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第92話 魔王様、イチャイチャですか?
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来週は仕事で多忙のため、更新できないかもしれません。
なので今回は普段の倍のボリュームです。
――――――――――――
「げっ、あの声はまさか!?」
何かの危機を感じた現・魔王シャルンが顔を引き攣らせ、一歩後退る。
いったい何事かと彼女の視線を追うと、そこには妖精国の女王ティターニアがニコニコと嬉しそうな笑顔を浮かべて立っていた。
「いや待て待て! 転移魔法もなしに、どうしてここへ来れたんだ?」
「毎回貴方に頼りっきりなのも悪いし、好きな時に温泉に浸かりたいじゃない? だからリザードマンたちが見つけた魔法宝石と、私の妖精魔法を組み合わせて、知り合いの魔道具職人に頼んで試作の転移装置を作ってもらったのよ!」
はあっ? そんな無茶苦茶なことを!?
ていうかそんな神具レベルの魔道具を作れる知り合いって誰だ!?
「ちなみに転移先を指定するポータルは、この前ここへ来た時にこっそり置いておいたの」
おいっ! 人の村で勝手にそんなことをするなよ、防犯も何もないじゃないか!
「ところで、私のシャルンちゃんが居る気配がしたんだけど……」
キョロキョロとあたりを見渡しながら、こちらに歩いてくるティターニア。だが当のシャルンは伯母の姿を見た瞬間、目にも止まらぬスピードで家屋の陰に素早く身を隠していた。
だがティターニアは、すぐにシャルンの隠れている方角をロックオンしてしまう。
「あらら~? もしかして、久しぶりの再会で照れちゃったのかしら~?」
「ひっ!?」
咄嗟に隠れたものの、ティターニアには魔力の探知能力がある。いとも簡単に見つけられてしまったようだ。そんなシャルンにイタズラっぽい笑みを向けながら近付いていく。
「ま、まずい!」
「うふふふっ、逃げなくたっていいのよ~?」
「ふあっ!?」
ティターニアは、先ほどのシャルンに負けず劣らずの速さで彼女の後ろに回り込むと、そのまま抱きついて頬ずりを始めた。
「うわあぁぁ! は、放せ!」
「あらあら、まぁまぁ? 見た目はちっちゃいままで変わらないけど、魔力は随分と強くなったわね!」
「や、やめろぉ! ティア伯母さま許してぇ!」
腕の中でジタバタと暴れるシャルン。だがティターニアはお構いなく、嬉しそうに彼女の頭を撫でまくる。
「私は嬉しいのよ。貴方とまたこうして、元気な姿で会えたことが……」
急に大人しくなるシャルン。ティターニアは昔を懐かしむように微笑む。
「それに今の貴方はもう魔王だし、昔みたいに気軽に“ティア伯母さま”って呼んでもらえないと思ったわ」
「……う、うるさいなぁ! それぐらいなら別に、普通に呼んであげるわよ!?」
「あぁん、もうっ! そういう素直じゃないところも可愛いっ!」
ティターニアは満足そうな表情で、シャルンの額に軽くキスをした。
「きゃーっ! やめてって言ってるでしょ!? もう知らない! 魔王の権限で、今ここで伯母さまを滅してやるんだから!!」
「あらまぁ~? 可愛い姪っ子から愛の告白かしらー?」
顔を真っ赤にしたシャルンは涙目になりながらも、必死で攻撃魔法を繰り出してティターニアを攻撃し始めた。
しかし彼女は余裕そうな笑みを浮かべつつ、楽しそうに攻撃を躱していく。普段は魔王としての威厳ある態度を見せているシャルンも、こうして見るとやはり子供なのだということが実感できる。
そんな光景に俺は呆気に取られていたが、隣にいるリディカは「あらあら」と嬉しそうに眺めていた。
「ティターニア様は昔から、こうして姪っ子であるシャルンちゃんを溺愛していたんですか?」
「そうなんだよ。あの傍若無人なシャルンがあんなにも大人しくなるぐらいにな……」
普段のシャルンは背伸びして大人っぽく振る舞っているから、こうして年相応にじゃれ合っている姿は新鮮だ。二人とも近い親族を喪っているから、血の繋がった家族はやはり特別なんだろう。
「さてと……それじゃあそろそろ仕事に戻るか」
「ウィル兄さま!? ちょっと助けてよー!」
「えー? もう少しだけいいじゃない?」
魔王としての威厳もどこへやら。涙目で助けを求めるシャルン。
そんな義妹の姿に苦笑すると、俺は軽く手を挙げて二人に声を掛ける。
「それじゃあ後は頼むわ……。これから“視察”があるんだろ? 仲良く二人で行ってこい」
「お兄さまの薄情者ー!!」
こうして出荷される牛のごとく、哀れにもドナドナされていく義妹を見送った俺は……。
「さてと……」
本来の目的である畑仕事を再開することにした。
◇
「ふふっ、久しぶりにするシャルンちゃんとのデートは楽しかったわぁ」
「別に、アタシは楽しくなんてないから……」
あれから数時間後。シャルンは視察を終えたのか、ティターニアと共に旅館にある猫鍋亭へ戻ってきた。
久しぶりの姪っ子を堪能したティターニアは肌をツヤツヤとさせながら、特産である川魚の串焼きや甘口に作ったコッケの厚焼き卵をつまんでは、幸せそうな声を上げている。
すると先ほどまでツンケンとしていたシャルンだったが……急にソワソワし始めると、チラチラと隣に座るティターニアの手や横顔を盗み見ていた。どうやら料理が気になるらしい。
「はい、シャルンちゃんにも……あーん」
「うっ。あ、あぁーん」
もはや抵抗する気も起きないのか、素直に口を開けて卵焼きを食べるシャルン。
「どう、美味しい?」
「悔しいけど……うん、美味しかった」
素直になれないのか、顔を背けながらモグモグと口を動かしている。そんな姪っ子にティターニアは嬉しそうに微笑んだ。こうして二人の仲睦まじい姿を見ているとまるで本当の母娘のようで微笑ましくなる。昔からティターニアに可愛がってもらっていた俺の目には、少し成長した二人が家族のように映った。
するとその時、今度は別のテーブルで食事をしていたリディカが、ジッと何かを見つめているのに気付いた。
「どうかしたのか?」
「……いえ、別に」
気になった俺が声をかけると、彼女は何事も無かったかのように視線を逸らす。
「ほら、リディカも。あーん」
「えっ!? い、いや。別に私は羨ましがったわけじゃ……うぅ、でも。あ、あーん」
俺に対してリディカは恥ずかしそうに、しかししっかりと卵焼きを頬張る。
「どうだ?」
「……美味しいです」
平常を装っているが、なんとなく照れているのが分かる。
そのままリディカがチラチラと俺の食事風景を見てくるので、串焼きの肉を口に運ぶと……彼女はおずおずと近寄ってきた。そして目をギュッと瞑って、小さく口を開くと……一口でパクッと食べた。
「じぃー……」
「あらあら、まぁまぁ」
そんな俺たちの様子を眺めていたティターニアとシャルンは悪魔もビビるほどの恐ろしいニヤニヤ顔を見せていた。
「な、なんだよ!? 別にいいだろ、俺たちはそういう間柄なんだから」
「別に駄目なんて言ってないわよ。ねぇ、シャルンちゃん?」
「アタシは二人を応援するつもりだしー? むしろもっとヤれって感じ?」
おいおい、二人して揶揄うなよ……。リディカも顔を真っ赤にして俯いちゃったじゃないか。
その後、何度も二人だけで食事をしているところを見られては、生温かい目を向けられてしまったのだった。
それからしばらくして。温泉の視察を終えたシャルンたちが帰ることになったので、俺は彼女を見送ろうと村の出入り口までやって来た。
相変わらず村は賑やかだ。最初は魔王が来たことに警戒していた人たちもすぐに慣れたようで、日常を過ごしている姿がチラホラと見える。
「そうだ、貴方に伝えておきたいことがあったんだ」
「俺に?」
不意にティターニアから声を掛けられた俺は、首を傾げた。
「リザードマンたちから聞いたんだけど……実は姿を消していたドワーフたちが、ブードゥ火山の地下に国を作って住んでいるらしいの」
「え?」
「それで私も会いに行ったんだけどね。ドワーフたちの国が、存亡の危機を迎えているみたいなの」
なので今回は普段の倍のボリュームです。
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「げっ、あの声はまさか!?」
何かの危機を感じた現・魔王シャルンが顔を引き攣らせ、一歩後退る。
いったい何事かと彼女の視線を追うと、そこには妖精国の女王ティターニアがニコニコと嬉しそうな笑顔を浮かべて立っていた。
「いや待て待て! 転移魔法もなしに、どうしてここへ来れたんだ?」
「毎回貴方に頼りっきりなのも悪いし、好きな時に温泉に浸かりたいじゃない? だからリザードマンたちが見つけた魔法宝石と、私の妖精魔法を組み合わせて、知り合いの魔道具職人に頼んで試作の転移装置を作ってもらったのよ!」
はあっ? そんな無茶苦茶なことを!?
ていうかそんな神具レベルの魔道具を作れる知り合いって誰だ!?
「ちなみに転移先を指定するポータルは、この前ここへ来た時にこっそり置いておいたの」
おいっ! 人の村で勝手にそんなことをするなよ、防犯も何もないじゃないか!
「ところで、私のシャルンちゃんが居る気配がしたんだけど……」
キョロキョロとあたりを見渡しながら、こちらに歩いてくるティターニア。だが当のシャルンは伯母の姿を見た瞬間、目にも止まらぬスピードで家屋の陰に素早く身を隠していた。
だがティターニアは、すぐにシャルンの隠れている方角をロックオンしてしまう。
「あらら~? もしかして、久しぶりの再会で照れちゃったのかしら~?」
「ひっ!?」
咄嗟に隠れたものの、ティターニアには魔力の探知能力がある。いとも簡単に見つけられてしまったようだ。そんなシャルンにイタズラっぽい笑みを向けながら近付いていく。
「ま、まずい!」
「うふふふっ、逃げなくたっていいのよ~?」
「ふあっ!?」
ティターニアは、先ほどのシャルンに負けず劣らずの速さで彼女の後ろに回り込むと、そのまま抱きついて頬ずりを始めた。
「うわあぁぁ! は、放せ!」
「あらあら、まぁまぁ? 見た目はちっちゃいままで変わらないけど、魔力は随分と強くなったわね!」
「や、やめろぉ! ティア伯母さま許してぇ!」
腕の中でジタバタと暴れるシャルン。だがティターニアはお構いなく、嬉しそうに彼女の頭を撫でまくる。
「私は嬉しいのよ。貴方とまたこうして、元気な姿で会えたことが……」
急に大人しくなるシャルン。ティターニアは昔を懐かしむように微笑む。
「それに今の貴方はもう魔王だし、昔みたいに気軽に“ティア伯母さま”って呼んでもらえないと思ったわ」
「……う、うるさいなぁ! それぐらいなら別に、普通に呼んであげるわよ!?」
「あぁん、もうっ! そういう素直じゃないところも可愛いっ!」
ティターニアは満足そうな表情で、シャルンの額に軽くキスをした。
「きゃーっ! やめてって言ってるでしょ!? もう知らない! 魔王の権限で、今ここで伯母さまを滅してやるんだから!!」
「あらまぁ~? 可愛い姪っ子から愛の告白かしらー?」
顔を真っ赤にしたシャルンは涙目になりながらも、必死で攻撃魔法を繰り出してティターニアを攻撃し始めた。
しかし彼女は余裕そうな笑みを浮かべつつ、楽しそうに攻撃を躱していく。普段は魔王としての威厳ある態度を見せているシャルンも、こうして見るとやはり子供なのだということが実感できる。
そんな光景に俺は呆気に取られていたが、隣にいるリディカは「あらあら」と嬉しそうに眺めていた。
「ティターニア様は昔から、こうして姪っ子であるシャルンちゃんを溺愛していたんですか?」
「そうなんだよ。あの傍若無人なシャルンがあんなにも大人しくなるぐらいにな……」
普段のシャルンは背伸びして大人っぽく振る舞っているから、こうして年相応にじゃれ合っている姿は新鮮だ。二人とも近い親族を喪っているから、血の繋がった家族はやはり特別なんだろう。
「さてと……それじゃあそろそろ仕事に戻るか」
「ウィル兄さま!? ちょっと助けてよー!」
「えー? もう少しだけいいじゃない?」
魔王としての威厳もどこへやら。涙目で助けを求めるシャルン。
そんな義妹の姿に苦笑すると、俺は軽く手を挙げて二人に声を掛ける。
「それじゃあ後は頼むわ……。これから“視察”があるんだろ? 仲良く二人で行ってこい」
「お兄さまの薄情者ー!!」
こうして出荷される牛のごとく、哀れにもドナドナされていく義妹を見送った俺は……。
「さてと……」
本来の目的である畑仕事を再開することにした。
◇
「ふふっ、久しぶりにするシャルンちゃんとのデートは楽しかったわぁ」
「別に、アタシは楽しくなんてないから……」
あれから数時間後。シャルンは視察を終えたのか、ティターニアと共に旅館にある猫鍋亭へ戻ってきた。
久しぶりの姪っ子を堪能したティターニアは肌をツヤツヤとさせながら、特産である川魚の串焼きや甘口に作ったコッケの厚焼き卵をつまんでは、幸せそうな声を上げている。
すると先ほどまでツンケンとしていたシャルンだったが……急にソワソワし始めると、チラチラと隣に座るティターニアの手や横顔を盗み見ていた。どうやら料理が気になるらしい。
「はい、シャルンちゃんにも……あーん」
「うっ。あ、あぁーん」
もはや抵抗する気も起きないのか、素直に口を開けて卵焼きを食べるシャルン。
「どう、美味しい?」
「悔しいけど……うん、美味しかった」
素直になれないのか、顔を背けながらモグモグと口を動かしている。そんな姪っ子にティターニアは嬉しそうに微笑んだ。こうして二人の仲睦まじい姿を見ているとまるで本当の母娘のようで微笑ましくなる。昔からティターニアに可愛がってもらっていた俺の目には、少し成長した二人が家族のように映った。
するとその時、今度は別のテーブルで食事をしていたリディカが、ジッと何かを見つめているのに気付いた。
「どうかしたのか?」
「……いえ、別に」
気になった俺が声をかけると、彼女は何事も無かったかのように視線を逸らす。
「ほら、リディカも。あーん」
「えっ!? い、いや。別に私は羨ましがったわけじゃ……うぅ、でも。あ、あーん」
俺に対してリディカは恥ずかしそうに、しかししっかりと卵焼きを頬張る。
「どうだ?」
「……美味しいです」
平常を装っているが、なんとなく照れているのが分かる。
そのままリディカがチラチラと俺の食事風景を見てくるので、串焼きの肉を口に運ぶと……彼女はおずおずと近寄ってきた。そして目をギュッと瞑って、小さく口を開くと……一口でパクッと食べた。
「じぃー……」
「あらあら、まぁまぁ」
そんな俺たちの様子を眺めていたティターニアとシャルンは悪魔もビビるほどの恐ろしいニヤニヤ顔を見せていた。
「な、なんだよ!? 別にいいだろ、俺たちはそういう間柄なんだから」
「別に駄目なんて言ってないわよ。ねぇ、シャルンちゃん?」
「アタシは二人を応援するつもりだしー? むしろもっとヤれって感じ?」
おいおい、二人して揶揄うなよ……。リディカも顔を真っ赤にして俯いちゃったじゃないか。
その後、何度も二人だけで食事をしているところを見られては、生温かい目を向けられてしまったのだった。
それからしばらくして。温泉の視察を終えたシャルンたちが帰ることになったので、俺は彼女を見送ろうと村の出入り口までやって来た。
相変わらず村は賑やかだ。最初は魔王が来たことに警戒していた人たちもすぐに慣れたようで、日常を過ごしている姿がチラホラと見える。
「そうだ、貴方に伝えておきたいことがあったんだ」
「俺に?」
不意にティターニアから声を掛けられた俺は、首を傾げた。
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