転生公爵令嬢は悲劇の運命しかない推しを守りたい!

Karamimi

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第35話:ソフィー様が我が家で生活をする事になりました

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ソフィー様が毒を盛られてから、半月が過ぎた。お父様を中心に調査本部が作られ、徹底的に調べられたが、目新しい証拠を見つける事が未だに出来ていないようだ。

もちろん男爵家で働いていた使用人たちも徹底的に調べられたが、なぜか使用人が3人行方不明になっているとの事。その3人が怪しいという事で、国中に騎士を派遣して3人の行方を追っているが、もしかしたら既に国外に逃亡している可能性もあるらしい。

結局事件はお蔵入りしそうな雰囲気を漂わせている。

全焼していしまった男爵家だが、新たに屋敷が建て直される事になり、今急ピッチで作業を進めている。屋敷が完成するまでは、ホテルに宿泊する事になっていると、お父様が言っていた。

そして明日は、ソフィー様が退院する日だ。この半月、家の護衛騎士がしっかり護衛をしていたおかげか、ソフィー様が命を狙われる事は無かった。もちろん明日の退院時は、私も病院に行くつもりだ。

とりあえずソフィー様もホテルに宿泊する予定だが、ホテルなんて不特定多数の人が出入りする事が出来る為、正直心配なのだ。そのためお父様に頼んで、引き続きソフィー様には護衛騎士を付けてもらおうと思っている。


ちなみに今は、貴族学院でお昼ご飯を食べているところだ。ソフィー様が入院してから、元気のない王太子。そんな王太子を放っておくことも出来ないので、今も3人でお弁当を食べている。

ただ、クラウド様は不満な様だが…

「王太子殿下、明日はいよいよソフィー様が退院しますね。随分と元気になったみたいで、良かったですわ」

「そうだね。それもこれもミレニアのおかげだ。本当にありがとう」

「いいえ、私は特に何もしておりませんわ。それよりも、退院後ソフィー様が再び命を狙われないか心配ですので、引き続き護衛騎士をソフィー様に付けようと考えておりますの」

「そうしてもらえると助かるよ!何から何まで面倒を見てもらって悪いが、よろしく頼むよ」

そう言って力なく笑った王太子。なんだかこんなに素直な王太子を見ていると、調子が狂うわ。でも、それだけソフィー様の事を大切に思っていると言う事かもしれない。

授業が終わると、今日もソフィー様の病院に向かう。何だかんだで毎日ソフィー様の病院に行っている。それも明日で終わりだ。

もちろんクラウド様も一緒だ。何だかんだでクラウド様もソフィー様が心配な様で、毎日付いて来てくれるのだ。

私達が病室に入ると、既に王太子も来ていた。どうやら王太子も毎日お見舞いに来ていた様だ。

「ミレニア様、クラウド殿下も、毎日来て下さりありがとうございます」

「今日も元気そうでよかったわ。今日はお菓子を持ってきたの。王都で人気のお菓子よ」

「まあ、嬉しいですわ。毎日ありがとうございます!でもこのままだと私、太ってしまわないかしら?」

そう言いつつも、私が持ってきたお菓子を頬張っている。ちなみに、万が一また毒を盛られると大変なので、念のため毒を感知するスプーンをソフィー様にも渡してある。

幸せそうにお菓子を頬張るソフィー様を、優しい瞳で見つめる王太子。これは間違いなく私達、お邪魔虫ね。少し話をした後、早々に病室を後にした。

「ミレニア、ソフィー嬢も明日には退院するんだ。今度の休みに、久しぶりにデートをしよう」

「まあ、それは良いですわね!ぜひ行きたいわ。それに、最近クラウド様との時間も減っていましたし!」

大好きなクラウド様との時間も大切にしたい!そう思い、クラウド様の腕に巻き付いた。そんな私を腕から離すと、そのまま唇を塞がれる。柔らかい感触が唇を包み込む。

あ~、物凄く幸せだわ!しばらくクラウド様の唇を堪能した後、ゆっくり離れ、そのままギューっと抱きしめてくれた。

そう言えば、結局離宮でクラウド様の肉体美を拝んで以来、一度もクラウド様の肉体美を拝めていないわ。今度またクラウド様にマッサージをする名目で、肉体美を拝ませてもらう事にしよう。

そう思ったら、ニヤニヤが止まらない。ソフィー様の事も落ち着いたし、これからはクラウド様とイチャイチャする時間を増やしていかないとね!

クラウド様と少しだけイチャイチャ出来て上機嫌の中、屋敷に戻った。食後、なぜかお父様に呼び出された。ちょうどよかったわ、私もソフィー様に付ける護衛騎士の事、お願いしようと思っていたのよね。

「お父様、今日はどうされましたか?」

まずはお父様の話から聞く事にした。

「明日ソフィー嬢が退院する事は知っているね。それで陛下とも相談したのだが、しばらくソフィー嬢を家で預かる事にしたよ。さすがにホテルでは心配だからね。既にマルティーノ男爵には話を付けてある」

「まあ、ソフィー様が我が家に!それはいいアイデアですわ!私もソフィー様の今後が心配で、護衛騎士を引き続き付けてもらう様、お願いしようと思っていましたの。我が家なら安全ですわ!」

ソフィー様と一緒に暮らせるのね。きっと毎日が楽しくなるわ!

「ミレニアならそう言うと思っていたよ。それで部屋なのだが、お前の隣に準備したが、良かったかい?」

「もちろんよ!お父様!」

まさかソフィー様と一緒に生活出来る事になるなんて!ウキウキしながら自室に戻る。

嬉しすぎて、早速クラウド様に通信の時に報告したのだが…

“何だって!ソフィー嬢がミレニアの家で生活するだって!何て事だ…”
そう言って頭を抱えてしまった。なぜだ…

“とにかく、一緒に生活をするからと言って、ソフィー嬢との過度の触れ合いはしない様に!分かったね、ミレニア!”

過度の触れ合いって…
そもそも私たちは女同士なのよ!一体クラウド様は、何を心配しているのだろう。さっぱり分からない。

“ミレニア、聞いているのかい?心配だから、なるべく僕もミレニアの家に足を運ぶようにするよ!”

「ええ…分かりましたわ…」

正直よくわからないが、一応返事だけはしておいた。


そして、待ちに待ったソフィー様退院の日
学院が終わると、急いでソフィー様の元へと向かった。どうやら既に退院の準備が出ている様で、男爵とお父様も来ていた。

「ミレニア様、先ほど公爵様から話は聞きましたわ。今日からミレニア様のお家でお世話になるそうです。どうぞよろしくお願いします!」

嬉しそうに頭を下げたソフィー様。

「私も昨日その話を聞いて、物凄く楽しみにしていたの!せっかくだから、姉妹の様に楽しく生活しましょうね!」

「まあ、ミレニア様と姉妹だなんて!でも嬉しいです!よろしくお願いします」

「ミレニア、ソフィーの事、よろしく頼んだよ」

なぜか王太子にまで頭を下げられた。よほどソフィー様の事が心配なのだろう。

「ソフィー嬢、ミレニアの家で世話になるからと言って、過度にミレニアと触れ合う事はくれぐれもしない様に頼んだよ!」

なぜかソフィー様にまで、昨日私に言った事と同じ事を言っている。さすがのソフィー様も苦笑いだ。

「それじゃあソフィー嬢、そろそろ行こうか」

お父様の言葉で、ソフィー様も一緒に我が家に帰る。なぜかクラウド様まで付いてきたが、まあ気にしない様にしよう。

「ここがあなたの部屋よ!隣は私の部屋だから、何かあったらいつでも訪ねて来てね」

「まあ、素敵なお部屋!本当に私が使っても良いのですか?」

「もちろんよ」

嬉しそうに部屋を見て歩くソフィー様。その後、屋敷内を簡単に案内した。もちろん、使用人たちにもソフィー様を紹介した。

夕食は、ソフィー様となぜかクラウド様も一緒に家族みんなで食べた。なぜか毛染めの話でお兄様とソフィー様がかなり盛り上がっていた。そうそう、やっと毛染めが完成し、先日クラスメートたちに試供品を配った。

早速試供品を使って毛を染める令嬢や令息も多い。ただクラウド様の黒髪の様に、暗めの色は染まりにくい為、今更なる改良をしているところだ。

食後は物凄く心配そうなクラウド様を見送ると、部屋に戻り湯あみを済ます。クラウド様との通信も終わり、寝ようとしていた時だった。

コンコン
「ミレニア様、少しよろしいですか?」

ソフィー様が訪ねて来たのだ。

「どうしたの?何かあった?」

心配でソフィー様に駆け寄った。

「いいえ、特にどうという事は無いのですが、なんだか眠れなくて。少しお話が出来たらと思いまして」

そういう事か!そうだわ!

「それなら一緒に私のベッドで寝ましょう。私のベッド、無駄に広いから2人で寝ても余裕よ」

「まあ、よろしいのですか?嬉しいです」

嬉しそうに私のベッドに潜り込むソフィー様。

「私、こんな風に誰かと眠るのって初めてで…」

そう言うと、恥ずかしそうに笑った。そんなソフィー様の顔を見たら、自然と私の頬も緩む。その後は2人で話をした後、手を繋いで眠った。

あどけなさが残るソフィーの寝顔を見たミレニア。やっぱり王太子と幸せになって欲しい、そう願わずにはいられないミレニアであった。
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