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前日
しおりを挟むあぁ、また今日も私の婚約者であるジルベルト殿下は伯爵家の令嬢であるプリシア嬢と中庭でイチャイチャしている。
「はぁ…ジルベルト殿下。前にも言いましたが、このようなところで婚約者でない方とそのように密着されるのはいかがなものかと。」
「なんだベルリーナ。プリシアのように俺に愛されないからって嫉妬しているのか?」
「ジルベルト様ぁ…私この前もベルリーナ様に足をかけられて転んでしまったんですぅ」
「なんだと!?可哀想に。
でも大丈夫だよ、プリシア。色々辛いことがあっただろうけど明日にはすべて解決するからね。」
…明日。私達の卒業パーティー。
私はプリシア嬢が言うような嫌がらせなど一度もしたことがない。
しかしジルベルト殿下はしていないと言う私の言葉よりも、愛らしく涙を流しているプリシア嬢の言葉を信じたようで、それから毎日私が嫌がらせしていると学園中に言い回った。
所詮オンナは涙を流した方が勝ちよね…。
私があの時そんなことしていないと泣いていたら何か変わっていたかしら?
「明日の卒業パーティーはプリシアをエスコートする。それとベルリーナ。明日お前の罪を全生徒の前で裁いてやろう。」
ジルベルト殿下はそういって笑った。隣にいるプリシア嬢も私を嘲笑うような笑みを浮かべていた。
「…失礼します」
そう言って私は早歩きで学園を出て、街を出て、歩いて歩いて迷いの森に入った。
「やっぱり私は明日の卒業パーティーで断罪されるんだわ。罪なんて一つもないのに。このままあいつらの思い通りに断罪されるなんて冗談じゃない!」
断罪されて、平民落ちにしても、国外追放にしても、あいつらの思い通りになるくらいだったら死んだ方がマシよ!
「たしかこの先に崖があったはず………あ、あった!」
これで楽になれるのね。あいつらの断罪すると意気込んでいたのに断罪される本人が現れなかったときの顔が見れないのは残念だけれど…
次はもっと素敵な人生を送らせてください神様…。
そう願って飛び降りた。
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