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第10話:久しぶりの夜会です
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「ソフィーナ、本当に夜会に行くのかい?やっとケガも完治したばかりなのに、こんなに早く夜会になんて参加しなくてもいいのだよ」
「そうよ、それにしばらくは、馬車には乗らない方がいいわ。万が一また事故になんて遭ったら…」
「父上、母上、ソフィーナが心配なのはわかりますが、俺が傍にいるから大丈夫です。それに今回の夜会は、王太子でもあるファラオの15歳の誕生日を祝うパーティなのですよ。さすがに公爵令嬢でもある、ソフィーナが欠席する訳にはいかないでしょう」
「しかしだな…」
両親とお兄様が、言い争いをしている。
あの事故から、3ヶ月が過ぎた。怪我が完全に治ってから2ヶ月、お兄様とも随分仲が深まった。私とお兄様の仲が改善されると、自然と家族皆の仲も改善されたのだ。
事故前はお兄様は1人別室で食べていた食事も、今では家族4人和気あいあいと食事をしている。
今思えば、私のどうしようもないクズな性格のせいで、家族仲まで悪くなっていたのだ。本当になんとお詫びすればいいのか…
そんなクズな私を許してくれた心優しいお兄様、怪我が治ってからは、お勉強を見てくれたり、ダンスの練習相手になってくれたり、お茶に付き合ってくれたりしてくれる。
そんなお兄様が、今では大大大好きだ。そもそも私は、前世では一人っ子で、ずっと兄弟姉妹に憧れていた。だからお兄様とこんな風に、仲良くできる事が嬉しいのだ。
「ソフィーナ、君はどうしたいのだい?やはりまだ、夜会になんて出たくないだろう?」
「ソフィーナ、俺と一緒に夜会に出ると、約束したよね?大丈夫だよ、お兄様がずっと傍にいてあげるから。安心して夜会に行こう。それに夜会は、貴族令嬢の義務みたいなものだからね」
お父様とお兄様が、私に話しかけていた。
「もちろん、参加させていただきますわ。王太子殿下でもある、ファラオ殿下の15歳のお誕生日ですもの。公爵令嬢の私が、参加しない訳にはいきませんものね。それに、今まで散々迷惑をかけた方たちにも、謝罪したいですし。
もちろん、もうファラオ殿下と結婚したいだなんて、図々しい事は二度と申しませんわ。それに今はまだ、お父様やお母様、お兄様の傍にいたいですし…」
「なんて可愛い事を言ってくれるんだ!ファラオにはソフィーナは勿体なすぎる。ソフィーナ、気になる令息がいなければ、ずっと公爵家にいてもいいのだからな。お兄様がずっと、君の面倒を見てあげるから」
「そうだぞ、無理に結婚する事はない。ソフィーナは、私たちの傍にずっといればいいんだ」
「そうよ、ソフィーナ。私の可愛いソフィーナ」
両親とお兄様が、私に抱き着いて来たのだ。両親はともかく、お兄様まで最近私に甘い気がするのは、気のせいかしら?
「皆様、落ち着いて下さい。とりあえず、明後日の夜会は参加させていただきますわ。今まで散々公爵家の顔に泥を塗って来てしまいましたので、しっかり謝罪して少しでも汚名を返上できるように頑張りますわ」
この夜会で、少しでも公爵家の評判を取り戻せるように、頑張らないと!
「ソフィーナ、そんな事は気にしなくていいのだよ。言いたい奴らには言わしておけばいい。もしあまりうるさい様なら、お父様が…」
「父上!いい加減にしてください。ソフィーナがそうしたいと言っているのですから、好きにさせてあげてください。ソフィーナ、安心してくれ。お兄様も一緒に謝りに行ってあげるからね。絶対に1人にはさせないから。一秒たりともね」
「…ありがとうございます、お兄様」
何だかすっかりお兄様のキャラが変わっている様な気がするが、まあいいか。
夜会!華やかな社交界の場。そんな華やかな場所に、病弱だった私が参加できるだなんて。せっかく行くのだから、もちろん謝罪は最重要任務だが、目いっぱい楽しもう。
それにきっと、美味しいお料理も沢山あるだろうし。今から行くのが楽しみね。
2日後
「お嬢様、とってもお綺麗ですわ。まるで月の女神様の様ですわ」
「本当ですわ…きっとお嬢様の美しさに、令息たちは皆メロメロになりますわね」
「もう、皆、そんなお世辞を言ってくれて。でも、ありがとう。嬉しいわ。いつも可愛くしてくれて、ありがとう。あなた達の腕は、本当に一流ね。これからもよろしくね」
「「「はい、もちろんです」」」
すっかり使用人たちとも打ち解けた私は、彼女たちにとても可愛くしてもらった。さすが公爵令嬢の専属使用人たち。メイクもヘアセットも超一流だ。
こんなにもすごい人たちに、毎日お世話をしてもらっている私は、世界一幸せ者ね。
「さあ、お嬢様。そろそろお時間です」
「ええ、そうね。行ってくるわ」
「そうよ、それにしばらくは、馬車には乗らない方がいいわ。万が一また事故になんて遭ったら…」
「父上、母上、ソフィーナが心配なのはわかりますが、俺が傍にいるから大丈夫です。それに今回の夜会は、王太子でもあるファラオの15歳の誕生日を祝うパーティなのですよ。さすがに公爵令嬢でもある、ソフィーナが欠席する訳にはいかないでしょう」
「しかしだな…」
両親とお兄様が、言い争いをしている。
あの事故から、3ヶ月が過ぎた。怪我が完全に治ってから2ヶ月、お兄様とも随分仲が深まった。私とお兄様の仲が改善されると、自然と家族皆の仲も改善されたのだ。
事故前はお兄様は1人別室で食べていた食事も、今では家族4人和気あいあいと食事をしている。
今思えば、私のどうしようもないクズな性格のせいで、家族仲まで悪くなっていたのだ。本当になんとお詫びすればいいのか…
そんなクズな私を許してくれた心優しいお兄様、怪我が治ってからは、お勉強を見てくれたり、ダンスの練習相手になってくれたり、お茶に付き合ってくれたりしてくれる。
そんなお兄様が、今では大大大好きだ。そもそも私は、前世では一人っ子で、ずっと兄弟姉妹に憧れていた。だからお兄様とこんな風に、仲良くできる事が嬉しいのだ。
「ソフィーナ、君はどうしたいのだい?やはりまだ、夜会になんて出たくないだろう?」
「ソフィーナ、俺と一緒に夜会に出ると、約束したよね?大丈夫だよ、お兄様がずっと傍にいてあげるから。安心して夜会に行こう。それに夜会は、貴族令嬢の義務みたいなものだからね」
お父様とお兄様が、私に話しかけていた。
「もちろん、参加させていただきますわ。王太子殿下でもある、ファラオ殿下の15歳のお誕生日ですもの。公爵令嬢の私が、参加しない訳にはいきませんものね。それに、今まで散々迷惑をかけた方たちにも、謝罪したいですし。
もちろん、もうファラオ殿下と結婚したいだなんて、図々しい事は二度と申しませんわ。それに今はまだ、お父様やお母様、お兄様の傍にいたいですし…」
「なんて可愛い事を言ってくれるんだ!ファラオにはソフィーナは勿体なすぎる。ソフィーナ、気になる令息がいなければ、ずっと公爵家にいてもいいのだからな。お兄様がずっと、君の面倒を見てあげるから」
「そうだぞ、無理に結婚する事はない。ソフィーナは、私たちの傍にずっといればいいんだ」
「そうよ、ソフィーナ。私の可愛いソフィーナ」
両親とお兄様が、私に抱き着いて来たのだ。両親はともかく、お兄様まで最近私に甘い気がするのは、気のせいかしら?
「皆様、落ち着いて下さい。とりあえず、明後日の夜会は参加させていただきますわ。今まで散々公爵家の顔に泥を塗って来てしまいましたので、しっかり謝罪して少しでも汚名を返上できるように頑張りますわ」
この夜会で、少しでも公爵家の評判を取り戻せるように、頑張らないと!
「ソフィーナ、そんな事は気にしなくていいのだよ。言いたい奴らには言わしておけばいい。もしあまりうるさい様なら、お父様が…」
「父上!いい加減にしてください。ソフィーナがそうしたいと言っているのですから、好きにさせてあげてください。ソフィーナ、安心してくれ。お兄様も一緒に謝りに行ってあげるからね。絶対に1人にはさせないから。一秒たりともね」
「…ありがとうございます、お兄様」
何だかすっかりお兄様のキャラが変わっている様な気がするが、まあいいか。
夜会!華やかな社交界の場。そんな華やかな場所に、病弱だった私が参加できるだなんて。せっかく行くのだから、もちろん謝罪は最重要任務だが、目いっぱい楽しもう。
それにきっと、美味しいお料理も沢山あるだろうし。今から行くのが楽しみね。
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「お嬢様、とってもお綺麗ですわ。まるで月の女神様の様ですわ」
「本当ですわ…きっとお嬢様の美しさに、令息たちは皆メロメロになりますわね」
「もう、皆、そんなお世辞を言ってくれて。でも、ありがとう。嬉しいわ。いつも可愛くしてくれて、ありがとう。あなた達の腕は、本当に一流ね。これからもよろしくね」
「「「はい、もちろんです」」」
すっかり使用人たちとも打ち解けた私は、彼女たちにとても可愛くしてもらった。さすが公爵令嬢の専属使用人たち。メイクもヘアセットも超一流だ。
こんなにもすごい人たちに、毎日お世話をしてもらっている私は、世界一幸せ者ね。
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「ええ、そうね。行ってくるわ」
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