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12 悪口
sideゆかり
次の休み時間になると、遊び仲間だったチャラ男の圭介が話しかけてきた。
「ゆかりー、ガングロやめるってマジ?」
「うん」
「まあ、すっぴんのゆかりも可愛いからいーけどさぁ」
・・・・・・やっぱチャラいな圭介は。
でも可愛いって言ってくれたし、一応お礼を言っとこう。
「え、ホント? ありがと!」
「ところで今日の帰りさぁ、みんなでカラオケいかね?」
出た。カラオケ。
圭介は歌が上手いのが自慢だったもんね。
「えっと・・・・ゴメンね、行かない。私、今日は勉強するから」
5時半にはパパが迎えに来るしね。
「はあ? 勉強? ゆかりがぁ? なんでー?」
何気に失礼なヤツだな。
三宅冬馬に少しでもふさわしい人間になる為だよ。
「だってもうすぐ中間試験でしょ?」
「もうすぐって、まだ二週間以上あんべ?」
「圭介は頭よくて羨ましいなぁ。私ね、今回は赤点なしを目指してるの」
私は赤点常連の馬鹿だったから、まずはそこから脱却することを目標とする。
「え、マジか。あーうん、じゃあ、ま、頑張れ」
頑張れって、余裕だね!
確かに圭介はチャラくて遊んでばっかりに見えて、成績はまぁまぁ上の方だった。
人当たりが良くて優しくて、誰からも好かれるタイプ。
話題が豊富で気遣いもできて、いつもみんなの中心にいる。
過去の私は、そんな圭介を羨ましいと思っていた。
****
昼休み。早苗とありさと机を引っ付けてお弁当を食べる。
ママのお弁当はおいしい。
玉子焼きにアスパラのベーコン巻き、サラダにミートボール。
特別なものは入ってはいない。
ミートボールはレトルトだ。
なんの変哲もない、あの頃毎日食べてたいつものお弁当。
ママ、ありがとう。おいしいよ。
私はこの先、一生スーパーやコンビニの弁当を食べることはないと断言できる。
もうね、受け付けない。見るのもイヤ。においもイヤ。
弁当工場での十数年、どんだけ辛かったんだよ、ってね。
それにしても、午前中の授業はひどかった。
一時間目の国語はまだよかった。
体育もよかった。
最悪だったのは英語と数学だ。
もうね、なにもわからない。
先生の言葉が一ミリも理解出来ない。
日本語しゃべってるはずなのに宇宙語に聞こえる。
黒板の文字をノートに書き取るけど、全く意味がわからない。
アルファベットの羅列をそのまま写し、数字の集合体をひたすら写した。
ブランクがありすぎる。
最後に授業受けたの25年近く前だよ?
ただでさえ頭が悪かったのに、こんなの無理すぎるでしょ。
でもキチンと 真面目に受けたよ。
眠気と戦うのは弁当工場で慣れてるからね。
お弁当を食べ終わり、早苗とありさとダベっていると二人の女子が話しかけてきた。
えーと誰だっけ?名前が出てこない。
顔は憶えてるんだけどな。
「ゆかり、今日は真面目に授業受けてたじゃん」
「まじそれなー、いつもはアイメイク直してるか、ネイルチェックしたり髪いじったりしてるのにさぁ」
・・・・・・そんなことしてたのか。
バカのくせに馬鹿すぎる。
ブランクがなくても一緒だわ。
ただでさえ落ち込んでいた心がさらに落ち込む。
「なんか圭介に勉強頑張るとか言ったらしいじゃん?」
「? うん、言ったよ?」
「ゆかりが勉強とかあり得ないしー、マジうけるんだけどー」
ちょっとイラッとしたけどね。
過去の私、日頃の行いが悪すぎたから、まぁ仕方がない。
「あははー!自分でもそう思うんだけどさぁ、でもまぁ、ちょっと頑張ってみよっかな、みたいな?」
ニコニコ笑って嫌みなくかわす。
「ゆかり、ガングロやめてガリ勉になんのー?」
ガリ勉って・・・・・・
「ガリ勉て言えばさぁ、三宅、あいつって、いっつも勉強してるよねー」
なんでそこで三宅冬馬の話になるんだ。
二人がバカにするようにケラケラ笑う。
「友達もいないしさぁ、暗いし? ああいう部類の人間って何が楽しくて生きてんだろね?」
三宅冬馬の席にまで聞こえそうな声だ。
いや、わざと聞こえるようにしゃべってる。
ほんとに最悪だ。
私は今日登校してから一度も三宅冬馬の顔を見ていない。
せっかくなら、ちょっとでもいいシチュエーションで顔を合わせたかったから。
なのに…台無しだ。ほんと最悪だ。
もう黙って。
「いくら勉強ができてもあんな陰気のコミュ障じゃさぁ」
黙れ。
「笑ったとこ見たことないけど表情筋ついてんのかねー?」
黙れ。
「ゆかりもそう思わなーい?」
黙れ!
「私は努力する人をそんなふうには思わない」
私が怒りを抑えながらもハッキリと答えると、二人が驚いた顔で私を見た。
「あんたら、ゆかりが真面目になるの、気に入らないの?」
早苗が割り込んできて助け船を出してくれた。
「べ、べつに、そんなこと言ってないし!」
二人があわてて否定するが、はっきりいって丸わかりだ。
あの子よりはマシ、っていう存在はバカには貴重だからね。分かる。
昼休み終了のチャイムが鳴ると二人は気まずそうに
「ゴメン、冗談だし。」
と言って足早に去っていった。
三宅冬馬が気になって、そっと盗み見ると彼は参考書から顔を上げてこっちを見ていた。
・・・・・・やっぱり聞こえていたらしい。
目を逸らすことも憚られ、私は気まずさを誤魔化すために・・・・・・笑った。
とにかく、笑って誤魔化す。
笑顔をみせる、これ大事!
ツキを呼ぶには笑顔が大切だと48人のアイドルたちも歌っていたじゃないか!
ちょっと古いけど。
三宅冬馬は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの平然とした表情に戻り、何事も無かったかのように掃除の持ち場へと行ってしまった。
最悪だ。シチュエーションも最悪なら私のひきつった笑顔も最悪だ。
頑張って練習した自称『天使の微笑み』は
空振りに終わった。
「あの子達、なんなのぉー、ゆかりが勉強するとか、あんたらには関係ないっしょって感じ! 三宅のことまでゆかりの前でさぁ!」
ありさが私の代わりに怒ってくれた。
私は三宅冬馬の悪口を正面から否定した。
過去では絶対にできなかった事だ。
そんな自分がちょっとだけ強くなれた気がして嬉しい。
「べつに気にしてないよ。ちゃんと謝ってくれたし。」
謝る、というのは案外難しい。
ちゃんと謝れるのは根が素直な証拠だ。
三宅冬馬の悪口を言うのも、べつに本当に三宅冬馬という人間が嫌いなわけではないのだろう。
この年ごろの子達はその場の雰囲気やノリで悪口を言ったりする。
誰かが言ってたから、みんな言ってるから。だから自分も言う。
高校生、特に女子高生というのは無敵だ。
何でもできると思ってる。
例えば有名な画家の作品を見て
『あたしでも描けんじゃね?』とか、
男の子に人気のアイドルを見て
『この子って可愛くなくね? 化粧すればあたしのがイケんじゃね?』
とか本気で思ってたりする。
だから勉強が出来る人に対しても
『あたしもちゃんと勉強すればできるし。できるけどやらないだけだし』
なんて思ってる。
卒業して、社会に出たときに初めて自分は平凡、もしくは他人より劣っていると気付くのだ。
そんな自分と向き合い、努力をした人間がまともな大人となり、幸せを掴むことができる。
私はそれに気付くのが遅すぎた。馬鹿だから。
──────────
13~スローモーション
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次の休み時間になると、遊び仲間だったチャラ男の圭介が話しかけてきた。
「ゆかりー、ガングロやめるってマジ?」
「うん」
「まあ、すっぴんのゆかりも可愛いからいーけどさぁ」
・・・・・・やっぱチャラいな圭介は。
でも可愛いって言ってくれたし、一応お礼を言っとこう。
「え、ホント? ありがと!」
「ところで今日の帰りさぁ、みんなでカラオケいかね?」
出た。カラオケ。
圭介は歌が上手いのが自慢だったもんね。
「えっと・・・・ゴメンね、行かない。私、今日は勉強するから」
5時半にはパパが迎えに来るしね。
「はあ? 勉強? ゆかりがぁ? なんでー?」
何気に失礼なヤツだな。
三宅冬馬に少しでもふさわしい人間になる為だよ。
「だってもうすぐ中間試験でしょ?」
「もうすぐって、まだ二週間以上あんべ?」
「圭介は頭よくて羨ましいなぁ。私ね、今回は赤点なしを目指してるの」
私は赤点常連の馬鹿だったから、まずはそこから脱却することを目標とする。
「え、マジか。あーうん、じゃあ、ま、頑張れ」
頑張れって、余裕だね!
確かに圭介はチャラくて遊んでばっかりに見えて、成績はまぁまぁ上の方だった。
人当たりが良くて優しくて、誰からも好かれるタイプ。
話題が豊富で気遣いもできて、いつもみんなの中心にいる。
過去の私は、そんな圭介を羨ましいと思っていた。
****
昼休み。早苗とありさと机を引っ付けてお弁当を食べる。
ママのお弁当はおいしい。
玉子焼きにアスパラのベーコン巻き、サラダにミートボール。
特別なものは入ってはいない。
ミートボールはレトルトだ。
なんの変哲もない、あの頃毎日食べてたいつものお弁当。
ママ、ありがとう。おいしいよ。
私はこの先、一生スーパーやコンビニの弁当を食べることはないと断言できる。
もうね、受け付けない。見るのもイヤ。においもイヤ。
弁当工場での十数年、どんだけ辛かったんだよ、ってね。
それにしても、午前中の授業はひどかった。
一時間目の国語はまだよかった。
体育もよかった。
最悪だったのは英語と数学だ。
もうね、なにもわからない。
先生の言葉が一ミリも理解出来ない。
日本語しゃべってるはずなのに宇宙語に聞こえる。
黒板の文字をノートに書き取るけど、全く意味がわからない。
アルファベットの羅列をそのまま写し、数字の集合体をひたすら写した。
ブランクがありすぎる。
最後に授業受けたの25年近く前だよ?
ただでさえ頭が悪かったのに、こんなの無理すぎるでしょ。
でもキチンと 真面目に受けたよ。
眠気と戦うのは弁当工場で慣れてるからね。
お弁当を食べ終わり、早苗とありさとダベっていると二人の女子が話しかけてきた。
えーと誰だっけ?名前が出てこない。
顔は憶えてるんだけどな。
「ゆかり、今日は真面目に授業受けてたじゃん」
「まじそれなー、いつもはアイメイク直してるか、ネイルチェックしたり髪いじったりしてるのにさぁ」
・・・・・・そんなことしてたのか。
バカのくせに馬鹿すぎる。
ブランクがなくても一緒だわ。
ただでさえ落ち込んでいた心がさらに落ち込む。
「なんか圭介に勉強頑張るとか言ったらしいじゃん?」
「? うん、言ったよ?」
「ゆかりが勉強とかあり得ないしー、マジうけるんだけどー」
ちょっとイラッとしたけどね。
過去の私、日頃の行いが悪すぎたから、まぁ仕方がない。
「あははー!自分でもそう思うんだけどさぁ、でもまぁ、ちょっと頑張ってみよっかな、みたいな?」
ニコニコ笑って嫌みなくかわす。
「ゆかり、ガングロやめてガリ勉になんのー?」
ガリ勉って・・・・・・
「ガリ勉て言えばさぁ、三宅、あいつって、いっつも勉強してるよねー」
なんでそこで三宅冬馬の話になるんだ。
二人がバカにするようにケラケラ笑う。
「友達もいないしさぁ、暗いし? ああいう部類の人間って何が楽しくて生きてんだろね?」
三宅冬馬の席にまで聞こえそうな声だ。
いや、わざと聞こえるようにしゃべってる。
ほんとに最悪だ。
私は今日登校してから一度も三宅冬馬の顔を見ていない。
せっかくなら、ちょっとでもいいシチュエーションで顔を合わせたかったから。
なのに…台無しだ。ほんと最悪だ。
もう黙って。
「いくら勉強ができてもあんな陰気のコミュ障じゃさぁ」
黙れ。
「笑ったとこ見たことないけど表情筋ついてんのかねー?」
黙れ。
「ゆかりもそう思わなーい?」
黙れ!
「私は努力する人をそんなふうには思わない」
私が怒りを抑えながらもハッキリと答えると、二人が驚いた顔で私を見た。
「あんたら、ゆかりが真面目になるの、気に入らないの?」
早苗が割り込んできて助け船を出してくれた。
「べ、べつに、そんなこと言ってないし!」
二人があわてて否定するが、はっきりいって丸わかりだ。
あの子よりはマシ、っていう存在はバカには貴重だからね。分かる。
昼休み終了のチャイムが鳴ると二人は気まずそうに
「ゴメン、冗談だし。」
と言って足早に去っていった。
三宅冬馬が気になって、そっと盗み見ると彼は参考書から顔を上げてこっちを見ていた。
・・・・・・やっぱり聞こえていたらしい。
目を逸らすことも憚られ、私は気まずさを誤魔化すために・・・・・・笑った。
とにかく、笑って誤魔化す。
笑顔をみせる、これ大事!
ツキを呼ぶには笑顔が大切だと48人のアイドルたちも歌っていたじゃないか!
ちょっと古いけど。
三宅冬馬は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにいつもの平然とした表情に戻り、何事も無かったかのように掃除の持ち場へと行ってしまった。
最悪だ。シチュエーションも最悪なら私のひきつった笑顔も最悪だ。
頑張って練習した自称『天使の微笑み』は
空振りに終わった。
「あの子達、なんなのぉー、ゆかりが勉強するとか、あんたらには関係ないっしょって感じ! 三宅のことまでゆかりの前でさぁ!」
ありさが私の代わりに怒ってくれた。
私は三宅冬馬の悪口を正面から否定した。
過去では絶対にできなかった事だ。
そんな自分がちょっとだけ強くなれた気がして嬉しい。
「べつに気にしてないよ。ちゃんと謝ってくれたし。」
謝る、というのは案外難しい。
ちゃんと謝れるのは根が素直な証拠だ。
三宅冬馬の悪口を言うのも、べつに本当に三宅冬馬という人間が嫌いなわけではないのだろう。
この年ごろの子達はその場の雰囲気やノリで悪口を言ったりする。
誰かが言ってたから、みんな言ってるから。だから自分も言う。
高校生、特に女子高生というのは無敵だ。
何でもできると思ってる。
例えば有名な画家の作品を見て
『あたしでも描けんじゃね?』とか、
男の子に人気のアイドルを見て
『この子って可愛くなくね? 化粧すればあたしのがイケんじゃね?』
とか本気で思ってたりする。
だから勉強が出来る人に対しても
『あたしもちゃんと勉強すればできるし。できるけどやらないだけだし』
なんて思ってる。
卒業して、社会に出たときに初めて自分は平凡、もしくは他人より劣っていると気付くのだ。
そんな自分と向き合い、努力をした人間がまともな大人となり、幸せを掴むことができる。
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