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第10話:家族は皆私の味方です
「ジャンヌ、俺があんな男と婚約させたばかりに、本当にすまなかった。これからはジャンヌが望む様に生きたらいい。そうだ、騎士団に戻りたいのだろう?早速手配をしておくよ」
「お父様、謝らないで下さい。私もシャーロン様との婚約を望んでおりましたので。それから騎士団の件、よろしくお願いいたします。私はやはり、ドレスよりも剣や竹刀の方があっていますわ」
私にはやっぱり、華やかな夜会や美しいドレスや宝石よりも、汗を流しながら体を動かす方があっているのだ。
「ジャンヌ、騎士団に戻るのはいいけれど、あなたは伯爵令嬢なのよ。夜会には定期的に出ないさい」
「ジャンヌはずっと息苦しい生活をしてきたのだから、しばらく夜会はいいだろう。それに騎士団員の中には、貴族であっても夜会にはほとんど参加していない者も多い。現に俺だって…」
「それは私があなたの尻拭いをしているからでしょう?とにかく私はジャンヌの将来を考えて、どう転んでもいい様に色々な道筋を残しておきたいと考えているのです。騎士団の事しか考えていないあなたは、黙っていてください」
「誰が騎士団の事しか考えていないだって?俺はジャンヌの事も、ディーノも事も大切に思っている」
またお父様とお母様が喧嘩を始めたわ。
「お2人とも落ち着いて下さい。気持ちの整理が付いたら、また夜会にも参加いたします。私はこれでも伯爵令嬢ですので。ただ、これからはずっと騎士団員として生きていきたいと考えておりますわ」
もう令息との婚約は懲り懲りだ。それにこんな私を受け入れてくれる殿方なんて、もう現れないだろうし。
「ジャンヌがそうしたいのなら、そうすればいい。ジャンヌ、俺のせいで本当にすまなかった」
お父様が改めて頭を下げて来たのだ。
「何度も言いますが、もう謝らないで下さい。もうこの話しは終わりにしましょう」
無事シャーロン様と婚約破棄出来たのだ。目的は達成した。これ以上過去にこだわっても仕方がない、これからは前を向いて歩きたいのだ。
屋敷に着くと、早速お父様は出掛けて行った。きっと私が騎士団員に戻るための手続きを行いに行ってくれたのだろう。
部屋に戻ると、早速クローゼットの奥にしまってあった騎士団の制服や竹刀などを引きずり出してきた。
もう二度とこの制服に袖を通すことはないと思っていたけれど、また騎士団の制服が着られるのね。でも…
「あれ?入らないわ…」
4年ぶりに騎士団の制服を着ようと思ったのだが、小さくて全く入らない。
「お嬢様、さすがに4年前の制服は、もう着られないのでは?旦那様が新しい制服を手配してくださるでしょうから」
メイドがあきれ顔で呟いている。確かにそうよね、4年前の服はさすがに着られないか。
その日の夜
「姉上、シャーロン殿と婚約破棄をしたと伺いました。シャーロン殿はずっと姉上をほったらかしにして、他の令嬢と仲良くしておりましたものね。今までよく耐えましたね。また姉上と一緒に、騎士団に行けると思うと、俺も嬉しいです」
「ディーノにまで色々と心配をかけてしまって、ごめんなさい。私もまたディーノと一緒に、騎士団の稽古を受けられると思うと嬉しいわ」
「ディーノ、話しは後でゆっくりできるだろう。一度着替えて来なさい」
後ろからやって来たお父様に促され、ディーノが一旦部屋に戻った。その後4人で食事をする。
「ジャンヌ、今回の件、本当にすまなかった。騎士団の件も、今日入団手続きを行って来た。ただ、騎士団の制服の手配等もあるから、入団は少し先になりそうだ」
「あら、制服の手配なんて、そんなにお時間がかからないのではなくって。私、明日から騎士団の稽古に参加したいですわ」
「ジャンヌの気持ちは分かるが、女性の騎士団員はほとんどいないからな。制服は特注になるのだよ。とりあえず明日採寸を行おう」
「あら、それなら男性用の制服で十分ですわ。昔は男性用の衣装を着ておりましたし」
「それは無理だ。ほら、バストとか…納まらないだろう」
お父様が気まずそうに呟いた。そうか、私の体はこの4年で、随分女性らしくなった。確かに男性用の制服は無理か…
「姉上、そんなに慌てなくても騎士団は逃げませんよ。それに今まで色々と大変な思いをしたのですから、どうか入団までゆっくり休んでください」
「そうよ、ジャンヌ。あなたはこの4年、無理をして来たのでしょう。ジャンヌの辛さ、もっと早く気が付いてあげられなくてごめんね」
お母様が私をギュッと抱きしめた。
「ジャンヌ、俺たちはずっとジャンヌの味方だ。もしまた何か困ったことがあったら、すぐに相談してくれ」
「そうですよ、姉上。もしまたシャーロン殿が姉上に絡んで来たら、俺が追い払いますから」
優しい眼差しでお父様とディーノが私を見つめている。
「ありがとうございます。私にはこんなに素敵な家族が、いつも味方でいてくれていたのですね。私、今度こそ幸せに生きられる様に頑張りますわ」
シャーロン様との婚約期間は、辛い事も多かった。でも…
こんな風に私の味方でいてくれる家族の存在を改めて認識できたことは、よかったのかもしれない。大切な家族の為にも、これから私は自分らしく生きないとね。
「お父様、謝らないで下さい。私もシャーロン様との婚約を望んでおりましたので。それから騎士団の件、よろしくお願いいたします。私はやはり、ドレスよりも剣や竹刀の方があっていますわ」
私にはやっぱり、華やかな夜会や美しいドレスや宝石よりも、汗を流しながら体を動かす方があっているのだ。
「ジャンヌ、騎士団に戻るのはいいけれど、あなたは伯爵令嬢なのよ。夜会には定期的に出ないさい」
「ジャンヌはずっと息苦しい生活をしてきたのだから、しばらく夜会はいいだろう。それに騎士団員の中には、貴族であっても夜会にはほとんど参加していない者も多い。現に俺だって…」
「それは私があなたの尻拭いをしているからでしょう?とにかく私はジャンヌの将来を考えて、どう転んでもいい様に色々な道筋を残しておきたいと考えているのです。騎士団の事しか考えていないあなたは、黙っていてください」
「誰が騎士団の事しか考えていないだって?俺はジャンヌの事も、ディーノも事も大切に思っている」
またお父様とお母様が喧嘩を始めたわ。
「お2人とも落ち着いて下さい。気持ちの整理が付いたら、また夜会にも参加いたします。私はこれでも伯爵令嬢ですので。ただ、これからはずっと騎士団員として生きていきたいと考えておりますわ」
もう令息との婚約は懲り懲りだ。それにこんな私を受け入れてくれる殿方なんて、もう現れないだろうし。
「ジャンヌがそうしたいのなら、そうすればいい。ジャンヌ、俺のせいで本当にすまなかった」
お父様が改めて頭を下げて来たのだ。
「何度も言いますが、もう謝らないで下さい。もうこの話しは終わりにしましょう」
無事シャーロン様と婚約破棄出来たのだ。目的は達成した。これ以上過去にこだわっても仕方がない、これからは前を向いて歩きたいのだ。
屋敷に着くと、早速お父様は出掛けて行った。きっと私が騎士団員に戻るための手続きを行いに行ってくれたのだろう。
部屋に戻ると、早速クローゼットの奥にしまってあった騎士団の制服や竹刀などを引きずり出してきた。
もう二度とこの制服に袖を通すことはないと思っていたけれど、また騎士団の制服が着られるのね。でも…
「あれ?入らないわ…」
4年ぶりに騎士団の制服を着ようと思ったのだが、小さくて全く入らない。
「お嬢様、さすがに4年前の制服は、もう着られないのでは?旦那様が新しい制服を手配してくださるでしょうから」
メイドがあきれ顔で呟いている。確かにそうよね、4年前の服はさすがに着られないか。
その日の夜
「姉上、シャーロン殿と婚約破棄をしたと伺いました。シャーロン殿はずっと姉上をほったらかしにして、他の令嬢と仲良くしておりましたものね。今までよく耐えましたね。また姉上と一緒に、騎士団に行けると思うと、俺も嬉しいです」
「ディーノにまで色々と心配をかけてしまって、ごめんなさい。私もまたディーノと一緒に、騎士団の稽古を受けられると思うと嬉しいわ」
「ディーノ、話しは後でゆっくりできるだろう。一度着替えて来なさい」
後ろからやって来たお父様に促され、ディーノが一旦部屋に戻った。その後4人で食事をする。
「ジャンヌ、今回の件、本当にすまなかった。騎士団の件も、今日入団手続きを行って来た。ただ、騎士団の制服の手配等もあるから、入団は少し先になりそうだ」
「あら、制服の手配なんて、そんなにお時間がかからないのではなくって。私、明日から騎士団の稽古に参加したいですわ」
「ジャンヌの気持ちは分かるが、女性の騎士団員はほとんどいないからな。制服は特注になるのだよ。とりあえず明日採寸を行おう」
「あら、それなら男性用の制服で十分ですわ。昔は男性用の衣装を着ておりましたし」
「それは無理だ。ほら、バストとか…納まらないだろう」
お父様が気まずそうに呟いた。そうか、私の体はこの4年で、随分女性らしくなった。確かに男性用の制服は無理か…
「姉上、そんなに慌てなくても騎士団は逃げませんよ。それに今まで色々と大変な思いをしたのですから、どうか入団までゆっくり休んでください」
「そうよ、ジャンヌ。あなたはこの4年、無理をして来たのでしょう。ジャンヌの辛さ、もっと早く気が付いてあげられなくてごめんね」
お母様が私をギュッと抱きしめた。
「ジャンヌ、俺たちはずっとジャンヌの味方だ。もしまた何か困ったことがあったら、すぐに相談してくれ」
「そうですよ、姉上。もしまたシャーロン殿が姉上に絡んで来たら、俺が追い払いますから」
優しい眼差しでお父様とディーノが私を見つめている。
「ありがとうございます。私にはこんなに素敵な家族が、いつも味方でいてくれていたのですね。私、今度こそ幸せに生きられる様に頑張りますわ」
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