俺を召喚したのは神じゃなくて魔王かよ!

オグリギャップ

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ダンジョン攻略編

25 テンプレ来たー!

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(宿屋・・・宿屋っと・・・・おっ、あったあった♪でもどうするかな・・・・別に金はあるから超高級店でもいいんだが、2人には色々経験してもらいたい。初日は普通の宿屋にするか。)

そう思った俺は宿屋街の中から標準的な宿を選び、部屋を取った。夕方までにはまだ時間があったから、また街中に繰り出し、今度は変わったものが無いかと探し始める。宿屋、商店、飯屋、酒場・・・大体どの街に行っても同じで、代わり映えしない。俺も2~3年に1回程度しか、街に行かないからそんなには知ってる訳じゃない。でも同じに見えて飽きてくる。なので繁華街を離れ、人が居ない方面に足を向けた。徐々に人通りが少くなり、街並みも寂しくなる。城門周辺や、大通り周辺を外れると民間の住宅街か・・・・ふむ、子供達が通りで遊んでいる所を見ると安全なんだな。建物もボロく無い。成る程な。この街の領主はちゃんとしたヤツなんだろう。アホみたいな高い税を課してないのだろう。
自分達の利益を優先している馬鹿なら一般市民にしわ寄せが行き、生活が困窮している筈だ。ここはそんな雰囲気は受けない。
俺はさらにに人が居ない方向に歩いて行った。かなり歩いた所に隔離された住宅街があった。

(やっぱりあったか。貧民街が。元の世界でも世界中にあったもんな。日本にもあったし。)

俺は別に貧民街がある事が悪いとは思わない。仕事をしない連中が固まってそこに居るだけだから。勿論、戦争や盗賊なんかに大黒柱を殺された家庭も有るだろう。でもそうして働かずに戦争は国が悪い、領主が悪いとか言って働かないのは違うと思う。その日の食事が食べたいのなら働けよって俺は思う。子供でも探せば仕事はいくらでもあると思う。賃金は安いと思うが。
自分は弱者だと声を上げる暇があるなら働け!と言いたい。大体こういうヤツらが犯罪に走る。簡単に金を得る為に。ちゃんとした人が汗水流して働いて、手にした大事な金を奪っていくんだ。そんなヤツは死んだ方がいい。魔物にも劣る連中だ。

「動くなよ!動くとナイフが背中に突き刺さるぜ」

おー!来た来た!テンプレが!気配で来るのが分かっていたが、どういう行動を取るのか気になり、様子をみていた。

「俺が何をしたと?」

「へへへッ、そんなこたぁどうでもいいんだよ!金を持ってそうだな。出しな!」

「・・・・出せないな。働かないヤツに恵んでやる金は無い。」

「ッ!何おう!お前を殺して奪ってもいいんだぞ!?大人しく持ってる物を出した方が身の為だぞ!」

「・・・だから出さないと言っている・・・・働けよ。」

「!?死にたい様だな。皆、殺っちまえ!!!!!」

「「「オウ!」」」

「ほう、俺を殺すと?ならば俺がお前達を殺しても構わないな。」

ナイフや木槍で襲い掛かってくる馬鹿なヤツらを軽くかわして、両腕を切り落とし、恐怖を与えた。

「アガーー!!!!痛てーよーー!!!た、助けてくれーーー!!!」

「ウ、ウガーーー!!!手、手がああああー!!!」

「煩いな。黙れよ。」

俺は腕を切った同じ風魔法で、煩い2人の喉を切った。

「カッ、カフ・・・ヒュー・・・・」

「キヒュー、ヒュー・・・・」

後の2人の内1人は痛みで失神、後の1人は下半身から糞、小便を垂れ流し、異臭を放ちながら震えている。

「お前、臭いな。自分がどんな状況になってるのか確認しろよ。」

そう言って首を切って、股の間に落とした。

気を失ってるヤツは回復魔法で腕の傷を塞いでその場に放置した。両腕が無ければ働け無い。あの時働いておけば良かったと後悔させる為だ。その内食べれなくなって、死んで行くだろうしな。

さて、見物も終わったし、宿へ戻るか。

『ハルカ、ヒロシ聞こえるか?『穴熊亭』と言う宿屋に部屋を取った。暗くなる前に宿屋に来いよ。『穴熊亭』だぞ』

『『分かったー。』』

俺はテレポートで宿屋に戻り、鍵を受け取って部屋に入った。既にこの街に飽きていたから、城から持った来た本を読んで2人を待っていた。
辺りが薄暗くなって来た頃、部屋のドアがバン!!!!と開いてハルカが入って来た。

「マオさん!街凄いよ!知らない物がいっぱいあるの!」

興奮して俺に報告して来た。

「そ、そうか、良かったな。人間と喧嘩にならなかったか?」

「喧嘩なんかする訳無いじゃん!知らない事を色々教えてくれるんだよ?そんな事しないよ。」

ほう、感情が面に出やすいハルカだから、やらかすと思って居たんだけど、思い過ごしだったみたいだ。

「ヒロシはどうした?」

「いるよ。ヒーローシー!早く早く!」

気付かなかったが、ハルカの方がヒロシより立場が上になってるのか?なんでだ?

「マオさん、ただいま!買い物楽しかったよ!」

ヒロシは両手、両腕にいっぱいの荷物を抱えて部屋に入って来た。

「おお、沢山買ったな。珍しいものがあったか?」

「うん、沢山あったんだ。お金が無くなりそうでどれを買うか迷ったよ。」

そう言って荷物を下ろし、買った物を見せてくれた。出てきた物は・・・・あれだ、子供が縁日で着けている『お面』だ。沢山あるな・・・・その他には短めのマントとか、木で出来た聖剣、所謂、木刀とかだ。
なんか、小学生と中学生の修学旅行の土産物だな。
ハルカの荷物も持っていたようで、ハルカがガサガサ出している。

「マオさん見て見て!綺麗でしょ?」

ハルカは使い道の無いドレスを買ってきた様だな。
その他にも玩具の指環とか、玩具のゴテゴテした宝石入れなんかを買ってきた。

「お、おう、綺麗だな。」

二人共良い顔をしている。ガラクタでも満足してるならいいか。

「それじゃ無くさない様に俺が預かっておこう。城に戻ったら渡してやるからな。ご飯を食べに行くぞ。」

「「うん!」」








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