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2.猫部長飛ぶ。
しおりを挟む位置的に逆光が眩しく、
視覚センサーにズレが出る。
「ニャン(どうだい、このイワシ。
立派だとは思わないかい?)」
「ワン(確かに大きい!)」
「にゃ~ご(人間は、我らの奴隷なんだ。
だからこうして、定期的な貢ぎものを
献上するのだ)」
「ワン?(人間が猫の奴隷?)」
「ニャンニャン(いずれ、この星は
我々が支配する)」
「ワンワン(信じられない…)」
「にゃーん(信じられないかい?
もうすぐ、我らの作戦が決行される)」
「ワン?(作戦って?)」
僕は、ゴクリと唾を飲んだ。
いったい何が!?
コルの顔面ディスプレイは、
赤い表情エモーションで、
理解不能とクエスチョンが
浮かんでいた。
「ごろにゃーん(その名も、
マタタビ撃退作戦)」
「バウッ?(マタタビってなに?)」
「にゃーん(我々、唯一の弱点さ。
そのマタタビを、克服するのだよ)」
「(((^_^;)(マタタビとは、ある器官を通ることで、
人間が酔っぱらったときのような状態に近い姿に、
猫を変える薬用植物です!)」
「ワーン?(よくわからないけど?
植物って、とっても強いんだね!)」
「にゃんにゃん(あれこそ人間の最終兵器、
最後の防波堤とみた)」
「( ̄▽ ̄;)(マタタビは、
兵器ではないのですが…)」
猫部長は、自信たっぷりに
ドヤ顔を決める。
「バウ?(あれはなんだろう?)」
僕は、不思議な匂いに誘われ、
ベンチの下に顔を突っ込み、
小さなパックのような?物を見つける。
「わふわふ(なんだか、
とってもいい匂いがするよ♪
食べ物かな?)」
「!Σ( ̄□ ̄;)(絶対に食べてはいけません!)」
「ご、ごごろにゃ~ん(この香りは!)」
猫部長は、ベンチから飛び立った。
一体どうしたんだろ?
ゴロゴロ地面を転がる猫部長、
イワシは砂を被る。
「にゃわ、にゃわーん(さ、作戦失敗。
克服ならず~)」
「(^_^;(こうしてみると、
ただの猫ですね)」
呆れ半分、こうなるだろうと、
予想通りというか。
「ワンワン(猫部長楽しそう、
僕も真似する)」
ベルと猫部長をじっと眺め、
私もちょっと混ざってみたくなったり…
きっと気の迷いのようです。
「ごろごろにゃ~(姑息な人間め、
ベンチの下に罠を置くとは、
卑怯なり。次こそは…)」
マタタビは、猫を狂わせる。
猫は、人間を狂わせる。
人間は、人間を狂わせる。
そして、狂気は時に、世界を回す。
コルとベルは、北斗を狂わせる。
そのズレを、北斗は愛してくれる。
北斗は、コルとベルを大事にしてくれる。
だから応えたくなる。
地面を転がる犬と猫、
今日も平和のようです。
赤い表情エモーションを向ける場所は、
どこか遠くを見る。
「(  ̄- ̄)(任務を忘れるところでした)
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