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新魔王の明るい家族計画
22 ひろしとはるかの日常
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俺は今気配を消して森の上空にいる。斜め下にはひろしが土魔法の練習をしている。
「壁!」
俺はズッコケて墜落しそうになった。『壁!』って・・・・・
間違って無いよ。正しいのよ?でも『壁!』って。でもどうなの?
まあ、魔法はイメージだから、言葉とイメージが、一致してるなら別にいいんだけどね。人間共が詠唱とかしてるけど、あれはスゲー無駄。多分、すぐにイメージ出来ないから、詠唱しながらイメージを膨らませてるんだと思う。
それで、ひろしはと言うと・・・・だいぶ苦戦してるみたいだね。あれは多分、魔力を感じられて無いな。イメージ出来ても、魔力が解らなければ発動しない。
ひろしも頑張ってるんだけどなー。手助けしてやりたいけど、ギブアップするまでは手を出さないで置こう。自分で何とかしようと努力する事で、成長していくんだからな。もし、どうしたら良いか解らないと聞いて来たなら、ヒントを出してやるか。
飛んだついでに、周辺の見回りをして置くか。伐採された所を中心に、ゆっくりと周辺を変化が無いか確認していく。ヨシヨシ、今日も変化無し!善き哉、善き哉。
さて、ついでだ、はるかの為に魔王城から人間に関する本を取ってきてやるか。
高速で飛んで魔王城に向かう。今更ながらに思うんだ。凄い能力だなって。だってそうだろ?前の世界なら人が飛ぶ事は無いし、長い距離を移動するにはそれなりに時間が掛かる。それを短時間でやってのける能力だもんな。戦闘機並みのスピードは出せるんじゃないか?
そんな事を考えていたら魔王城に着いてしまった。
俺はいつもの様に、寝室の窓を開けて城に入る。そして『どこ○もドア』から書庫に入り、現代の人間の生活に関する本と、魔力に関する本を数冊手にしてすぐに即席魔王城にトンボ帰りした。
帰り際、そう言えば最近『テレポート』を全然使ってないなと思いだし、魔王城の近くから即席魔王城に『テレポート』を使ってみた。すると、1秒と掛からず即席魔王城に着いてしまった。恐るべき魔法だ・・・・だって他の大陸に1度行けば、次は1秒掛からずに凄い長い距離を飛び越える事が出来るんだから。
「はるかー、はるかー!何処だー?」
「ここだよー!お風呂だよー。」
「あ・・・すまん!あ、あのな、城から本を持って来たらお前の部屋に置いとくぞ。」
「えっ、本当?ありがと!後で読む!」
危ない危ない、もう少しで覗き魔の『の○太君』になる所だった。
俺はテレパシーが使えるんだから使えば良いのに、昔の癖が抜けずに大声で探してしまう。気を付けないとな。
そんなこんなで2ヶ月が経ち、相変わらず平和な日々を過ごしている。
ひろしは相変わらず魔法の練習に余念が無い。頑張っている。最近は簡単に『壁!』が使える様になった。まあ、俺が助け船を出してやったから、出来る様になったんだけどな。
ひろしは5日目までは頑張っていた。が、その次の日は諦めてしまって止めてしまった。理由を聞くと、『僕には出来ない』だった。諦めて不貞腐れているひろしに、こんこんともう1度魔法が発動するまでの理論を説明して、魔力の感じ方を教えた。
ヒントの前に答えを教えてしまうとは、俺は甘すぎるな。その日からひろしと魔力の感じ方、強弱のつけ方をマンツーマンで教え込んだ。感覚を掴んでからは早かった。あっと言う間に土魔法が使える様になった。勿論予想通り、城の周りは壁だらけになったけどな。
はるかは、俺が渡した本を読み更けり、何とか人間の行動を理解しようとしている。本だけじゃ不充分だと思った俺は、はるかと『ままごと』をやっていたりする。単なる『ままごと』じゃないぞ。お店屋さんごっこではお金の使い方を教えた。他にも、人間と会話する時の喋り方とか、城門での対応の仕方とか、色々な『ごっこ』をやった。
「 これでわたしも『れでぃー』ね!」
とか、訳の分からない事も言っているが、普通の成人女性の対応には近くなっては来ている。
「魔王!戦闘訓練やろうよ!」
「ん?大丈夫か?この前は壁が簡単に壊れたじゃないか。」
「今度は大丈夫だよ!固くなるように工夫したんだ!僕には秘密兵器もあるしね!」
おう・・・・かくし球がある事を最初に宣言したら、それはかくし球じゃ無くなるんだぞ・・・・でもそんな素直なひろしが好きたぞ。
「分かった。じゃ、切り株広場に行くぞ!」
「やったー!」
俺達は木こりが切り開いた切り株だらけの広場に行って対峙した。
「いつでもいいぞー!」
「分かった!じゃあ行くよ!壁!」
ひろしの闘い方は動き回って壁を乱立させ、その壁に隠れながら様子を伺い、チャンスを見つけたら一気に飛び出して一撃必殺の攻撃を加える形だ。
中々考えているな、ひろしの癖に。ダメージを喰らわなければ、長く闘えると学習したらしい。
俺は探知魔法があるから、何処にいるのかすぐわかる。でもこの訓練では使わない様にしている。使わなくても戦闘狂のひろしの気配は駄々漏れで、すぐ分かるからだ。
(あれ?ひろしの気配が消えた!?)
ははーん、これがかくし球か。でも耳を澄ませば足音で分かるんだぞ。まだまだだ・・・「イテッ!」
「ヤッター!!!初めて魔王に攻撃が当たった!」
な、何が起こった?足音も聞こえ無かったぞ?
「ひろし、今どんな攻撃したんだ?全然分からなかったぞ。」
「へへっ、それはね・・・ヒ・ミ・ツ」
・・・・・お前・・・・・可愛く無いぞ・・・・・・・・
「ヨシ、もう1度だ。」
「うん!また当てるからね!」
俺達は夕方まで戦闘訓練を続けた。訓練をしていて分かった事だが、ひろしは気配を消しながら音を遮断して、死角に回りアースバレットを撃ち込んでいた。自分一人で此処まで考えついたのは驚きだ。
「ひろし、今日は楽しかったな!」
「うん!凄く楽しかった!でも魔王に3回しか当てれなかったのが残念だよ。」
「・・・・お前、それって凄い事だぞ?世界最強の俺に攻撃を当てたんだ。誇っていいぞ。」
「うん!」
本当に普通のヤツがあのアースバレットを食らったら、体に穴が開いていたからな。あ、でも俺が世界最強かは知らないよ?ただ、あと1900年以上は不死身だってだけだ。さてと、帰って食事を作らないとな。
「壁!」
俺はズッコケて墜落しそうになった。『壁!』って・・・・・
間違って無いよ。正しいのよ?でも『壁!』って。でもどうなの?
まあ、魔法はイメージだから、言葉とイメージが、一致してるなら別にいいんだけどね。人間共が詠唱とかしてるけど、あれはスゲー無駄。多分、すぐにイメージ出来ないから、詠唱しながらイメージを膨らませてるんだと思う。
それで、ひろしはと言うと・・・・だいぶ苦戦してるみたいだね。あれは多分、魔力を感じられて無いな。イメージ出来ても、魔力が解らなければ発動しない。
ひろしも頑張ってるんだけどなー。手助けしてやりたいけど、ギブアップするまでは手を出さないで置こう。自分で何とかしようと努力する事で、成長していくんだからな。もし、どうしたら良いか解らないと聞いて来たなら、ヒントを出してやるか。
飛んだついでに、周辺の見回りをして置くか。伐採された所を中心に、ゆっくりと周辺を変化が無いか確認していく。ヨシヨシ、今日も変化無し!善き哉、善き哉。
さて、ついでだ、はるかの為に魔王城から人間に関する本を取ってきてやるか。
高速で飛んで魔王城に向かう。今更ながらに思うんだ。凄い能力だなって。だってそうだろ?前の世界なら人が飛ぶ事は無いし、長い距離を移動するにはそれなりに時間が掛かる。それを短時間でやってのける能力だもんな。戦闘機並みのスピードは出せるんじゃないか?
そんな事を考えていたら魔王城に着いてしまった。
俺はいつもの様に、寝室の窓を開けて城に入る。そして『どこ○もドア』から書庫に入り、現代の人間の生活に関する本と、魔力に関する本を数冊手にしてすぐに即席魔王城にトンボ帰りした。
帰り際、そう言えば最近『テレポート』を全然使ってないなと思いだし、魔王城の近くから即席魔王城に『テレポート』を使ってみた。すると、1秒と掛からず即席魔王城に着いてしまった。恐るべき魔法だ・・・・だって他の大陸に1度行けば、次は1秒掛からずに凄い長い距離を飛び越える事が出来るんだから。
「はるかー、はるかー!何処だー?」
「ここだよー!お風呂だよー。」
「あ・・・すまん!あ、あのな、城から本を持って来たらお前の部屋に置いとくぞ。」
「えっ、本当?ありがと!後で読む!」
危ない危ない、もう少しで覗き魔の『の○太君』になる所だった。
俺はテレパシーが使えるんだから使えば良いのに、昔の癖が抜けずに大声で探してしまう。気を付けないとな。
そんなこんなで2ヶ月が経ち、相変わらず平和な日々を過ごしている。
ひろしは相変わらず魔法の練習に余念が無い。頑張っている。最近は簡単に『壁!』が使える様になった。まあ、俺が助け船を出してやったから、出来る様になったんだけどな。
ひろしは5日目までは頑張っていた。が、その次の日は諦めてしまって止めてしまった。理由を聞くと、『僕には出来ない』だった。諦めて不貞腐れているひろしに、こんこんともう1度魔法が発動するまでの理論を説明して、魔力の感じ方を教えた。
ヒントの前に答えを教えてしまうとは、俺は甘すぎるな。その日からひろしと魔力の感じ方、強弱のつけ方をマンツーマンで教え込んだ。感覚を掴んでからは早かった。あっと言う間に土魔法が使える様になった。勿論予想通り、城の周りは壁だらけになったけどな。
はるかは、俺が渡した本を読み更けり、何とか人間の行動を理解しようとしている。本だけじゃ不充分だと思った俺は、はるかと『ままごと』をやっていたりする。単なる『ままごと』じゃないぞ。お店屋さんごっこではお金の使い方を教えた。他にも、人間と会話する時の喋り方とか、城門での対応の仕方とか、色々な『ごっこ』をやった。
「 これでわたしも『れでぃー』ね!」
とか、訳の分からない事も言っているが、普通の成人女性の対応には近くなっては来ている。
「魔王!戦闘訓練やろうよ!」
「ん?大丈夫か?この前は壁が簡単に壊れたじゃないか。」
「今度は大丈夫だよ!固くなるように工夫したんだ!僕には秘密兵器もあるしね!」
おう・・・・かくし球がある事を最初に宣言したら、それはかくし球じゃ無くなるんだぞ・・・・でもそんな素直なひろしが好きたぞ。
「分かった。じゃ、切り株広場に行くぞ!」
「やったー!」
俺達は木こりが切り開いた切り株だらけの広場に行って対峙した。
「いつでもいいぞー!」
「分かった!じゃあ行くよ!壁!」
ひろしの闘い方は動き回って壁を乱立させ、その壁に隠れながら様子を伺い、チャンスを見つけたら一気に飛び出して一撃必殺の攻撃を加える形だ。
中々考えているな、ひろしの癖に。ダメージを喰らわなければ、長く闘えると学習したらしい。
俺は探知魔法があるから、何処にいるのかすぐわかる。でもこの訓練では使わない様にしている。使わなくても戦闘狂のひろしの気配は駄々漏れで、すぐ分かるからだ。
(あれ?ひろしの気配が消えた!?)
ははーん、これがかくし球か。でも耳を澄ませば足音で分かるんだぞ。まだまだだ・・・「イテッ!」
「ヤッター!!!初めて魔王に攻撃が当たった!」
な、何が起こった?足音も聞こえ無かったぞ?
「ひろし、今どんな攻撃したんだ?全然分からなかったぞ。」
「へへっ、それはね・・・ヒ・ミ・ツ」
・・・・・お前・・・・・可愛く無いぞ・・・・・・・・
「ヨシ、もう1度だ。」
「うん!また当てるからね!」
俺達は夕方まで戦闘訓練を続けた。訓練をしていて分かった事だが、ひろしは気配を消しながら音を遮断して、死角に回りアースバレットを撃ち込んでいた。自分一人で此処まで考えついたのは驚きだ。
「ひろし、今日は楽しかったな!」
「うん!凄く楽しかった!でも魔王に3回しか当てれなかったのが残念だよ。」
「・・・・お前、それって凄い事だぞ?世界最強の俺に攻撃を当てたんだ。誇っていいぞ。」
「うん!」
本当に普通のヤツがあのアースバレットを食らったら、体に穴が開いていたからな。あ、でも俺が世界最強かは知らないよ?ただ、あと1900年以上は不死身だってだけだ。さてと、帰って食事を作らないとな。
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