33 / 51
第33話:ここでもレイチェル様は大活躍です
しおりを挟む
「レイチェル嬢、僕からもお礼を言わせてほしい。君のお陰で助かったよ。ありがとう。ただ、今日から毎日クリスティーヌと一緒に過ごすというのは、ちょっと…」
困り顔のアルフレッド様。その姿を、もちろんレイチェル様が見逃すはずがない。
「あれは言葉の綾ですわ。私はお2人の邪魔をするつもりはありません。私、ずっとお2人の仲睦まじい姿が、素敵なだなっと思っていたのです。ですから、どうか私にも協力させていただけると嬉しいですわ。もしよろしければ、特別にアルフレッド様に、苺大福のレシピをお教えいたしますよ」
レイチェル様が笑顔でアルフレッド様に話しかけている。
「それは本当かい?ありがとう。それじゃあ、早速レシピを教えてもらえるだろうか?これでクリスティーヌに好きなだけ苺大福というものを食べさせてあげられるよ」
アルフレッド様が、それはそれは嬉しそうに微笑んだのだ。その顔を、レイチェル様が嬉しそうに見つめている。
「それでは今日、公爵家にお邪魔してもいいでしょうか?公爵家の料理長に伝授いたしますわ」
「もちろんだよ。よろしく頼む」
昨日まで嫌悪感を露わにしていたアルフレッド様だが、レイチェル様に対し、少し警戒心を解いてくれた様だ。よかったわ。
和やかな空気のまま教室へと向かい、それぞれ席に着く。やっぱりレイチェル様はすごいわ。あの殿下たちを黙らせるのだから。ただ、このまま彼らが黙っているとは思えない。特にカリーナ殿下には、引き続き要注意ね。
案の定、お昼休み。
「クリスティーヌ様、アルフレッド様、一緒に昼食を食べましょう」
笑みを浮かべこちらにやって来たのは、カリーナ殿下だ。後ろにはカロイド殿下もいる。断ろうかどうしようか迷っていると、カリーナ殿下がアルフレッド様の隣に座ったのだ。ただ、なぜかいつも私の隣に来るカロイド殿下は、カリーナ殿下の隣に座っている。
あら?もしかしてレイチェル様の言葉がきいたのかしら?とにかく、あのうさん臭い笑みで近づいてこなくなってよかったわ。ただ、カリーナ殿下は相変わらずだ。さて、どうしたものかと考えていると…
「皆様、こちらにいらしたのですね。私もご一緒してもよろしいでしょうか?」
私達の元にやって来たのは、レイチェル様だ。待っていました!レイチェル様の姿を見るだけでホッとしてしまう。
レイチェル様は私の隣に座るのかと思いきや、何とアルフレッド様とカリーナ殿下の間に座ったのだ。
「ちょっとレイチェル様、狭いですわ。あなた様はクリスティーヌ様の隣に…」
「確かに狭いですわね。カロイド殿下、もう少し向こうに行っていただけますか?カリーナ殿下もお願いいたします。さあ、食べましょう」
無邪気な笑顔でカリーナ殿下をさりげなく押しのけるレイチェル様。そんなレイチェル様を、カリーナ殿下が睨んでいる。
「カリーナ殿下、そんな怖いお顔をしてどうされましたか?私、何か気に障る事をいたしましたでしょうか?」
ウルウルとした瞳で、カリーナ殿下を見つめるレイチェル様。ここでも前世の時の演技力が炸裂する。
「いえ…何でもありませんわ…」
完全にペースを乱されたカリーナ殿下に対し、レイチェル様は勝ち誇った顔をしている。この勝負、レイチェル様の勝ちね…て、いつまでも親友に負担をかけていてはダメよね。私も頑張らないと!そう思い、動こうとした時だった。
「カリーナ、そんな仏頂面をしているのなら、席を替わってくれるかい?」
「誰が仏頂面ですか!お兄様まで私をバカにして。なんだか私、気分が悪くなってきたのでこれで失礼いたします」
ペコリと私たちに頭を下げると、カリーナ殿下がその場を去って行った。
「私、何かいけない事をしてしまったかしら?」
レイチェル様がコテンと首をかしげている。きっと演技なのだろう。それにしても、カロイド殿下のアシストがあったにせよ、あのカリーナ殿下を追い出すだなんて…
やっぱり私のいっちゃんはすごいわ!つい尊敬のまなざしでレイチェル様を見つめていしまう。
ただ、同じような眼差しでレイチェル様を見つめている男が…
「レイチェル嬢、あのカリーナをあそこまで追い詰めるだなんて、凄いね。まさかクリスティーヌ嬢と同じような令嬢がここにもいただなんて。僕、君に興味を持っちゃった」
ニヤリと笑ったカロイド殿下が、レイチェル様の手を取ったのだ。この悪そうな顔はまさか…
「殿下、はっきり言って興味を持たれるのは迷惑ですわ。今の言葉は聞かなかった事にして差し上げます」
カロイド殿下の手をペッと振り払うと、露骨に嫌そうに手を拭いていた。いくら性悪ヒーローで、アルフレッド様を殺した相手だからって、そこまで露骨に嫌わなくても…
ただ、ド変態の性悪カロイド殿下には逆によかったようで…
「その目、僕が求めていた目だ…君なら婚約者もいないし、問題ないよね」
何を思ったのか、殿下がにっこり笑ってそんな事を言い出したのだ。
困り顔のアルフレッド様。その姿を、もちろんレイチェル様が見逃すはずがない。
「あれは言葉の綾ですわ。私はお2人の邪魔をするつもりはありません。私、ずっとお2人の仲睦まじい姿が、素敵なだなっと思っていたのです。ですから、どうか私にも協力させていただけると嬉しいですわ。もしよろしければ、特別にアルフレッド様に、苺大福のレシピをお教えいたしますよ」
レイチェル様が笑顔でアルフレッド様に話しかけている。
「それは本当かい?ありがとう。それじゃあ、早速レシピを教えてもらえるだろうか?これでクリスティーヌに好きなだけ苺大福というものを食べさせてあげられるよ」
アルフレッド様が、それはそれは嬉しそうに微笑んだのだ。その顔を、レイチェル様が嬉しそうに見つめている。
「それでは今日、公爵家にお邪魔してもいいでしょうか?公爵家の料理長に伝授いたしますわ」
「もちろんだよ。よろしく頼む」
昨日まで嫌悪感を露わにしていたアルフレッド様だが、レイチェル様に対し、少し警戒心を解いてくれた様だ。よかったわ。
和やかな空気のまま教室へと向かい、それぞれ席に着く。やっぱりレイチェル様はすごいわ。あの殿下たちを黙らせるのだから。ただ、このまま彼らが黙っているとは思えない。特にカリーナ殿下には、引き続き要注意ね。
案の定、お昼休み。
「クリスティーヌ様、アルフレッド様、一緒に昼食を食べましょう」
笑みを浮かべこちらにやって来たのは、カリーナ殿下だ。後ろにはカロイド殿下もいる。断ろうかどうしようか迷っていると、カリーナ殿下がアルフレッド様の隣に座ったのだ。ただ、なぜかいつも私の隣に来るカロイド殿下は、カリーナ殿下の隣に座っている。
あら?もしかしてレイチェル様の言葉がきいたのかしら?とにかく、あのうさん臭い笑みで近づいてこなくなってよかったわ。ただ、カリーナ殿下は相変わらずだ。さて、どうしたものかと考えていると…
「皆様、こちらにいらしたのですね。私もご一緒してもよろしいでしょうか?」
私達の元にやって来たのは、レイチェル様だ。待っていました!レイチェル様の姿を見るだけでホッとしてしまう。
レイチェル様は私の隣に座るのかと思いきや、何とアルフレッド様とカリーナ殿下の間に座ったのだ。
「ちょっとレイチェル様、狭いですわ。あなた様はクリスティーヌ様の隣に…」
「確かに狭いですわね。カロイド殿下、もう少し向こうに行っていただけますか?カリーナ殿下もお願いいたします。さあ、食べましょう」
無邪気な笑顔でカリーナ殿下をさりげなく押しのけるレイチェル様。そんなレイチェル様を、カリーナ殿下が睨んでいる。
「カリーナ殿下、そんな怖いお顔をしてどうされましたか?私、何か気に障る事をいたしましたでしょうか?」
ウルウルとした瞳で、カリーナ殿下を見つめるレイチェル様。ここでも前世の時の演技力が炸裂する。
「いえ…何でもありませんわ…」
完全にペースを乱されたカリーナ殿下に対し、レイチェル様は勝ち誇った顔をしている。この勝負、レイチェル様の勝ちね…て、いつまでも親友に負担をかけていてはダメよね。私も頑張らないと!そう思い、動こうとした時だった。
「カリーナ、そんな仏頂面をしているのなら、席を替わってくれるかい?」
「誰が仏頂面ですか!お兄様まで私をバカにして。なんだか私、気分が悪くなってきたのでこれで失礼いたします」
ペコリと私たちに頭を下げると、カリーナ殿下がその場を去って行った。
「私、何かいけない事をしてしまったかしら?」
レイチェル様がコテンと首をかしげている。きっと演技なのだろう。それにしても、カロイド殿下のアシストがあったにせよ、あのカリーナ殿下を追い出すだなんて…
やっぱり私のいっちゃんはすごいわ!つい尊敬のまなざしでレイチェル様を見つめていしまう。
ただ、同じような眼差しでレイチェル様を見つめている男が…
「レイチェル嬢、あのカリーナをあそこまで追い詰めるだなんて、凄いね。まさかクリスティーヌ嬢と同じような令嬢がここにもいただなんて。僕、君に興味を持っちゃった」
ニヤリと笑ったカロイド殿下が、レイチェル様の手を取ったのだ。この悪そうな顔はまさか…
「殿下、はっきり言って興味を持たれるのは迷惑ですわ。今の言葉は聞かなかった事にして差し上げます」
カロイド殿下の手をペッと振り払うと、露骨に嫌そうに手を拭いていた。いくら性悪ヒーローで、アルフレッド様を殺した相手だからって、そこまで露骨に嫌わなくても…
ただ、ド変態の性悪カロイド殿下には逆によかったようで…
「その目、僕が求めていた目だ…君なら婚約者もいないし、問題ないよね」
何を思ったのか、殿下がにっこり笑ってそんな事を言い出したのだ。
58
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
令嬢から成り下がったメイドの分際で、侯爵様と目が合ってしまって
あおとあい
恋愛
彼はメイドの私に手を差し出した。「私と、踊っていただけませんか?」
かつては伯爵令嬢として、誰もが羨む生活を送っていたエルナ。
しかし、いわれなき罪で家は没落し、今は嫌な貴族の下で働く「身分落ち」のメイド。
二度と表舞台に立つことなどないはずだった。
あの日の豪華絢爛な舞踏会で、彼と目が合うまでは。
アルフォンス・ベルンハルト侯爵。
冷徹な「戦場の英雄」として国中の注目を集める、今もっともホットで、もっとも手が届かない男。
退屈そうに会場を見渡していた彼の視線が、影に徹していた私を捉えて。
彼は真っ直ぐに歩み寄り、埃まみれの私に手を差し出した。
「私と、踊っていただけませんか?」
メイドの分際で、英雄のパートナー!?
前代未聞のスキャンダルから始まる逆転劇。
※毎日17時更新
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる