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プロローグ 魔王との遭遇編
4 魔王様現る。
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(最大の炎の魔法か・・・・やっぱり爆発系だよな。この荒野を全部吹っ飛ばせる位の威力(イメージ)でやってみるか。)
「 エクスプロージョンっ!!!」
(ッ!しまった!防御魔法しなくちゃ!また死んじまう!)
慌てて超固い熱に強い鉱物(アダマンタイト・見た事無いケド)を意識して自分を囲った。その後すぐに
《ズドーーーーーーーーン!!!!!》
と聞いた事の無い物凄い爆発音がした。
「ひっ、ひいぃぃぃ!」
耳を押さえながら、飛んでも無い爆発音と地響きと大気の震えを感じて、変な声が出てしまった。
少しして地響きも、大気の震えも無くなった事に気付き、立ち上がって辺りを見回すと豪華な広い部屋の中だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遅せーよ。」
後ろから声がしてビックリして振り向くと、ベッドの上で横になり尻をボリボリ掻きながら俺を見ているイケメンが居た。
「えっ?あ、うっ、何かスンマセン・・・・」
「ワハハハッ!いきなり謝るとかおもしれーな、お前。」
「あのー・・・・ここは何処なんでしょうか?」
俺はいきなり駄々ッ広い部屋に召喚された様な感じがして戸惑っていた。
「ここか?ここは魔王の城だ。つまり俺の城。」
「・・・・えーと・・・・・聞き間違えでしょうか?何か魔王と聞こえた様な・・・・」
「聞き間違えじゃねーよ。この世界で魔王と呼ばれる俺の城だ。」
サーッと俺の頭から血の気が引いた。コッチの世界に来てから初めて人と喋ったと思ったら魔王って・・・・
「んで、その体はどうだ?上手く馴染んでるか?」
!?上手く馴染んでるかって?・・・・そういや若返ってたっけ。
「はぁ・・・・力が溢れて来る様な感じです。」
「ほう、それはなにより。その体は俺の細胞の一部から作ったからな。拒否反応示すヤツもいるのだよ。」
えっ?俺が若返ったんじゃ無いの?魔王の体の一部に俺が入り込んでるって事?
「えっあ、あの、そ、それはどう言う・・・・」
「お前、召喚した時死んだろ?しかもハイウルフに全身喰われちまったんたよ。骨も残らずな。仕方ねーから俺の血と肉から肉体を作って、お前の魂を縫い付けた訳。」
「それは・・・・有り難う御座います?」
「おう!いいって事よ。それよりもお前マゾなの?ドMなの?死に過ぎなんですけど?120年も死に続けるってどんだけよ!」
えっ!?120年も殺され続けてたって?そんなにたってたんだ・・・・
「あ、えっとですね、目を開けると考える暇も無く、即戦闘だったものですから・・・・スンマセン」
「そりゃそうだけどよ、抵抗とかしてなかっただろ?最初の方。」
「あ、それは訳が分からなくってですね。なんで自分がこんな状況にいるのかとか。」
「ああ、そういう事か、お前は頭で考えないと行動出来ないヤツか。そうかそうか。
別に悪い意味で言っているんじゃ無いぞ。でも居るだろ?体で反応するヤツが。」
「はぁ、居ますね・・・・・・・所で俺はなんで魔王様に召喚されたんでしょうか?」
「ん?ああ、それはな、お前に魔王を替わって貰おうと思って呼んだ。」
・・・・・・・・・・魔王を替わる?どゆ事?
「・・・・・・・・それはどう言う・・・・・」
「言葉通りだ。お前が第12代目魔王だ!初代から11代目までは俺だけどな。ワハハハ。」
・・・・・・・・なんだコレ?・・・・・・
「コッチにも事情があるんだよ!お前らが神と呼ぶ連中が喧嘩しだしてだな、仕事に穴が空いてんだよ!全く迷惑な話だ!仕方無く俺が尻拭いに行くんだよ!」
・・・・・・・・ホワイ?全く意味がワカリマセン・・・・・
「・・・・その顔は意味が解らないって顔だな。説明してやるから耳の穴かっぽじって良く聞けよ。
神とか、魔王とか、悪魔とか呼ばれてる連中は皆同じ存在なんだよ。唯、役割が違うに過ぎない。分かるか?お前ら人間が勝手に呼び方をかえてるんだ。
俺達は皆やってる事は一緒なんだよ。この世界のバランスを取ってるだけなんだよ。壊れない様にな。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「まだ解らんか?そーだなぁ・・・・お前らが神と呼ぶ連中が、人間に罰を与えると「神罰」や「天罰」と呼ばれる。
俺達が罰を与えると「災害」と呼ばれる。呼び方が違うだけでやってる事は同じだ。アホな人間共に罰を与えてるに過ぎないんだ。どうだ?少しは理解出来たか?」
「は、はぁ、何となくですが・・・・この世界の管理者って感じですか?」
「おっ!理解が早いじゃないか!そうだ!その通りだよ!成熟してない人間を管理してるんだよ。人間が成熟出来るのかは知らんがね。成熟って意味ではエルフ位なもんじゃないかな?マトモなのは。森と共生し、無意味に子供を作らず暮らしている。唯、怠け癖が見受けられるがな。長命故の弊害だろう。」
エロフ・・・・・いや、エルフも居るのか!でも待てよ?今まで居た荒野には魔物以外居なかったぞ?
「あ、あの、先程まで俺が居た場所には魔物しか居なかったと思うのですが・・・・・」
「ん?ああ、鳥籠の中の事か。そりゃ魔物とお前しか入れて無いからな。」
えっ?トリカゴだって?あの世界が?
「あれは俺が作った鳥籠の中の世界だ。お前、城は見つけたと思うが、全然近づけ無かっただろ?ある程度進むと元の位置に戻る様に仕掛けしてあったんだよ。まあ、城も幻影だけどな。お前を籠に入れて観察してたんだよ。魔王の職に耐えられそうかな。」
か、観察って・・・・まぁ、あの場所があったから魔法も使える様になったし、色々考える事も出来た。あの世界を経験しないで、いきなり魔王の前に呼び出されたら心臓麻痺で死んでたかも知れないしな。飼われてたのは良しとしよう。
「お前凄くいい成長していて面白かったぞ。『デビルウイーング』は最高に笑わせて貰ったぞ!ププッ、ブハハハ」
「ヤ、ヤメテーーーーーーーーン」
「 エクスプロージョンっ!!!」
(ッ!しまった!防御魔法しなくちゃ!また死んじまう!)
慌てて超固い熱に強い鉱物(アダマンタイト・見た事無いケド)を意識して自分を囲った。その後すぐに
《ズドーーーーーーーーン!!!!!》
と聞いた事の無い物凄い爆発音がした。
「ひっ、ひいぃぃぃ!」
耳を押さえながら、飛んでも無い爆発音と地響きと大気の震えを感じて、変な声が出てしまった。
少しして地響きも、大気の震えも無くなった事に気付き、立ち上がって辺りを見回すと豪華な広い部屋の中だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遅せーよ。」
後ろから声がしてビックリして振り向くと、ベッドの上で横になり尻をボリボリ掻きながら俺を見ているイケメンが居た。
「えっ?あ、うっ、何かスンマセン・・・・」
「ワハハハッ!いきなり謝るとかおもしれーな、お前。」
「あのー・・・・ここは何処なんでしょうか?」
俺はいきなり駄々ッ広い部屋に召喚された様な感じがして戸惑っていた。
「ここか?ここは魔王の城だ。つまり俺の城。」
「・・・・えーと・・・・・聞き間違えでしょうか?何か魔王と聞こえた様な・・・・」
「聞き間違えじゃねーよ。この世界で魔王と呼ばれる俺の城だ。」
サーッと俺の頭から血の気が引いた。コッチの世界に来てから初めて人と喋ったと思ったら魔王って・・・・
「んで、その体はどうだ?上手く馴染んでるか?」
!?上手く馴染んでるかって?・・・・そういや若返ってたっけ。
「はぁ・・・・力が溢れて来る様な感じです。」
「ほう、それはなにより。その体は俺の細胞の一部から作ったからな。拒否反応示すヤツもいるのだよ。」
えっ?俺が若返ったんじゃ無いの?魔王の体の一部に俺が入り込んでるって事?
「えっあ、あの、そ、それはどう言う・・・・」
「お前、召喚した時死んだろ?しかもハイウルフに全身喰われちまったんたよ。骨も残らずな。仕方ねーから俺の血と肉から肉体を作って、お前の魂を縫い付けた訳。」
「それは・・・・有り難う御座います?」
「おう!いいって事よ。それよりもお前マゾなの?ドMなの?死に過ぎなんですけど?120年も死に続けるってどんだけよ!」
えっ!?120年も殺され続けてたって?そんなにたってたんだ・・・・
「あ、えっとですね、目を開けると考える暇も無く、即戦闘だったものですから・・・・スンマセン」
「そりゃそうだけどよ、抵抗とかしてなかっただろ?最初の方。」
「あ、それは訳が分からなくってですね。なんで自分がこんな状況にいるのかとか。」
「ああ、そういう事か、お前は頭で考えないと行動出来ないヤツか。そうかそうか。
別に悪い意味で言っているんじゃ無いぞ。でも居るだろ?体で反応するヤツが。」
「はぁ、居ますね・・・・・・・所で俺はなんで魔王様に召喚されたんでしょうか?」
「ん?ああ、それはな、お前に魔王を替わって貰おうと思って呼んだ。」
・・・・・・・・・・魔王を替わる?どゆ事?
「・・・・・・・・それはどう言う・・・・・」
「言葉通りだ。お前が第12代目魔王だ!初代から11代目までは俺だけどな。ワハハハ。」
・・・・・・・・なんだコレ?・・・・・・
「コッチにも事情があるんだよ!お前らが神と呼ぶ連中が喧嘩しだしてだな、仕事に穴が空いてんだよ!全く迷惑な話だ!仕方無く俺が尻拭いに行くんだよ!」
・・・・・・・・ホワイ?全く意味がワカリマセン・・・・・
「・・・・その顔は意味が解らないって顔だな。説明してやるから耳の穴かっぽじって良く聞けよ。
神とか、魔王とか、悪魔とか呼ばれてる連中は皆同じ存在なんだよ。唯、役割が違うに過ぎない。分かるか?お前ら人間が勝手に呼び方をかえてるんだ。
俺達は皆やってる事は一緒なんだよ。この世界のバランスを取ってるだけなんだよ。壊れない様にな。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「まだ解らんか?そーだなぁ・・・・お前らが神と呼ぶ連中が、人間に罰を与えると「神罰」や「天罰」と呼ばれる。
俺達が罰を与えると「災害」と呼ばれる。呼び方が違うだけでやってる事は同じだ。アホな人間共に罰を与えてるに過ぎないんだ。どうだ?少しは理解出来たか?」
「は、はぁ、何となくですが・・・・この世界の管理者って感じですか?」
「おっ!理解が早いじゃないか!そうだ!その通りだよ!成熟してない人間を管理してるんだよ。人間が成熟出来るのかは知らんがね。成熟って意味ではエルフ位なもんじゃないかな?マトモなのは。森と共生し、無意味に子供を作らず暮らしている。唯、怠け癖が見受けられるがな。長命故の弊害だろう。」
エロフ・・・・・いや、エルフも居るのか!でも待てよ?今まで居た荒野には魔物以外居なかったぞ?
「あ、あの、先程まで俺が居た場所には魔物しか居なかったと思うのですが・・・・・」
「ん?ああ、鳥籠の中の事か。そりゃ魔物とお前しか入れて無いからな。」
えっ?トリカゴだって?あの世界が?
「あれは俺が作った鳥籠の中の世界だ。お前、城は見つけたと思うが、全然近づけ無かっただろ?ある程度進むと元の位置に戻る様に仕掛けしてあったんだよ。まあ、城も幻影だけどな。お前を籠に入れて観察してたんだよ。魔王の職に耐えられそうかな。」
か、観察って・・・・まぁ、あの場所があったから魔法も使える様になったし、色々考える事も出来た。あの世界を経験しないで、いきなり魔王の前に呼び出されたら心臓麻痺で死んでたかも知れないしな。飼われてたのは良しとしよう。
「お前凄くいい成長していて面白かったぞ。『デビルウイーング』は最高に笑わせて貰ったぞ!ププッ、ブハハハ」
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