょう。それにこの傷痕も、そのうち消えます。どうかお気になさらずに」
「君がローズ嬢だね。この度は、息子が本当に申し訳ない事をした。私たちも直接謝罪に伺おうと思っていたのだが、マイケルに止められてね。どうか私たちが出来る事があれば、何でも言って欲しい」
そう言うと、マイケル様のご両親まで頭を下げたのだ。
「どうか頭をお上げください。私は平気ですので。もう過ぎた事です、どうか気にしないで下さい」
必死にマイケル様とご両親に訴えた。
「マイケル殿と言ったね。執事から話しは聞いた。君は騎士団に所属しているらしいね。真剣がどれほど危険か、分かっていたはずだ。それなのに、どうして中庭なんかで打ち合いをしていたのかな?本来なら、稽古場で行うはずだと思うのだが…」
「おっしゃる通りです。全て私の軽はずみな行動によるものです。本当に申し訳ございませんでした」
再び頭を下げるマイケル様。
「お兄様、もう過ぎた話です。今更蒸し返さないで下さい」
「ローズは黙っていなさい!マイケル殿、君の言う通り、ローズは令嬢だ。額に傷がある事で、今後結婚にも影響が出るかもしれない。ローズはすぐに“大丈夫だ”と言うが、きっと本人も傷痕の事を気にしているだろう。それに君の顔を見ると、怪我をした日の事を思い出すかもしれない。だから、どうかもうローズには近づかないで欲しい。それでは私たちはこれで。行くぞ、ローズ」
私の腕を掴み、その場を去ろうとするお兄様。
「ちょっとお兄様、いくら何でも、マイケル様に失礼ですわ。マイケル様、兄が申し訳ございません」
「失礼も何もない!ローズの顔に怪我を負わせたのだよ。それにしても、ローズは優しすぎる。ほら、行くぞ」
プリプリ怒るお兄様に連れられ、その場を後にする。チラリとマイケル様の方を見ると、呆然と立ちすくんでいた。
マイケル様はとてもいい人なのに、お兄様ったら!今度マイケル様に謝っておかないと。
完全に機嫌が悪くなったお兄様に連れられ、そのまま馬車に乗り込んだ。どうやらもう帰る様だ。
「それにしても、ローズは男友達が多いんだね。いいかい?君はまだ学生の身だ。恋だの愛だのはまだ早い。とにかく、今は学業に専念するんだ。そもそも、この国にローズ1人を置いておくのも心配だ。やはりグラシュ国のラーディエンス学院に編入する様、手続きをしよう」
ここに来て、またお兄様が訳の分からない事を言いだした。
「何度も申し上げておりますが、私はグラシュ国に行くつもりはありませんわ。ここにはカルミアやファリサ、ティーナ様もいらっしゃいます。特にティーナ様とは、学院で出会った大切な友達なのです。せっかく出来たばかりの友達と、お別れだなんて嫌ですわ!」
とにかく私は、セントラル学院を皆と一緒に卒業したいのだ!
「…ローズは本当に頑固だね…分かったよ。でも、これからは君に行動を逐一執事に報告させるからね。第一、あんな大けがをしたのに、連絡をよこさないなんて!今まで見たいな自由な行動はさせないから、そのつもりで」
何やら面倒な事を言っているが、とりあえず引き続きこの国で生活できそうだ。
それにしても、今日は色々な事があった。マイケル様には本当に申し訳ない事をしてしまったし。明日にでも謝らないと。
それでもなんとか無事パーティーが終わってよかったわ。
しばらくアデル様やティーナ様のご両親と話した後、彼らに一礼しその場を去ろうとしたのだが…
「待って、ローズ。僕もローズと一緒にいるよ。ほら、約束しただろう?今日は君の傍にずっといると」
そう言うと、アデル様が私の傍へとやって来た。確かにそんな約束はしたが、あの時は私1人で参加する予定だったからだ。でも今は、お兄様も一緒。さて、どうしよう…
「アデル、兄妹水入らずを邪魔してはいけないよ。それに、ローランド殿はずっとグラシュ国にいたのだ。色々な人に挨拶をしたいだろう。アデルが邪魔をしてどうするんだ」
「そうよ、アデル。あなたがローズ嬢と一緒にいたいのはわかるけれど、今日は我慢しなさい」
ご両親に論され、しぶしぶ戻るアデル様。ただ…アデル様のお母様に、私と一緒にいたいと勘違いされていた事が気になったが、よかったかしら?
若干気になりつつも、アデル様たちとお別れをした。
「今日はグリースティン家の方たちに直接お礼が言えてよかったよ。まさかあの無礼な男が、昔君を助けてくれた少年だったなんてね」
そう言ってクスクス笑っているお兄様。アデル様の事を無礼な男だなんて、失礼な人だ。
その時だった。
「ローズ!」
またもや私を呼ぶ声が。この声は、マイケル様だ。
「マイケル様、こんばんは」
「こちらにやって来たマイケル様に挨拶をした。後ろにはご両親もいる。
「ローズ、そのドレス、瞳の色とお揃いなんだね。よく似合っているよ。隣にいらっしゃるのは、兄上かい?」
「はい、兄のローランドです」
「ローランド・スターレスです。どうぞお見知りおきを」
お兄様も挨拶をした。すると急に真剣な表情になったマイケル様。
「ローランド殿、この度はローズに怪我をさせてしまい、申し訳ございませんでした。私の剣のせいで、ローズの額には、今も傷痕が残っております。令嬢にとって顔は命。その命ともいえる場所に傷をつけてしまうなんて、なんと詫びたらいいか。私にできる事は何でもさせていただくつもりです。どうか何なりと、申しつけ下さい」
マイケル様が深々と頭を下げたのだ。
「マイケル様、お止めください。あれは事故だと何度も申し上げたでしょう。それにこの傷痕も、そのうち消えます。どうかお気になさらずに」
「君がローズ嬢だね。この度は、息子が本当に申し訳ない事をした。私たちも直接謝罪に伺おうと思っていたのだが、マイケルに止められてね。どうか私たちが出来る事があれば、何でも言って欲しい」
そう言うと、マイケル様のご両親まで頭を下げたのだ。
「どうか頭をお上げください。私は平気ですので。もう過ぎた事です、どうか気にしないで下さい」
必死にマイケル様とご両親に訴えた。
「マイケル殿と言ったね。執事から話しは聞いた。君は騎士団に所属しているらしいね。真剣がどれほど危険か、分かっていたはずだ。それなのに、どうして中庭なんかで打ち合いをしていたのかな?本来なら、稽古場で行うはずだと思うのだが…」
「おっしゃる通りです。全て私の軽はずみな行動によるものです。本当に申し訳ございませんでした」
再び頭を下げるマイケル様。
「お兄様、もう過ぎた話です。今更蒸し返さないで下さい」
「ローズは黙っていなさい!マイケル殿、君の言う通り、ローズは令嬢だ。額に傷がある事で、今後結婚にも影響が出るかもしれない。ローズはすぐに“大丈夫だ”と言うが、きっと本人も傷痕の事を気にしているだろう。それに君の顔を見ると、怪我をした日の事を思い出すかもしれない。だから、どうかもうローズには近づかないで欲しい。それでは私たちはこれで。行くぞ、ローズ」
私の腕を掴み、その場を去ろうとするお兄様。
「ちょっとお兄様、いくら何でも、マイケル様に失礼ですわ。マイケル様、兄が申し訳ございません」
「失礼も何もない!ローズの顔に怪我を負わせたのだよ。それにしても、ローズは優しすぎる。ほら、行くぞ」
プリプリ怒るお兄様に連れられ、その場を後にする。チラリとマイケル様の方を見ると、呆然と立ちすくんでいた。
マイケル様はとてもいい人なのに、お兄様ったら!今度マイケル様に謝っておかないと。
完全に機嫌が悪くなったお兄様に連れられ、そのまま馬車に乗り込んだ。どうやらもう帰る様だ。
「それにしても、ローズは男友達が多いんだね。いいかい?君はまだ学生の身だ。恋だの愛だのはまだ早い。とにかく、今は学業に専念するんだ。そもそも、この国にローズ1人を置いておくのも心配だ。やはりグラシュ国のラーディエンス学院に編入する様、手続きをしよう」
ここに来て、またお兄様が訳の分からない事を言いだした。
「何度も申し上げておりますが、私はグラシュ国に行くつもりはありませんわ。ここにはカルミアやファリサ、ティーナ様もいらっしゃいます。特にティーナ様とは、学院で出会った大切な友達なのです。せっかく出来たばかりの友達と、お別れだなんて嫌ですわ!」
とにかく私は、セントラル学院を皆と一緒に卒業したいのだ!
「…ローズは本当に頑固だね…分かったよ。でも、これからは君に行動を逐一執事に報告させるからね。第一、あんな大けがをしたのに、連絡をよこさないなんて!今まで見たいな自由な行動はさせないから、そのつもりで」
何やら面倒な事を言っているが、とりあえず引き続きこの国で生活できそうだ。
それにしても、今日は色々な事があった。マイケル様には本当に申し訳ない事をしてしまったし。明日にでも謝らないと。
それでもなんとか無事パーティーが終わってよかったわ。
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