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戦争介入編
43 戦地への移動2
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次の日の朝。俺の作った小屋がガンゴンガンゴン叩いてヤツがいて目覚めた。
「・・・・うるさいなー。誰よ?」
ハルカも不機嫌だ。ヒロシはいつも目覚めがいい。
「誰ですか!そんなに叩かなくても分かりますよ!」
ヒロシがドアを開けると冒険者の男が2人ドアの前に立っていた。
「何ですか!こんな朝早くに。」
「・・・・いや・・・・昨日はこんな建物は無かった筈だが・・・・」
「そんな事ですか。この建物は魔法で作っただけですよ。」
「ま、魔法で?そんな簡単に出来るのか!?」
「ちゃんと練習したら出来ますよ。それより用はそれだけですか?」
「うっ、お、おう、邪魔したな。」
見張りらしき冒険者達はスゴスゴと立ち去って行った。
「朝から煩い人だったね。まだ夜が明けてないのに。魔王、起きちゃったからご飯の準備するね。」
ヒロシは1人で準備をしに出ていった。
それよりヒロシよ、敬語使えたんだな。知らなかったよ。
俺もハルカも目が覚めてしまったので、飯の準備の手伝いをする。竈にヒロシが拾って来た薪を入れて火を入れる。鍋に水を入れてケッコーバードの肉を細かくして入れて出汁を取り、トマト3つを握り潰してぶち込む。後は塩コショウで味付けして終わり。朝飯は鳥のトマトスープにダンジョンで取ったフルーツで十分だ。
他の冒険者の羨望の眼差しを尻目に、食事を美味しく頂き、出発の準備をする。しっかりと小屋も潰して自然に優しく戻す。それから30分位して2日目の出発となった。
「マオさん、結構距離がありそうね。私達は飛んで来たから分からなったけど。」
「そうだな・・・・・今から山越えだからな。今日も夜営になるだろ。」
「んー、そっかぁ。ただ歩いてるだけじゃ退屈ね。」
「お前達は冒険者に色々聞くんじゃなかったのか?」
「だってぇ・・・・彼氏いるのかとか、好みのタイプは?とかしか言わないんだもん。つまんない。」
「僕の方も同じ感じかな。もっと武器の事とか闘い方とか聞きたいのに。」
おーおー、おモテになりますねぇ。自慢ですか?どうせ俺はモテませんよ!俺がモテるのは料理を作った時だけですよ!クソッ!
「・・・・じゃあ、ゴーレムを動かす練習をしながら歩いて行けばいいんじゃないか?」
「そうね!それいいわね!」
「僕も練習するよ!」
ハルカも、ヒロシもゴーレムを2体づつ作って動かす練習を始めた。2人のゴーレムを見てコイツらも見栄っぱりだなと思った。ハルカのゴーレムは胸が巨大化している。元々自身の胸は大きいんだから、そこまでする必要は無いと思うんだが、まだ盛りたいらしい。ヒロシのゴーレムは上半身の筋肉が盛り上がり過ぎだ。そこまでいくと『世紀末覇者ラ○ウ』だぞ?それに動かしづらくないか?ゴーレムが殺られる時『我が人生に一片の悔い無し!』とかいっちゃう訳?別にいいんだけどさ。
俺達は最後尾に付いているので、たまに離れてゴーレム同士を戦わせている。ゴーレムを戦わせる時は全力なのですぐに決着がつく。今のところ1勝1敗で引き分けている。ハルカのゴーレムはどれだけ早く動けるかがカギた。正確に同じ場所に攻撃を入れられるかで決まる。ヒロシのゴーレムはパワータイプなので一撃必殺だ。敵の動きを予測して攻撃を繰り出さないと、スピードに付いていけず、当たらない。2人のゴーレムの長所短所が分かり易いから見ていても面白い。
昼になって決着が着いた。5戦闘ってハルカ3勝、ヒロシ2勝でハルカの勝ちで終わった。昼飯タイムになったから終わらせたってのもあるけどね。
隊列に戻って昼飯にした。まだ山越えはしてない。登り始めて8合目に着いた辺りだ。
「お前達ちょっといいか?」
見た事の無い冒険者が話掛けて来た。
「・・・・・何だ?」
「昼前、どこに行っていた?」
「ああ、その事か。後ろの離れた所でゴーレムの操り方の練習をコイツらとしていた。」
「・・・・ゴーレムだと?そんな高等魔法を使えるのか?」
「???高等魔法?なのか?俺達全員使えるが。」
「・・・・・ウソはいい。どこに行っていた!まさかスパイじゃないだろうな?」
ゴーレムが高等魔法だとは知らなかった。普通にみんな使えたからな。それより何で俺達をスパイと疑ってるんだろ?まあ、疑いを晴らす為にもゴーレムを見せた方が早いな。
「ヒロシ、ハルカゴーレムを1体づつ見せてやれ。」
「はーい。」
「分かったよ。」
2人は簡単にそっくりなゴーレムを作り出した。
「う、うおっ!?土から人が・・・・ほ、本当にゴーレムか・・・・・術者にそっくりだな。」
「これで分かったな。それで俺達がスパイとはどう言う了見で言ってるだ?」
「・・・・・俺はこの軍の諜報員だ。軍の中にスパイが居ないか探っている。特に冒険者だ。戦いの最中に後ろから攻撃されたら戦線が崩壊しかねないからな。」
おいおい、諜報員とか、機密情報を漏らしていいのか?まあ、この程度の文明なら問題ないのかも知れんが・・・・・仲間から信頼を得る方が大事だと思ってるのか?
「・・・・・それで?俺達の疑いは晴れたのか?」
「完全に晴れた訳じゃ無いが・・・・それは冒険者全員に言える事だ。しかし疑った事は謝る。」
そりゃそうか。冒険者なんてフリーターと同じだもんな。働きたい時たけ働いて、それ以外は飲んだくれて酔っ払っているヤツが殆どみたいだしな。
「そうか、分かった。謝罪は受け取ろう。一応俺達もこの戦争で名を上げたいと思ってるクチだからな。」
これはウソだ。出来れば目立ちたく無い。でもこう言って置けば少しは信用を得られるかも知れない。
「そうか。でも隊列から離れないでくれ。どうしても敵に情報を送ってると勘違いしてしまうからな。」
「分かった。」
諜報員と言った男は軍の鎧組の方に歩いて行った。ワザワザ冒険者の格好までしてご苦労な事だ。
この日は反対側の山の麓まで歩いて夜営となった。あと何日間歩くんだろう?
「・・・・うるさいなー。誰よ?」
ハルカも不機嫌だ。ヒロシはいつも目覚めがいい。
「誰ですか!そんなに叩かなくても分かりますよ!」
ヒロシがドアを開けると冒険者の男が2人ドアの前に立っていた。
「何ですか!こんな朝早くに。」
「・・・・いや・・・・昨日はこんな建物は無かった筈だが・・・・」
「そんな事ですか。この建物は魔法で作っただけですよ。」
「ま、魔法で?そんな簡単に出来るのか!?」
「ちゃんと練習したら出来ますよ。それより用はそれだけですか?」
「うっ、お、おう、邪魔したな。」
見張りらしき冒険者達はスゴスゴと立ち去って行った。
「朝から煩い人だったね。まだ夜が明けてないのに。魔王、起きちゃったからご飯の準備するね。」
ヒロシは1人で準備をしに出ていった。
それよりヒロシよ、敬語使えたんだな。知らなかったよ。
俺もハルカも目が覚めてしまったので、飯の準備の手伝いをする。竈にヒロシが拾って来た薪を入れて火を入れる。鍋に水を入れてケッコーバードの肉を細かくして入れて出汁を取り、トマト3つを握り潰してぶち込む。後は塩コショウで味付けして終わり。朝飯は鳥のトマトスープにダンジョンで取ったフルーツで十分だ。
他の冒険者の羨望の眼差しを尻目に、食事を美味しく頂き、出発の準備をする。しっかりと小屋も潰して自然に優しく戻す。それから30分位して2日目の出発となった。
「マオさん、結構距離がありそうね。私達は飛んで来たから分からなったけど。」
「そうだな・・・・・今から山越えだからな。今日も夜営になるだろ。」
「んー、そっかぁ。ただ歩いてるだけじゃ退屈ね。」
「お前達は冒険者に色々聞くんじゃなかったのか?」
「だってぇ・・・・彼氏いるのかとか、好みのタイプは?とかしか言わないんだもん。つまんない。」
「僕の方も同じ感じかな。もっと武器の事とか闘い方とか聞きたいのに。」
おーおー、おモテになりますねぇ。自慢ですか?どうせ俺はモテませんよ!俺がモテるのは料理を作った時だけですよ!クソッ!
「・・・・じゃあ、ゴーレムを動かす練習をしながら歩いて行けばいいんじゃないか?」
「そうね!それいいわね!」
「僕も練習するよ!」
ハルカも、ヒロシもゴーレムを2体づつ作って動かす練習を始めた。2人のゴーレムを見てコイツらも見栄っぱりだなと思った。ハルカのゴーレムは胸が巨大化している。元々自身の胸は大きいんだから、そこまでする必要は無いと思うんだが、まだ盛りたいらしい。ヒロシのゴーレムは上半身の筋肉が盛り上がり過ぎだ。そこまでいくと『世紀末覇者ラ○ウ』だぞ?それに動かしづらくないか?ゴーレムが殺られる時『我が人生に一片の悔い無し!』とかいっちゃう訳?別にいいんだけどさ。
俺達は最後尾に付いているので、たまに離れてゴーレム同士を戦わせている。ゴーレムを戦わせる時は全力なのですぐに決着がつく。今のところ1勝1敗で引き分けている。ハルカのゴーレムはどれだけ早く動けるかがカギた。正確に同じ場所に攻撃を入れられるかで決まる。ヒロシのゴーレムはパワータイプなので一撃必殺だ。敵の動きを予測して攻撃を繰り出さないと、スピードに付いていけず、当たらない。2人のゴーレムの長所短所が分かり易いから見ていても面白い。
昼になって決着が着いた。5戦闘ってハルカ3勝、ヒロシ2勝でハルカの勝ちで終わった。昼飯タイムになったから終わらせたってのもあるけどね。
隊列に戻って昼飯にした。まだ山越えはしてない。登り始めて8合目に着いた辺りだ。
「お前達ちょっといいか?」
見た事の無い冒険者が話掛けて来た。
「・・・・・何だ?」
「昼前、どこに行っていた?」
「ああ、その事か。後ろの離れた所でゴーレムの操り方の練習をコイツらとしていた。」
「・・・・ゴーレムだと?そんな高等魔法を使えるのか?」
「???高等魔法?なのか?俺達全員使えるが。」
「・・・・・ウソはいい。どこに行っていた!まさかスパイじゃないだろうな?」
ゴーレムが高等魔法だとは知らなかった。普通にみんな使えたからな。それより何で俺達をスパイと疑ってるんだろ?まあ、疑いを晴らす為にもゴーレムを見せた方が早いな。
「ヒロシ、ハルカゴーレムを1体づつ見せてやれ。」
「はーい。」
「分かったよ。」
2人は簡単にそっくりなゴーレムを作り出した。
「う、うおっ!?土から人が・・・・ほ、本当にゴーレムか・・・・・術者にそっくりだな。」
「これで分かったな。それで俺達がスパイとはどう言う了見で言ってるだ?」
「・・・・・俺はこの軍の諜報員だ。軍の中にスパイが居ないか探っている。特に冒険者だ。戦いの最中に後ろから攻撃されたら戦線が崩壊しかねないからな。」
おいおい、諜報員とか、機密情報を漏らしていいのか?まあ、この程度の文明なら問題ないのかも知れんが・・・・・仲間から信頼を得る方が大事だと思ってるのか?
「・・・・・それで?俺達の疑いは晴れたのか?」
「完全に晴れた訳じゃ無いが・・・・それは冒険者全員に言える事だ。しかし疑った事は謝る。」
そりゃそうか。冒険者なんてフリーターと同じだもんな。働きたい時たけ働いて、それ以外は飲んだくれて酔っ払っているヤツが殆どみたいだしな。
「そうか、分かった。謝罪は受け取ろう。一応俺達もこの戦争で名を上げたいと思ってるクチだからな。」
これはウソだ。出来れば目立ちたく無い。でもこう言って置けば少しは信用を得られるかも知れない。
「そうか。でも隊列から離れないでくれ。どうしても敵に情報を送ってると勘違いしてしまうからな。」
「分かった。」
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