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序章~さよなら世界~
前の職業?ニートだよ!
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今日も俺は自分の暗く汚い部屋で目覚めてPCに向いネットの世界に入り浸る日々を送るつもりだった。
しかし、それは裏切られた。
結論から言おう。
「俺は死んだ。」
死ぬ瞬間は今でも鮮明に残っている。良く聞く通り走馬灯が流れた。
まずは産まれてすぐの頃だだ。母親と父親の声がする。
「この子の名前は…」もう、母親に会うことも話すことも出来ないのか。迷惑かけてごめん。
時間が飛んで幼稚園の頃に飛んで行った。毎日飽きずに虫を捕まえたり、鬼ごっこをしたりした。俺は虫を沢山捕まえられたし足も一番速くて友達も沢山いた。
あの頃に戻りたい。
次は小学校時代に飛んだ。勉強も出来たしテストいつもいい点数だったし、友達も増えた。クラスの人気者でこれは中学でも同じ筈だった。
そして中学時代だ。受験が嫌になり幻想に夢を見始めた。今思えば厨二病だった。友達も減ったし、勉強も出来なくなっていった。そして春になって俺は自分より少しランクの高い高校を目指して見事に落ちた。家では肩身も狭くなり、卒業式には出なかった。ずっと部屋に引き込もってエロゲとRPGそしてアニメとマンガ、ラノベ。親の金を使い始めた。
それから十年だ。冬、炭酸飲料をPCにぶちまけた。ブラックアウトしたPCの前で固まる脂の塊だ。でも、確か物置に林檎社の薄くてスタイリッシュなノートパソコンがあった筈。でもなかった。だから買いに行ったんだ、外に。
世界は大きく変わっていて見たことのない建物やなくなった建物があった。そんなものに気をとられていると、横断歩道より少し奥を歩いている高校生がいることが目に入った。
その時俺はテンプレならトラックが来て王道展開だと思っていた。それが現実になるとも知らずに……
その瞬間に交差点から飛び出してきた大型トラック。もう無意識だった。高校生達を助けようとしてそっちに向かうが気付かないイヤフォンのせいだろう。
その時間抜けな俺は転けた盛大に。今までにないくらい大きく。トラックは目の前、きっとトラックは俺を潰して止まるだろう。
ミシッという嫌な音と共に俺は跳ねられた。
跳ね飛ばされた時も
「飛んでる!」みたいな感じだったが地面に叩き付けられて正気になると恐くなった。それで気を失って、冒頭の走馬灯が流れた。
薄れ行く景色の中でトラックは止まっていた。太っていて良かった。
いつからこんな人生を歩み始めたのかな。でも、もうそろそろ変わらなくてはならない気がしていた。だから死んだ時はもう迷惑かけないなって考えてた。
そして祈った。
「次、産まれるなら異世界で勇者にしてくれ」と。
そうだ、誰からも人気があって沢山の女の子に囲まれて、あの頃の自分みたいな。そんな勇者に成りたかった。
あ、PC壊れて良かった。フォルダが見られたら大変だった。でも、壊れなければ俺は死ななかったのか…
しかし、今まで俺は生きていたのだろうか。そうだな、死んでた。勇者になんてなれるのだろうか。
神様、何はともあれ俺を勇者にしてください。今度こそ人の役に立って見せます故。どうか何卒よろしくお願いします。
そういえば今日久しぶりに人を救ったな。
しかし、それは裏切られた。
結論から言おう。
「俺は死んだ。」
死ぬ瞬間は今でも鮮明に残っている。良く聞く通り走馬灯が流れた。
まずは産まれてすぐの頃だだ。母親と父親の声がする。
「この子の名前は…」もう、母親に会うことも話すことも出来ないのか。迷惑かけてごめん。
時間が飛んで幼稚園の頃に飛んで行った。毎日飽きずに虫を捕まえたり、鬼ごっこをしたりした。俺は虫を沢山捕まえられたし足も一番速くて友達も沢山いた。
あの頃に戻りたい。
次は小学校時代に飛んだ。勉強も出来たしテストいつもいい点数だったし、友達も増えた。クラスの人気者でこれは中学でも同じ筈だった。
そして中学時代だ。受験が嫌になり幻想に夢を見始めた。今思えば厨二病だった。友達も減ったし、勉強も出来なくなっていった。そして春になって俺は自分より少しランクの高い高校を目指して見事に落ちた。家では肩身も狭くなり、卒業式には出なかった。ずっと部屋に引き込もってエロゲとRPGそしてアニメとマンガ、ラノベ。親の金を使い始めた。
それから十年だ。冬、炭酸飲料をPCにぶちまけた。ブラックアウトしたPCの前で固まる脂の塊だ。でも、確か物置に林檎社の薄くてスタイリッシュなノートパソコンがあった筈。でもなかった。だから買いに行ったんだ、外に。
世界は大きく変わっていて見たことのない建物やなくなった建物があった。そんなものに気をとられていると、横断歩道より少し奥を歩いている高校生がいることが目に入った。
その時俺はテンプレならトラックが来て王道展開だと思っていた。それが現実になるとも知らずに……
その瞬間に交差点から飛び出してきた大型トラック。もう無意識だった。高校生達を助けようとしてそっちに向かうが気付かないイヤフォンのせいだろう。
その時間抜けな俺は転けた盛大に。今までにないくらい大きく。トラックは目の前、きっとトラックは俺を潰して止まるだろう。
ミシッという嫌な音と共に俺は跳ねられた。
跳ね飛ばされた時も
「飛んでる!」みたいな感じだったが地面に叩き付けられて正気になると恐くなった。それで気を失って、冒頭の走馬灯が流れた。
薄れ行く景色の中でトラックは止まっていた。太っていて良かった。
いつからこんな人生を歩み始めたのかな。でも、もうそろそろ変わらなくてはならない気がしていた。だから死んだ時はもう迷惑かけないなって考えてた。
そして祈った。
「次、産まれるなら異世界で勇者にしてくれ」と。
そうだ、誰からも人気があって沢山の女の子に囲まれて、あの頃の自分みたいな。そんな勇者に成りたかった。
あ、PC壊れて良かった。フォルダが見られたら大変だった。でも、壊れなければ俺は死ななかったのか…
しかし、今まで俺は生きていたのだろうか。そうだな、死んでた。勇者になんてなれるのだろうか。
神様、何はともあれ俺を勇者にしてください。今度こそ人の役に立って見せます故。どうか何卒よろしくお願いします。
そういえば今日久しぶりに人を救ったな。
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