AIメイドは悪役令嬢を救えますか? 回答:まずお嬢さまが言うことを聞きません!

マーシャル

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第1章 魔法学園 入学準備号

第2話 その4 「深夜ってなんかテンション上がる②」

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「さあ、もういいわ次行きなさい」
 切り替え早っ メンタル強っ

「ええと次は発光現象の活用ですね」
 光って誤魔化すね
 
 演出時にはナノマシン光らせて操ることぐらいはできるんだし出力上げれば、攻撃ぐらいできないのかしら。
 
 (プラム どう?)
 《回答:目潰し程度可》
 《安全機構プロトコルにより熱変換等は不可》
 フンフン なるほど
 《補足:戦闘装備非実装》
 《その他兵器転用可能スキル:  安全機構プロトコルによる制御実装》
 わたしって、至れり尽くせりの安全安心家電だったのね。
 
 とはいえ目潰し程度は可ってことなので、とりあえずお嬢さま相手に早速実践してみることにしました。

「いくわよ ルナリア」
 模造刀を構えるお嬢さま。
「模造刀とはいえ、ひとたび剣を持てば勝利以外許されない。それがアーネスト家の掟! 覚悟なさい」
 
 ちょっと何その戦闘民族。
 ブン!模造刀がわたしの目の前に振り下ろされた。
 危なっ!ちょっとお嬢さま、本気出しすぎじゃないですか――
 目が座ってますって。もう、お嬢さまが勝ってどうするつもりなんです――
 
 (とにかくもう最大出力で光って)
 
 ピカッ!
 
 (眩しっ 目がっ!)
 
 てなんで自分でやって目を瞑らないのかな。でもこれならいける!
 
 《1秒後頭上より打撃がきます》
 
 警告理解
 「避けて」シグナル発信
 動作開始
 その間1.08秒
 
「アウッ」
 光で見えない中、模造刀で頭をタタカレタヨ――
 
「成敗!」
 
 お嬢さまが決め台詞 勝負あり!

「ひどいです――お嬢さま!  でも目潰しくらいにはなりましたか?」

「いやくるのわかってれば目ぐらい伏せますでしょう」
「それにその程度の光なんか、見ててもなんとかなるわよ。たわいもない」
 
 勝ち誇るお嬢さまに窘められた
  
(うーん光は無理か。でもレンズとか使って、増幅すればワンチャンなんとかなるかしら)
 《回答:周囲に危険物があれば安全機構が働きます》
 
 優秀じゃない家電ロボ。
 お嬢さまのノートの「光って誤魔化す」の欄に
 実践 結果失敗
 改善点 もっと光を
 修正 不可
 と書き込み
 奇しくも実践された前述の未来予知と共に、お嬢さまハンドメイドのハンコ
「デフォルメ・セシリアたん×」をポン

 さあ、次行ってみよう!

「次は……時間合わせて爆破」
 あーやだな。どう考えても明るい未来が想像できません。

「実践って言い出したのはあなたですわよ。ルナリア」
 こっちは何故かニッコリ微笑んでる。
 あの――もしかしてお嬢さま、少し楽しくなってきてません?
 そっちのS座標に進路取ったらダメです――
 
「わたくしこの案。実は少々自信がありますのよ」
「これですわ!アーネスト家自慢の超強力手榴弾」
「これを魔法に見せかけて、爆発させれば威力はバッチリでしてよ」
 
 もうね「大型魔獣向け/人に向けるな」の注意書付き。アーネスト家ご自慢の危ない逸品。
 それを持って高笑いとか、悪役令嬢どころじゃないです。

 おかしい、お嬢さまが妙なハイテンションになってきてる。
 ふと時計を見ればもう深夜。日も変わろうかという時間。
 ああこれか。半日こんなおバカなことしてれば、妙なテンションになるよね。
 ゲーム制作で何度も経験したことある。翌朝見返せば全ボツのやつだ。
 
 でもこれ、頭が理解しても無駄なんだよね。
 
 ふたりは「深夜のハイテンションの悪魔』に抗えず、そのまま落ちていきましたとさ。
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