荒れ地から転生建国記

森田

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幼少期編

第4話 大きく成長

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「お母さん、これで良いですか?」
「そうね、あなたは本当にお利口さんね」

 この会話を聞けばわかるように俺はとうとうこっちの言葉をマスターした。あとは名詞を覚えれば違和感もないだろう。


 五歳になった。多分、誕生日だと思われる、冬らしき季節のころ久しぶりに父親が帰ってきてこう言った。

「お前の名前が分かったぞ!」

えらく嬉しそうに父親が言い放った。

「お父さん、名前は何でしたか?」
子供らしく無邪気に笑いながら聞くと父親は
「お前の名前はフィルストだよ」
とさっきとはうってかわって優しく言った。

「何故、名前を決めるのに時間がかかったのですか、お父さん?」
「フィル、お前はシャンドル家の跡取り息子で、他の子とは少し違った、加護という物を持っているらしいから、首都の賢者様に名前をつけてもらったのだよ」
「それは、すごいことなのですか?」
「ああ、とってもすごいことだとも!」

 それはいいことを聞いた、しかし、あまり聞きすぎると怪しまれるだろうから、黙っておこう。

 久しぶりに父親が帰ってきたのだからいつもより美味しい物が食べられそうだ。
 こっちの世界に来てから一番嬉しいことは何を食べても美味しいことだ。

 最近は顎の力がついてきて固いパンも食べさせて貰っている。

 今日は、食卓の上に、瓶が置いてあった、恐らくワインか何かだろうけど、こっちに来てから初めて見る物だった。

 それを飲むと父親は母親と何やら話していてその中に一つ俺の興味を引く物があった。

 「近い内領地の視察にフィルをつれていってやろう」

 それは、俺の心を引くすごい進歩だった。
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