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第53話:改めてアデル様のご両親にお礼を言いました
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「それじゃあ、また後で」
ファリサやカルミアと一旦別れた。そういえばマイケル様が、今回のお料理は、格別に美味しいと言っていたわね。
「お兄様、今回のパーティーは前に王宮で料理長をしていたシェフが手掛けているそうなのですよ。せっかくですから、頂きましょう」
「そうなのかい?それはぜひ食べてみたいな」
お兄様と一緒にお料理を取りに行き、ホールの隅に準備されているイスに座って食べる。
「このお肉、柔らかくて味がしっかりついていて美味しいな」
「こちらの海鮮たっぷりのパエリアも美味しいですわよ。魚介のうまみが詰まっていますわ」
マイケル様に教えていただいた通り、本当に美味しい料理の数々だ。せっかくなので、デザートまでしっかり頂いた。お腹も膨れたので、少し中庭でも散歩するか、そう思った時だった。
「ローズ!」
「ローズ様」
声を掛けてきたのは、アデル様家族とティーナ様家族だ。
「アデル様、ティーナ様、グラス様、それにご家族様、こんばんわ。ティーナ様のお父様、お母様、以前はご自宅にお邪魔させていただき、ありがとうございました」
ティーナ様のご両親に向かって頭を下げた。
「こちらこそ、ティーナと仲良くしてくれてありがとう。あの後、グラスが乱入したと聞いたよ。本当に申し訳なかったね。また是非遊びに来て欲しい」
ティーナ様のご両親が、にっこり笑ってくれた。
「ティーナ・グリースティン譲とご両親ですね。お初にお目にかかります。私はローズの兄、ローランド・スターレスと申します。今日は両親がどうしても出席できず、兄である私が参加しました。いつも妹と仲良くして頂き、ありがとうございます」
お兄様がティーナ様のご両親に頭を下げた。
「君がローランド殿か。娘から話しは聞いているよ。非常に優秀で、今度グラシュ国で教授になるそうではないか。君の様な若い方が教授だなんて、本当に素晴らしいよ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。ですが、私1人の力では成し遂げられなかった事です。私に必死に学問を叩き込んでくださった恩師や、陰ながら応援してくれた家族のお陰です」
「君は随分と謙虚なんだね。ローズ嬢も本当に優しい令嬢だし。素敵な兄妹だ」
そう言ってティーナ様のお父様が笑った。
「こちらの方は、アデル殿のご両親ですね。いつも妹がお世話になっている様で」
今度はアデル様のご両親に頭を下げた。
「こちらこそ、ローズ嬢には随分とアデルが迷惑を掛けている様で。実は私たちも、ローズ嬢に会うのは初めてなんだ…そういえば、5年半くらい前に一度会っていたね」
「はい、あの時は無実の罪を着せられた私をお助けいただき、ありがとうございます。あの時助けていただけなければ、私は一方的に犯人にされておりましたわ」
改めてアデル様のご両親に頭を下げた。
「両親が来ていないというだけで、一方的に君を犯人に仕立て上げたあいつらが悪いんだよ。それに、礼ならアデルに言ってあげて欲しい。君の無実を証明し、あの親子に文句を言ったのはアデルなのだからね」
「そうでしたわ。アデル様、改めてあの時はありがとうございました。あの日、あなた様に出会えていなければ、私はきっと今頃、人間不信になっておりました」
アデル様にも頭を下げた。
「僕はただ、あいつらの言いがかりに腹が立っただけだよ。でも結果的に、君を助けられてよかった」
アデル様が微笑んでくれる。そういえば約5年半前も、こんな風にほほ笑んでくれたわね。あの時の笑顔がアデル様に戻ってよかったわ。
「ローズ、一体何の話をしているのだい?俺にもわかる様に説明してくれ」
お兄様が、何が何だか分からないと言った表情で話しかけてきた。
「昔話したではありませんか。ある令嬢の誕生日パーティーに呼ばれたとき、両親が一緒ではなかったからと、プレゼントを盗んだ犯人にされたと。その時、アデル様とご両親に助けて頂いたのですわ」
「そういえば、そんな腹ただしい事件もあったな。そうか、あの時助けて頂いたのは、確かにグリースティン家だったな…」
クルリとアデル様とご両親の方を向き直したお兄様。
「あの時は、妹をお助けいただき、ありがとうございました。家の両親はご存じの通り、子供より仕事を優先するどうしようもない親でして。そんな中、妹のかばい、助けて頂き本当に感謝いたします。あの時あなた様達が助けてくれなければ、妹は心に深い傷を負っていたでしょう。本当にありがとうございました!」
深々とお礼を言うお兄様。あの時の話は、私からも執事からもお兄様に伝えた。そして、お兄様からあの家に正式に抗議文を送ったらしい。
「そういえば、あの後君から長い感謝の手紙を頂いたね。非常に心のこもった手紙で、感動したよ。それも兄君から頂くなんて思ってもみなかった。そうか、君があの手紙をくれたのか」
なんですって!お兄様ったら、アデル様のご両親にも手紙を送っていたなんて…知らなかったわ。
「とんでもございません。本来であれば直接伺ってお礼をしなければいけないところを。でも、今回改めてお礼が言えてよかった。それからアデル殿、君にも感謝している。妹を助けてくれて、ありがとう。どうかこれからも、妹と仲良くしてあげて欲しい」
「もちろんです。僕が命に代えても、ローズを守りますから、どうぞご安心ください!」
なぜかアデル様が張り切っている。最近のアデル様、本当にどうしたのかしら?
でも、今回の件でお兄様のアデル様へのイメージもアップしたみたいだし、よかったわ。
ファリサやカルミアと一旦別れた。そういえばマイケル様が、今回のお料理は、格別に美味しいと言っていたわね。
「お兄様、今回のパーティーは前に王宮で料理長をしていたシェフが手掛けているそうなのですよ。せっかくですから、頂きましょう」
「そうなのかい?それはぜひ食べてみたいな」
お兄様と一緒にお料理を取りに行き、ホールの隅に準備されているイスに座って食べる。
「このお肉、柔らかくて味がしっかりついていて美味しいな」
「こちらの海鮮たっぷりのパエリアも美味しいですわよ。魚介のうまみが詰まっていますわ」
マイケル様に教えていただいた通り、本当に美味しい料理の数々だ。せっかくなので、デザートまでしっかり頂いた。お腹も膨れたので、少し中庭でも散歩するか、そう思った時だった。
「ローズ!」
「ローズ様」
声を掛けてきたのは、アデル様家族とティーナ様家族だ。
「アデル様、ティーナ様、グラス様、それにご家族様、こんばんわ。ティーナ様のお父様、お母様、以前はご自宅にお邪魔させていただき、ありがとうございました」
ティーナ様のご両親に向かって頭を下げた。
「こちらこそ、ティーナと仲良くしてくれてありがとう。あの後、グラスが乱入したと聞いたよ。本当に申し訳なかったね。また是非遊びに来て欲しい」
ティーナ様のご両親が、にっこり笑ってくれた。
「ティーナ・グリースティン譲とご両親ですね。お初にお目にかかります。私はローズの兄、ローランド・スターレスと申します。今日は両親がどうしても出席できず、兄である私が参加しました。いつも妹と仲良くして頂き、ありがとうございます」
お兄様がティーナ様のご両親に頭を下げた。
「君がローランド殿か。娘から話しは聞いているよ。非常に優秀で、今度グラシュ国で教授になるそうではないか。君の様な若い方が教授だなんて、本当に素晴らしいよ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます。ですが、私1人の力では成し遂げられなかった事です。私に必死に学問を叩き込んでくださった恩師や、陰ながら応援してくれた家族のお陰です」
「君は随分と謙虚なんだね。ローズ嬢も本当に優しい令嬢だし。素敵な兄妹だ」
そう言ってティーナ様のお父様が笑った。
「こちらの方は、アデル殿のご両親ですね。いつも妹がお世話になっている様で」
今度はアデル様のご両親に頭を下げた。
「こちらこそ、ローズ嬢には随分とアデルが迷惑を掛けている様で。実は私たちも、ローズ嬢に会うのは初めてなんだ…そういえば、5年半くらい前に一度会っていたね」
「はい、あの時は無実の罪を着せられた私をお助けいただき、ありがとうございます。あの時助けていただけなければ、私は一方的に犯人にされておりましたわ」
改めてアデル様のご両親に頭を下げた。
「両親が来ていないというだけで、一方的に君を犯人に仕立て上げたあいつらが悪いんだよ。それに、礼ならアデルに言ってあげて欲しい。君の無実を証明し、あの親子に文句を言ったのはアデルなのだからね」
「そうでしたわ。アデル様、改めてあの時はありがとうございました。あの日、あなた様に出会えていなければ、私はきっと今頃、人間不信になっておりました」
アデル様にも頭を下げた。
「僕はただ、あいつらの言いがかりに腹が立っただけだよ。でも結果的に、君を助けられてよかった」
アデル様が微笑んでくれる。そういえば約5年半前も、こんな風にほほ笑んでくれたわね。あの時の笑顔がアデル様に戻ってよかったわ。
「ローズ、一体何の話をしているのだい?俺にもわかる様に説明してくれ」
お兄様が、何が何だか分からないと言った表情で話しかけてきた。
「昔話したではありませんか。ある令嬢の誕生日パーティーに呼ばれたとき、両親が一緒ではなかったからと、プレゼントを盗んだ犯人にされたと。その時、アデル様とご両親に助けて頂いたのですわ」
「そういえば、そんな腹ただしい事件もあったな。そうか、あの時助けて頂いたのは、確かにグリースティン家だったな…」
クルリとアデル様とご両親の方を向き直したお兄様。
「あの時は、妹をお助けいただき、ありがとうございました。家の両親はご存じの通り、子供より仕事を優先するどうしようもない親でして。そんな中、妹のかばい、助けて頂き本当に感謝いたします。あの時あなた様達が助けてくれなければ、妹は心に深い傷を負っていたでしょう。本当にありがとうございました!」
深々とお礼を言うお兄様。あの時の話は、私からも執事からもお兄様に伝えた。そして、お兄様からあの家に正式に抗議文を送ったらしい。
「そういえば、あの後君から長い感謝の手紙を頂いたね。非常に心のこもった手紙で、感動したよ。それも兄君から頂くなんて思ってもみなかった。そうか、君があの手紙をくれたのか」
なんですって!お兄様ったら、アデル様のご両親にも手紙を送っていたなんて…知らなかったわ。
「とんでもございません。本来であれば直接伺ってお礼をしなければいけないところを。でも、今回改めてお礼が言えてよかった。それからアデル殿、君にも感謝している。妹を助けてくれて、ありがとう。どうかこれからも、妹と仲良くしてあげて欲しい」
「もちろんです。僕が命に代えても、ローズを守りますから、どうぞご安心ください!」
なぜかアデル様が張り切っている。最近のアデル様、本当にどうしたのかしら?
でも、今回の件でお兄様のアデル様へのイメージもアップしたみたいだし、よかったわ。
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