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第62話:問題は残っている~ゼルス視点~
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「騎士団に着いたよ。遅れて来たのだから、いつも以上に仕事を頑張ってよ。僕もルルが心配だから、早く帰りたいのだからね」
「ああ、分かっているよ。さっさと仕事を片付けるから安心しろ」
本当にうるさい男だ。とはいえ、俺も早く仕事を片付けて、リリアの元に戻りたい。そっと携帯用モニターを確認する。リリアは今、掃除中か。そんなに頑張って掃除しなくてもいいのに。本当にリリアは働き者だな。
「ゼルス、仕事をさぼって何をしているのだい?えっ、この映像は…君ってやつは!まさか逐一リリアちゃんを監視しているのかい?さすがに気持ち悪いよ」
「人聞きの悪い事を言うな!俺はまたリリアが悪い奴らに連れていかれないか、心配なだけだ。あんな思いは、もう二度としたくはないからな。あいつらの取り調べも大体終わり、芋ずる式に悪党どもを捕まえたが、それでもまだ潜んでいる奴がいるかもしれない。とにかく、念には念を入れているだけだ!」
「はいはい、そういう事にしておくよ。それよりも、早くこの書類を片付けてくれ。稽古は午後から見に行くのだろう?」
「ああ、そのつもりだ。今後もどんな悪党が湧いてくるか分からないからな。今まで以上に、気合を入れないと。それから、報告書もまとめないと!それにしても、仕事が多すぎるだろう。なんでこんなに仕事が多いんだ」
「そりゃ隊長だから仕方がないよ。僕も手伝うから、早く終わらせよう」
2人で手分けして作業を進めていく。俺は書類仕事が苦手だ。でも、苦手だなんて言っていられない。早く片付けて、リリアとゆっくり過ごしたい。
そんな思いで仕事をこなしていく。そして昼は一旦家に帰り、久しぶりにリリアの手料理を食べた。やはりリリアの手料理は絶品だ。これからずっと、リリアの手料理が食べられると思うと、幸せでたまらない。
午後、稽古場に行って汗を流した。俺があいつらの件で忙しくしていて稽古場に来られないからって、すっかりなまっていた隊員たち。一気に気合を入れ直してやった。
だが俺が稽古場に来たのは、隊員たちを鍛え直すためだけではない。ある情報を仕入れるために来たのだ。
「お前たち、先日リリアらしき女性を探している男がいたと言っていたな。その件について、もう少し詳しく聞きたいのだが」
「隊長…あれだけ俺らをしばきあげたのに、息ひとつ上がっていないだなんて…化け物ですか?」
「誰が化け物だ!それよりも、リリアを探していた男の話を、詳しく教えてくれ」
ぐったり倒れ込んでいる隊員たちをたたき起こし、話しを聞く。
「1ヶ月前だったかな?いつも行く酒場に、茶色い髪の若い男がやって来て。“ピンク色の髪をした女性を探している。歳は18で、リリアという女性です”そういて皆に聞いて回っていましたよ。ピンク色の髪なんて珍しいから、印象深くて」
「俺は2週間前に、同じく茶色い髪の男性に聞かれましたよ。まさか隊長の恋人のリリアさんだなんて、あの時は思いもよりませんでしたよ」
「俺も2日前に会いましたよ。さすがに隊長の彼女です!なんて言えなかったので、それとなくなんでその女性を探しているのか聞いたら“とても大切な人で、どうしても見つけ出したい”と言っていましたよ。もしかして、リリアちゃんの元恋人とかですかね?」
「リリアちゃん、可愛いからな。俺も隊長の彼女じゃなかったら、恋人候補に立候補したいくらいだよ」
「俺も!」
「お前ら、調子に乗りすぎだ!リリアは俺の恋人で、近々婚約を結ぶことになっている!その男とは、どこで会ったかもっと詳しく教えてくれ」
「まさかその男に会いに行くのですか?確かに必死に探している様だったので、一度リリアちゃんに会わせてあげるといいかもしれませんね」
「どうしてリリアを男に会わせないといけないんだ!とにかくその男がどういうつもりで、リリアを探しているのか聞きだす必要があるだけだ!いいか、もし男に会っても、余計な事は言わないでくれよ」
「分かっていますよ。余計な事は言いませんから、安心してください」
にんまり笑っている隊員たち。こいつら、本当に大丈夫なのか?正直不安しかない。
とはいえ、きっとリリアを探してるのは、リリアの幼馴染だろう。どうして幼馴染が、今更リリアを探しているのだ?リリアの話では、他に恋人がいて、訪ねてきたリリアを追いかえしたと聞いているのだが…
それでもリリアがずっと思っていた相手だ。もしその男が、実はリリアを愛していて、それで探しているとしたら…
ダメだ、リリアは絶対に渡さない。とにかく一度、男に会ってみる必要がありそうだな。
「ああ、分かっているよ。さっさと仕事を片付けるから安心しろ」
本当にうるさい男だ。とはいえ、俺も早く仕事を片付けて、リリアの元に戻りたい。そっと携帯用モニターを確認する。リリアは今、掃除中か。そんなに頑張って掃除しなくてもいいのに。本当にリリアは働き者だな。
「ゼルス、仕事をさぼって何をしているのだい?えっ、この映像は…君ってやつは!まさか逐一リリアちゃんを監視しているのかい?さすがに気持ち悪いよ」
「人聞きの悪い事を言うな!俺はまたリリアが悪い奴らに連れていかれないか、心配なだけだ。あんな思いは、もう二度としたくはないからな。あいつらの取り調べも大体終わり、芋ずる式に悪党どもを捕まえたが、それでもまだ潜んでいる奴がいるかもしれない。とにかく、念には念を入れているだけだ!」
「はいはい、そういう事にしておくよ。それよりも、早くこの書類を片付けてくれ。稽古は午後から見に行くのだろう?」
「ああ、そのつもりだ。今後もどんな悪党が湧いてくるか分からないからな。今まで以上に、気合を入れないと。それから、報告書もまとめないと!それにしても、仕事が多すぎるだろう。なんでこんなに仕事が多いんだ」
「そりゃ隊長だから仕方がないよ。僕も手伝うから、早く終わらせよう」
2人で手分けして作業を進めていく。俺は書類仕事が苦手だ。でも、苦手だなんて言っていられない。早く片付けて、リリアとゆっくり過ごしたい。
そんな思いで仕事をこなしていく。そして昼は一旦家に帰り、久しぶりにリリアの手料理を食べた。やはりリリアの手料理は絶品だ。これからずっと、リリアの手料理が食べられると思うと、幸せでたまらない。
午後、稽古場に行って汗を流した。俺があいつらの件で忙しくしていて稽古場に来られないからって、すっかりなまっていた隊員たち。一気に気合を入れ直してやった。
だが俺が稽古場に来たのは、隊員たちを鍛え直すためだけではない。ある情報を仕入れるために来たのだ。
「お前たち、先日リリアらしき女性を探している男がいたと言っていたな。その件について、もう少し詳しく聞きたいのだが」
「隊長…あれだけ俺らをしばきあげたのに、息ひとつ上がっていないだなんて…化け物ですか?」
「誰が化け物だ!それよりも、リリアを探していた男の話を、詳しく教えてくれ」
ぐったり倒れ込んでいる隊員たちをたたき起こし、話しを聞く。
「1ヶ月前だったかな?いつも行く酒場に、茶色い髪の若い男がやって来て。“ピンク色の髪をした女性を探している。歳は18で、リリアという女性です”そういて皆に聞いて回っていましたよ。ピンク色の髪なんて珍しいから、印象深くて」
「俺は2週間前に、同じく茶色い髪の男性に聞かれましたよ。まさか隊長の恋人のリリアさんだなんて、あの時は思いもよりませんでしたよ」
「俺も2日前に会いましたよ。さすがに隊長の彼女です!なんて言えなかったので、それとなくなんでその女性を探しているのか聞いたら“とても大切な人で、どうしても見つけ出したい”と言っていましたよ。もしかして、リリアちゃんの元恋人とかですかね?」
「リリアちゃん、可愛いからな。俺も隊長の彼女じゃなかったら、恋人候補に立候補したいくらいだよ」
「俺も!」
「お前ら、調子に乗りすぎだ!リリアは俺の恋人で、近々婚約を結ぶことになっている!その男とは、どこで会ったかもっと詳しく教えてくれ」
「まさかその男に会いに行くのですか?確かに必死に探している様だったので、一度リリアちゃんに会わせてあげるといいかもしれませんね」
「どうしてリリアを男に会わせないといけないんだ!とにかくその男がどういうつもりで、リリアを探しているのか聞きだす必要があるだけだ!いいか、もし男に会っても、余計な事は言わないでくれよ」
「分かっていますよ。余計な事は言いませんから、安心してください」
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とはいえ、きっとリリアを探してるのは、リリアの幼馴染だろう。どうして幼馴染が、今更リリアを探しているのだ?リリアの話では、他に恋人がいて、訪ねてきたリリアを追いかえしたと聞いているのだが…
それでもリリアがずっと思っていた相手だ。もしその男が、実はリリアを愛していて、それで探しているとしたら…
ダメだ、リリアは絶対に渡さない。とにかく一度、男に会ってみる必要がありそうだな。
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