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四章
39 王国騎士トリスタン
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廊下と応接室を隔てる扉が開かれる音がする。シグファリスは来訪者を部屋へ招くことはなく、立ち話で済ませるようだった。
「なんの用だよ」
「突然すまないな。なんだ、いつにも増して不機嫌そうな顔をして。寝ていたところを邪魔したか?」
「寝てねーよ!!!!」
「そ、そうか? 別に昼寝を咎めているわけじゃないが……むしろお前は働きすぎだからもう少し休んだ方がいい」
情緒不安定なシグファリスを心配そうに気遣っているのは、シグファリスの仲間のひとり。元王国騎士であり、国王の護衛を務めていたトリスタンだ。
トリスタンはシグファリスより十歳ほど年上だったはずなので、今は二十九歳か三十歳。礼儀正しく騎士道を重んじる実直な性格で、情に厚く面倒見がよい。小説内ではシグファリスの兄貴分といった感じだった。貴族としての身分は低いし魔術もそれほど得意ではないが、剣の腕は王国随一。純粋な剣技だけで競えばシグファリスと互角に渡り合うだろう。
「それはそれとして。もうすぐ魔界召喚陣の解除が終わるとフロレンツに聞いたのだが……」
「だからなんだってんだよ」
シグファリスに容赦なく続きを促されたトリスタンは、すぐに言葉を続けることができずに言い淀んでいる様子だった。
悪魔は耳がいい。二人がいる場所まで距離があるが、耳を澄ませるだけでトリスタンの息遣いまで聞こえてくる。トリスタンは重々しくため息をついてから用件を切り出した。
「その、だな。一度でいい……アリスティドと話をしたい。地下牢の鍵を貸してはくれまいか」
「駄目だ」
「事情は聞いている。地下牢はアリスティドが放つ瘴気で満ちていて、シグファリス以外には耐えられないほどなんだろう? しかし私も一応は魔力を持つ貴族の端くれだ、短時間なら瘴気にも耐えられる」
「駄目だ」
「……アリスティドは……私が知るオーベルティエ公爵は、セルジュ陛下と懇意であった。あれが演技だったとは思えない。それなのに、なぜセルジュ陛下を裏切り、処刑に追い込んだのか……どのような理由があったとしても罪は罪だが、聞かずに殺してしまえば後悔が残る気がして――」
「駄目だ」
「少しは譲歩しろよこの頑固者がっ!!」
礼儀正しい騎士の鑑。そんなトリスタンを激昂させるのはシグファリスぐらいのものだ、という小説の関係性はこの世界でも当てはまるらしい。
「駄目にしても言い方というものがあるだろう! 少しは申し訳なさそうにするとか!」
「申し訳ない」
「なめとんのかこのガキャア!!!!」
全く申し訳ないと思っていないのが丸わかりなシグファリスの物言いに、トリスタンがついにキレた。乱雑な足音がして、取っ組み合いの喧嘩が始まりそうな物音が響く。仲裁したくとも今の僕には聞き耳を立てることしかできない。
「ああもう、また喧嘩しているのかい?」
騒動を聞きつけて誰かがやってくる。声の感じからすると、やってきたのはフロレンツのようだった。
「喧嘩ではない! 教育的指導だ! 歯を食いしばれ!」
「まあ落ち着きなって、暴力を教育とは言わないよ。シグファリスも挑発しない、拳を下ろしなさい」
宥められて幾分か落ち着きを取り戻したトリスタンは、フロレンツにも同じ説明をした。一通り話を聞いたフロレンツは「トリスタンがそう思う気持ちはわかるよ」と共感した上で反対した。
「シグファリスはこんな態度だし言い方もよくないけれど、トリスタンを心配しているんだよ。アリスティドの力は強大だ……角を折って無力化してもなお、瘴気を撒き散らしているらしい。ジュリアンもシグファリスにそう教えられてアリスティドに近付くのはあきらめたぐらいだし」
「うむ……それは聞いてはいたのだが……」
トリスタンが唸る。悪魔は存在しているだけで瘴気を放つ。耐性がない人間は大量に瘴気を浴びることで心身を蝕まれてしまう。トリスタンは保有魔素量がそれほど多くないので瘴気に対する耐性も低い。
――それにしても。僕は違和感を抱きながらも話の続きに耳を傾けた。
「心配をかけるのは本意ではないが、私は瘴気の満ちた僻地で魔物を討伐したこともある。精神も鍛えたのだ、どんな時でも冷静でいられる自信がある」
やはり諦められないトリスタンに、シグファリスの舌鋒が飛ぶ。
「だから駄目だっつってんだろ脳筋クソバカジジイ、いつまでもぐじぐじ言ってねえで諦めろ」
「よしわかった表へ出ろクソ勇者、今日こそ引導を渡してやる」
「うん、全然冷静じゃないね。シグファリスも言い方をもっと考えないと。お互い分かり合えるまできちんと話し合おう」
「大丈夫だフロレンツ。俺は拳で語り合うのは得意なんだ」
「上等だ、脳髄から騎士道を叩き込んでくれるわ」
「拳で語り合うって表現誰が言い出したんだろうね!? 暴力では何も解決できないんだよ!? ああもう、本当に待って、今二人が揉めてるところを見たら周りがなんて思うか――」
すっかり喧嘩腰になった二人をフロレンツが必死に止めるが、シグファリスとトリスタンは「語り合う」ことにしたらしい。三人は揉めながらも部屋を出ていった。
三人の気配が消えてしばらくしてから、僕はもぞもぞと体を動かした。両手足の枷は外されているが、シーツできっちり巻かれていて動けない。拘束を解くのは諦めて、新たに得た情報を整理する。
まずは魔界召喚陣の解除がもうすぐ終わるということ。これは喜ばしいことだ。しかし、僕が瘴気を撒き散らしているという点については解せなかった。
悪魔の体は高濃度の魔素で構成されており、体を維持するため常に周囲から魔素を奪い、瘴気を放っている。でも今の僕は魔素を収集する器官である角を失い、必要最低限の魔素しか摂取していないのだから、瘴気はほとんど排出していないはずだ。対面したところでトリスタンに害があるとは思えない。なんなら平民でも耐えられる程度ではないだろうか。
疑問はもうひとつ。トリスタンとフロレンツは僕がいまだに地下牢に収容されていると思っているらしい。それはつまり、シグファリスは仲間に相談することなく、独断で僕をここに連れてきたということだ。そうだとするとこの寝室の雑な結界の張り方も納得がいく。とにかく力任せにぐるぐる巻きに梱包したような感じなのだ。ジュリアンが協力していたならもっと効率的な結界になっていたはずだ。
「んんん……」
体が自由だったら頭を抱えていた。仲間に隠し事をして、嘘をついて。僕の扱いといい、情緒不安定な様子といい、シグファリスの状態は明らかによくなかった。
「なんの用だよ」
「突然すまないな。なんだ、いつにも増して不機嫌そうな顔をして。寝ていたところを邪魔したか?」
「寝てねーよ!!!!」
「そ、そうか? 別に昼寝を咎めているわけじゃないが……むしろお前は働きすぎだからもう少し休んだ方がいい」
情緒不安定なシグファリスを心配そうに気遣っているのは、シグファリスの仲間のひとり。元王国騎士であり、国王の護衛を務めていたトリスタンだ。
トリスタンはシグファリスより十歳ほど年上だったはずなので、今は二十九歳か三十歳。礼儀正しく騎士道を重んじる実直な性格で、情に厚く面倒見がよい。小説内ではシグファリスの兄貴分といった感じだった。貴族としての身分は低いし魔術もそれほど得意ではないが、剣の腕は王国随一。純粋な剣技だけで競えばシグファリスと互角に渡り合うだろう。
「それはそれとして。もうすぐ魔界召喚陣の解除が終わるとフロレンツに聞いたのだが……」
「だからなんだってんだよ」
シグファリスに容赦なく続きを促されたトリスタンは、すぐに言葉を続けることができずに言い淀んでいる様子だった。
悪魔は耳がいい。二人がいる場所まで距離があるが、耳を澄ませるだけでトリスタンの息遣いまで聞こえてくる。トリスタンは重々しくため息をついてから用件を切り出した。
「その、だな。一度でいい……アリスティドと話をしたい。地下牢の鍵を貸してはくれまいか」
「駄目だ」
「事情は聞いている。地下牢はアリスティドが放つ瘴気で満ちていて、シグファリス以外には耐えられないほどなんだろう? しかし私も一応は魔力を持つ貴族の端くれだ、短時間なら瘴気にも耐えられる」
「駄目だ」
「……アリスティドは……私が知るオーベルティエ公爵は、セルジュ陛下と懇意であった。あれが演技だったとは思えない。それなのに、なぜセルジュ陛下を裏切り、処刑に追い込んだのか……どのような理由があったとしても罪は罪だが、聞かずに殺してしまえば後悔が残る気がして――」
「駄目だ」
「少しは譲歩しろよこの頑固者がっ!!」
礼儀正しい騎士の鑑。そんなトリスタンを激昂させるのはシグファリスぐらいのものだ、という小説の関係性はこの世界でも当てはまるらしい。
「駄目にしても言い方というものがあるだろう! 少しは申し訳なさそうにするとか!」
「申し訳ない」
「なめとんのかこのガキャア!!!!」
全く申し訳ないと思っていないのが丸わかりなシグファリスの物言いに、トリスタンがついにキレた。乱雑な足音がして、取っ組み合いの喧嘩が始まりそうな物音が響く。仲裁したくとも今の僕には聞き耳を立てることしかできない。
「ああもう、また喧嘩しているのかい?」
騒動を聞きつけて誰かがやってくる。声の感じからすると、やってきたのはフロレンツのようだった。
「喧嘩ではない! 教育的指導だ! 歯を食いしばれ!」
「まあ落ち着きなって、暴力を教育とは言わないよ。シグファリスも挑発しない、拳を下ろしなさい」
宥められて幾分か落ち着きを取り戻したトリスタンは、フロレンツにも同じ説明をした。一通り話を聞いたフロレンツは「トリスタンがそう思う気持ちはわかるよ」と共感した上で反対した。
「シグファリスはこんな態度だし言い方もよくないけれど、トリスタンを心配しているんだよ。アリスティドの力は強大だ……角を折って無力化してもなお、瘴気を撒き散らしているらしい。ジュリアンもシグファリスにそう教えられてアリスティドに近付くのはあきらめたぐらいだし」
「うむ……それは聞いてはいたのだが……」
トリスタンが唸る。悪魔は存在しているだけで瘴気を放つ。耐性がない人間は大量に瘴気を浴びることで心身を蝕まれてしまう。トリスタンは保有魔素量がそれほど多くないので瘴気に対する耐性も低い。
――それにしても。僕は違和感を抱きながらも話の続きに耳を傾けた。
「心配をかけるのは本意ではないが、私は瘴気の満ちた僻地で魔物を討伐したこともある。精神も鍛えたのだ、どんな時でも冷静でいられる自信がある」
やはり諦められないトリスタンに、シグファリスの舌鋒が飛ぶ。
「だから駄目だっつってんだろ脳筋クソバカジジイ、いつまでもぐじぐじ言ってねえで諦めろ」
「よしわかった表へ出ろクソ勇者、今日こそ引導を渡してやる」
「うん、全然冷静じゃないね。シグファリスも言い方をもっと考えないと。お互い分かり合えるまできちんと話し合おう」
「大丈夫だフロレンツ。俺は拳で語り合うのは得意なんだ」
「上等だ、脳髄から騎士道を叩き込んでくれるわ」
「拳で語り合うって表現誰が言い出したんだろうね!? 暴力では何も解決できないんだよ!? ああもう、本当に待って、今二人が揉めてるところを見たら周りがなんて思うか――」
すっかり喧嘩腰になった二人をフロレンツが必死に止めるが、シグファリスとトリスタンは「語り合う」ことにしたらしい。三人は揉めながらも部屋を出ていった。
三人の気配が消えてしばらくしてから、僕はもぞもぞと体を動かした。両手足の枷は外されているが、シーツできっちり巻かれていて動けない。拘束を解くのは諦めて、新たに得た情報を整理する。
まずは魔界召喚陣の解除がもうすぐ終わるということ。これは喜ばしいことだ。しかし、僕が瘴気を撒き散らしているという点については解せなかった。
悪魔の体は高濃度の魔素で構成されており、体を維持するため常に周囲から魔素を奪い、瘴気を放っている。でも今の僕は魔素を収集する器官である角を失い、必要最低限の魔素しか摂取していないのだから、瘴気はほとんど排出していないはずだ。対面したところでトリスタンに害があるとは思えない。なんなら平民でも耐えられる程度ではないだろうか。
疑問はもうひとつ。トリスタンとフロレンツは僕がいまだに地下牢に収容されていると思っているらしい。それはつまり、シグファリスは仲間に相談することなく、独断で僕をここに連れてきたということだ。そうだとするとこの寝室の雑な結界の張り方も納得がいく。とにかく力任せにぐるぐる巻きに梱包したような感じなのだ。ジュリアンが協力していたならもっと効率的な結界になっていたはずだ。
「んんん……」
体が自由だったら頭を抱えていた。仲間に隠し事をして、嘘をついて。僕の扱いといい、情緒不安定な様子といい、シグファリスの状態は明らかによくなかった。
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