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第52話:騎士団の宿舎に来ました
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何だか温かくて気持ちいい。ここは一体…
「リリア、おはよう」
「ゼルス様、申し訳ございません。私、寝坊してしまったのですね。すぐに朝食の準備を…あら?ここは?」
見覚えのない部屋が、目に飛び込んできた。
「ここは俺が働いている騎士団の宿舎の一角だよ。リリア、昨日は怖い思いをさせて、本当にすまなかった。あんな小汚いところにいたのだ。体が気持ち悪いだろう。湯あみをしてくれ。湯あみが終わったら、食事にしよう」
騎士団の宿舎?そうか、昨日私は男たちに誘拐されたのだった。それで、ゼルス様が助けに来てくださって。
ふとゼルス様の方を見つめた。なんだか随分とやつれているように見える。きっと私がグーグー寝ている間も、ずっと働いていたのだろう。
「ゼルス様、昨日はお助けいただき、ありがとうございました。お陰で隣国に売られずに済みましたわ」
「誰がリリアを隣国になんて売るものか…本当に無事でよかった。君の心にも深い傷を負わせてしまってすまなかった。今日はここでゆっくり休んでくれ。それじゃあ俺は、一旦部屋から出るよ。湯あみが済んだら、この通信機で教えてくれるかい?」
そう言うと、ゼルス様が見た事のない機械を渡してきたのだ。
「これは何ですか?」
「そうか、リリアは通信機を知らないのだな。これを使うと、遠くにいる相手と会話が出来るのだよ。騎士団員たちは、みんな持っている。これでお互いの居場所や状況を把握するんだ」
なるほど、その様な物があるのか。
「分かりましたわ。それではお借りいたしますね」
ゼルス様を見送った後、湯あみを済ませると、通信機を使い連絡を取る。すると、朝食を持ってきてくれたゼルス様。2人で仲良く朝食を頂いた。
「このサンドウィッチ、とても美味しいですね。このお料理は、誰が作っているのですか?」
「騎士団内には、大きな食堂があってね。そこで作っているのだよ。俺はリリアの作った料理の方が、ずっとうまいと思うが。まあ、致し方ない」
ゼルス様は、いつもそう言ってくれる。それがなんだか嬉しい。
「あの…リリア、この後なのだが、その…大変心苦しいのだが、昨日の事を話してもらえないだろうか?もちろん、無理のない範囲で構わないから」
「ええ、もちろんですわ。私に出来る事なら、何でも協力いたします。何か事件が起こったら、事情聴取と言うものが行われるのですよね。しっかり協力させていただきます。それよりも、ルルはどこですか?」
確かルルと一緒に逃げて来たと思ったのだが、ルルの姿がどこにもないのだ。多分ルーク様と一緒にいるのだとは思うけれど、私はあの場で意識を飛ばしてしまったから、あの後どうなったのか分からない。
「あの女なら、ルークと一緒に、隣の部屋で休んでいるよ。元気そうだから、心配はいらない」
「そうですか、よかったです。あの…ルルに会いに行ってもいいですか?ルルが傍にいてくれたお陰で、私はあの状況に立ち向かう事が出来ましたので」
「ああ、もちろん会いに行ってもいいよ。ルークの話では、あの女もリリアに会いたがっていた様だし」
「それは本当ですか?それでは少しだけ、ルルの様子を見て参りますね」
「リリア、部屋の外に出てはダメだ…」
「えっ…」
扉を開けると、大勢の騎士団員の方たちが、待機していたのだ。この人たちは…
「彼女がゼルス隊長の恋人か…綺麗な子だな…」
「ピンク色の髪をしているぞ。妖精か何かなのか?」
「ゼルス隊長が隠したがる理由もわかるな。こんなかわいい子、俺たちには見せたくないか」
何やら騎士様たちが呟いている。ここは挨拶をしておかないと!そう思ったのだが…
「リリア、勝手に外に出ないでくれ。お前たち、こんなところで油を売っていないで、仕事をしろ!隊長たちまで、一体何をされているのですか!」
「いや…あのゼルス隊長が、あれほどまでに取り乱すほど愛している女性に、興味があってね。確かに美しい女性だな…」
「こんな綺麗な女性、そうそういないぞ。一体どこで見つけてきたのだい?」
「俺をからかわないで下さい。とにかくリリアは昨日の件で、まだ疲れが取れておりませんので。事情聴取も後程俺が行う予定です!」
事情聴取?そうだったわ、昨日の事をしっかり説明しなくちゃ!
「リリア、おはよう」
「ゼルス様、申し訳ございません。私、寝坊してしまったのですね。すぐに朝食の準備を…あら?ここは?」
見覚えのない部屋が、目に飛び込んできた。
「ここは俺が働いている騎士団の宿舎の一角だよ。リリア、昨日は怖い思いをさせて、本当にすまなかった。あんな小汚いところにいたのだ。体が気持ち悪いだろう。湯あみをしてくれ。湯あみが終わったら、食事にしよう」
騎士団の宿舎?そうか、昨日私は男たちに誘拐されたのだった。それで、ゼルス様が助けに来てくださって。
ふとゼルス様の方を見つめた。なんだか随分とやつれているように見える。きっと私がグーグー寝ている間も、ずっと働いていたのだろう。
「ゼルス様、昨日はお助けいただき、ありがとうございました。お陰で隣国に売られずに済みましたわ」
「誰がリリアを隣国になんて売るものか…本当に無事でよかった。君の心にも深い傷を負わせてしまってすまなかった。今日はここでゆっくり休んでくれ。それじゃあ俺は、一旦部屋から出るよ。湯あみが済んだら、この通信機で教えてくれるかい?」
そう言うと、ゼルス様が見た事のない機械を渡してきたのだ。
「これは何ですか?」
「そうか、リリアは通信機を知らないのだな。これを使うと、遠くにいる相手と会話が出来るのだよ。騎士団員たちは、みんな持っている。これでお互いの居場所や状況を把握するんだ」
なるほど、その様な物があるのか。
「分かりましたわ。それではお借りいたしますね」
ゼルス様を見送った後、湯あみを済ませると、通信機を使い連絡を取る。すると、朝食を持ってきてくれたゼルス様。2人で仲良く朝食を頂いた。
「このサンドウィッチ、とても美味しいですね。このお料理は、誰が作っているのですか?」
「騎士団内には、大きな食堂があってね。そこで作っているのだよ。俺はリリアの作った料理の方が、ずっとうまいと思うが。まあ、致し方ない」
ゼルス様は、いつもそう言ってくれる。それがなんだか嬉しい。
「あの…リリア、この後なのだが、その…大変心苦しいのだが、昨日の事を話してもらえないだろうか?もちろん、無理のない範囲で構わないから」
「ええ、もちろんですわ。私に出来る事なら、何でも協力いたします。何か事件が起こったら、事情聴取と言うものが行われるのですよね。しっかり協力させていただきます。それよりも、ルルはどこですか?」
確かルルと一緒に逃げて来たと思ったのだが、ルルの姿がどこにもないのだ。多分ルーク様と一緒にいるのだとは思うけれど、私はあの場で意識を飛ばしてしまったから、あの後どうなったのか分からない。
「あの女なら、ルークと一緒に、隣の部屋で休んでいるよ。元気そうだから、心配はいらない」
「そうですか、よかったです。あの…ルルに会いに行ってもいいですか?ルルが傍にいてくれたお陰で、私はあの状況に立ち向かう事が出来ましたので」
「ああ、もちろん会いに行ってもいいよ。ルークの話では、あの女もリリアに会いたがっていた様だし」
「それは本当ですか?それでは少しだけ、ルルの様子を見て参りますね」
「リリア、部屋の外に出てはダメだ…」
「えっ…」
扉を開けると、大勢の騎士団員の方たちが、待機していたのだ。この人たちは…
「彼女がゼルス隊長の恋人か…綺麗な子だな…」
「ピンク色の髪をしているぞ。妖精か何かなのか?」
「ゼルス隊長が隠したがる理由もわかるな。こんなかわいい子、俺たちには見せたくないか」
何やら騎士様たちが呟いている。ここは挨拶をしておかないと!そう思ったのだが…
「リリア、勝手に外に出ないでくれ。お前たち、こんなところで油を売っていないで、仕事をしろ!隊長たちまで、一体何をされているのですか!」
「いや…あのゼルス隊長が、あれほどまでに取り乱すほど愛している女性に、興味があってね。確かに美しい女性だな…」
「こんな綺麗な女性、そうそういないぞ。一体どこで見つけてきたのだい?」
「俺をからかわないで下さい。とにかくリリアは昨日の件で、まだ疲れが取れておりませんので。事情聴取も後程俺が行う予定です!」
事情聴取?そうだったわ、昨日の事をしっかり説明しなくちゃ!
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