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第22話:俺がアントアーネを大切に思う理由【3】~ブラッド視点~
「ブラッド様!!」
この声は…
ビックリして声の方を振り向くと、そこには嬉しそうな顔でこちらにやって来るアントアーネの姿が。これは夢なのか?あまりにもアントアーネに会いたすぎて、僕は幻を見ているのか?
「ブラッド様、お誕生日おめでとうございます!これ、私からのプレゼントです。家の領地で採れた、サファイアを使って作ったブローチです。これ、私がデザインしたの。凄く素敵でしょう」
満面の笑みで、ブローチを見せてきたアントアーネ。
「ありがとう、これはイルカかい?」
「ええ、そうよ。リューズ王国もサルビア王国も、とても海が奇麗でしょう。だからイルカをデザインしたのよ。それにしても、リューズ王国はとても暖かいのね」
気持ちよさそうに、アントアーネが目を細めた。
「なんだよ、お前。お前もサルビア王国から来たのか?顔が真っ白だ。病気が移るぞ」
そう言って令息たちが、アントアーネをからかいだしたのだ。僕のせいで、アントアーネまでからかわれるだなんて。申し訳なさすぎて涙が出そうになる。
そんな僕の手をギュッと握り、アントアーネはにっこり微笑んだのだ。
「お初にお目にかかります。サルビア王国から参りましたディーストン伯爵家の娘、アントアーネと申します。どうぞお見知りおきを」
何を思ったのか、さっきと打って変わって令嬢らしく、カーテシーを決めたのだ。その姿を見て、令息たちが固まっている。
「あら?リューズ王国の貴族は、挨拶もできないの?その上、初対面の私を病気というだなんて。一体この国は、どのような教育方針なのかしら?」
コテンと首をかしげるアントアーネ。
さらに
「そこのあなた、どうして私が病気と思ったのですか?私、健康には人一倍自信がありますの。ほら、飛んだり跳ねたりだって出来ますわよ」
「いや…その…肌の色が白いから…」
「まあ、あなた、サルビア王国の事を何も知らないのね。いいわ、教えてあげる。我が国はね、皆こんな風に肌が白いのよ。もちろん、病気なんかじゃないわ。この国よりも寒くて、雪も降るのよ。
真っ白な雪が積もった時は、街中とても幻想的で素敵なの。可愛い動物たちも沢山いるし、宝石だって取れるし、お肉やお魚も美味しいわ。とても素敵なところだから、ぜひ遊びに来てみて」
そう言ってにっこり微笑んだアントアーネ。
「それにこのドレス、とても肌触りがいいでしょう。絹という素材を使って作っているのよ。触ってみて」
アントアーネが近くにいた令嬢たちに、ドレスを触らせている。
「まあ、本当に障り心地がいいのね。こんな生地、初めて触ったわ」
「これも家の領地で生産しているのよ。それに我が国の騎士たちは、とても強いのよ。ねえ、お兄様」
「アントアーネ、勝手に走って行ってはいけないよ。ブラッド殿、久しぶりだね。元気そう…ではなさそうだね」
「アントニオ殿」
僕たちの目の前に現れたのは、アントニオ殿だ。3つ上のアントニオ殿は、騎士団に入団したと聞いたが…少し見ない間に、かなり筋力が付いていて、勇ましくなっている。
「ほら、お兄様、強そうでしょう。これでも私たちが病気に見えると言うの?」
アントアーネが得意げに令息たちに話しかけている。
「いや…君のお兄さん、とても強そうだね。僕たちが悪かったよ」
そう言って令息たちが、謝ったのだ。
「いいわ、許してあげる。あとね、1つ覚えておいて。確かに私たちは他国の人間で少し見た目が違うかもしれない。でも、それだけで決めつけないでほしいの。今は皆、色々な国に留学したりしているでしょう。
それなのに、他国から来た人間を、好奇な目で見るだなんてナンセンスよ。そんなことじゃあ、この国は他の国に取り残されてしまうわよ」
「確かにアントアーネ様の言う通りね。これからは色々な国の人たちと交流を持って行くべきだと、お父様も言っていたわ」
「そうよね、私もいつか他国に留学したいと思っていたの。ねえ、アントアーネ様、サルビア王国の事、もっと教えて」
「ええ、いいわよ。それじゃあ、皆仲直りして、一緒にお茶を楽しみましょう」
この声は…
ビックリして声の方を振り向くと、そこには嬉しそうな顔でこちらにやって来るアントアーネの姿が。これは夢なのか?あまりにもアントアーネに会いたすぎて、僕は幻を見ているのか?
「ブラッド様、お誕生日おめでとうございます!これ、私からのプレゼントです。家の領地で採れた、サファイアを使って作ったブローチです。これ、私がデザインしたの。凄く素敵でしょう」
満面の笑みで、ブローチを見せてきたアントアーネ。
「ありがとう、これはイルカかい?」
「ええ、そうよ。リューズ王国もサルビア王国も、とても海が奇麗でしょう。だからイルカをデザインしたのよ。それにしても、リューズ王国はとても暖かいのね」
気持ちよさそうに、アントアーネが目を細めた。
「なんだよ、お前。お前もサルビア王国から来たのか?顔が真っ白だ。病気が移るぞ」
そう言って令息たちが、アントアーネをからかいだしたのだ。僕のせいで、アントアーネまでからかわれるだなんて。申し訳なさすぎて涙が出そうになる。
そんな僕の手をギュッと握り、アントアーネはにっこり微笑んだのだ。
「お初にお目にかかります。サルビア王国から参りましたディーストン伯爵家の娘、アントアーネと申します。どうぞお見知りおきを」
何を思ったのか、さっきと打って変わって令嬢らしく、カーテシーを決めたのだ。その姿を見て、令息たちが固まっている。
「あら?リューズ王国の貴族は、挨拶もできないの?その上、初対面の私を病気というだなんて。一体この国は、どのような教育方針なのかしら?」
コテンと首をかしげるアントアーネ。
さらに
「そこのあなた、どうして私が病気と思ったのですか?私、健康には人一倍自信がありますの。ほら、飛んだり跳ねたりだって出来ますわよ」
「いや…その…肌の色が白いから…」
「まあ、あなた、サルビア王国の事を何も知らないのね。いいわ、教えてあげる。我が国はね、皆こんな風に肌が白いのよ。もちろん、病気なんかじゃないわ。この国よりも寒くて、雪も降るのよ。
真っ白な雪が積もった時は、街中とても幻想的で素敵なの。可愛い動物たちも沢山いるし、宝石だって取れるし、お肉やお魚も美味しいわ。とても素敵なところだから、ぜひ遊びに来てみて」
そう言ってにっこり微笑んだアントアーネ。
「それにこのドレス、とても肌触りがいいでしょう。絹という素材を使って作っているのよ。触ってみて」
アントアーネが近くにいた令嬢たちに、ドレスを触らせている。
「まあ、本当に障り心地がいいのね。こんな生地、初めて触ったわ」
「これも家の領地で生産しているのよ。それに我が国の騎士たちは、とても強いのよ。ねえ、お兄様」
「アントアーネ、勝手に走って行ってはいけないよ。ブラッド殿、久しぶりだね。元気そう…ではなさそうだね」
「アントニオ殿」
僕たちの目の前に現れたのは、アントニオ殿だ。3つ上のアントニオ殿は、騎士団に入団したと聞いたが…少し見ない間に、かなり筋力が付いていて、勇ましくなっている。
「ほら、お兄様、強そうでしょう。これでも私たちが病気に見えると言うの?」
アントアーネが得意げに令息たちに話しかけている。
「いや…君のお兄さん、とても強そうだね。僕たちが悪かったよ」
そう言って令息たちが、謝ったのだ。
「いいわ、許してあげる。あとね、1つ覚えておいて。確かに私たちは他国の人間で少し見た目が違うかもしれない。でも、それだけで決めつけないでほしいの。今は皆、色々な国に留学したりしているでしょう。
それなのに、他国から来た人間を、好奇な目で見るだなんてナンセンスよ。そんなことじゃあ、この国は他の国に取り残されてしまうわよ」
「確かにアントアーネ様の言う通りね。これからは色々な国の人たちと交流を持って行くべきだと、お父様も言っていたわ」
「そうよね、私もいつか他国に留学したいと思っていたの。ねえ、アントアーネ様、サルビア王国の事、もっと教えて」
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