荒れ地から転生建国記

森田

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幼少期編

第6話 魔法画家?

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 只でさえ遅れているというのに最後に街へ行くことになった。なんでも、領地内にはいくつか集落があるがそのなかでも一番栄えているらしい。個人的には早く帰りたいのだが、街の様子で文明の発展状況がわかるかも知れない。

 考えてみると、今まで魔法を見ていないのだがもしかしたら無いのかも知れない。そんなことを考えながら俺は馬から落ちないように必死で父親にしがみついていた。

 

◇◇

 なんやかんやで着いた。思っていたより発展していなかったが石作りの建物と夕日は絶対に日本では見れなかったであろう綺麗だった。

 父親はここの街の長になにやら話に行ってしまい俺は少し待たされている。

 その時、目の前の家に雷、というか凄い光が目に入って家が燃え始めた。

「家が!」

 久しぶりに叫んだ声はかなり高くてちょっとびっくりしたが近くの人が集まり始めた。

どうするんだろう

 そりゃ日本では消防車が来て消火が始まるのだろうがってなに真剣に考察しているんだよ!

「おい!隣に燃え移るぞ!」
「早く火を消して!」

 ギャラリーからは大きな声がするがそれも杞憂だったようだ。

 だって、家の上に突然、水の塊が落ちてきたのだから。 


◇◇

 いきなり水が落ちてきたからかギャラリーはもうほとんどいなくなっていた。

「おい、フィルどうした?」

 気付くと後ろには父親が帰って来ていてそんな言葉をかけてくれた。

「あ、お父さん、そこの家が…。」
「燃えたのか、住民はどうなったかわかるか?」

 父親は少し、驚いていたが冷静だった。

 小走りで父親が焼け跡へ行くと俺も後を追って走った。

 石と木で出来た家はほとんど燃えていた。しかし、燃え残った部分にはキャンパスと筆の様なものが置いてあって、滝の様な絵が描かれていた。

 上手いなあと思ってみていると父親がひとりの女性と俺と同い年位の女の子を連れていた。

 多分、人族だろう、そもそもそれ以外の種族は見たことが無い

 人間観察はここまでにしよう。あまりジロジロと見るのは失礼だからな。

父親はその女性と怪我や原因について話しているようだ。

 すると、女の子の方が俺に話しかけてきた。そのとき初めて顔をよく見ると綺麗な顔付きと赤いショートヘアーのかわいい女の子だった。

 こっちに来てからこんなに心臓の鼓動を感じたのは初めてだろう。一人で緊張していると女の子がこういった。

「ありがと!私の名前はモイリー、あなたは?」
「ん?ぼ、僕はフィルスト、フィルで良いよ」
「それじゃーフィル。私、実はね魔法画家なの!」

 魔法画家?なんだろう、もとの世界のRPGにも無かった職業だ。
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