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幼少期編
第5話 外の世界へ
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待ちに待ったこの日がやって来た。
昨日の夜は楽しみでちっとも寝られなかったがやっと朝になった。
「フィル、気を付けて行ってくるのよ」
「はい、お母さん。でも、お父さんと一緒ですから大丈夫です!ね、お父さん?」
「そうだなフィルは、俺が守るから大丈夫だ」
母親は俺のことを心配しせいるようだが、大丈夫だろう、窓の外はあんなに明るく綺麗だったから。
一人の兵士が馬を連れて玄関の前で待っていた。
「シャンドル様、馬のご用意が済みました」
「そうか、ありがとう」
そんなやり取りをすると父親は俺を抱っこして鞍の上にのせて自分もまたがった。
てっきり、さっきの兵士が馬を引いていくのかと思っていたら父親が馬を走らせ始めたので正直、びっくりした。
前の世界では、馬に乗ると言ってもせいぜい子供の頃、ポニーの上に乗ったぐらいだ。
もとの世界で馬をあまり見たことがないので大きさがどう違うのか分からないが、子供の目線で見るととても大きい生き物だ。
父親は俺が落ちないように気を配っている。結構スピード感が凄くて揺れまくるが不思議と気持ち悪くなるようなものではなかった。
何分か経つと辺りにな麦畑が広がっている平らな土地とまだ草が生えている丘が見えた。
凄い綺麗なところだ!
そんなことを考えていたが少しするとこれは間違えだと気付いた。
◇◇
それを見たとき俺は自分の目を疑った。今まで続いていた草原と丘それと畑はなくなり荒れ果てた土地になっていたのだ。
「お父さん、ここも領地なのですか?」
「……」
父親は何も言わずにただ首を縦に振った。きっと俺を心配させたくないのだろう。
まあ、俺の予想でただ疲れているのかも知れないが…
俺は、前の世界で父親というもの、というか親を見たことがない。いわゆる施設ってところで育って……。
詳しくは思い出したくないので忘れたことにしたんだ、あの日。
結局、次の日にはこっちに来てしまった。ちょうどよかったのかもな。
目の前の光景に戻ってみると家もなく本当に荒れ地が広がっている。枯れ木の一本もなく、所々へこんでいてクレーターみたいだ。
少し進むとその先に生き物がいた。生き物が。
父親はそれを見ると、俺にそこから動かないように言って、俺を馬から降ろすと、剣を抜いて馬を走らせていった。
その後は父親はなんの造作もなくモンスターを切り捨てた。といっても俺からはちょうど見えない角度だったが、その後父親は馬から降りてモンスターの亡骸を切り始めると何か光る物を取り出して、帰ってきた。
それを見ていて俺はこれぞ異世界って感じで感動していた。
「お父さん、それは何ですか?」
光を反射している宝石の様なものについて聞いてみる、こればかりは前の世界の知識も役に立たないだろう。
「ん、これか?」
そう言うと父親は話を始めた。時々、よくわからない名詞が出てきたりしてよくわからなかったが、どうやらそれはここら辺の土地のモンスターだけが持っている「魔石」と言うものでこの領地の端にある荒れ地でしか確認されていないらしい。父親いわく魔石を持っているモンスターは通常のものよりもかなり強いらしい。
ここまで聞くために父親は自分が騎士だった頃の話もしていた、何でも武勇に優れていたため小さな領地をもらいそれ以降も土地を広げていって畑を増やし農民を増やしたらしいが、国に納める税金は土地の大きさで納めるため、荒れ地ばかりの土地でほとんど残らないらしい。
正直、子供相手にこんなことを話しても普通伝わらないだろう。しかし、父親がいやに熱心だったので聞き込んでいた。
話が終わる頃にはだいぶ時間が経っていたが父親は一言俺に「母さんには遠くまで見て回ったてことにしてくれよ」と言って俺の頭を撫でた。
昨日の夜は楽しみでちっとも寝られなかったがやっと朝になった。
「フィル、気を付けて行ってくるのよ」
「はい、お母さん。でも、お父さんと一緒ですから大丈夫です!ね、お父さん?」
「そうだなフィルは、俺が守るから大丈夫だ」
母親は俺のことを心配しせいるようだが、大丈夫だろう、窓の外はあんなに明るく綺麗だったから。
一人の兵士が馬を連れて玄関の前で待っていた。
「シャンドル様、馬のご用意が済みました」
「そうか、ありがとう」
そんなやり取りをすると父親は俺を抱っこして鞍の上にのせて自分もまたがった。
てっきり、さっきの兵士が馬を引いていくのかと思っていたら父親が馬を走らせ始めたので正直、びっくりした。
前の世界では、馬に乗ると言ってもせいぜい子供の頃、ポニーの上に乗ったぐらいだ。
もとの世界で馬をあまり見たことがないので大きさがどう違うのか分からないが、子供の目線で見るととても大きい生き物だ。
父親は俺が落ちないように気を配っている。結構スピード感が凄くて揺れまくるが不思議と気持ち悪くなるようなものではなかった。
何分か経つと辺りにな麦畑が広がっている平らな土地とまだ草が生えている丘が見えた。
凄い綺麗なところだ!
そんなことを考えていたが少しするとこれは間違えだと気付いた。
◇◇
それを見たとき俺は自分の目を疑った。今まで続いていた草原と丘それと畑はなくなり荒れ果てた土地になっていたのだ。
「お父さん、ここも領地なのですか?」
「……」
父親は何も言わずにただ首を縦に振った。きっと俺を心配させたくないのだろう。
まあ、俺の予想でただ疲れているのかも知れないが…
俺は、前の世界で父親というもの、というか親を見たことがない。いわゆる施設ってところで育って……。
詳しくは思い出したくないので忘れたことにしたんだ、あの日。
結局、次の日にはこっちに来てしまった。ちょうどよかったのかもな。
目の前の光景に戻ってみると家もなく本当に荒れ地が広がっている。枯れ木の一本もなく、所々へこんでいてクレーターみたいだ。
少し進むとその先に生き物がいた。生き物が。
父親はそれを見ると、俺にそこから動かないように言って、俺を馬から降ろすと、剣を抜いて馬を走らせていった。
その後は父親はなんの造作もなくモンスターを切り捨てた。といっても俺からはちょうど見えない角度だったが、その後父親は馬から降りてモンスターの亡骸を切り始めると何か光る物を取り出して、帰ってきた。
それを見ていて俺はこれぞ異世界って感じで感動していた。
「お父さん、それは何ですか?」
光を反射している宝石の様なものについて聞いてみる、こればかりは前の世界の知識も役に立たないだろう。
「ん、これか?」
そう言うと父親は話を始めた。時々、よくわからない名詞が出てきたりしてよくわからなかったが、どうやらそれはここら辺の土地のモンスターだけが持っている「魔石」と言うものでこの領地の端にある荒れ地でしか確認されていないらしい。父親いわく魔石を持っているモンスターは通常のものよりもかなり強いらしい。
ここまで聞くために父親は自分が騎士だった頃の話もしていた、何でも武勇に優れていたため小さな領地をもらいそれ以降も土地を広げていって畑を増やし農民を増やしたらしいが、国に納める税金は土地の大きさで納めるため、荒れ地ばかりの土地でほとんど残らないらしい。
正直、子供相手にこんなことを話しても普通伝わらないだろう。しかし、父親がいやに熱心だったので聞き込んでいた。
話が終わる頃にはだいぶ時間が経っていたが父親は一言俺に「母さんには遠くまで見て回ったてことにしてくれよ」と言って俺の頭を撫でた。
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