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第20話:やはり君もか…~ソリティオ視点~
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「父上、陛下は一体何の用で、父上を呼び出したのでしょうか?」
「私も詳しくは聞いていないからわからないが、ただ、ソリティオの話を聞いて、もしかしたらソフィーナの件で呼び出されたのではないかと考えている。ソリティオもそう思って、ついて来たのだろう?」
「はい、昨日のファラオの行動を見ていたら、何だかそんな気がして…ですが父上、既にファラオとソラ嬢は、婚約を結ぶ段階まで来ているのですよね?」
「ああ…そう聞いていたのだが…とにかく、直接陛下に話しを聞いてみない事には、何とも言えないな」
確かに父上の言う通り、直接陛下に話しを聞いてみないと、はっきりとした事は分からない。もしかしたら、全く違う話かもしれないし。
そんな事を考えながら、王宮へとやって来た。そして陛下たちが待つ部屋へと通された。
部屋に入ると、陛下とファラオが待っていた。ファラオがいるという事は、やはりソフィーナの事なのだろうか…
「リレイスト公爵、それにソリティオ殿もよく来てくれたな。急に呼び出してすまなかった。今日は折り入って相談があってな」
「陛下、それに殿下も、急に私を呼び出して。よほど重要な事なのかと思いまして、念のため息子も連れて参りました。それでお話しとは、一体何でしょうか?」
「2人とも、とにかく座ってくれ」
陛下に促され、父上と並んで座った。
「ソフィーナ嬢の件、ファラオに話しを聞いたよ。事故のせいで、性格が180度変わってしまったそうだね」
やはりソフィーナの件か?それとも、単なる世間話なのだろうか?
「はい、娘は事故の影響でか、以前の様に癇癪を起したり、我が儘を言う事が無くなりました。それどころか、人の気持ちを思いやれる優しい子になったのです。今ではマナーやダンスなど、様々な事にも取り組んでおります。
毎日楽しそうで、私や妻、それにソリティオもソフィーナの姿を温かく見守っている次第です。陛下や殿下には、娘の事で色々とご迷惑をおかけしてしまった事、心よりお詫び申し上げます。娘ももう、殿下の事は綺麗さっぱり忘れ、殿下とソラ嬢の事を心から祝福しております。
ですので、もう二度とソフィーナが殿下に言い寄る事は決してございませんので、どうかご安心を。有難い事に、ソフィーナにはたくさんの縁談が来ておりますので、その中からソフィーナに合った方を、娘の結婚相手にと考えております。もちろん、ソフィーナの意思を最優先にしてではありますが。
ですから、どうかご安心くださいませ」
父上が、笑顔で陛下とファラオに話したのだ。もうファラオとソフィーナを結婚させる気はないので!今更変な事を言ってくるなよ、そういった意味も込められているのだろう。
「そうか…ソフィーナ嬢は、随分と性格が変わった様なのだな。ファラオの話では、直接今までの事を謝罪して回っていたと聞いた。今更こんな事を言うのは、非常に心苦しいのだが…その…やはり今後王家をより安定的なものにしていくためにも、この国で一番権力を持っているリレイスト公爵家の令嬢とファラオを…その…」
陛下が非常にいいにくそうにしているが、要は性格がよくなったソフィーナをファラオの嫁にしたいという事なのだろう。
散々今まで渋って来たくせに、何を今さら都合のいい事を言っているのだろう。そもそも、ソラ嬢と婚約を結ぶのではなかったのか?父上も同じ事を思ったのか
「今更何をおっしゃっているのですか?そもそも、殿下はアレソーヌ侯爵令嬢と婚約を結ぶのでしょう?昨日はお互いの色の衣装を身にまとって入場されたと、息子から聞きましたよ。
殿下の誕生日にあのような行動を起こしておきながら、まさか今更2人が婚約しないなんて事はないですよね。それとも、2人と結婚したいという事ですか?この国では、重婚は認められていないはずですが」
「重婚だなんて、とんでもない。確かにソラ嬢の件は、色々とあって婚約を結ばせようとしていたのだが…ただ、まだ決定事項ではないし。それに当の本人たちは…」
陛下がもごもごと何かを言っているが、明らかに自分たちが不利なのを理解しているのだろう。それにしても、図々しい奴らだ。
あんな婚約発表の様な事をしておいて、今更別の令嬢が気になるだなんて。ソフィーナにもソラ嬢にも失礼だろう。
「私も詳しくは聞いていないからわからないが、ただ、ソリティオの話を聞いて、もしかしたらソフィーナの件で呼び出されたのではないかと考えている。ソリティオもそう思って、ついて来たのだろう?」
「はい、昨日のファラオの行動を見ていたら、何だかそんな気がして…ですが父上、既にファラオとソラ嬢は、婚約を結ぶ段階まで来ているのですよね?」
「ああ…そう聞いていたのだが…とにかく、直接陛下に話しを聞いてみない事には、何とも言えないな」
確かに父上の言う通り、直接陛下に話しを聞いてみないと、はっきりとした事は分からない。もしかしたら、全く違う話かもしれないし。
そんな事を考えながら、王宮へとやって来た。そして陛下たちが待つ部屋へと通された。
部屋に入ると、陛下とファラオが待っていた。ファラオがいるという事は、やはりソフィーナの事なのだろうか…
「リレイスト公爵、それにソリティオ殿もよく来てくれたな。急に呼び出してすまなかった。今日は折り入って相談があってな」
「陛下、それに殿下も、急に私を呼び出して。よほど重要な事なのかと思いまして、念のため息子も連れて参りました。それでお話しとは、一体何でしょうか?」
「2人とも、とにかく座ってくれ」
陛下に促され、父上と並んで座った。
「ソフィーナ嬢の件、ファラオに話しを聞いたよ。事故のせいで、性格が180度変わってしまったそうだね」
やはりソフィーナの件か?それとも、単なる世間話なのだろうか?
「はい、娘は事故の影響でか、以前の様に癇癪を起したり、我が儘を言う事が無くなりました。それどころか、人の気持ちを思いやれる優しい子になったのです。今ではマナーやダンスなど、様々な事にも取り組んでおります。
毎日楽しそうで、私や妻、それにソリティオもソフィーナの姿を温かく見守っている次第です。陛下や殿下には、娘の事で色々とご迷惑をおかけしてしまった事、心よりお詫び申し上げます。娘ももう、殿下の事は綺麗さっぱり忘れ、殿下とソラ嬢の事を心から祝福しております。
ですので、もう二度とソフィーナが殿下に言い寄る事は決してございませんので、どうかご安心を。有難い事に、ソフィーナにはたくさんの縁談が来ておりますので、その中からソフィーナに合った方を、娘の結婚相手にと考えております。もちろん、ソフィーナの意思を最優先にしてではありますが。
ですから、どうかご安心くださいませ」
父上が、笑顔で陛下とファラオに話したのだ。もうファラオとソフィーナを結婚させる気はないので!今更変な事を言ってくるなよ、そういった意味も込められているのだろう。
「そうか…ソフィーナ嬢は、随分と性格が変わった様なのだな。ファラオの話では、直接今までの事を謝罪して回っていたと聞いた。今更こんな事を言うのは、非常に心苦しいのだが…その…やはり今後王家をより安定的なものにしていくためにも、この国で一番権力を持っているリレイスト公爵家の令嬢とファラオを…その…」
陛下が非常にいいにくそうにしているが、要は性格がよくなったソフィーナをファラオの嫁にしたいという事なのだろう。
散々今まで渋って来たくせに、何を今さら都合のいい事を言っているのだろう。そもそも、ソラ嬢と婚約を結ぶのではなかったのか?父上も同じ事を思ったのか
「今更何をおっしゃっているのですか?そもそも、殿下はアレソーヌ侯爵令嬢と婚約を結ぶのでしょう?昨日はお互いの色の衣装を身にまとって入場されたと、息子から聞きましたよ。
殿下の誕生日にあのような行動を起こしておきながら、まさか今更2人が婚約しないなんて事はないですよね。それとも、2人と結婚したいという事ですか?この国では、重婚は認められていないはずですが」
「重婚だなんて、とんでもない。確かにソラ嬢の件は、色々とあって婚約を結ばせようとしていたのだが…ただ、まだ決定事項ではないし。それに当の本人たちは…」
陛下がもごもごと何かを言っているが、明らかに自分たちが不利なのを理解しているのだろう。それにしても、図々しい奴らだ。
あんな婚約発表の様な事をしておいて、今更別の令嬢が気になるだなんて。ソフィーナにもソラ嬢にも失礼だろう。
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