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ダンジョン攻略編
29 ダンジョンに村?
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俺達は8階層に到達して、これから攻略を始めようとしている。7階層はちょっとズルをしたが、気にしたら負けだ。ズルしたのはちょっとだけ、ちょっとだけだから!8階層のサバンナはどんなヤツが出て来るんだろう?砂漠よりは地形に気を使わなくて良い分、ちょっと楽しみだったりする。それでも数は多そうだ。反応がそこらじゅうにある。
ハルカは8階層に来て早々、ボコボコに攻撃を受けた。飽きて気を抜いたせいだ。でもこれから暫くはちゃんと周りを警戒しながら進んでくれると思う。あれだけみっともない姿を晒したら、しっかりと警戒してくれるだろ。痛かっただろうし。
俺達は魔物もそうだが、階段も気にして探さないといけない。魔物を倒してドロップ品をギルドに売るのが目的じゃ無い。下層のボスを倒すのが目的だからだ。でも不安なんだよね。ハルカがあんなんじゃねぇ。まあ、最悪ボス戦にはハルカを外して、ヒロシと俺で倒せばいいんだけどね。
今はボスの心配よりも8階層だ。探知魔法にはかなりの反応がある。
「左側15m位に10体反応があるぞ。気を付けろ、そこの草むらだ。」
「うん、分かった!」
「・・・・・・・」
ハルカは返事をしなかったが、ヒロシの後についてしっかりと警戒している。2人はゆっくりと草むらに近づいていく。草むらに隠れているヤツは臆病なのか出て来ない。ヒロシはギリギリまで近づいて止まった。出て来るのを待つのか?そう思ったのだか、ヒロシはアースバレットを数発撃ち込んだ。
「ブヒィー!!!」
「フゴー!!」
お、当たったみたいだ。草むらからガサガサッと音を立てて小型のボアが出てきた。これならハルカも・・・・って逃げてるし! ビビリ過ぎだろ!こんなザコに・・・・ボアはただ逃げていっただけだった。草むら周辺をチェックして、階段が無い事を確認してから先に進んだ。
「ハルカ何で逃げたの?ダメだよ、敵に背中向けちゃ。殺されるよ。」
「・・・・だ、だって・・・」
あちゃー、すっかり恐怖が体に染み込んじゃってるな・・・・不味いね・・・・このままだと悲惨な事になりかねないな、どうしようか・・・・
「ハルカ、ダンジョン攻略が終わるまで鳥籠の中に入ってるか?」
「・・・・・・嫌っ!1人だけで待ってるなんて嫌っ!!」
「でもなあ・・・・そのままだと死ぬかも知れんぞ?」
「それでも嫌っ!折角色んな事体験出来るのに、それをしないなんて嫌っ!」
そんなにイヤイヤ言われてもな・・・・命に関わる事だし・・・・・・仕方無い、俺がハルカのカバーをしてやるか。それでも・・・
「分かった。でも戦いには参加するな。自分の身を守る事だけに集中しろ。いいな?」
「・・・・・・うん・・・分かった・・・・」
ハルカを納得させて、先に進む。階段を探さなければ。今までの傾向だと階段はエリアの中心近くか、エリアの隅っこにある事が多い。中心部には無いな。平坦な草原だし、分かりや過ぎだろ。
と言う事で、隅っこの方を重点的に歩いて探していく。その間に遭遇する魔物達は小型の物が多い。しかし数も多い。このエリアは数の暴力のエリアか。数が多いとそれだけ沢山戦わなければならず、体力が削られる。体力が削られて疲れると、判断が遅れる。それが致命的になって殺られる怖いエリアだ。
まあ、俺達には関係ないが。魔法でガンガン倒して進んで行く。それでも階段は見つからない。ダンジョンってこんなに面倒臭い物だったっけ?小説にはもっと簡単に階段が出てきたと思ったんだけど・・・
4時間掛けてやっと階段を見つけた。なんと降りてきた階段のすぐ側にあったのだ。マジかよ・・・・
「ちょっと休憩するぞ。ヒロシ壁を作って周りを囲め。」
「分かった。」
「ああ、やっと休すめるのね!」
2人共かなり疲れたみたいだな。緊張感もあっただろうし。ここは俺が旨い飯を作って癒してやるか!アイテムボックスから無数に眠っている魔物の中から2人の好物のビックボアを出して調理した。
「なに?このお腹のすく匂いは!凄く美味しそう!」
「本当だ!初めて嗅ぐ匂いだけど、美味しそう!」
俺はこの前買ったクミンを粉にして、塩コショウと唐辛子と一緒に肉に振りかけて焼いているのだ。クミンだけだから香りだけだけどカレー風味だ。
焼けた肉を2人に振る舞う。
「ッ!辛い!!けど美味しい!クセになる味ね!」
「ぼ、僕コレ好きだよ!凄く旨いよ!ハグッ!」
俺も肉を食べてみる。ちょっとカレーと言うには物足りないが、カレー風味の肉だ!懐かしさが口に広がる。辛さがまたいい!旨すぎてビックボアを3人で半分も平らげてしまった。みんな食べ過ぎて動けそうに無いので、ここで半日休む事にした。
「・・・・ふうあぁ・・・・・お前達起きろ、出発の準備だ。」
「・・・・・おはよ・・・・ウ、ウ~ン・・・・・良く寝た。」
「マオさんおはよう。壁崩す?」
「いや、軽く食べてからにしよう。」
ヒロシは寝起きがいいな。血圧高いのか?見た目オッサンだし。まあ、それはいいとして。みんなで軽くフルーツを食べて脳に糖分を送り、シャキッとした所で9階層に進んだ。
「・・・・何だコレ?」
思わず呟いてしまった。だってそこには村があるんだから。20軒程の家があり、商店まである。
「マオさん、どうなってるの?」
「俺に聞くな。解る訳ないだろ。」
唖然としてると第1村人?が出て来た。
「いらっしゃい。良く来たね、大変だったろう?」
「ここは何ですか?何で村が?」
「ハハハッ君達は初めてか。そりゃ驚くよね。ここは安全地帯だ。魔物も湧かない場所だ。」
「えっ?魔物が湧かないの?ダンジョンなのに?」
「ああそうだよ。でもあの壁の向こうには魔物がでるんだ。1人では行ってはいけないよ、お嬢さん。」
壁の向こうに行っては行けないって進撃○巨人かよ!
8階層と広さが同じと考えると、大体3分の1位が村になってる感じかな。畑もあるし、暮らしているんだろう。
「あなた方はここで生活してるんですか?」
「ああ、そうだよ。1年の殆どはここで生活をしている。たまにギルドに素材を換金しに行って生活に必要な物を地上に買いに行くけどね。」
地上に出るって事はあの砂漠を越えて行くんだ、かなりの手練れなんだろう。
「ここはあなた方が切り開いて作った村何ですか?」
「アハハハ、違うよ、ここはご先祖様が作った村だよ。」
「ご先祖様?」
「ああ、地上では戦争が絶えないだろ?それが嫌で冒険者だったご先祖様が、魔物が湧かないこの場所を見つけて作ったらしいよ。」
成る程・・・・色々気になるし、突っ込みたいが止めて置こう。
「それじゃ10階層に行く階段の場所もわかりますよね。」
「ああ、分かるとも。だけど10階層はボス部屋だよ。行く気かい?」
「はい。その為に来ましたから。」
「・・・・そうか、止めはしないが、ボスは強い。冒険者が何人も挑んでいるが、戻って来るのは3割程度だ。その中にも必ず犠牲者がいる。たった3人で挑むのは難しいと思うんだが・・・・・」
「他の冒険者はどの位の人数でボスに挑んでるのですか?」
「バーティーによって違うんだけど、10人~20人位だね。」
「ほう、そんなに・・・因みにボスの魔物は何か分かりますか?」
「ボスねぇ・・・・一番多いのがグリフォン、次にぬえだな。」
「?ボスが変わるのですか?」
「そうみたいだ。私達は10階層に行かないから見てないが、冒険者達がそう言ってたんだよ。」
フーン、何が出るのか分からないと・・・・楽しみだ。
第1村人と話していると、ワラワラと村人が出て来て、3人じゃ無理だ止めた方がいいとか言われたが、階段に案内して貰って10階層に入った。
ハルカは8階層に来て早々、ボコボコに攻撃を受けた。飽きて気を抜いたせいだ。でもこれから暫くはちゃんと周りを警戒しながら進んでくれると思う。あれだけみっともない姿を晒したら、しっかりと警戒してくれるだろ。痛かっただろうし。
俺達は魔物もそうだが、階段も気にして探さないといけない。魔物を倒してドロップ品をギルドに売るのが目的じゃ無い。下層のボスを倒すのが目的だからだ。でも不安なんだよね。ハルカがあんなんじゃねぇ。まあ、最悪ボス戦にはハルカを外して、ヒロシと俺で倒せばいいんだけどね。
今はボスの心配よりも8階層だ。探知魔法にはかなりの反応がある。
「左側15m位に10体反応があるぞ。気を付けろ、そこの草むらだ。」
「うん、分かった!」
「・・・・・・・」
ハルカは返事をしなかったが、ヒロシの後についてしっかりと警戒している。2人はゆっくりと草むらに近づいていく。草むらに隠れているヤツは臆病なのか出て来ない。ヒロシはギリギリまで近づいて止まった。出て来るのを待つのか?そう思ったのだか、ヒロシはアースバレットを数発撃ち込んだ。
「ブヒィー!!!」
「フゴー!!」
お、当たったみたいだ。草むらからガサガサッと音を立てて小型のボアが出てきた。これならハルカも・・・・って逃げてるし! ビビリ過ぎだろ!こんなザコに・・・・ボアはただ逃げていっただけだった。草むら周辺をチェックして、階段が無い事を確認してから先に進んだ。
「ハルカ何で逃げたの?ダメだよ、敵に背中向けちゃ。殺されるよ。」
「・・・・だ、だって・・・」
あちゃー、すっかり恐怖が体に染み込んじゃってるな・・・・不味いね・・・・このままだと悲惨な事になりかねないな、どうしようか・・・・
「ハルカ、ダンジョン攻略が終わるまで鳥籠の中に入ってるか?」
「・・・・・・嫌っ!1人だけで待ってるなんて嫌っ!!」
「でもなあ・・・・そのままだと死ぬかも知れんぞ?」
「それでも嫌っ!折角色んな事体験出来るのに、それをしないなんて嫌っ!」
そんなにイヤイヤ言われてもな・・・・命に関わる事だし・・・・・・仕方無い、俺がハルカのカバーをしてやるか。それでも・・・
「分かった。でも戦いには参加するな。自分の身を守る事だけに集中しろ。いいな?」
「・・・・・・うん・・・分かった・・・・」
ハルカを納得させて、先に進む。階段を探さなければ。今までの傾向だと階段はエリアの中心近くか、エリアの隅っこにある事が多い。中心部には無いな。平坦な草原だし、分かりや過ぎだろ。
と言う事で、隅っこの方を重点的に歩いて探していく。その間に遭遇する魔物達は小型の物が多い。しかし数も多い。このエリアは数の暴力のエリアか。数が多いとそれだけ沢山戦わなければならず、体力が削られる。体力が削られて疲れると、判断が遅れる。それが致命的になって殺られる怖いエリアだ。
まあ、俺達には関係ないが。魔法でガンガン倒して進んで行く。それでも階段は見つからない。ダンジョンってこんなに面倒臭い物だったっけ?小説にはもっと簡単に階段が出てきたと思ったんだけど・・・
4時間掛けてやっと階段を見つけた。なんと降りてきた階段のすぐ側にあったのだ。マジかよ・・・・
「ちょっと休憩するぞ。ヒロシ壁を作って周りを囲め。」
「分かった。」
「ああ、やっと休すめるのね!」
2人共かなり疲れたみたいだな。緊張感もあっただろうし。ここは俺が旨い飯を作って癒してやるか!アイテムボックスから無数に眠っている魔物の中から2人の好物のビックボアを出して調理した。
「なに?このお腹のすく匂いは!凄く美味しそう!」
「本当だ!初めて嗅ぐ匂いだけど、美味しそう!」
俺はこの前買ったクミンを粉にして、塩コショウと唐辛子と一緒に肉に振りかけて焼いているのだ。クミンだけだから香りだけだけどカレー風味だ。
焼けた肉を2人に振る舞う。
「ッ!辛い!!けど美味しい!クセになる味ね!」
「ぼ、僕コレ好きだよ!凄く旨いよ!ハグッ!」
俺も肉を食べてみる。ちょっとカレーと言うには物足りないが、カレー風味の肉だ!懐かしさが口に広がる。辛さがまたいい!旨すぎてビックボアを3人で半分も平らげてしまった。みんな食べ過ぎて動けそうに無いので、ここで半日休む事にした。
「・・・・ふうあぁ・・・・・お前達起きろ、出発の準備だ。」
「・・・・・おはよ・・・・ウ、ウ~ン・・・・・良く寝た。」
「マオさんおはよう。壁崩す?」
「いや、軽く食べてからにしよう。」
ヒロシは寝起きがいいな。血圧高いのか?見た目オッサンだし。まあ、それはいいとして。みんなで軽くフルーツを食べて脳に糖分を送り、シャキッとした所で9階層に進んだ。
「・・・・何だコレ?」
思わず呟いてしまった。だってそこには村があるんだから。20軒程の家があり、商店まである。
「マオさん、どうなってるの?」
「俺に聞くな。解る訳ないだろ。」
唖然としてると第1村人?が出て来た。
「いらっしゃい。良く来たね、大変だったろう?」
「ここは何ですか?何で村が?」
「ハハハッ君達は初めてか。そりゃ驚くよね。ここは安全地帯だ。魔物も湧かない場所だ。」
「えっ?魔物が湧かないの?ダンジョンなのに?」
「ああそうだよ。でもあの壁の向こうには魔物がでるんだ。1人では行ってはいけないよ、お嬢さん。」
壁の向こうに行っては行けないって進撃○巨人かよ!
8階層と広さが同じと考えると、大体3分の1位が村になってる感じかな。畑もあるし、暮らしているんだろう。
「あなた方はここで生活してるんですか?」
「ああ、そうだよ。1年の殆どはここで生活をしている。たまにギルドに素材を換金しに行って生活に必要な物を地上に買いに行くけどね。」
地上に出るって事はあの砂漠を越えて行くんだ、かなりの手練れなんだろう。
「ここはあなた方が切り開いて作った村何ですか?」
「アハハハ、違うよ、ここはご先祖様が作った村だよ。」
「ご先祖様?」
「ああ、地上では戦争が絶えないだろ?それが嫌で冒険者だったご先祖様が、魔物が湧かないこの場所を見つけて作ったらしいよ。」
成る程・・・・色々気になるし、突っ込みたいが止めて置こう。
「それじゃ10階層に行く階段の場所もわかりますよね。」
「ああ、分かるとも。だけど10階層はボス部屋だよ。行く気かい?」
「はい。その為に来ましたから。」
「・・・・そうか、止めはしないが、ボスは強い。冒険者が何人も挑んでいるが、戻って来るのは3割程度だ。その中にも必ず犠牲者がいる。たった3人で挑むのは難しいと思うんだが・・・・・」
「他の冒険者はどの位の人数でボスに挑んでるのですか?」
「バーティーによって違うんだけど、10人~20人位だね。」
「ほう、そんなに・・・因みにボスの魔物は何か分かりますか?」
「ボスねぇ・・・・一番多いのがグリフォン、次にぬえだな。」
「?ボスが変わるのですか?」
「そうみたいだ。私達は10階層に行かないから見てないが、冒険者達がそう言ってたんだよ。」
フーン、何が出るのか分からないと・・・・楽しみだ。
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