251 / 253
6章 第2部 レーシスの秘密
244話 レーシスととある少女
しおりを挟む
アランが去り、廃ビルの一室にはレイジとアリスとレーシスだけに。
「レーシス、さっきのアランさんの話は本当なのか?」
「ああ、まぎれもない事実だ。孤児院にいたころにアランさんに引き取られ、様々な技術を叩き込んでもらった。だけど俺はもうあの人のそばを離れているし、もう戻るつもりもない」
レイジの質問に、レーシスはきっぱりと言い切る。
「どうして出て行ったんだよ?」
「見解の相違だ。アランさんの思想は、俺たちが求めたものじゃなかった。だからあの人の下を離れ、新たな可能性を探して執行機関に。カノンのところにたどり着いたというわけだ。これで誤解は解けたよな?」
「うーむ」
アランとレーシスの関係については理解できた。ただ彼が今現在、怪しい行動をとっていることは事実なのでその点の不安はぬぐい切れなかった。
「おいおい、まだ疑ってるのかよ」
「だってレーシスはただでさえ胡散臭いやつだからな。いつ裏切ってきてもおかしくないというか」
「信用ないねー、俺は。まあ、否定はしないが」
「しないのかよ!?」
「ハハハ、俺には叶えなくちゃならない誓いがあるからな。もしカノンとどちらかを選べってなったとき、誓いの方を優先させてもらうぜ」
レーシスの瞳からは、譲れない強い信念のようなものが感じられた。実際にその誓いとカノンを選ぶようになったとき、彼は迷いなく前者を選ぶのだろう。
「それはさすがに聞き捨てならない話だぞ」
「その件に関しては、カノンと交わした密約の協定内。だからレイジがいくらさわいでも、意味がないんだねー、これが」
「カノンが了承済みってことかよ。いったいどんな密約を交わしたんだ二人は?」
「それは内緒だ。ハハハ、にしてもカノンはほんといい子だよな。結局、俺が一番動きやすくなるように、全部取り計らってくれた。もう感謝しかねーよ。やさしくて、絶世の美少女で、あの子のためならもうなんだってしてみせるって思っちまうほどだぜ」
レーシスは腕を組み、うんうんとうなずきながら力強くかたる。
「だから巫女派にいる間は、全力でカノンをサポートするさ。そして出ていくときは、カノンにできるだけ迷惑かけないようにするし、陰ながら応援させてもらう。あの子の目指す世界は、俺も見てーからよ」
尊いものをみるようなまなざしで天を仰ぎ見り、しみじみと口にするレーシス。その姿からカノンのことをどれだけ想っているのかが、よくわかった。
するとふいに扉が開き、とある少女が入ってくる。
「あれは幻惑の人形師のリネット」
その少女はSSランクの電子の導き手、幻惑の人形師の異名を持つリネット・アンバー。
彼女はズカズカと歩いていき、レーシスの目の前に立つ。
「リネット、どうした……?」
「ふふっ」
リネットはニコニコと笑顔を浮かべている。ただその笑みが怖いと思うのは気のせいだろうか。
レーシスも様子がおかしい彼女に、困惑していた。
「ふんっ!」
「グハッ!?」
突然リネットがレーシスの腹に蹴りを。
それによりクリーンヒットしたレーシスは、痛みにうずくまる。
「なにしやがる、リネット……」
「別に……。あまりに呆けた顔をしてたから、つい足が出ちゃっただけ」
リネットは吐き捨てるかのように答える。その表情はもう笑っておらず、レーシスに冷たい視線を向けていた。
「呆けた顔?」
「ええ、正確には別の女にうつつをぬかして、犬のように尻尾を振ってたアンタのザマに、ね」
「さっきの話、聞いてやがったのかよ」
「なかなか帰ってこないと思ってたら、まさかこんなにも懐柔されてたなんて。よっぽどかわいがってもらえたの? そんなになついてるなら、いっそのことアポルオンの巫女のところでずっとお世話になってれば? アタシのことなんか忘れて、ね!」
リネットはレーシスの顔を下からのぞき込み、またもや怖い笑顔を向けた。そんな彼女の口調には、身震いしてしまうほどの圧が込められていたといっていい。
(なんか修羅場が始まったー!?)
空気がピリピリしだし、思わず心の中で叫んでしまう。
「ハハハ、なんだ嫉妬か? リネットにもかわいいところがあるじゃねーか」
「はっ? バカなの? 頭お花畑なの? アンタは犬でアタシは飼い主。これは飼い犬がご主人さまを放って、鞍替えしようとしてることに対する怒り。どうお仕置きするべきかしら。よそ様のところにホイホイついていかないように、しっかり調教しないと」
リネットはレーシスの胸ぐらをつかみ、いらだちげに告げる。
「俺の扱いひどすぎねーか!?」
「犬と思ってもらえるだけ、ありがたく思ったら? ほら、手始めに足をなめて、誠意を見せて」
レーシスの主張をばっさり切り捨て、足をアピールするリネット。
「レージ、あれってどういう意味なのかしら?」
「アリス、見たらダメだ。世の中には関わらないほうがいいこともあるんだ」
アリスの教育に悪いので、不思議そうにする彼女の目を手で覆い隠す。
「おい、そこ! これはだな!」
「レーシス、オレはおまえのこといろいろ誤解していたようだ。まあ、世の中にはそういう関係もあるよな、ははは……」
なにやらうったえようとしてくるレーシスに、親指を立てながらやさしくほほえみかけた。
「その生暖かい目、止めやがれ!?」
「ほら、待ってるんだけど?」
「リネット、冗談はそれぐらいにしてくれ。このままじゃ、変な誤解を生んじまう」
「本気だけど」
慌てて頼み込むレーシスに、リネットは真顔できっぱり断言する。
「ハハハ、かわいいだろ。ウチのリネットのテレ隠しは」
するとレーシスはリネットの背中をポンポンたたきながら、盛大に笑った。
「はぁ? 事実の捏造はやめろ、死ね」
そんな彼の足を、不服そうにビシビシ蹴るリネット。
「全然テレ隠しには見えないが?」
「ハハハ、こういうやつなんだよ。なあ、リネット、俺が巫女派にいるのは、あの誓いを叶えるためだ。すべてはおまえのため。それだけは決して変わらねー」
レーシスはリネットの両肩をつかみ、万感の思いを込めて告げる。
どうやら彼の言っていた力になってやりたい馴染とは、リネットのことだったみたいだ。
「ふん、どうだか」
対して彼女はプイっとそっぽを向いて、疑いの言葉を。ただ心なしかリネットのほおが赤くなっている気がした。
「レーシス、リネットとはどういう関係なんだ?」
「リネットは俺と同じ孤児院にいて、一緒にアランさんに引き取られたんだ。そしていろいろ教わったあと、二人であの人の下を離れた。そこからは同じ目的を叶えるため、別行動を。俺は執行機関、リネットはフリーランスの電子の導き手としてそれぞれやってるってわけだ」
レーシスがリネットについて、いろいろ教えてくれる。
「とはいえ互いに相手を必要としたときには、呼び出し手伝ってもらうことが多いな。リネットのアーカイブスフィアのデータ関連は、よく俺が手伝ってるし、逆に執行機関の仕事で改ざんのサポートを頼むこともある。ちなみにレイジたちがアランさんにつかまったとき、手引きして脱出を手伝ってくれてたのはリネットなんだぜ」
どおりであのときすんなり出れたわけだ。まさか内部から手引きしてくれていたとは。
アランのところからの脱出の件といい、エデン財団上層部のエージェントである咲を追うときといい。敵ながら彼女にはお世話になりっぱなしであった。
「そうだったのか。改めてありがとう。リネットには助けられてばかりだな」
「ふん、本来、剣閃の魔女とよくつるんでるアンタたちの力になるのはすごく不本意。だけど頼まれたから仕方なくやってるだけ。馴れ合うつもりは毛頭ないから」
お礼を言うが、冷たくあしらわれてしまう。
「ウワサには聞いてたが、剣閃の魔女のことよっぽど毛嫌いしてるんだな」
「それはもう、気にくわなすぎてしかたない。よくあんな口が悪い、わがまま小娘と仲良くやってられるのねって話」
リネットはゆきのことを思い出したのか、さぞ不愉快そうに眉をひそめる。
「ハハハ、リネットも性格面じゃ、剣閃の魔女と大して変わらねーのになんでここまでそりが合わないのかねー。あれか、同族嫌悪ってやつか」
「うるさい、死ね」
彼女は笑い飛ばすレーシスの脇腹を、肘で思いっきり小突いた。
これには被弾箇所を押さえ、痛がるレーシス。
「グフッ!?」
「そんなことよりレーシス。いつまでご主人さまを待たせる気? アランさんへの要件が終わったんなら、もうここには用がないはず。さっさと行くよ」
「へいへい、どこに行くんだ?」
「アンタはただだまってアタシについて来ればいい……。今も……、これからもずっと……」
リネットはどこか思いつめた様子で、意味ありげに言葉を紡ぐ。そこから彼女の抱える闇。底知れぬ狂気が垣間見れた気がした。
そしてリネットは部屋から去ってしまう。
「りょーかい。どこまでもついていかせてもらいますよ」
レーシスはそれに続き、やれやれと肩をすくめながらもついていくのであった。
「レーシス、さっきのアランさんの話は本当なのか?」
「ああ、まぎれもない事実だ。孤児院にいたころにアランさんに引き取られ、様々な技術を叩き込んでもらった。だけど俺はもうあの人のそばを離れているし、もう戻るつもりもない」
レイジの質問に、レーシスはきっぱりと言い切る。
「どうして出て行ったんだよ?」
「見解の相違だ。アランさんの思想は、俺たちが求めたものじゃなかった。だからあの人の下を離れ、新たな可能性を探して執行機関に。カノンのところにたどり着いたというわけだ。これで誤解は解けたよな?」
「うーむ」
アランとレーシスの関係については理解できた。ただ彼が今現在、怪しい行動をとっていることは事実なのでその点の不安はぬぐい切れなかった。
「おいおい、まだ疑ってるのかよ」
「だってレーシスはただでさえ胡散臭いやつだからな。いつ裏切ってきてもおかしくないというか」
「信用ないねー、俺は。まあ、否定はしないが」
「しないのかよ!?」
「ハハハ、俺には叶えなくちゃならない誓いがあるからな。もしカノンとどちらかを選べってなったとき、誓いの方を優先させてもらうぜ」
レーシスの瞳からは、譲れない強い信念のようなものが感じられた。実際にその誓いとカノンを選ぶようになったとき、彼は迷いなく前者を選ぶのだろう。
「それはさすがに聞き捨てならない話だぞ」
「その件に関しては、カノンと交わした密約の協定内。だからレイジがいくらさわいでも、意味がないんだねー、これが」
「カノンが了承済みってことかよ。いったいどんな密約を交わしたんだ二人は?」
「それは内緒だ。ハハハ、にしてもカノンはほんといい子だよな。結局、俺が一番動きやすくなるように、全部取り計らってくれた。もう感謝しかねーよ。やさしくて、絶世の美少女で、あの子のためならもうなんだってしてみせるって思っちまうほどだぜ」
レーシスは腕を組み、うんうんとうなずきながら力強くかたる。
「だから巫女派にいる間は、全力でカノンをサポートするさ。そして出ていくときは、カノンにできるだけ迷惑かけないようにするし、陰ながら応援させてもらう。あの子の目指す世界は、俺も見てーからよ」
尊いものをみるようなまなざしで天を仰ぎ見り、しみじみと口にするレーシス。その姿からカノンのことをどれだけ想っているのかが、よくわかった。
するとふいに扉が開き、とある少女が入ってくる。
「あれは幻惑の人形師のリネット」
その少女はSSランクの電子の導き手、幻惑の人形師の異名を持つリネット・アンバー。
彼女はズカズカと歩いていき、レーシスの目の前に立つ。
「リネット、どうした……?」
「ふふっ」
リネットはニコニコと笑顔を浮かべている。ただその笑みが怖いと思うのは気のせいだろうか。
レーシスも様子がおかしい彼女に、困惑していた。
「ふんっ!」
「グハッ!?」
突然リネットがレーシスの腹に蹴りを。
それによりクリーンヒットしたレーシスは、痛みにうずくまる。
「なにしやがる、リネット……」
「別に……。あまりに呆けた顔をしてたから、つい足が出ちゃっただけ」
リネットは吐き捨てるかのように答える。その表情はもう笑っておらず、レーシスに冷たい視線を向けていた。
「呆けた顔?」
「ええ、正確には別の女にうつつをぬかして、犬のように尻尾を振ってたアンタのザマに、ね」
「さっきの話、聞いてやがったのかよ」
「なかなか帰ってこないと思ってたら、まさかこんなにも懐柔されてたなんて。よっぽどかわいがってもらえたの? そんなになついてるなら、いっそのことアポルオンの巫女のところでずっとお世話になってれば? アタシのことなんか忘れて、ね!」
リネットはレーシスの顔を下からのぞき込み、またもや怖い笑顔を向けた。そんな彼女の口調には、身震いしてしまうほどの圧が込められていたといっていい。
(なんか修羅場が始まったー!?)
空気がピリピリしだし、思わず心の中で叫んでしまう。
「ハハハ、なんだ嫉妬か? リネットにもかわいいところがあるじゃねーか」
「はっ? バカなの? 頭お花畑なの? アンタは犬でアタシは飼い主。これは飼い犬がご主人さまを放って、鞍替えしようとしてることに対する怒り。どうお仕置きするべきかしら。よそ様のところにホイホイついていかないように、しっかり調教しないと」
リネットはレーシスの胸ぐらをつかみ、いらだちげに告げる。
「俺の扱いひどすぎねーか!?」
「犬と思ってもらえるだけ、ありがたく思ったら? ほら、手始めに足をなめて、誠意を見せて」
レーシスの主張をばっさり切り捨て、足をアピールするリネット。
「レージ、あれってどういう意味なのかしら?」
「アリス、見たらダメだ。世の中には関わらないほうがいいこともあるんだ」
アリスの教育に悪いので、不思議そうにする彼女の目を手で覆い隠す。
「おい、そこ! これはだな!」
「レーシス、オレはおまえのこといろいろ誤解していたようだ。まあ、世の中にはそういう関係もあるよな、ははは……」
なにやらうったえようとしてくるレーシスに、親指を立てながらやさしくほほえみかけた。
「その生暖かい目、止めやがれ!?」
「ほら、待ってるんだけど?」
「リネット、冗談はそれぐらいにしてくれ。このままじゃ、変な誤解を生んじまう」
「本気だけど」
慌てて頼み込むレーシスに、リネットは真顔できっぱり断言する。
「ハハハ、かわいいだろ。ウチのリネットのテレ隠しは」
するとレーシスはリネットの背中をポンポンたたきながら、盛大に笑った。
「はぁ? 事実の捏造はやめろ、死ね」
そんな彼の足を、不服そうにビシビシ蹴るリネット。
「全然テレ隠しには見えないが?」
「ハハハ、こういうやつなんだよ。なあ、リネット、俺が巫女派にいるのは、あの誓いを叶えるためだ。すべてはおまえのため。それだけは決して変わらねー」
レーシスはリネットの両肩をつかみ、万感の思いを込めて告げる。
どうやら彼の言っていた力になってやりたい馴染とは、リネットのことだったみたいだ。
「ふん、どうだか」
対して彼女はプイっとそっぽを向いて、疑いの言葉を。ただ心なしかリネットのほおが赤くなっている気がした。
「レーシス、リネットとはどういう関係なんだ?」
「リネットは俺と同じ孤児院にいて、一緒にアランさんに引き取られたんだ。そしていろいろ教わったあと、二人であの人の下を離れた。そこからは同じ目的を叶えるため、別行動を。俺は執行機関、リネットはフリーランスの電子の導き手としてそれぞれやってるってわけだ」
レーシスがリネットについて、いろいろ教えてくれる。
「とはいえ互いに相手を必要としたときには、呼び出し手伝ってもらうことが多いな。リネットのアーカイブスフィアのデータ関連は、よく俺が手伝ってるし、逆に執行機関の仕事で改ざんのサポートを頼むこともある。ちなみにレイジたちがアランさんにつかまったとき、手引きして脱出を手伝ってくれてたのはリネットなんだぜ」
どおりであのときすんなり出れたわけだ。まさか内部から手引きしてくれていたとは。
アランのところからの脱出の件といい、エデン財団上層部のエージェントである咲を追うときといい。敵ながら彼女にはお世話になりっぱなしであった。
「そうだったのか。改めてありがとう。リネットには助けられてばかりだな」
「ふん、本来、剣閃の魔女とよくつるんでるアンタたちの力になるのはすごく不本意。だけど頼まれたから仕方なくやってるだけ。馴れ合うつもりは毛頭ないから」
お礼を言うが、冷たくあしらわれてしまう。
「ウワサには聞いてたが、剣閃の魔女のことよっぽど毛嫌いしてるんだな」
「それはもう、気にくわなすぎてしかたない。よくあんな口が悪い、わがまま小娘と仲良くやってられるのねって話」
リネットはゆきのことを思い出したのか、さぞ不愉快そうに眉をひそめる。
「ハハハ、リネットも性格面じゃ、剣閃の魔女と大して変わらねーのになんでここまでそりが合わないのかねー。あれか、同族嫌悪ってやつか」
「うるさい、死ね」
彼女は笑い飛ばすレーシスの脇腹を、肘で思いっきり小突いた。
これには被弾箇所を押さえ、痛がるレーシス。
「グフッ!?」
「そんなことよりレーシス。いつまでご主人さまを待たせる気? アランさんへの要件が終わったんなら、もうここには用がないはず。さっさと行くよ」
「へいへい、どこに行くんだ?」
「アンタはただだまってアタシについて来ればいい……。今も……、これからもずっと……」
リネットはどこか思いつめた様子で、意味ありげに言葉を紡ぐ。そこから彼女の抱える闇。底知れぬ狂気が垣間見れた気がした。
そしてリネットは部屋から去ってしまう。
「りょーかい。どこまでもついていかせてもらいますよ」
レーシスはそれに続き、やれやれと肩をすくめながらもついていくのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる