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ありさと宮本⑥ sideもとみや
sideもとみや
あの飲み会から二日後、俺は三宅にありさちゃんにまた会いたいと相談してみた。
「あれはダメだな。お前は完全に嫌われている」
「分かってるけどさぁ。何とか挽回したいんだよね」
「挽回は無理だろう。あの後ありさは、お前の事を『ニヤニヤしながら人間観察する変態』だと言っていた」
うわっ、ありさちゃん、やっぱパンチ効いてるな!
「ちなみに俺は『思考回路が狂ってる』らしいが。とにかく俺は協力できない。自力で頑張れ」
あの日から、ありさちゃんの事が頭から離れない。
知りたい、知りたい、知りたい。
毎日毎日、俺の脳みそはありさちゃんで埋め尽くされていく。
ここまで誰かに執着するのは初めてだ。
そんな俺の様子を見ていた三宅は、はぁ、と小さくため息を吐いて
「毎週水曜日は実家の美容室の手伝いをしているらしいぞ」
と教えてくれた。
おお!三宅!お前、ゆかりちゃん以外の人間にもたまには優しく出来るんだな!
サンキュー!グッジョブだ!
「宮本ー、今日K大の女の子と合コンするけどお前も来るだろ?」
合コン好きの田中が声をかけてきた。
確かに俺も合コンは大好きだ。
人間観察にはもってこいだからな。
誰が誰を狙ってるとか、女同士、男同士で牽制し合う姿や駆け引きは見ていて飽きない。
しかし、今はありさちゃんだ!
そんなものに時間をとられている暇はない!
「あー、行かね。今日は用事があるんだよ!」
そう言うと田中が、マジか!あの合コン好きの宮本が断った!と驚いていた。
お前にだけは言われたくない。
そして水曜日、俺はセンター街の美容室、『topic』に来ていた。
「何? あんた、まだあたしのこと観察し足りないわけ?」
ありさちゃんが俺の顔を見るなり軽くボディブローをかましてきたが、そのくらいは想定内だ。
さあ、汚名返上だ!名誉挽回だ!
ありさちゃん、俺を好きになれ!
───────────
ありさと宮本⑦ へ
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