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第61話:ルークに言うんじゃなかった~ゼルス視点~
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「それじゃあ俺は仕事に行ってくる。昼には一度帰って来るから」
「はい、ゼルス様のお好きな料理を作って待っておりますわ。気を付けて行ってらっしゃいませ」
朝ホテルのチェックアウトを済ませ、リリアに新居へと案内した。昨日リリアと気持ちが通じ合って以降、初めてリリアと離れる。
今日くらいはリリアとずっと居たい!リリアを1人にするのはやはり心配だ。念のため女の護衛を4人家の外につけてはあるが、万が一またあの汚らわしい男たちにリリアが狙われたら。
柔らかい絹のようなリリアの肌に、あの男どもが触れたと思うと怒りしかない。まあ、あいつらはどちらにしろ生かしておくつもりはない。この国では殺人と同じくらい、人身売買は罪が重いんだ。
法にのっとり裁いたとしても、極刑は免れないだろう。
「ゼルス様?そろそろ騎士団に向かわなくてもよいのですか?」
困った顔でリリアが話しかけてきたのだ。行ってくると言ったものの、どうしてもリリアと離れがたくてずっと抱きしめていたのだ。
やっぱりリリアと離れたくはないな…このままいっその事
「リリアちゃん、おはよう。ゼルス、何しているんだよ。9時には騎士団に来るって言っていたのに、今何時だと思っているのだよ。ただでさえバタバタしているのだから、遅刻は勘弁してくれ」
「ルーク、どうしてお前がここにいるんだ!家は教えていないはずだぞ」
「そんなもの、少し調べればわかるよ。さあ、早く来てくれ。僕だって早く仕事を終わらせて、ルルの元に帰りたいのだから」
ルークめ、少し遅れたくらいで、わざわざ押しかけてくるだなんて。もしかして、リリアに会いに来たのか?図々しい男だ。
「リリア、すまない。それじゃあ行ってくるよ」
「はい、ゼルス様もルーク様も、お仕事頑張ってください。行ってらっしゃい」
笑顔で手を振って見送ってくれるリリア。やっぱり離れたくない!だが、隣にはこの男がいる。一刻も早く、この男からリリアを遠ざけないと。
急いで馬車に乗り込んだ。
「ゼルス、君さっき、リリアちゃんを抱きしめていなかったかい?いくらリリアちゃんの事が好きだからって、気安く女性を抱きしめるのはどうかと思うよ。リリアちゃんも、主でもあるゼルスがやる事に抵抗できないのだろう。可哀そうに。きっと今頃、君が出掛けてホッとしているぞ」
はぁっとため息をつきながら、失礼な事を言うルーク。
「どうしてリリアが、俺が出掛けてホッとしないといけないんだ。俺たちは昨日、心が通じ合ったんだ!」
「はっ?心が通じ合っただって?それは本当かい?もしかして“俺の気持ちに応えられなければ、一文無しで追い出すぞ”とか言ったのかい?可哀そうに!この非道男」
「さっきから黙って聞いていれば、好き勝手言いやがって。俺を何だと思っているんだ。そんな非道な事をする訳がないだろう。本当に想いが通じ合ったんだよ!」
どこまでも失礼な男だな!こいつは。
「ごめんね、ちょっとからかっただけだよ。そうか、ついに思いが通じたのか。良かったね。この街に来てから、ほとんど人にも会わせず、ずっと囲い込んでいたものね。それにゼルスは顔だけは美しいから。正直リリアちゃんには、もっと自由に生きて欲しかったのだけれど…」
遠い目をしながら窓の外を見つめるルーク。こいつ!!
「お前、俺に恨みでもあるのか?」
「そうだね、君が中々騎士団に来ないから、こうやって無駄に迎えに行かなければいけない時間が出来てしまったからね。思いが通じ合ったのはいいけれど、僕に迷惑はかけないでほしいな。それから、リリアちゃんをあまり閉じ込めるなよ。ルルにとっても、リリアちゃんは大切な友達なのだからな」
「お前にとやかく言われる筋合いはない!」
ルークの奴、好き勝手言って。やはりこいつには言うべきではなかったな。
「はい、ゼルス様のお好きな料理を作って待っておりますわ。気を付けて行ってらっしゃいませ」
朝ホテルのチェックアウトを済ませ、リリアに新居へと案内した。昨日リリアと気持ちが通じ合って以降、初めてリリアと離れる。
今日くらいはリリアとずっと居たい!リリアを1人にするのはやはり心配だ。念のため女の護衛を4人家の外につけてはあるが、万が一またあの汚らわしい男たちにリリアが狙われたら。
柔らかい絹のようなリリアの肌に、あの男どもが触れたと思うと怒りしかない。まあ、あいつらはどちらにしろ生かしておくつもりはない。この国では殺人と同じくらい、人身売買は罪が重いんだ。
法にのっとり裁いたとしても、極刑は免れないだろう。
「ゼルス様?そろそろ騎士団に向かわなくてもよいのですか?」
困った顔でリリアが話しかけてきたのだ。行ってくると言ったものの、どうしてもリリアと離れがたくてずっと抱きしめていたのだ。
やっぱりリリアと離れたくはないな…このままいっその事
「リリアちゃん、おはよう。ゼルス、何しているんだよ。9時には騎士団に来るって言っていたのに、今何時だと思っているのだよ。ただでさえバタバタしているのだから、遅刻は勘弁してくれ」
「ルーク、どうしてお前がここにいるんだ!家は教えていないはずだぞ」
「そんなもの、少し調べればわかるよ。さあ、早く来てくれ。僕だって早く仕事を終わらせて、ルルの元に帰りたいのだから」
ルークめ、少し遅れたくらいで、わざわざ押しかけてくるだなんて。もしかして、リリアに会いに来たのか?図々しい男だ。
「リリア、すまない。それじゃあ行ってくるよ」
「はい、ゼルス様もルーク様も、お仕事頑張ってください。行ってらっしゃい」
笑顔で手を振って見送ってくれるリリア。やっぱり離れたくない!だが、隣にはこの男がいる。一刻も早く、この男からリリアを遠ざけないと。
急いで馬車に乗り込んだ。
「ゼルス、君さっき、リリアちゃんを抱きしめていなかったかい?いくらリリアちゃんの事が好きだからって、気安く女性を抱きしめるのはどうかと思うよ。リリアちゃんも、主でもあるゼルスがやる事に抵抗できないのだろう。可哀そうに。きっと今頃、君が出掛けてホッとしているぞ」
はぁっとため息をつきながら、失礼な事を言うルーク。
「どうしてリリアが、俺が出掛けてホッとしないといけないんだ。俺たちは昨日、心が通じ合ったんだ!」
「はっ?心が通じ合っただって?それは本当かい?もしかして“俺の気持ちに応えられなければ、一文無しで追い出すぞ”とか言ったのかい?可哀そうに!この非道男」
「さっきから黙って聞いていれば、好き勝手言いやがって。俺を何だと思っているんだ。そんな非道な事をする訳がないだろう。本当に想いが通じ合ったんだよ!」
どこまでも失礼な男だな!こいつは。
「ごめんね、ちょっとからかっただけだよ。そうか、ついに思いが通じたのか。良かったね。この街に来てから、ほとんど人にも会わせず、ずっと囲い込んでいたものね。それにゼルスは顔だけは美しいから。正直リリアちゃんには、もっと自由に生きて欲しかったのだけれど…」
遠い目をしながら窓の外を見つめるルーク。こいつ!!
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「そうだね、君が中々騎士団に来ないから、こうやって無駄に迎えに行かなければいけない時間が出来てしまったからね。思いが通じ合ったのはいいけれど、僕に迷惑はかけないでほしいな。それから、リリアちゃんをあまり閉じ込めるなよ。ルルにとっても、リリアちゃんは大切な友達なのだからな」
「お前にとやかく言われる筋合いはない!」
ルークの奴、好き勝手言って。やはりこいつには言うべきではなかったな。
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