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第86話:アデル様の家での生活が始まります
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その日はアデル様の家族とティーナ様の家族が、私の為にパーティーを開いてくれた。
「ローズ様、もう戻っていらっしゃらないかと思って、心配していたのですよ。でも、戻って来て下さって本当によかったですわ」
ティーナ様が目に涙を浮かべている。
「心配かけてごめんなさい。中々帰ると言い出せなくて…でも、アデル様が迎えに来てくださったから、無事帰る事が出来ましたわ。ただ、また再来月にはグラシュ国に行く予定ですが」
「そういえば、お兄様がご結婚なさるのですよね。再来月ですか…学期末休みだし、私も行きたいですわ…」
「それでしたら、一緒に行きましょう。義姉もきっと喜びますわ。私の義姉になる方は、本当に優しくていつも私の味方になって下さったのです。本当に、お兄様にはもったいない方ですわ」
「まあ、義理のお姉様は、そんなに素敵な方なのですね。私もいずれローズ様の義姉になる身です。その方に負けないように、頑張らないと」
そうか…私がアデル様と結婚するという事は、ティーナ様が義理のお姉様になるという事か。
「ティーナお義姉様ですか。それは素敵ですわ」
「やだ、ローズ様。ティーナお義姉様だなんて。でも、素敵な響きですわね。それじゃあ、私も再来月はローズ様と一緒に、グラシュ国に行こうかしら」
「あら、楽しそうね。ローズ嬢、本当にティーナの事、ありがとうございました。あなたという友達が出来てから、本当にこの子、明るくなったのですよ」
私に話しかけてきたのは、ティーナ様のお母様だ。
「家もローズちゃんのお陰で、アデルは人が変わったように自分の感情を表すようになったのよ。あの子…子供の頃から我慢する癖があって、心配していたの。ローズちゃん、アデルを選んでくれてありがとう」
なぜかアデル様のお母様にもお礼を言われた。
「お礼を言うのは私の方ですわ。アデル様やティーナ様のお陰で、私は今とても幸せですわ。大好きなお2人に囲まれて。そしてこれからも、ずっと2人と一緒にいたいと思っております。それが、私の一番の幸せですので」
「ローズ、僕の事をそう言ってくれるのは嬉しいが、ティーナと同じ立ち位置なのはちょっと気に入らないな。君は僕の婚約者になるんだよ。ティーナとの距離感も、今後は考えて行ってもらわないとね」
私を後ろから抱きしめるのは、アデル様だ。
「もう、アデルったら。本当にグラスそっくりになってきたわね。ローズちゃん、こんな子だけれど、これからもよろしくお願いします。もしアデルの事で悩んでいることがあったら、いつでも言ってちょうだい。私に出来る事なら、何でもするから。そうそう、今度女4人で、街に買い物にでも行きましょうね」
ニコニコしながら、そう言うのはアデル様のお母様だ。
「はい、是非行きた…」
「母上、ローズは僕の婚約者になる子だ。あまり母上の好き勝手にはさせないし、4人でなんて出掛けさせないからね」
「アデルの言う通りだ。街は危険なんだ。母上やおば様は年増だから安心かもしれないが、ティーナは美しいんだよ。万が一誘拐でもされたらどうするんだ」
グラス様、いくら何でも年増は失礼ですわよ。
「ちょっとグラス、誰が年増よ!私たちはこれでも、この国トップ2の美しさを誇っていたのよ。本当に失礼しちゃうわ」
「そうよ、そもそも、グラスはティーナを縛りすぎよ。少しくらい、女性だけで出かけてもいいでしょう」
必死に訴えるお母様チーム。でも…
「ダメなものはダメです!とにかく、ティーナは僕がいるとき以外は、街には連れていきませんから」
そうはっきりと言い切ったグラス様。さすがね…
ブーブー文句を言うお母様チームを蹴散らし、ティーナ様を連れて先に帰ってしまったグラス様。さらにアデル様までも、私を連れて離れに戻ろうとしている。
その為、今日のパーティーはこれにてお開きになった。
「さあ、ローズ、疲れただろう。離れに戻ろう」
アデル様と一緒に、離れに戻ってきた。ちなみに私とアデル様の部屋は隣同士だ。
「ローズ、それじゃあまた」
「はい、お休みなさい」
アデル様と別れ、1人部屋に戻る。部屋には、ずっと私のお世話をしてくれていたメイドたちの姿も。
「あなた達、来てくれたのね。嬉しいわ」
「もちろんです、私たちは、ずっとお嬢様と一緒です」
そう言ってほほ笑んでくれたメイドたち。家からメイドや料理長たちが来てくれているとは聞いていたが、実際に姿を見ると嬉しい。
早速湯あみを済ませ、ベッドに潜り込む。今日からここが、私の家だ。有難い事に、私の部屋にあった家財道具は、全てこの部屋に運ばれていた。まるで自分の屋敷にいるみたいだ。
その時だった。ドアがガチャリと開いたと思ったら、アデル様の姿が。
「アデル様、どうされましたか?」
「どうって、一緒に寝るために来たんだよ。さあ、寝よう。大丈夫だよ、正式に結婚するまで、手は出さないから」
そう言うと、アデル様は私のベッドに潜り込み、ギュッと抱きしめてきた。さすがに一緒に寝るのは…そう言おうと持ったのだが。
「本当はずっとローズを抱きしめて眠りたかったんだ。やっと夢が叶ったよ」
嬉しそうにそう言われては、ダメだなんて言えない。仕方ない、アデル様と一緒になるか。それにしても、アデル様の腕の中は、本当に温かいわ…
「アデル様の腕の中は、温かくて落ち着きます」
「そうかい、それは良かった。僕もローズを抱きしめていると、心が落ち着くよ。さあ、今日は疲れただろう。ゆっくりお休み」
「はい、お休みなさい」
ゆっくり目を閉じ、そのまま眠りに付いたのであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
「ローズ様、もう戻っていらっしゃらないかと思って、心配していたのですよ。でも、戻って来て下さって本当によかったですわ」
ティーナ様が目に涙を浮かべている。
「心配かけてごめんなさい。中々帰ると言い出せなくて…でも、アデル様が迎えに来てくださったから、無事帰る事が出来ましたわ。ただ、また再来月にはグラシュ国に行く予定ですが」
「そういえば、お兄様がご結婚なさるのですよね。再来月ですか…学期末休みだし、私も行きたいですわ…」
「それでしたら、一緒に行きましょう。義姉もきっと喜びますわ。私の義姉になる方は、本当に優しくていつも私の味方になって下さったのです。本当に、お兄様にはもったいない方ですわ」
「まあ、義理のお姉様は、そんなに素敵な方なのですね。私もいずれローズ様の義姉になる身です。その方に負けないように、頑張らないと」
そうか…私がアデル様と結婚するという事は、ティーナ様が義理のお姉様になるという事か。
「ティーナお義姉様ですか。それは素敵ですわ」
「やだ、ローズ様。ティーナお義姉様だなんて。でも、素敵な響きですわね。それじゃあ、私も再来月はローズ様と一緒に、グラシュ国に行こうかしら」
「あら、楽しそうね。ローズ嬢、本当にティーナの事、ありがとうございました。あなたという友達が出来てから、本当にこの子、明るくなったのですよ」
私に話しかけてきたのは、ティーナ様のお母様だ。
「家もローズちゃんのお陰で、アデルは人が変わったように自分の感情を表すようになったのよ。あの子…子供の頃から我慢する癖があって、心配していたの。ローズちゃん、アデルを選んでくれてありがとう」
なぜかアデル様のお母様にもお礼を言われた。
「お礼を言うのは私の方ですわ。アデル様やティーナ様のお陰で、私は今とても幸せですわ。大好きなお2人に囲まれて。そしてこれからも、ずっと2人と一緒にいたいと思っております。それが、私の一番の幸せですので」
「ローズ、僕の事をそう言ってくれるのは嬉しいが、ティーナと同じ立ち位置なのはちょっと気に入らないな。君は僕の婚約者になるんだよ。ティーナとの距離感も、今後は考えて行ってもらわないとね」
私を後ろから抱きしめるのは、アデル様だ。
「もう、アデルったら。本当にグラスそっくりになってきたわね。ローズちゃん、こんな子だけれど、これからもよろしくお願いします。もしアデルの事で悩んでいることがあったら、いつでも言ってちょうだい。私に出来る事なら、何でもするから。そうそう、今度女4人で、街に買い物にでも行きましょうね」
ニコニコしながら、そう言うのはアデル様のお母様だ。
「はい、是非行きた…」
「母上、ローズは僕の婚約者になる子だ。あまり母上の好き勝手にはさせないし、4人でなんて出掛けさせないからね」
「アデルの言う通りだ。街は危険なんだ。母上やおば様は年増だから安心かもしれないが、ティーナは美しいんだよ。万が一誘拐でもされたらどうするんだ」
グラス様、いくら何でも年増は失礼ですわよ。
「ちょっとグラス、誰が年増よ!私たちはこれでも、この国トップ2の美しさを誇っていたのよ。本当に失礼しちゃうわ」
「そうよ、そもそも、グラスはティーナを縛りすぎよ。少しくらい、女性だけで出かけてもいいでしょう」
必死に訴えるお母様チーム。でも…
「ダメなものはダメです!とにかく、ティーナは僕がいるとき以外は、街には連れていきませんから」
そうはっきりと言い切ったグラス様。さすがね…
ブーブー文句を言うお母様チームを蹴散らし、ティーナ様を連れて先に帰ってしまったグラス様。さらにアデル様までも、私を連れて離れに戻ろうとしている。
その為、今日のパーティーはこれにてお開きになった。
「さあ、ローズ、疲れただろう。離れに戻ろう」
アデル様と一緒に、離れに戻ってきた。ちなみに私とアデル様の部屋は隣同士だ。
「ローズ、それじゃあまた」
「はい、お休みなさい」
アデル様と別れ、1人部屋に戻る。部屋には、ずっと私のお世話をしてくれていたメイドたちの姿も。
「あなた達、来てくれたのね。嬉しいわ」
「もちろんです、私たちは、ずっとお嬢様と一緒です」
そう言ってほほ笑んでくれたメイドたち。家からメイドや料理長たちが来てくれているとは聞いていたが、実際に姿を見ると嬉しい。
早速湯あみを済ませ、ベッドに潜り込む。今日からここが、私の家だ。有難い事に、私の部屋にあった家財道具は、全てこの部屋に運ばれていた。まるで自分の屋敷にいるみたいだ。
その時だった。ドアがガチャリと開いたと思ったら、アデル様の姿が。
「アデル様、どうされましたか?」
「どうって、一緒に寝るために来たんだよ。さあ、寝よう。大丈夫だよ、正式に結婚するまで、手は出さないから」
そう言うと、アデル様は私のベッドに潜り込み、ギュッと抱きしめてきた。さすがに一緒に寝るのは…そう言おうと持ったのだが。
「本当はずっとローズを抱きしめて眠りたかったんだ。やっと夢が叶ったよ」
嬉しそうにそう言われては、ダメだなんて言えない。仕方ない、アデル様と一緒になるか。それにしても、アデル様の腕の中は、本当に温かいわ…
「アデル様の腕の中は、温かくて落ち着きます」
「そうかい、それは良かった。僕もローズを抱きしめていると、心が落ち着くよ。さあ、今日は疲れただろう。ゆっくりお休み」
「はい、お休みなさい」
ゆっくり目を閉じ、そのまま眠りに付いたのであった。
※次回最終話です。
よろしくお願いしますm(__)m
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