目覚めはガングロギャル?!黒歴史は封印!清楚系美少女になって初恋の彼の闇落ちを阻止します!!

むぎてん

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71 幸せな未来に向かって

   

「勉強が趣味とかヤバイっしょ!」

「学校でもずっと勉強してたのって趣味だったんか!」

「他に趣味ねーのかよ?」

「幼い頃はパズルを解いたり地図を見るのが好きだったが」

「あー、都道府県のパズルあるよねー。 県がバラバラになってるやつ。あれバッチリ憶えられるよー、あたしも持ってたもん」

それ、たしか私も持ってたけどオモチャ箱のすみっこで眠ってた・・・・・・

「4歳の頃には全ての市町村名と郵便番号は頭に入っていた」

「・・・・・・」

私たちは言葉も出せずに固まった。

「・・・・・・三宅、お前もしかしてサヴァンとかギフテッドとか、そーゆーやつ?」

圭介がなんか難しい単語を口にする。

「ギフテッドだ。IQは178だな」

「 ま、マジか!!!  やっべ、本物の天才だとは思ってたけど、お前マジもんだな!!!」

「本物とマジもんの区別が付かないが、まあ、そういうことだ」

「ああー、納得だわ、全部納得した。お前のすべてが物語ってる」

圭介が、両方の手のひらで顔を覆って呟いた。

話に付いていけない私は

「ギフテッドってなに? IQ178ってすごいの?」

なんて、・・・・・・バカが、バカな質問をしてしまった。

圭介から説明されたバカな私は、そのまま後ろにひっくり返った。
冬馬くんが支えてくれなければ、後頭部打って死んでたかも知れない!

「決めた。俺は医者になる。ゆかりは危なっかしい。それに前のような事があっても、俺が医者ならゆかりを守れる」

冬馬くんの突然の進路変更に、また全員が固まってしまったのだった。



そんな事があった夏休みも過ぎ去り、季節は秋。

冬馬くんはT大の理科Ⅲから医学部に、圭介は地元の私立大から他県の国立大に進路志望を変えた。

早苗とありさはそのまま、県短の児童教育学科と美容専門学校を志望。

そして私は、医療専門学校を志望している。
医療事務の資格を取るためだ。

え、看護師さん?
それはダメ、人の生死に関わるからね。
身の程はわきまえてる。

まあ、医療事務は独学や通信教育で取る人も多いし、ぶっちゃけ資格がなくても働くことは出来る。
でも私はきちんと学校に行って学びたいと思った。

胸を張って冬馬くんの隣に立つ、そのための努力をしたいと思ったんだ。



「俺は、医者として出世したいわけじゃない。研究者になりたいわけでも、論文を書きたいわけでもない。どこでもいい、小さな医院を開院して、ゆかりと働く。俺が院長でゆかりが事務をする。初めての夢なんだ」

冬馬くんが幸せな未来を語ってくれる。
冬馬くんの将来に寄り添いたい。
ずっと一緒にいたい。
離れたくない。

「ゆかり、俺は一生ゆかりといたい。だからゆかりにも、俺とずっと一緒にいたいと思ってもらえるように努力をする」

やっぱり涙もろい私の頬にこぼれる涙を、冬馬くんの唇が優しく掬いとった。


──────────
72~俺の唯一
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