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踏み出した先の未来 vol.2
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「いらっしゃいませ~ようこそお越しくださいました、お部屋までご案内いたします」
亜美と別れてから一年、旅館の仕事も板についてきた。顔馴染みの常連さんも増え、最近では孫の婿にならないかなどと、ありがた迷惑なお誘いまで受けるほど。
俺は自分で言うものでもないとは思うが、正直めっちゃ頑張った。神様に認めてもらうとか言ったはいいものの、実体がないものの反応を確かめることなんてできないため、とりあえず手当たり次第に善行なるものを積んでみた。
ゴミ拾いからボランティア、人助けまで。意味があったのかは知らないが、この間常連さんに
「本当この旅館はいいわね~、景色はいいし、ご飯も美味しいし、何より晃盛くんがいい人!また来るわね~」
と言っていただけた。社交辞令もあるだろうが、とりあえず悪いイメージは持たれていないだろう。
これぐらいのことで運命を変えられるのか?という疑問はあるが、まあとにかく精一杯やっている。
そして俺の中には、そろそろだな、と言う気持ちが芽生えてきていた。亜美と別れてから一年。互いに別々の道で努力してきた。いや、亜美が今何をしているのかはわからないが、亜美ならきっと何に対しても努力して自分を貫いているだろう。
俺は親友たちとの飲み会の後、きちんと自分のこれからについて考えた。そして、決めた。亜美を迎えにいくのは自分がきちんと経済的にも精神的にも自立できてからにしようと。何かあった時、俺一人の力で亜美を支えてやれる、その自信がつく時までは会うのはやめようと。
もう、半端なことをして亜美を悲しませるのは嫌だったから。
「おい、晃盛、このインターネットのホーム、ページ?を手直ししたいんだがよくわからんくてな」
「あー、じゃあ親父がどんな風に直したいか言ってくれれば俺やっとくよ」
「助かるわ、ありがとな」
そして滅法機械に弱い父に変わってホームページの作成や宣伝のチラシ作りなども引き受けている。大学で建築を学んでいる時、少しでも建築の助けになればとデザインの勉強をかじっていたのが良かったらしい。ホームページを作り直すとホームページを見て気になって来てみましたと言うお客様も増えた。ありがたいことだ。
無駄なんてないんだな、と実感する。建築を学んでいたことが接客業で活かせるだなんて、当時は思ってもみなかった。全部、繋がってるんだな。
「若旦那さん、お風呂はどこかしら?」
「浴場はそちらの角を曲がっていただきまして、突き当たりにございます。向かって右側が女湯、左側が男湯となっております。」
「わかったわ、ありがとう」
「いえいえ、何かありましたら些細なことでもお申し付けください」
「そうさせていただくわ、ありがとうね」
ふぅ、と一息つく。
(ご予約のお客様は全員お部屋にお通ししたし、ご飯の時間まではまだ余裕がある。少しゆっくりできるかな。)
なんて思っていたら、受付のベルが鳴る音が聞こえた。
「すいませーん」
「あ、はーい、ただいま伺います」
そう声を上げながら受付に向かうと、そこには、、、
「予約してないんですけど、お部屋空いてますかね?」
とはにかむ亜美がいた。
「え!?亜美、なんで...!?」
「えへへぇ、来ちゃった!」
亜美と別れてから一年、旅館の仕事も板についてきた。顔馴染みの常連さんも増え、最近では孫の婿にならないかなどと、ありがた迷惑なお誘いまで受けるほど。
俺は自分で言うものでもないとは思うが、正直めっちゃ頑張った。神様に認めてもらうとか言ったはいいものの、実体がないものの反応を確かめることなんてできないため、とりあえず手当たり次第に善行なるものを積んでみた。
ゴミ拾いからボランティア、人助けまで。意味があったのかは知らないが、この間常連さんに
「本当この旅館はいいわね~、景色はいいし、ご飯も美味しいし、何より晃盛くんがいい人!また来るわね~」
と言っていただけた。社交辞令もあるだろうが、とりあえず悪いイメージは持たれていないだろう。
これぐらいのことで運命を変えられるのか?という疑問はあるが、まあとにかく精一杯やっている。
そして俺の中には、そろそろだな、と言う気持ちが芽生えてきていた。亜美と別れてから一年。互いに別々の道で努力してきた。いや、亜美が今何をしているのかはわからないが、亜美ならきっと何に対しても努力して自分を貫いているだろう。
俺は親友たちとの飲み会の後、きちんと自分のこれからについて考えた。そして、決めた。亜美を迎えにいくのは自分がきちんと経済的にも精神的にも自立できてからにしようと。何かあった時、俺一人の力で亜美を支えてやれる、その自信がつく時までは会うのはやめようと。
もう、半端なことをして亜美を悲しませるのは嫌だったから。
「おい、晃盛、このインターネットのホーム、ページ?を手直ししたいんだがよくわからんくてな」
「あー、じゃあ親父がどんな風に直したいか言ってくれれば俺やっとくよ」
「助かるわ、ありがとな」
そして滅法機械に弱い父に変わってホームページの作成や宣伝のチラシ作りなども引き受けている。大学で建築を学んでいる時、少しでも建築の助けになればとデザインの勉強をかじっていたのが良かったらしい。ホームページを作り直すとホームページを見て気になって来てみましたと言うお客様も増えた。ありがたいことだ。
無駄なんてないんだな、と実感する。建築を学んでいたことが接客業で活かせるだなんて、当時は思ってもみなかった。全部、繋がってるんだな。
「若旦那さん、お風呂はどこかしら?」
「浴場はそちらの角を曲がっていただきまして、突き当たりにございます。向かって右側が女湯、左側が男湯となっております。」
「わかったわ、ありがとう」
「いえいえ、何かありましたら些細なことでもお申し付けください」
「そうさせていただくわ、ありがとうね」
ふぅ、と一息つく。
(ご予約のお客様は全員お部屋にお通ししたし、ご飯の時間まではまだ余裕がある。少しゆっくりできるかな。)
なんて思っていたら、受付のベルが鳴る音が聞こえた。
「すいませーん」
「あ、はーい、ただいま伺います」
そう声を上げながら受付に向かうと、そこには、、、
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とはにかむ亜美がいた。
「え!?亜美、なんで...!?」
「えへへぇ、来ちゃった!」
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