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第54話:少しでも役に立ちたくて
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部屋に戻ると、ゼルス様が私を椅子に座らせた。そして真っすぐ私を見つめる。
「いいかい、リリア。ここは騎士団の宿舎だ。若くて凶暴な男たちが、うようよいる、とても危険な場所だ。申し訳ないが、ここにいる間は、俺の許可なく部屋から絶対に出ないでくれ」
「凶暴だなんて。皆さん優しそうな方たちばかりでしたよ。それに、騎士団でお世話になるのでしたら、私も何かお手伝いをさせていただきたいですわ。何もせずにお世話になるだなんて、申し訳なっくて…」
「申し訳ないと感じる必要はないよ。それに、君が思っているよりも、奴らは凶暴なんだ。とにかく、部屋で大人しくしていてくれ。それから、俺が外出中は、部屋の鍵をかけておくのだよ。万が一、アホ共…失礼、隊員たちが押しかけてくると大変だからね」
隊員さんたちが押しかけてくる?そんな事なんて、あるのかしら?もしかしたら、私が勝手にうろうろとして、隊員さんたちの邪魔をしないか心配しているのかもしれない。
「承知しましたわ。皆様の邪魔をしない様に、ここで大人しくしておりますので、ご安心を」
「ありがとう、リリア。それじゃあ、俺は行くけれど、部屋の鍵をかけるのを忘れないようにするのだよ。それじゃあ、行ってくる。何かあったら、この通信機で連絡をしてくれ」
「分かりましたわ。ゼルス様、あまりご無理をなされないで下さいね。行ってらっしゃいませ」
不安そうな顔で、部屋から出ていくゼルス様。ガチャリと鍵がかかる音が聞こえた。ゼルス様が鍵をかけて行った様だ。私、そんなに信用がないのかしら?
さて、お部屋で過ごせと言われても、一体何をしたらいいのかしら?ふと辺りを見渡すと、画材道具が置いてあった。私が退屈しない様に、ゼルス様が準備してくれた様だ。せっかくなので、絵をかいて過ごそう。
そう思った時だった。
ノックの音と同時に
「リリア?ここにいるの?」
ルルの声が聞こえたのだ。
「ルル!待って、今開けるから」
ルルなら部屋に入れてもいいわよね。そう思い、すぐに鍵を開けた。
「リリア!よかった、元気そうね」
「ルルも、元気そうでよかったわ。あなたもしばらくここでお世話になるの?」
「ええ、そうよ。聞いてよリリア、ルークったら、私に部屋から出るなだんて言うのよ。私はずっと働いて来たのに、部屋に閉じ込めようとするだなんて、酷いと思わない?」
「きっとそれだけルーク様も、ルルの事を心配しているのよ。でも、確かにお部屋にずっと閉じこもっているのは退屈よね。騎士団でお世話になるのなら、何か役に立てることがあればいいのだけれど」
「ねえ、それだったら、食堂のお手伝いをするなんてどう?洗濯や掃除などは外部に委託しているらしいんだけれど、食堂だけは騎士団員の家族が働いているらしいわよ。私もあなたも、料理が得意でしょう」
「食堂でお手伝い?それはいいわね。でも、勝手にそんな事をしてもいいのかしら?」
「大丈夫よ、さっき食堂に行って交渉してきたから。ぜひ手伝ってほしいと言われているの。早速行きましょう」
「でも…ゼルス様からは勝手に部屋から出てはいけないと言われているし…ゼルス様がお部屋に戻って来た時、私がいなかったら心配しないかしら?」
「あら、私たちがどう過ごそうが、私たちの自由でしょう?それに、別に悪い事をする訳ではないのだから、いいじゃない。置手紙を残しておけば、問題ないわ。それに今回の事件では、沢山の騎士団員たちが動いてくれたのよ。少しは恩返しをしたいと思わない?」
確かにルルの言う通りだ。少しでも騎士団の方たちのお役に立てたら…
「分かったわ、私も食堂のお手伝いに行くわ。手紙を書くから、少し待っていてね」
「そう来なくっちゃ。せっかくだから、1~2品作らせてもらいましょうよ」
「もう、ルルったら」
準備を整え、そっと部屋から出た。
ゼルス様、約束を破ってごめんなさい。でも、私はどうしても皆のお役にたちたいのです。心の中でゼルス様に謝罪をし、ルルと一緒に食堂へと向かったのだった。
「いいかい、リリア。ここは騎士団の宿舎だ。若くて凶暴な男たちが、うようよいる、とても危険な場所だ。申し訳ないが、ここにいる間は、俺の許可なく部屋から絶対に出ないでくれ」
「凶暴だなんて。皆さん優しそうな方たちばかりでしたよ。それに、騎士団でお世話になるのでしたら、私も何かお手伝いをさせていただきたいですわ。何もせずにお世話になるだなんて、申し訳なっくて…」
「申し訳ないと感じる必要はないよ。それに、君が思っているよりも、奴らは凶暴なんだ。とにかく、部屋で大人しくしていてくれ。それから、俺が外出中は、部屋の鍵をかけておくのだよ。万が一、アホ共…失礼、隊員たちが押しかけてくると大変だからね」
隊員さんたちが押しかけてくる?そんな事なんて、あるのかしら?もしかしたら、私が勝手にうろうろとして、隊員さんたちの邪魔をしないか心配しているのかもしれない。
「承知しましたわ。皆様の邪魔をしない様に、ここで大人しくしておりますので、ご安心を」
「ありがとう、リリア。それじゃあ、俺は行くけれど、部屋の鍵をかけるのを忘れないようにするのだよ。それじゃあ、行ってくる。何かあったら、この通信機で連絡をしてくれ」
「分かりましたわ。ゼルス様、あまりご無理をなされないで下さいね。行ってらっしゃいませ」
不安そうな顔で、部屋から出ていくゼルス様。ガチャリと鍵がかかる音が聞こえた。ゼルス様が鍵をかけて行った様だ。私、そんなに信用がないのかしら?
さて、お部屋で過ごせと言われても、一体何をしたらいいのかしら?ふと辺りを見渡すと、画材道具が置いてあった。私が退屈しない様に、ゼルス様が準備してくれた様だ。せっかくなので、絵をかいて過ごそう。
そう思った時だった。
ノックの音と同時に
「リリア?ここにいるの?」
ルルの声が聞こえたのだ。
「ルル!待って、今開けるから」
ルルなら部屋に入れてもいいわよね。そう思い、すぐに鍵を開けた。
「リリア!よかった、元気そうね」
「ルルも、元気そうでよかったわ。あなたもしばらくここでお世話になるの?」
「ええ、そうよ。聞いてよリリア、ルークったら、私に部屋から出るなだんて言うのよ。私はずっと働いて来たのに、部屋に閉じ込めようとするだなんて、酷いと思わない?」
「きっとそれだけルーク様も、ルルの事を心配しているのよ。でも、確かにお部屋にずっと閉じこもっているのは退屈よね。騎士団でお世話になるのなら、何か役に立てることがあればいいのだけれど」
「ねえ、それだったら、食堂のお手伝いをするなんてどう?洗濯や掃除などは外部に委託しているらしいんだけれど、食堂だけは騎士団員の家族が働いているらしいわよ。私もあなたも、料理が得意でしょう」
「食堂でお手伝い?それはいいわね。でも、勝手にそんな事をしてもいいのかしら?」
「大丈夫よ、さっき食堂に行って交渉してきたから。ぜひ手伝ってほしいと言われているの。早速行きましょう」
「でも…ゼルス様からは勝手に部屋から出てはいけないと言われているし…ゼルス様がお部屋に戻って来た時、私がいなかったら心配しないかしら?」
「あら、私たちがどう過ごそうが、私たちの自由でしょう?それに、別に悪い事をする訳ではないのだから、いいじゃない。置手紙を残しておけば、問題ないわ。それに今回の事件では、沢山の騎士団員たちが動いてくれたのよ。少しは恩返しをしたいと思わない?」
確かにルルの言う通りだ。少しでも騎士団の方たちのお役に立てたら…
「分かったわ、私も食堂のお手伝いに行くわ。手紙を書くから、少し待っていてね」
「そう来なくっちゃ。せっかくだから、1~2品作らせてもらいましょうよ」
「もう、ルルったら」
準備を整え、そっと部屋から出た。
ゼルス様、約束を破ってごめんなさい。でも、私はどうしても皆のお役にたちたいのです。心の中でゼルス様に謝罪をし、ルルと一緒に食堂へと向かったのだった。
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