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4章 第4部 それぞれの想い
196話 レイジの宣言
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陽が沈み辺りは完全に夜に。そして先ほどまで曇っていた空は次第に晴れていき、今では星々ときれいな月が顔をのぞかせていた。湖周辺は夜だが月明かりによって明るく、水面の方は青白い光をキラキラと反射している。さらに心地よい夜風が吹き抜け、今や先程の戦いが嘘のように静寂に包まれていた。そんな目を奪われるような幻想的な光景が広がる湖のほとりを、レイジとカノンと歩いていた。
すでに冬華や美月、リネットたちは先にログアウトして現実へ。残されたレイジたちは、カノンの意向で少しゆっくりすることになったのである。
「これで外の世界でも、自由になれるんだね! えへへ、なんだかまだ実感がわかないんだよ!」
カノンはまるで夢を見ているかのように、今の現実をかみしめる。
というのも彼女はエデンだけでなく、リアルの世界でも自由になったのだ。すでに冬華が東條家当主と話を付け、カノンの監督権の件を引き受ける準備を整えてくれていたとのこと。なので序列二位側の時のように、もう隔離されることはないのであった。
「あれ? レージくん、難しい顔してどうしたのかな?」
そんな晴れやかな気分になっているカノンであったが、レイジの曇った顔に気付きたずねてきた。
「いや、本当にこれでよかったのかと思ってさ」
「なにがなのかな?」
「カノンがオレの手をつかんだ話だ。オレはもうカノンの知ってる、昔の久遠レイジじゃない。ここにいるのは闘争に染まり、破壊することしかとりえのない獣だ。こんなオレじゃ騎士になるどころか、隣を歩くことさえ……」
ここまで闘争に堕ちたレイジでは、カノンの隣にいられやしない。先程の透戦で痛感させられた事実が、再びレイジの心を支配しているのだ。
カノンの手をつかんだ時は、彼女の勢いと自分が望んでいたこともあり、思わず受け入れてしまった。だが冷静になった今、本当にこの選択が正しかったのかという疑問が。
「レージくん、くどいんだよ。さっきもいったよね?」
「いや、これはケジメの問題だ。修羅の道に堕ち、カノンの道を踏み外してしまったオレにそんな資格なんてなかったんだ。だからいくら一緒にいたくても、カノンの好意に甘えるわけにはいかない。オレはやっぱり距離をとって、キミの力になるべきだった……」
やはりここでカノンの手をつかむのは、虫がよすぎる。
久遠レイジはこれまでアリス・レイゼンベルトとの道を、ずっと進み続けてきたのだ。それはもはやカノン・アルスレインを、裏切り続けてきたといっても過言ではない。そんな自分にカノンの隣に立つ資格があるのか。いくら彼女が許してくれても、やはり納得しきれなかった。ゆえにレイジなりのケジメをつける必要があるのだ。
「くす、あはは!」
そんなレイジのケジメに、カノンはおかしそうに笑いだす。
「なにがおかしいんだ?」
「だってレージくんはこれまで距離をとろうとする私に、ひたすら手を伸ばし続けてきたんだよ? なのに今度は私が、逃げようとするレージくんに手を伸ばしてる。えっへへ、いつの間にか立場が逆転してないかな?」
カノンはレイジの顔をのぞき込みながら、ちょこんと首をかしげてくる。
「あれは騎士の話とか関係なく、カノンの力になりたかった想いゆえだ。隣にいられるのとは、また話が違う」
確かに一緒にいたいという想いも少しはあったが、あの時の大前提はカノンの力になりたいというもの。なので今のレイジは間違っていないはず。
「レージくん、わがままだね。あれだけ私のこと振り回しておいて。なら、こっちもわがまま言わせてもらうんだよ」
なかなか折れようとしないレイジに、カノンは両腰に手を当て不敵な笑みを向けてくる。そしてレイジに手を差し出し、心からの想いを告げようと。
「レージくん、一つ私のお願いを聞いてくれるかな? この願いは本来立場的に不可能だったし、なにより大切な人をいばらの道に巻き込むことになる。だからとっくの昔にあきらめ、夢見がちに想像することしかできなかったこと……」
「――それって……」
「レージくんと外の世界で、なにげない日々を過ごしたいという願いだよ。普通の同年代の子たちのように、一緒に学園に通って、放課後を過ごして、休日は遊んで! まあ、さすがに学生生活は難しいと思うから、外の世界をいろいろ見て回って満喫するとかかな! それだけでも私にとって幸せすぎる出来事! えへへ、想像するだけで笑みがこぼれちゃうほどだね!」
カノンは目を輝かせ、自身の思い描く夢をかたる。そんな日々を過ごせればどれだけ幸せかと、満ち足りた笑顔で。
「――その攻め方、いろいろずるいくないか? そんなこと言われたら……」
「あれー、レージくんが学園の屋上でお願いしてきた時、私は立場上の葛藤とかもろもろ投げ捨てて、折れてあげたんだけどなー。それなのにレージくんは、聞き入れてくれないのかなー?」
レイジの精一杯の反論に、カノンは上目遣いでいじわるそうな笑みを。
彼女のいい分はあまりに正論すぎる。カノンのお願いは、レイジが十六夜学園の屋上でやった時とまったく同じ。ならばレイジも彼女のように折れなければ、不公平というものだろう。
こうなってはもはや負けを認めるしかないようだ。
「――ああ、オレの負けだよ。そこまで言われたら、うなづくしかないさ」
肩をすくめながら、降参の意を。
「えへへ、よろしい。レージくんは私をここまで連れてきて、本来かなうことのなかった夢を見せてくれたんだよ。それなのに今さら離れていくなんて、ひどすぎないかな。ちゃんとその気にさせた責任を、とってもらわないとね」
するとカノンは後ろで手を組みながら、スタスタと歩いていく。そしてくるりとレイジの方を振り返り、かわいらしくウィンクしてきた。
「ははは、確かに。そういうことなら、なおさら聞きとどけないとな」
「うんうん、その通りなんだよ。だからはい、レージくん。難しいことは気にせず、私の手をとって」
カノンは慈愛に満ちたほほえみを向け、そっと手を差し出してくる。
その厚意にレイジがとった行動は。
「ありがとう、カノン。その厚意に甘えさせてもらうよ」
「え? レージくん!?」
今起こった出来事に、カノンは顔を赤く染めてあわわしだす。
なぜならレイジが突然ひざまずいて、彼女の手をとったのだ。それはまるで九年前、カノンと誓いを交わした時と同じ。まるで姫と騎士が主従の関係を結ぶ時のように。
「カノン、改めて宣言させてくれ。オレはキミが許してくれる限り、そばにいるよ。そしてカノン・アルスレインの剣として、これからも戦い続ける。こんなオレじゃもう誓いを果たすことはできないけど、せめて力にはなってみせるから。――だからともに進もう」
万感の想いを込めて、カノンに告げた。
「――うん、お願いなんだよ……」
「ああ、カノン・アルスレインの名にかけて、必ず……」
つかんだ手にぎゅっと力を込め、久遠レイジの覚悟を示す。
そして二人はしばらく見つめ合う形に。
「――そ、それはそうとレージくん、ああいうの不意打ちでやるのは反則なんだよ。思わずキュン死するところだったんだから!」
レイジが立ち上がると、カノンが人差し指を立てながら恨みがましそうに詰め寄ってくる。
「ははは、わるいわるい。これだけはどうしても言っとかなきゃと思ってさ。じゃあ、戻るとするか。みんなにうまくいったことを報告しないとな」
笑って受け流しながらも、カノンに手を差し出す。みんなが待ってるから、一緒に帰ろうという思いを込めて。
「うん、そうだね! 一緒に帰ろう!」
するとカノンはなんの迷いもなく、レイジの手をぎゅっとつかんだ。そしてとびっきりの満面の笑顔で応えてくれる。
こうして二人は手をつないだままログアウトし、現実へと戻るのであった。
すでに冬華や美月、リネットたちは先にログアウトして現実へ。残されたレイジたちは、カノンの意向で少しゆっくりすることになったのである。
「これで外の世界でも、自由になれるんだね! えへへ、なんだかまだ実感がわかないんだよ!」
カノンはまるで夢を見ているかのように、今の現実をかみしめる。
というのも彼女はエデンだけでなく、リアルの世界でも自由になったのだ。すでに冬華が東條家当主と話を付け、カノンの監督権の件を引き受ける準備を整えてくれていたとのこと。なので序列二位側の時のように、もう隔離されることはないのであった。
「あれ? レージくん、難しい顔してどうしたのかな?」
そんな晴れやかな気分になっているカノンであったが、レイジの曇った顔に気付きたずねてきた。
「いや、本当にこれでよかったのかと思ってさ」
「なにがなのかな?」
「カノンがオレの手をつかんだ話だ。オレはもうカノンの知ってる、昔の久遠レイジじゃない。ここにいるのは闘争に染まり、破壊することしかとりえのない獣だ。こんなオレじゃ騎士になるどころか、隣を歩くことさえ……」
ここまで闘争に堕ちたレイジでは、カノンの隣にいられやしない。先程の透戦で痛感させられた事実が、再びレイジの心を支配しているのだ。
カノンの手をつかんだ時は、彼女の勢いと自分が望んでいたこともあり、思わず受け入れてしまった。だが冷静になった今、本当にこの選択が正しかったのかという疑問が。
「レージくん、くどいんだよ。さっきもいったよね?」
「いや、これはケジメの問題だ。修羅の道に堕ち、カノンの道を踏み外してしまったオレにそんな資格なんてなかったんだ。だからいくら一緒にいたくても、カノンの好意に甘えるわけにはいかない。オレはやっぱり距離をとって、キミの力になるべきだった……」
やはりここでカノンの手をつかむのは、虫がよすぎる。
久遠レイジはこれまでアリス・レイゼンベルトとの道を、ずっと進み続けてきたのだ。それはもはやカノン・アルスレインを、裏切り続けてきたといっても過言ではない。そんな自分にカノンの隣に立つ資格があるのか。いくら彼女が許してくれても、やはり納得しきれなかった。ゆえにレイジなりのケジメをつける必要があるのだ。
「くす、あはは!」
そんなレイジのケジメに、カノンはおかしそうに笑いだす。
「なにがおかしいんだ?」
「だってレージくんはこれまで距離をとろうとする私に、ひたすら手を伸ばし続けてきたんだよ? なのに今度は私が、逃げようとするレージくんに手を伸ばしてる。えっへへ、いつの間にか立場が逆転してないかな?」
カノンはレイジの顔をのぞき込みながら、ちょこんと首をかしげてくる。
「あれは騎士の話とか関係なく、カノンの力になりたかった想いゆえだ。隣にいられるのとは、また話が違う」
確かに一緒にいたいという想いも少しはあったが、あの時の大前提はカノンの力になりたいというもの。なので今のレイジは間違っていないはず。
「レージくん、わがままだね。あれだけ私のこと振り回しておいて。なら、こっちもわがまま言わせてもらうんだよ」
なかなか折れようとしないレイジに、カノンは両腰に手を当て不敵な笑みを向けてくる。そしてレイジに手を差し出し、心からの想いを告げようと。
「レージくん、一つ私のお願いを聞いてくれるかな? この願いは本来立場的に不可能だったし、なにより大切な人をいばらの道に巻き込むことになる。だからとっくの昔にあきらめ、夢見がちに想像することしかできなかったこと……」
「――それって……」
「レージくんと外の世界で、なにげない日々を過ごしたいという願いだよ。普通の同年代の子たちのように、一緒に学園に通って、放課後を過ごして、休日は遊んで! まあ、さすがに学生生活は難しいと思うから、外の世界をいろいろ見て回って満喫するとかかな! それだけでも私にとって幸せすぎる出来事! えへへ、想像するだけで笑みがこぼれちゃうほどだね!」
カノンは目を輝かせ、自身の思い描く夢をかたる。そんな日々を過ごせればどれだけ幸せかと、満ち足りた笑顔で。
「――その攻め方、いろいろずるいくないか? そんなこと言われたら……」
「あれー、レージくんが学園の屋上でお願いしてきた時、私は立場上の葛藤とかもろもろ投げ捨てて、折れてあげたんだけどなー。それなのにレージくんは、聞き入れてくれないのかなー?」
レイジの精一杯の反論に、カノンは上目遣いでいじわるそうな笑みを。
彼女のいい分はあまりに正論すぎる。カノンのお願いは、レイジが十六夜学園の屋上でやった時とまったく同じ。ならばレイジも彼女のように折れなければ、不公平というものだろう。
こうなってはもはや負けを認めるしかないようだ。
「――ああ、オレの負けだよ。そこまで言われたら、うなづくしかないさ」
肩をすくめながら、降参の意を。
「えへへ、よろしい。レージくんは私をここまで連れてきて、本来かなうことのなかった夢を見せてくれたんだよ。それなのに今さら離れていくなんて、ひどすぎないかな。ちゃんとその気にさせた責任を、とってもらわないとね」
するとカノンは後ろで手を組みながら、スタスタと歩いていく。そしてくるりとレイジの方を振り返り、かわいらしくウィンクしてきた。
「ははは、確かに。そういうことなら、なおさら聞きとどけないとな」
「うんうん、その通りなんだよ。だからはい、レージくん。難しいことは気にせず、私の手をとって」
カノンは慈愛に満ちたほほえみを向け、そっと手を差し出してくる。
その厚意にレイジがとった行動は。
「ありがとう、カノン。その厚意に甘えさせてもらうよ」
「え? レージくん!?」
今起こった出来事に、カノンは顔を赤く染めてあわわしだす。
なぜならレイジが突然ひざまずいて、彼女の手をとったのだ。それはまるで九年前、カノンと誓いを交わした時と同じ。まるで姫と騎士が主従の関係を結ぶ時のように。
「カノン、改めて宣言させてくれ。オレはキミが許してくれる限り、そばにいるよ。そしてカノン・アルスレインの剣として、これからも戦い続ける。こんなオレじゃもう誓いを果たすことはできないけど、せめて力にはなってみせるから。――だからともに進もう」
万感の想いを込めて、カノンに告げた。
「――うん、お願いなんだよ……」
「ああ、カノン・アルスレインの名にかけて、必ず……」
つかんだ手にぎゅっと力を込め、久遠レイジの覚悟を示す。
そして二人はしばらく見つめ合う形に。
「――そ、それはそうとレージくん、ああいうの不意打ちでやるのは反則なんだよ。思わずキュン死するところだったんだから!」
レイジが立ち上がると、カノンが人差し指を立てながら恨みがましそうに詰め寄ってくる。
「ははは、わるいわるい。これだけはどうしても言っとかなきゃと思ってさ。じゃあ、戻るとするか。みんなにうまくいったことを報告しないとな」
笑って受け流しながらも、カノンに手を差し出す。みんなが待ってるから、一緒に帰ろうという思いを込めて。
「うん、そうだね! 一緒に帰ろう!」
するとカノンはなんの迷いもなく、レイジの手をぎゅっとつかんだ。そしてとびっきりの満面の笑顔で応えてくれる。
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