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プロローグ 魔王との遭遇編
3 ナイフを作ろう
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あれから半年位は過ぎた様に思う。(体感的にだから良くはわからんが)
火、風、水、土魔法はほぼアニメやラノベに出て来る物と同じ位には使える様になった。
(最初は楽しかったんだけとなぁ・・・・魔法が使えてどんどんレベルが高くなって、魔法が強力になって・・・・でも魔物も今じゃ相手にならない程弱く感じるし、魔法を自慢する相手も居ない。つまらん。)
(っと・・・そろそろ服が欲しいなあ・・・・コッチに来てからずっと裸だし。でもどうする?布なんて無いし、マトモな植物なんて見た事無いぞ・・・・使えるとしたら、狼とか猪型の魔物の毛皮位だけど、ナイフとか無いぞ・・・・)
俺は暫くどうしたら服(身に纏う物)を手に入れるか考えていた。
(う~む・・・・土魔法で土の中にある砂鉄からナイフを作れないかな・・・・)
俺は四つんばいになって鉄や固い物をイメージして魔法を放った。結果は・・・・
『石がいっぱい取れましたー!』
(くっ・・・・バカにしやがって!・・・・でもいい兆候だろう。何とかなるかもしれない。)
それから魔物狩り以外の時間は、暫く土魔法で物を探し回った。お陰で俺の拠点の周りは石だらけだ。今さらだが、俺は鉱物ってどんな物か知らない。最初は土魔法を使えば簡単に砂鉄が取れるもんだと思っていたんだ。
(こりゃー砂鉄は諦めるしかないかねぇ・・・・でもこの山の様にある石を砕いて焼いて溶かしてみたらどうだろう?)
そう思った俺は風魔法で周りの石を切り刻んでみた。
(こりゃ骨が折れるなぁ・・・いっぺんに何とかするしか無いんだろうけど・・・)
俺は竜巻を圧縮した物をイメージして魔法を放ってみた。この所しっかりイメージ出来た物は、初見であっても成功する事が多い。
「タイフーンっ!」
徐々につむじ風が威力を増して、でっかい竜巻になる。
(おー、いい感じに竜巻が出来・・・・お、おいおい、何か止まらんぞ?どんどんでかくなってくぞ!?)
俺の放った魔法は何もかも巻き込んで、トンでも無くデカイ渦になりつつある。
慌てた俺は威力はそのままに、小さく圧縮するイメージで竜巻に魔法を放った。ついでに竜巻の中で鋭い刃が無数に飛び交うイメージも加えて。
竜巻は10m四方位に収まり、巻き込んだ物を渦の中ですり潰してる様だ。暫くして魔法を解除すると、物凄い量の粉が出来上がった。
「ゴホ、ゴホゴホ、うーー、凄い量の粉だな。次はこいつを溶かして固めるイメージで魔法を使わないとな。」
「イフリートっ!」
精霊の名前だった様な気もするが、熱で溶かす魔法なんて知らん。俺の知識の中で最強の炎に関する魔法だ。
すると、いつもは赤い炎が出るのだが、青白い炎が大量の粉を包んだ。
(おおー、何かカッコいいな!青白い炎なんて!)
青白い炎は、石を砕いた粉を焼いて溶かしていった。あんなに大量にあったのに10分の1位程度の量に減った。
(そろそろいいかな?オレンジ色に溶けた鉄っぽいヤツをナイフの形に固めりゃいいんだろ?)
俺はサバイバルナイフをイメージして形を作り、風魔法で冷やして行く。ある程度冷えたら水魔法で冷やして行く。ジュワッと音をたてて、真っ黒になったナイフが出来上がった。
(う~む、コイツを磨いたり研いだりしないといけないのかぁ・・・・拭くものなんて無いぞ・・・)
出来上がったナイフを見ながら考えていた。研ぐのは出来るだろう。砥石で研げばいい。磨くのは・・・・砂!砂だ!目の前に沢山ある砂で磨けばいいんだ。
俺は早速ナイフを砂の中に突っ込み、手でゴシゴシと磨き始めた。
すると、真っ黒だったナイフが銀色になり始めた。
(よし!これなら何とかなるな。)
それから霧中でゴシゴシと磨き続けた。どの位たったのか分からんが、銀色に輝くとはいかないが、綺麗な鉄っぽいナイフが出来上がった。
(ふう、中々いいじゃん!後は、研いで刃を付けるだけだな。)
しかし、元来面倒臭がりの俺。簡単に魔法でどうにかならないか考える。
ウォーターカッターや、ウインドカッターを上手く使えないだろうか。そう考えた俺は、ウォーターカッターをその場に留める事を意識して、魔法を出してみた。結果は失敗。目の前にはスライムが浮いている。正しくは水の塊が浮いている。
(上手くいかねーな・・・・・どうしたもんかねぇ・・・・そういや、魔法が使えるんだから魔力も有るよな。魔力で何とかならねーかな?)
それから何日も魔力を使う練習をした。
魔力って何?どんな物?と考察する所から始まり、アニメや、小説に出て来る物を思い出しながらの練習だった。
小説なんかでは、血液の様に体の中を循環しているとか書いてあった様な気がするが、俺はそうは思わなかった。
なんでそう思わなかったのか。それは俺は普通の人間で、この世界に来てから魔法を使える様になったからだ。元の世界では魔法なんて使えなかったしね。
だったら、魔力と言う物はこの世界の大気にあるんじゃないのか、と考えた訳だ。
実際いくら魔法を使っても、小説の主人公の様に疲れたり、だるくなる事が無い。
(この考えは外れちゃ居ないと思うんだけどな。)
この考えに至ってから魔力を意識すると体の周りに膜が出来てまとわりついている感覚あった。
強く意識すると分厚い膜が、あんまり意識しないと薄い膜が体に張り付いている様な感覚だ。
そんな感覚があるだけで、別に動きには差し支え無い。普通に動ける。
(こんだけ自由に魔力が動かせるなら、どんな魔法も威力も自由自在に使えるんじゃね?)
そう思った俺は、得意の炎の魔法を最大にして使ってみたくなった。
火、風、水、土魔法はほぼアニメやラノベに出て来る物と同じ位には使える様になった。
(最初は楽しかったんだけとなぁ・・・・魔法が使えてどんどんレベルが高くなって、魔法が強力になって・・・・でも魔物も今じゃ相手にならない程弱く感じるし、魔法を自慢する相手も居ない。つまらん。)
(っと・・・そろそろ服が欲しいなあ・・・・コッチに来てからずっと裸だし。でもどうする?布なんて無いし、マトモな植物なんて見た事無いぞ・・・・使えるとしたら、狼とか猪型の魔物の毛皮位だけど、ナイフとか無いぞ・・・・)
俺は暫くどうしたら服(身に纏う物)を手に入れるか考えていた。
(う~む・・・・土魔法で土の中にある砂鉄からナイフを作れないかな・・・・)
俺は四つんばいになって鉄や固い物をイメージして魔法を放った。結果は・・・・
『石がいっぱい取れましたー!』
(くっ・・・・バカにしやがって!・・・・でもいい兆候だろう。何とかなるかもしれない。)
それから魔物狩り以外の時間は、暫く土魔法で物を探し回った。お陰で俺の拠点の周りは石だらけだ。今さらだが、俺は鉱物ってどんな物か知らない。最初は土魔法を使えば簡単に砂鉄が取れるもんだと思っていたんだ。
(こりゃー砂鉄は諦めるしかないかねぇ・・・・でもこの山の様にある石を砕いて焼いて溶かしてみたらどうだろう?)
そう思った俺は風魔法で周りの石を切り刻んでみた。
(こりゃ骨が折れるなぁ・・・いっぺんに何とかするしか無いんだろうけど・・・)
俺は竜巻を圧縮した物をイメージして魔法を放ってみた。この所しっかりイメージ出来た物は、初見であっても成功する事が多い。
「タイフーンっ!」
徐々につむじ風が威力を増して、でっかい竜巻になる。
(おー、いい感じに竜巻が出来・・・・お、おいおい、何か止まらんぞ?どんどんでかくなってくぞ!?)
俺の放った魔法は何もかも巻き込んで、トンでも無くデカイ渦になりつつある。
慌てた俺は威力はそのままに、小さく圧縮するイメージで竜巻に魔法を放った。ついでに竜巻の中で鋭い刃が無数に飛び交うイメージも加えて。
竜巻は10m四方位に収まり、巻き込んだ物を渦の中ですり潰してる様だ。暫くして魔法を解除すると、物凄い量の粉が出来上がった。
「ゴホ、ゴホゴホ、うーー、凄い量の粉だな。次はこいつを溶かして固めるイメージで魔法を使わないとな。」
「イフリートっ!」
精霊の名前だった様な気もするが、熱で溶かす魔法なんて知らん。俺の知識の中で最強の炎に関する魔法だ。
すると、いつもは赤い炎が出るのだが、青白い炎が大量の粉を包んだ。
(おおー、何かカッコいいな!青白い炎なんて!)
青白い炎は、石を砕いた粉を焼いて溶かしていった。あんなに大量にあったのに10分の1位程度の量に減った。
(そろそろいいかな?オレンジ色に溶けた鉄っぽいヤツをナイフの形に固めりゃいいんだろ?)
俺はサバイバルナイフをイメージして形を作り、風魔法で冷やして行く。ある程度冷えたら水魔法で冷やして行く。ジュワッと音をたてて、真っ黒になったナイフが出来上がった。
(う~む、コイツを磨いたり研いだりしないといけないのかぁ・・・・拭くものなんて無いぞ・・・)
出来上がったナイフを見ながら考えていた。研ぐのは出来るだろう。砥石で研げばいい。磨くのは・・・・砂!砂だ!目の前に沢山ある砂で磨けばいいんだ。
俺は早速ナイフを砂の中に突っ込み、手でゴシゴシと磨き始めた。
すると、真っ黒だったナイフが銀色になり始めた。
(よし!これなら何とかなるな。)
それから霧中でゴシゴシと磨き続けた。どの位たったのか分からんが、銀色に輝くとはいかないが、綺麗な鉄っぽいナイフが出来上がった。
(ふう、中々いいじゃん!後は、研いで刃を付けるだけだな。)
しかし、元来面倒臭がりの俺。簡単に魔法でどうにかならないか考える。
ウォーターカッターや、ウインドカッターを上手く使えないだろうか。そう考えた俺は、ウォーターカッターをその場に留める事を意識して、魔法を出してみた。結果は失敗。目の前にはスライムが浮いている。正しくは水の塊が浮いている。
(上手くいかねーな・・・・・どうしたもんかねぇ・・・・そういや、魔法が使えるんだから魔力も有るよな。魔力で何とかならねーかな?)
それから何日も魔力を使う練習をした。
魔力って何?どんな物?と考察する所から始まり、アニメや、小説に出て来る物を思い出しながらの練習だった。
小説なんかでは、血液の様に体の中を循環しているとか書いてあった様な気がするが、俺はそうは思わなかった。
なんでそう思わなかったのか。それは俺は普通の人間で、この世界に来てから魔法を使える様になったからだ。元の世界では魔法なんて使えなかったしね。
だったら、魔力と言う物はこの世界の大気にあるんじゃないのか、と考えた訳だ。
実際いくら魔法を使っても、小説の主人公の様に疲れたり、だるくなる事が無い。
(この考えは外れちゃ居ないと思うんだけどな。)
この考えに至ってから魔力を意識すると体の周りに膜が出来てまとわりついている感覚あった。
強く意識すると分厚い膜が、あんまり意識しないと薄い膜が体に張り付いている様な感覚だ。
そんな感覚があるだけで、別に動きには差し支え無い。普通に動ける。
(こんだけ自由に魔力が動かせるなら、どんな魔法も威力も自由自在に使えるんじゃね?)
そう思った俺は、得意の炎の魔法を最大にして使ってみたくなった。
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