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存在を世界に知らしめちゃおうかな編
64 戦争のきっかけなんてそんなもの
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また人間が戦争をしようとしてる。全く・・・・・何処にいっても同じだ。今度は国と国での争いみたいだ。どの位の規模になるのやら。ホントにこの地域一帯を滅ぼしてやろうか。
戦争と言うのは一旦火が付くと中々止まらない。それは歴史が証明している。戦争が終わっても勝者はもっと利益をと、敗者は復讐をと、一旦終わった様に見えてずっと燻り続けてやがて再燃する。下手をすれば他の国も巻き込んで拡大する。それならばいっそ元凶を絶ち切って平和にさせた方がいい。つまり、戦争を始めた国と国を潰せばいい。綺麗に無くせば数百年は戦争は起こらないだろう。周りの国にも戦争を起こせば、待っているのは絶望だと教えてやれば戦争なんかしようと思わないだろう。
でもまぁ、暫く様子をみようか。状況が分からないからな。冒険者が集まる所へ行ってみよう。何か情報が得られるかも知れない。冒険者が集まる場所と言えば、ギルドか、酒場だろうな。まずは酒場に行って情報を仕入れよう。アルコールが入ってクチが軽くなってるかも知れないからな。それに酒場のマスターなら色々聞いて知ってるかも知れない。
俺は1軒の酒場に入ってカウンターに座り、酒を飲みながら冒険者の話に聞き耳を立てていた。
「なあ、聞いたかよ?騎士団が3日後にこの町に来るってよ。」
「フン!偉そうに俺達に命令する上司様ってか?」
「まぁ、そうなんだけどよ・・・・従わなければ金が貰えねぇから仕方ねーだろ。」
「そりゃそうだがよ、野良犬か野良猫の様に扱われるのは我慢なんねぇんだよ!」
「・・・・分からんでも無いが・・・・作戦も食事の物資なんかも騎士団持ちなんだからよ、文句は言えねぇんじゃねーの?」
「けっ、どうせなら陣営を貴族様が率いる騎士団と冒険者とで分けてよ、俺達は俺達のやり方で戦いたいわ!」
ふーむ、3日後に騎士団が来ると・・・・。まだ時間はあるな。それまでに何で戦争になったのかを調べとくか。こんな所で愚痴ってる冒険者は下っ端に過ぎない。情報を持ってると思えないから酒場を出てギルドへ向かった。ギルドでもギルド会員じゃない俺に情報を教えてくれるか分からんけど。
ギルドのドアを開けて中に入ると、昼前の時間だと言うのに中々賑わっていた。普通なら朝に依頼を受けて今の時間は仕事してるはずだ。やっぱり戦争関連のせいか?
「なあ、何で戦争になったのか知ってるか?」
「はぁ?そんなの知らねぇよ。こっちが攻めたのか攻められたのかは分からねぇが、金を稼ぐチャンスが転がって来たんだ。喜ばねぇやつぁいねーわな。」
ダメだ。金の事しか頭に無い。コイツらは冒険者と言う名のフリーターだから仕方無いのかも知れないが。それでも大義名分は欲しくないのか?自分達の住む国を守る為とか。じゃ、ダメ元で受付嬢に聞いてみるか。
「聞きたい事があるんだが良いかな?」
「はい?何でしょうか?お答え出来る事であればお話しますよ。」
「そうか。では、戦争が近いと聞いたんだが、何で戦争になったのか知りたくてな。」
「ああ、その事ですか。お互いの国が欲しい物を持ってるからですよ。私達サトノ国は鉱物資源が、相手国のオルフェ国は土地が欲しい。外交で何とかなれば良かったのですが、上手くいかず戦争になった感じですね。ここ数年いつ戦争になってもおかしくなかったですから皆知ってる事てすよ。」
よくある話だな。
「分かった、有り難う。でもオルフェ国は土地を欲しがるってのは、外交してもどうにもならんと思うのだがな。」
「仕方無いんじゃないですか?あの国は山岳地帯にありますし、まともに農業が出来ないんでしょう。」
成る程な。大体あらましは分かった。多分オルフェ国は山岳部族が統合して出来た国なんだろう。国が大きくなると食料問題が出てくる。部族で居れば狩りや採取で何とかなっていたものが、国になると狩りや採取の場所が重なり獲物が少なくなる。農業をするにも土地が少なく栽培出来る物も限られるだろう。そんな訳で平地に土地が欲しいと言う事だろうな。でも鉱石が取れるなら結構金はあるんじゃないかと思うんだが・・・・金だけじゃどうにもならんのかな?そこら辺は想像が出来んな。
サトノ国の方は鉱石の値段を吊り上げられて怒ったってとこか?
戦争なんて得てしてそんな所から始まるからな。今回俺は戦いに参加せず傍観しようと思う。そのうえでどうするか決めよう。戦争で大量に人間が死ねば俺が手を下す迄も無く、国が衰退して滅んでくれるかも知れない。片方の国が滅んで吸収されたら問題は解決するだろう。一時的には。ただ混乱に乗じて第三国がチョッカイを出して来る様なら、全部つぶしてもいいと思っている。
俺は一般的な宿屋に部屋を取り、ベッドに横になった。3日後か。楽しみだ。騎士団が何を言うのか。あっ、フェアリンは大丈夫かな?気になったのでベッドの上に出してみた。また寝ているフェアリンが出て来た。全くコイツ・・・・ん?涙の跡があるな。少しは反省してくれたかな?鳥籠に戻すのは止めてベッドの上に寝かせて置いた。
戦争と言うのは一旦火が付くと中々止まらない。それは歴史が証明している。戦争が終わっても勝者はもっと利益をと、敗者は復讐をと、一旦終わった様に見えてずっと燻り続けてやがて再燃する。下手をすれば他の国も巻き込んで拡大する。それならばいっそ元凶を絶ち切って平和にさせた方がいい。つまり、戦争を始めた国と国を潰せばいい。綺麗に無くせば数百年は戦争は起こらないだろう。周りの国にも戦争を起こせば、待っているのは絶望だと教えてやれば戦争なんかしようと思わないだろう。
でもまぁ、暫く様子をみようか。状況が分からないからな。冒険者が集まる所へ行ってみよう。何か情報が得られるかも知れない。冒険者が集まる場所と言えば、ギルドか、酒場だろうな。まずは酒場に行って情報を仕入れよう。アルコールが入ってクチが軽くなってるかも知れないからな。それに酒場のマスターなら色々聞いて知ってるかも知れない。
俺は1軒の酒場に入ってカウンターに座り、酒を飲みながら冒険者の話に聞き耳を立てていた。
「なあ、聞いたかよ?騎士団が3日後にこの町に来るってよ。」
「フン!偉そうに俺達に命令する上司様ってか?」
「まぁ、そうなんだけどよ・・・・従わなければ金が貰えねぇから仕方ねーだろ。」
「そりゃそうだがよ、野良犬か野良猫の様に扱われるのは我慢なんねぇんだよ!」
「・・・・分からんでも無いが・・・・作戦も食事の物資なんかも騎士団持ちなんだからよ、文句は言えねぇんじゃねーの?」
「けっ、どうせなら陣営を貴族様が率いる騎士団と冒険者とで分けてよ、俺達は俺達のやり方で戦いたいわ!」
ふーむ、3日後に騎士団が来ると・・・・。まだ時間はあるな。それまでに何で戦争になったのかを調べとくか。こんな所で愚痴ってる冒険者は下っ端に過ぎない。情報を持ってると思えないから酒場を出てギルドへ向かった。ギルドでもギルド会員じゃない俺に情報を教えてくれるか分からんけど。
ギルドのドアを開けて中に入ると、昼前の時間だと言うのに中々賑わっていた。普通なら朝に依頼を受けて今の時間は仕事してるはずだ。やっぱり戦争関連のせいか?
「なあ、何で戦争になったのか知ってるか?」
「はぁ?そんなの知らねぇよ。こっちが攻めたのか攻められたのかは分からねぇが、金を稼ぐチャンスが転がって来たんだ。喜ばねぇやつぁいねーわな。」
ダメだ。金の事しか頭に無い。コイツらは冒険者と言う名のフリーターだから仕方無いのかも知れないが。それでも大義名分は欲しくないのか?自分達の住む国を守る為とか。じゃ、ダメ元で受付嬢に聞いてみるか。
「聞きたい事があるんだが良いかな?」
「はい?何でしょうか?お答え出来る事であればお話しますよ。」
「そうか。では、戦争が近いと聞いたんだが、何で戦争になったのか知りたくてな。」
「ああ、その事ですか。お互いの国が欲しい物を持ってるからですよ。私達サトノ国は鉱物資源が、相手国のオルフェ国は土地が欲しい。外交で何とかなれば良かったのですが、上手くいかず戦争になった感じですね。ここ数年いつ戦争になってもおかしくなかったですから皆知ってる事てすよ。」
よくある話だな。
「分かった、有り難う。でもオルフェ国は土地を欲しがるってのは、外交してもどうにもならんと思うのだがな。」
「仕方無いんじゃないですか?あの国は山岳地帯にありますし、まともに農業が出来ないんでしょう。」
成る程な。大体あらましは分かった。多分オルフェ国は山岳部族が統合して出来た国なんだろう。国が大きくなると食料問題が出てくる。部族で居れば狩りや採取で何とかなっていたものが、国になると狩りや採取の場所が重なり獲物が少なくなる。農業をするにも土地が少なく栽培出来る物も限られるだろう。そんな訳で平地に土地が欲しいと言う事だろうな。でも鉱石が取れるなら結構金はあるんじゃないかと思うんだが・・・・金だけじゃどうにもならんのかな?そこら辺は想像が出来んな。
サトノ国の方は鉱石の値段を吊り上げられて怒ったってとこか?
戦争なんて得てしてそんな所から始まるからな。今回俺は戦いに参加せず傍観しようと思う。そのうえでどうするか決めよう。戦争で大量に人間が死ねば俺が手を下す迄も無く、国が衰退して滅んでくれるかも知れない。片方の国が滅んで吸収されたら問題は解決するだろう。一時的には。ただ混乱に乗じて第三国がチョッカイを出して来る様なら、全部つぶしてもいいと思っている。
俺は一般的な宿屋に部屋を取り、ベッドに横になった。3日後か。楽しみだ。騎士団が何を言うのか。あっ、フェアリンは大丈夫かな?気になったのでベッドの上に出してみた。また寝ているフェアリンが出て来た。全くコイツ・・・・ん?涙の跡があるな。少しは反省してくれたかな?鳥籠に戻すのは止めてベッドの上に寝かせて置いた。
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