異世界犬生 ~モフィの冒険

太もも大使

文字の大きさ
9 / 17
一章 閑話

ハーフ女神が(勝手に)授けたもの

しおりを挟む


「コノあたり全部ツケトコ…」と

転生するとき、日米ハーフの女神見習いが面倒くさがって全部つけた。と、されるのは"耐性"である。

耐性には様々な種類がある。
防御の耐性、例えば剣で切り付ける斬撃、レイピアなどで突き刺す刺突、魔法的要素における耐性、物理的要素における耐性も。
(落石が頭に落ちても大丈夫)
例え1000人ほどの規模での儀式魔法を行使したとしてもダメージは入らない。

状態異常の耐性についても同様に、毒麻痺気絶酸等々全てにおいても無効レベルの耐性をつけた。
無敵である。
全ての物理及び魔法攻撃と状態異常が無効の神スキル、全耐性無効。


だがしかし、女神見習いは付け忘れた。

攻撃を……

攻撃力は、残念な事に無能である……

レベルが上がらない。

壁(タンク)として全面に立って仲間が攻撃して仲間のレベルが上がる。

爪で攻撃するとしても、単なる犬パンチ。地球の犬のパンチの方が強いだろう…。

レベルのある世界では、攻撃力は生死を別けるハズなのだが、地球産コーギーは防御に特化し過ぎて老衰まで生きていくだろう。

ただし、困った事に三大欲求の睡眠と食欲と性欲にも耐性が付いてしまった。

睡眠は目を閉じて横になっているだけ。

食事は喉には入っていくが空腹感がない。

性欲は気付かないと出来ないから心配無いかな?(前世の彼女無しの為、好意を向けられても気付けない)


それとは別に何故なぜ犬(コーギー)になっていたかと言うと、ペットショップで出会ったコーギーはその日の夜に老衰ろうすいで亡くなり最後に優しく撫でて名前を付けてくれたこの青年の元へと感謝を伝えに来たのだった。

そのコーギーと青年の2つの魂を女神見習いは一緒に異世界へと送る間際に、1つに混ぜてしまった。

そのままなら、青年の若い姿で逝くハズが女神見習いのオチャメ?な間違いでコーギーの身体が若くなり青年の魂が入る事になってしまったのだ。名前もモフィのままである。

という訳である。


そしてこのハーフの女神見習い、日本とアメリカの男女数人を勝手に送っていたのが母にバレてしまい、溺愛している父(共犯)と共に謹慎中。
スキルのたぐいは父が作りました。

仕方なく母が送られた人達のフォローに回っているが、この青年の場合、老衰した犬と若い人間の男性が混ざって行ったためどうやってフォローしていいか分からず困っているのはここだけの話だ。

とりあえず、こうして異世界へと送られたワンコ(青年)はネームドモンスターなのに、攻撃力皆無な割に全ての攻撃を真っ正面から受けても無傷だからか周りから称賛されるという訳のわからない状態であった。

いつか仲間に鑑定持ちが来るまで謎のままなのは致し方なしだろう…。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

悪役令嬢が処刑されたあとの世界で

重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。 魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。 案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

今更……助けてくれと……言われても……

#Daki-Makura
ファンタジー
出奔した息子から手紙が届いた…… 今更……助けてくれと……言われても……

処理中です...