23 / 72
ダンジョン攻略編
23 3人で街へ
しおりを挟む
もうコッチの城に来てからどの位経つのか・・・・半年以上は経った様な気がするんだが・・・
もう平和過ぎて完全にボケている。
ひろしはあれから全然俺に勝てなくなり、今は他の魔法を練習している。勉強の甲斐があって、少しだが雷魔法が使える様になった。
(ひろしは意味がわからん。火魔法の上位版の雷魔法が使えるって・・・・火魔法は使えない癖に・・・・)
火魔法の原理を教えてみたが、空気中の酸素を理解出来ず、止めてしまった。しかし、静電気のパチパチから雷を連想したらしく、発動まで漕ぎ着けた。ただ、まだ威力が小さく、スタンガンクラスだけどね。
はるかはヒラヒラした服を着て優雅にお茶を飲んでいる。はるか曰く、これが『れでぃー』らしい。
まあ、こんな感じでマッタリとした時間を過ごしている。因みに森の近くの街はと言うと、教会の幹部達は早々に撤退し、街の住人は魔王の呪いを恐れ、呪いを受けた人間を片っ端から殺して燃やしていった。そうして事態は終息したとした様だ。
(やだねー、自分だけでも助かりたいと、女、子供まで殺して燃やすなんて。・・・・原因は俺だけど。)
街の経済はガタガタになり、かなりの人数が街を出て行ったらしい。少し前に様子を見に行ったらゴーストタウンまっしぐらだったよ。
もう少ししたら魔王城に戻ろうと思う。
何故すぐに戻らないのかと言うと、ゴーストタウン化した街に、ならず者達が押し寄せて来るかも知れないと思ったからだ。
《街にならず者が来る➡住人から搾取する➡搾取する物が無くなる➡森の資源を取りまくる》
の様にならないとも言えないからだ。ま、今は街が疲弊してるだけだから心配無いけどね。
そろそろアイツらを人間の街に連れて行っても問題ないかな。はるかはずっと行きたがってたし。少し旅行しようかな。
「はるか、調子はどうだ?」
「オホホホ、アラ、魔王さん、ごきげんよう。すこぶる健康ですわ。」
・・・・・・・・何だよその喋り方は・・・・・なんかの物語の貴族のマネか?
「そ、そうか。ところで・・・・街に遊びに行くか?」
「ッ!!行く!行く!行きたい!本当に?本当に?」
「ああ、此処も、もうそんなに監視する必要は無いからな。」
「やった!やった!ヤッター!ずっと待ってたんだよ!魔王がそう言ってくれの。」
「そうか、待たせたな。でもその服は目立ち過ぎるからダメだぞ。街の人と同じ様な服にしないと。」
「うん!分かった!」
「それとひろしも呼んで来い。」
「はーい!」
俺達は一旦魔王城に戻り、身仕度を始めた。
(さて、何処の街にするかな。大きな街が良いだろうな。はるかがあんなに楽しみにしてるんだし。)
俺達は旅人風の服に着替え、東の王国に向かって飛び立った。
(コイツらに取って初めての旅だ。2~3日かけてのんびり行こう。)
俺達は途中で夜営をしながら、のんびりと空の旅を楽しんだ。もうひろしもはるかも、キャッキャッとサルの様に騒がしい。でもそんな2人の顔を見ていると、とても幸せな気分になった。
大体予定通りの3日目の昼前に大きな街が見えて来た。
「2人共あの街にするぞ。いいか?」
「「うん!」」
俺達は城門から離れた川辺に降り立ち、先程の街へと歩いて行った。
「2人共いいか、街にいる時は俺を『マオさん』と呼ぶんだぞ。間違っても魔王なんて呼ぶなよ。街に居られなくなるからな。後、街に入ったら好きにしていいが、必ず2人で行動する事。いいな?」
「うん、分かった。マオさん♪」
「マオさん・・・変な感じだね。フフッ」
「あ、マオさん!城門の対応わたしがやってもいい?」
「おう、構わんぞ。練習したもんな。」
「うん!」
はるかに銀貨10枚程渡してやり取りを見守る事にした。城門の前には俺達の前に、6組の入場待ちがいたがスムーズに進み、5分程で俺達の番になった。
「次の者・・・身分証を提示しろ。」
「身分証は有りません。」
「この街には何しに来た?」
「買い付けです。」
「ん?馬車も荷車も見当たらんが・・・・本当に商人か?」
「いえ、商人では有りません。村に必要な物を代表して買い付けに来ました。」
「ああ、なるほどな・・・通行料は1人銀貨1枚だ。」
「はい。3人ですので3枚ですわね。」
「ん、通ってヨシ!」
何の問題も無く城門を通過出来た。
「はるかやるな!見直したぞ!」
そう言って頭を撫でてやる。
「エヘヘ、そうでしょ?練習したもん。でもドキドキしたぁ。」
城門を抜けるといきなり大通りになっていた。もうそこは何処を見ても人・人・人。それを見た2人は驚きと興奮で走り出しそうになっていた。俺は2人を引き止め、銀貨が50枚づつ入った袋を渡した。
「マオさんありがとう!」
「ありがとう、もう行ってもいい?」
「おう、行って来い。」
俺がそう言うとタタタッと駆け足で行ってしまった。2人が心配じゃないのかって?全然心配なんかしてない。探知魔法で監視してるからな。
俺ものんびりと街の見物をしようかな。ここはダットサン国のサニーとか言う街らしい。国名なんて100年もすれば結構かわるから覚えなくてもいい。それよりも、まずは食べ物だな。何が名物なんだろうな?
冒険者なら知ってるかな?あの鎧を着てるヤツに聞いてみるか。
「あー、済まない、教えて欲しいんだが、この街の名物ってなんだろうか?」
「な、なんだよいきなり・・・・あんたこの街初めてか?しょうがねーな、教えてやるよ。この街の名物ってたら、ケッコーバードの串焼きだな。屋台のヤツも旨いぞ。」
「ほう、そうなのか。あ、いや、有り難う。これは礼だ。」
銅貨2枚を握らせた。
「おっ、わりぃな、有りがたく頂くぜ。」
ケッコーバードか・・・・どんな鳥だ?まさかとは思うが・・・・
俺は市場に行き、串焼きの屋台を探した。てか、屋台の数が多すぎる!道の両端に隙間なくズラーと並んだ屋台から探せと?ムリだろ。もういいや。旨そうだと思ったモンを食べたらいいんだ。うん、そうしよう。色々な匂いに鼻腔をくすぐられながら市場の奥へと歩いていると、煙が一際モウモウと立ち込めてる屋台があった。またその匂いが堪らなくいい!屋台の前に行くとその訳が分かった。鳥の炭焼きだ。所謂、『焼鳥』だ。犯人は鳥の脂が炭で焼ける匂いだった。
「親父さん、この味付けはなんだ?」
「あ?塩に決まってるだろ。」
クッ・・・・塩のみか・・・・タレで食べて見たかった・・・・
「親父さん1本おくれ。」
「ハイよ。銅貨2枚だ。」
俺は銅貨2枚を渡し、早速焼鳥にかぶりつく。オオー!こ、これは!正しく焼鳥!鶏の味だ。脂も乗って旨いぞ!これは鳥ももだな。あっと言う間に焼鳥を食べきり、野菜を売っている場所を探しに走った。その中で果物を売っている店を探し回った。俺の探し物はレモンだ。鶏肉にはレモン!味を引き締めてくれる。果物を売ってる店はあったが、レモンは無かった。しかし、酸っぱい果物は見つけた。キンカンみたいな小さく緑色の果物だ。こいつは酒に入れて楽しむ物らしい。これならイケる!すだちの様なもんだ。10個程買い込み、再び焼き鳥屋の前へ。
「親父さん、また1本くれ。」
「ハイよ。毎度。」
「済まんがこれを半分に切ってくれないか?」
「構わんが・・・・そんなもんどうするね?」
「こうするのさ。」
焼きたての焼鳥にすだちみたいな果物の果汁を2滴垂らして頬張る。うわ~ウ、ウメー!最高だ。
怪訝な顔をしている親父さんに食いかけの焼鳥を食べさせた。
「ッ!これは・・・・サッパリして旨いな!」
「解ってくれるか!」
「おおよ!これなら何本も食べられるな。ケッコーバードの脂がサッパリする。」
「そう、そうなんだよ!いやー、分かって貰えて嬉しいよ。」
俺は親父さんにまた来ると言って屋台を後にした。
旨い物が食べられて最高だ。それに故郷の味を見つけたみたいな気持ちになって嬉しかった。
もう平和過ぎて完全にボケている。
ひろしはあれから全然俺に勝てなくなり、今は他の魔法を練習している。勉強の甲斐があって、少しだが雷魔法が使える様になった。
(ひろしは意味がわからん。火魔法の上位版の雷魔法が使えるって・・・・火魔法は使えない癖に・・・・)
火魔法の原理を教えてみたが、空気中の酸素を理解出来ず、止めてしまった。しかし、静電気のパチパチから雷を連想したらしく、発動まで漕ぎ着けた。ただ、まだ威力が小さく、スタンガンクラスだけどね。
はるかはヒラヒラした服を着て優雅にお茶を飲んでいる。はるか曰く、これが『れでぃー』らしい。
まあ、こんな感じでマッタリとした時間を過ごしている。因みに森の近くの街はと言うと、教会の幹部達は早々に撤退し、街の住人は魔王の呪いを恐れ、呪いを受けた人間を片っ端から殺して燃やしていった。そうして事態は終息したとした様だ。
(やだねー、自分だけでも助かりたいと、女、子供まで殺して燃やすなんて。・・・・原因は俺だけど。)
街の経済はガタガタになり、かなりの人数が街を出て行ったらしい。少し前に様子を見に行ったらゴーストタウンまっしぐらだったよ。
もう少ししたら魔王城に戻ろうと思う。
何故すぐに戻らないのかと言うと、ゴーストタウン化した街に、ならず者達が押し寄せて来るかも知れないと思ったからだ。
《街にならず者が来る➡住人から搾取する➡搾取する物が無くなる➡森の資源を取りまくる》
の様にならないとも言えないからだ。ま、今は街が疲弊してるだけだから心配無いけどね。
そろそろアイツらを人間の街に連れて行っても問題ないかな。はるかはずっと行きたがってたし。少し旅行しようかな。
「はるか、調子はどうだ?」
「オホホホ、アラ、魔王さん、ごきげんよう。すこぶる健康ですわ。」
・・・・・・・・何だよその喋り方は・・・・・なんかの物語の貴族のマネか?
「そ、そうか。ところで・・・・街に遊びに行くか?」
「ッ!!行く!行く!行きたい!本当に?本当に?」
「ああ、此処も、もうそんなに監視する必要は無いからな。」
「やった!やった!ヤッター!ずっと待ってたんだよ!魔王がそう言ってくれの。」
「そうか、待たせたな。でもその服は目立ち過ぎるからダメだぞ。街の人と同じ様な服にしないと。」
「うん!分かった!」
「それとひろしも呼んで来い。」
「はーい!」
俺達は一旦魔王城に戻り、身仕度を始めた。
(さて、何処の街にするかな。大きな街が良いだろうな。はるかがあんなに楽しみにしてるんだし。)
俺達は旅人風の服に着替え、東の王国に向かって飛び立った。
(コイツらに取って初めての旅だ。2~3日かけてのんびり行こう。)
俺達は途中で夜営をしながら、のんびりと空の旅を楽しんだ。もうひろしもはるかも、キャッキャッとサルの様に騒がしい。でもそんな2人の顔を見ていると、とても幸せな気分になった。
大体予定通りの3日目の昼前に大きな街が見えて来た。
「2人共あの街にするぞ。いいか?」
「「うん!」」
俺達は城門から離れた川辺に降り立ち、先程の街へと歩いて行った。
「2人共いいか、街にいる時は俺を『マオさん』と呼ぶんだぞ。間違っても魔王なんて呼ぶなよ。街に居られなくなるからな。後、街に入ったら好きにしていいが、必ず2人で行動する事。いいな?」
「うん、分かった。マオさん♪」
「マオさん・・・変な感じだね。フフッ」
「あ、マオさん!城門の対応わたしがやってもいい?」
「おう、構わんぞ。練習したもんな。」
「うん!」
はるかに銀貨10枚程渡してやり取りを見守る事にした。城門の前には俺達の前に、6組の入場待ちがいたがスムーズに進み、5分程で俺達の番になった。
「次の者・・・身分証を提示しろ。」
「身分証は有りません。」
「この街には何しに来た?」
「買い付けです。」
「ん?馬車も荷車も見当たらんが・・・・本当に商人か?」
「いえ、商人では有りません。村に必要な物を代表して買い付けに来ました。」
「ああ、なるほどな・・・通行料は1人銀貨1枚だ。」
「はい。3人ですので3枚ですわね。」
「ん、通ってヨシ!」
何の問題も無く城門を通過出来た。
「はるかやるな!見直したぞ!」
そう言って頭を撫でてやる。
「エヘヘ、そうでしょ?練習したもん。でもドキドキしたぁ。」
城門を抜けるといきなり大通りになっていた。もうそこは何処を見ても人・人・人。それを見た2人は驚きと興奮で走り出しそうになっていた。俺は2人を引き止め、銀貨が50枚づつ入った袋を渡した。
「マオさんありがとう!」
「ありがとう、もう行ってもいい?」
「おう、行って来い。」
俺がそう言うとタタタッと駆け足で行ってしまった。2人が心配じゃないのかって?全然心配なんかしてない。探知魔法で監視してるからな。
俺ものんびりと街の見物をしようかな。ここはダットサン国のサニーとか言う街らしい。国名なんて100年もすれば結構かわるから覚えなくてもいい。それよりも、まずは食べ物だな。何が名物なんだろうな?
冒険者なら知ってるかな?あの鎧を着てるヤツに聞いてみるか。
「あー、済まない、教えて欲しいんだが、この街の名物ってなんだろうか?」
「な、なんだよいきなり・・・・あんたこの街初めてか?しょうがねーな、教えてやるよ。この街の名物ってたら、ケッコーバードの串焼きだな。屋台のヤツも旨いぞ。」
「ほう、そうなのか。あ、いや、有り難う。これは礼だ。」
銅貨2枚を握らせた。
「おっ、わりぃな、有りがたく頂くぜ。」
ケッコーバードか・・・・どんな鳥だ?まさかとは思うが・・・・
俺は市場に行き、串焼きの屋台を探した。てか、屋台の数が多すぎる!道の両端に隙間なくズラーと並んだ屋台から探せと?ムリだろ。もういいや。旨そうだと思ったモンを食べたらいいんだ。うん、そうしよう。色々な匂いに鼻腔をくすぐられながら市場の奥へと歩いていると、煙が一際モウモウと立ち込めてる屋台があった。またその匂いが堪らなくいい!屋台の前に行くとその訳が分かった。鳥の炭焼きだ。所謂、『焼鳥』だ。犯人は鳥の脂が炭で焼ける匂いだった。
「親父さん、この味付けはなんだ?」
「あ?塩に決まってるだろ。」
クッ・・・・塩のみか・・・・タレで食べて見たかった・・・・
「親父さん1本おくれ。」
「ハイよ。銅貨2枚だ。」
俺は銅貨2枚を渡し、早速焼鳥にかぶりつく。オオー!こ、これは!正しく焼鳥!鶏の味だ。脂も乗って旨いぞ!これは鳥ももだな。あっと言う間に焼鳥を食べきり、野菜を売っている場所を探しに走った。その中で果物を売っている店を探し回った。俺の探し物はレモンだ。鶏肉にはレモン!味を引き締めてくれる。果物を売ってる店はあったが、レモンは無かった。しかし、酸っぱい果物は見つけた。キンカンみたいな小さく緑色の果物だ。こいつは酒に入れて楽しむ物らしい。これならイケる!すだちの様なもんだ。10個程買い込み、再び焼き鳥屋の前へ。
「親父さん、また1本くれ。」
「ハイよ。毎度。」
「済まんがこれを半分に切ってくれないか?」
「構わんが・・・・そんなもんどうするね?」
「こうするのさ。」
焼きたての焼鳥にすだちみたいな果物の果汁を2滴垂らして頬張る。うわ~ウ、ウメー!最高だ。
怪訝な顔をしている親父さんに食いかけの焼鳥を食べさせた。
「ッ!これは・・・・サッパリして旨いな!」
「解ってくれるか!」
「おおよ!これなら何本も食べられるな。ケッコーバードの脂がサッパリする。」
「そう、そうなんだよ!いやー、分かって貰えて嬉しいよ。」
俺は親父さんにまた来ると言って屋台を後にした。
旨い物が食べられて最高だ。それに故郷の味を見つけたみたいな気持ちになって嬉しかった。
0
あなたにおすすめの小説
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる