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3章 第4部 創星クラブ
107話 創星クラブ
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陣たちは創星クラブの扉を開き中へ。するとそこには予想外の光景が。
「えー!? なんかクラブみたいなところに来たけど、本当にここが創星クラブなの!?」
灯里が口を大きく開け。驚愕しだす。
それもそのはず。ここは学園のはずなのに、中はまるでナイトクラブといっていい内装だったのだ。室内は薄暗い明かりに照らされており、複数のおしゃれな机とイスが設置されたくつろげるラウンジ。実際に踊ったり、ショーなどができたりするダンスフロア。さらには本格的な造りのバーカウンターまでもがある。そして多くの生徒たちがドリンクなどを片手に、あちこちで談笑をしていた。もはやここが学園内とは到底思えないほどだ。
「え? え? もしかしてわたしたち場所間違えちゃった?」
「いや、ここのはずだが」
「でもでも陣くん、どこからどう見てもクラブだよ? みんなグラスを片手に優雅におしゃべりとかしてるし、とても魔道を求道してるとは思えないけど?」
「う、うん、なんか大人の雰囲気がただよってるよー」
「ハハハッ、ここを初めて訪れる人は、みな驚くんですよ。ですがご安心を。ここは正真正銘創星クラブです」
みなで戸惑っていると、少し大人びた男子生徒が声をかけてきた。
陣たちより一つ年上ぐらいだろうか。彼は一見ニコニコしてやさしそうな少年であるが、どこかうさんくささを感じるという。
「へー、ここがねー」
「ハイ、なかなか凝っているでしょう? 学生が利用するところなので遊び心を取り入れたらしいですよ。魔道のダークな雰囲気をただよわせつつ、隠れ家的な特別感をコンセプトに作ったそうです」
「また攻めたコンセプトにしたものだ。まさか酒まで出してるとかないよな?」
「ハハハッ、さすがに未成年にお酒は飲ませられませんよ。学園内なので、そこらへんは徹底しています。あれらの飲み物はドリンクバー形式で飲み放題なので、好きなだけご利用ください」
「飲み放題!? すごい! すごーい! せっかくだしあっちのバーカウンターで、バー気分を味わっていこうよ! 私と末緒はお客さん役で、陣くんはカウンターの方でバーテンダー役ね!」
無料という言葉に目を輝かせる灯里。そして陣の腕をとり、バーカウンターをウキウキで指さす。
「灯里、遊びに来たんじゃないんだぞ」
「あはは、ちょっとだけ! ちょっとだけだから! 絶対陣くん、バーテンダー似合うよ!」
「うん、四条くん、かっこいいからすごくさまになってそう」
末緒が口元に両手を当てながら、なにやらうっとりしだす。
「カクテル用のシェイカーがありますが使いますか? なんならボクがバーテンダーの動作などを伝授しますよ」
「あんた止める側じゃないのかよ。というかなんでそんなこと知ってるんだ?」
「ハハハッ、たまにバーテンダーのまねごとをして、女の子たちにふるまったりしているもので」
少年がウィンクしながらお茶目にほほえんでくる。
彼はなかなかのイケメンであり、その余裕のある大人っぽさが女子に人気そうだ。その光景が容易に目に浮かんだ。
「なんかキャーキャー言われてそうだな」
「ハハハッ、とはいえまずはこの創星クラブについて、ご説明させてもらえますか?」
「ああ、ぜひそうしてくれ」
「では、改めて。みなさまよくおいでくださいました。ボクはルーファス・ カーライルといいます。本日はみなさんに創星クラブを案内させてもらいますね」
ルーファスと名乗る少年が、うやうやしくお辞儀して改めて出迎えてくれる。
「あなたが里村さんですね」
「はい、今日はよろしくお願いします!」
「ふっ、こちらこそよろしくお願いしますね。そちらの女子生徒の方は?」
「私は水無瀬灯里。末緒の付き添いなんだけど、このままいていいかな?」
「ええ、問題ありませんよ。せっかくなのでいろいろ見て回ってください。それで創星クラブに興味を持ってくれたら、喜ばしい限りです」
ルーファスはほがらかにほほえみながら、歓迎を。
「それであなたが四条陣さん。おウワサはかねがね。会えて光栄です」
「それはどうも」
ルーファスが握手を求めてきたので、それに応える。
「ボク、個人的にあなたに興味があったんですよ」
彼は握手をしながら、意味ありげな視線を向けてきた。
「――そ、そうなのか?」
「はい、それはもう。四条さんが創星クラブに入ってくれたら、毎日かたり明かしたいほどですよ」
「は、ははは……」
どこかねっとりしたアプローチに、さすがの陣も気おくれしてしまう。
「灯里ちゃん、灯里ちゃん、これって!」
「わーお、ルーファスさん大胆ー」
そのことに末緒と灯里が、なにやらキャーキャー盛り上がりだす。
「期待させて悪いが、オレも里村の付き添いみたいなもんだからさ。創星クラブには、たぶん入らないな」
「それは残念。気が変わることを心から願っていますよ。では、みなさん、さっそく創星クラブについて説明しましょう。まずはさきほども少し触れたメインホール。せっかく近い年齢の同じ志やあこがれをもつ者たちが、集まっているのです。ここは学生らしく親睦を深め合い、楽しく見識を広めていければという思いで作られたそうです。なので解放的になれる隠れ家的なクラブの内装をしてるというわけですね」
ルーファスがメインホールの方へ手を向け、創星クラブについて説明し始める。
「ですので心行くまで、存分にかたりあかしてください。魔道に興味がある者どうしなので、話がよくはずむんですよ。もちろん交流面だけではありません。創星クラブの運営には星魔教が大きく関わっているので、彼らのノウハウを生かした万全のサポートを受けられます。とくに星を手に入れるまでのサポートの手厚さときたら、もうそれはそれは」
彼は創星クラブのサポートに対し、身を震わせ感激しだす。
「というのも星詠みにおいて一番こわいのは、暴走です。その原因は素質もありますが、身の丈にあった星の色と形でなかったり、単純に制御が追いつかず力に飲まれてしまったりがとくに大きな要因なんですよ。ですのでまず星魔教がこれまで集めてきたデータベースから、その人物に相性がいい星の色と形をともに模索していきます。制御面においてはまずレンタル用の疑似恒星を使い、星詠みそのものに慣れていってもらいます。それから疑似恒星を作っていき、徐々に魂を恒星と化していく。これにより暴走のリスクを大幅に下げ、安全に創星術師になれるというわけです。もちろんその先も疑似恒星の調整から、星の出力上げのサポート。星魔教への紹介と施設の利用手続き、ロストポイントの遠征まで。そのほかにも凄ウデの創星術師を招いたり、交流目的の旅行などイベントも盛りだくさんなんです」
「そこまでしてくれるんですか?」
「みなさんはこの学園に入学を認められた、優秀な人材ですからね。その輝かしい可能性を育てるのに、いくらでも努力は惜しまないとのことらしいですよ」
驚く末緒に、ルーファスはほがらかにほほえみ創星クラブの意向を伝える。
「あと今入っていただければ、生活応援キャンペーンとかもあるんですよ。神代特区内の飲食店や喫茶店で使えるお得なクーポンや、生活用品を買いそろえるに最適な商品券などをお配りしています」
「あんたら物でも釣ってるのかよ」
「いえいえ、これはみなさんに充実した学園生活を送ってもらいたいという、我々からのささやかなプレゼントです」
「なにそのお得な情報!?」
灯里が再び目を輝かせて食いつく。
「おや、こちらにご興味がありますか? 実は継続して入ってもらえると、月々にも配らさせてもらってるんですよ」
「――ごく……、創星クラブいいかも……。入ろっかなー」
ルーファスの甘い誘惑の言葉に、灯里は心が揺れ動いている様子。魔道関連ではなく、完全に金銭面に目が眩んでいた。
「おーい、気をしっかり持て灯里。おまえは魔道否定派だろ」
「はっ!? そうだった!? 危うくのまれそうだったよ……。おそるべし、創星クラブ……」
灯里はなにやら畏怖の念を抱きだす。
これにはツッコミを入れずにはいられない。
「いや、物につられそうになっただけだろ」
「ハハハッ、創星クラブはいつでもお待ちしておりますよ。ではほかの施設も見て回りましょうか」
こうしてルーファスに連れられ、創星クラブ内を見学することに。
「えー!? なんかクラブみたいなところに来たけど、本当にここが創星クラブなの!?」
灯里が口を大きく開け。驚愕しだす。
それもそのはず。ここは学園のはずなのに、中はまるでナイトクラブといっていい内装だったのだ。室内は薄暗い明かりに照らされており、複数のおしゃれな机とイスが設置されたくつろげるラウンジ。実際に踊ったり、ショーなどができたりするダンスフロア。さらには本格的な造りのバーカウンターまでもがある。そして多くの生徒たちがドリンクなどを片手に、あちこちで談笑をしていた。もはやここが学園内とは到底思えないほどだ。
「え? え? もしかしてわたしたち場所間違えちゃった?」
「いや、ここのはずだが」
「でもでも陣くん、どこからどう見てもクラブだよ? みんなグラスを片手に優雅におしゃべりとかしてるし、とても魔道を求道してるとは思えないけど?」
「う、うん、なんか大人の雰囲気がただよってるよー」
「ハハハッ、ここを初めて訪れる人は、みな驚くんですよ。ですがご安心を。ここは正真正銘創星クラブです」
みなで戸惑っていると、少し大人びた男子生徒が声をかけてきた。
陣たちより一つ年上ぐらいだろうか。彼は一見ニコニコしてやさしそうな少年であるが、どこかうさんくささを感じるという。
「へー、ここがねー」
「ハイ、なかなか凝っているでしょう? 学生が利用するところなので遊び心を取り入れたらしいですよ。魔道のダークな雰囲気をただよわせつつ、隠れ家的な特別感をコンセプトに作ったそうです」
「また攻めたコンセプトにしたものだ。まさか酒まで出してるとかないよな?」
「ハハハッ、さすがに未成年にお酒は飲ませられませんよ。学園内なので、そこらへんは徹底しています。あれらの飲み物はドリンクバー形式で飲み放題なので、好きなだけご利用ください」
「飲み放題!? すごい! すごーい! せっかくだしあっちのバーカウンターで、バー気分を味わっていこうよ! 私と末緒はお客さん役で、陣くんはカウンターの方でバーテンダー役ね!」
無料という言葉に目を輝かせる灯里。そして陣の腕をとり、バーカウンターをウキウキで指さす。
「灯里、遊びに来たんじゃないんだぞ」
「あはは、ちょっとだけ! ちょっとだけだから! 絶対陣くん、バーテンダー似合うよ!」
「うん、四条くん、かっこいいからすごくさまになってそう」
末緒が口元に両手を当てながら、なにやらうっとりしだす。
「カクテル用のシェイカーがありますが使いますか? なんならボクがバーテンダーの動作などを伝授しますよ」
「あんた止める側じゃないのかよ。というかなんでそんなこと知ってるんだ?」
「ハハハッ、たまにバーテンダーのまねごとをして、女の子たちにふるまったりしているもので」
少年がウィンクしながらお茶目にほほえんでくる。
彼はなかなかのイケメンであり、その余裕のある大人っぽさが女子に人気そうだ。その光景が容易に目に浮かんだ。
「なんかキャーキャー言われてそうだな」
「ハハハッ、とはいえまずはこの創星クラブについて、ご説明させてもらえますか?」
「ああ、ぜひそうしてくれ」
「では、改めて。みなさまよくおいでくださいました。ボクはルーファス・ カーライルといいます。本日はみなさんに創星クラブを案内させてもらいますね」
ルーファスと名乗る少年が、うやうやしくお辞儀して改めて出迎えてくれる。
「あなたが里村さんですね」
「はい、今日はよろしくお願いします!」
「ふっ、こちらこそよろしくお願いしますね。そちらの女子生徒の方は?」
「私は水無瀬灯里。末緒の付き添いなんだけど、このままいていいかな?」
「ええ、問題ありませんよ。せっかくなのでいろいろ見て回ってください。それで創星クラブに興味を持ってくれたら、喜ばしい限りです」
ルーファスはほがらかにほほえみながら、歓迎を。
「それであなたが四条陣さん。おウワサはかねがね。会えて光栄です」
「それはどうも」
ルーファスが握手を求めてきたので、それに応える。
「ボク、個人的にあなたに興味があったんですよ」
彼は握手をしながら、意味ありげな視線を向けてきた。
「――そ、そうなのか?」
「はい、それはもう。四条さんが創星クラブに入ってくれたら、毎日かたり明かしたいほどですよ」
「は、ははは……」
どこかねっとりしたアプローチに、さすがの陣も気おくれしてしまう。
「灯里ちゃん、灯里ちゃん、これって!」
「わーお、ルーファスさん大胆ー」
そのことに末緒と灯里が、なにやらキャーキャー盛り上がりだす。
「期待させて悪いが、オレも里村の付き添いみたいなもんだからさ。創星クラブには、たぶん入らないな」
「それは残念。気が変わることを心から願っていますよ。では、みなさん、さっそく創星クラブについて説明しましょう。まずはさきほども少し触れたメインホール。せっかく近い年齢の同じ志やあこがれをもつ者たちが、集まっているのです。ここは学生らしく親睦を深め合い、楽しく見識を広めていければという思いで作られたそうです。なので解放的になれる隠れ家的なクラブの内装をしてるというわけですね」
ルーファスがメインホールの方へ手を向け、創星クラブについて説明し始める。
「ですので心行くまで、存分にかたりあかしてください。魔道に興味がある者どうしなので、話がよくはずむんですよ。もちろん交流面だけではありません。創星クラブの運営には星魔教が大きく関わっているので、彼らのノウハウを生かした万全のサポートを受けられます。とくに星を手に入れるまでのサポートの手厚さときたら、もうそれはそれは」
彼は創星クラブのサポートに対し、身を震わせ感激しだす。
「というのも星詠みにおいて一番こわいのは、暴走です。その原因は素質もありますが、身の丈にあった星の色と形でなかったり、単純に制御が追いつかず力に飲まれてしまったりがとくに大きな要因なんですよ。ですのでまず星魔教がこれまで集めてきたデータベースから、その人物に相性がいい星の色と形をともに模索していきます。制御面においてはまずレンタル用の疑似恒星を使い、星詠みそのものに慣れていってもらいます。それから疑似恒星を作っていき、徐々に魂を恒星と化していく。これにより暴走のリスクを大幅に下げ、安全に創星術師になれるというわけです。もちろんその先も疑似恒星の調整から、星の出力上げのサポート。星魔教への紹介と施設の利用手続き、ロストポイントの遠征まで。そのほかにも凄ウデの創星術師を招いたり、交流目的の旅行などイベントも盛りだくさんなんです」
「そこまでしてくれるんですか?」
「みなさんはこの学園に入学を認められた、優秀な人材ですからね。その輝かしい可能性を育てるのに、いくらでも努力は惜しまないとのことらしいですよ」
驚く末緒に、ルーファスはほがらかにほほえみ創星クラブの意向を伝える。
「あと今入っていただければ、生活応援キャンペーンとかもあるんですよ。神代特区内の飲食店や喫茶店で使えるお得なクーポンや、生活用品を買いそろえるに最適な商品券などをお配りしています」
「あんたら物でも釣ってるのかよ」
「いえいえ、これはみなさんに充実した学園生活を送ってもらいたいという、我々からのささやかなプレゼントです」
「なにそのお得な情報!?」
灯里が再び目を輝かせて食いつく。
「おや、こちらにご興味がありますか? 実は継続して入ってもらえると、月々にも配らさせてもらってるんですよ」
「――ごく……、創星クラブいいかも……。入ろっかなー」
ルーファスの甘い誘惑の言葉に、灯里は心が揺れ動いている様子。魔道関連ではなく、完全に金銭面に目が眩んでいた。
「おーい、気をしっかり持て灯里。おまえは魔道否定派だろ」
「はっ!? そうだった!? 危うくのまれそうだったよ……。おそるべし、創星クラブ……」
灯里はなにやら畏怖の念を抱きだす。
これにはツッコミを入れずにはいられない。
「いや、物につられそうになっただけだろ」
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