5 / 5
1章 農村の子供
第4話 日々の暮らし
しおりを挟む
家には木製のテーブル、椅子、ベッド、棚がある。そしてそのすぐ上に屋根、一階建ての建物だ。来たときに見た納屋と造りは同じで大きさが違う程度だった。畑もあるのでなにか動物がいるか気になったがなにもいなかった。
疲れていたせいかすぐに寝てしまった。
朝起きると外からは鳥の鳴き声がした。少し涼しいぐらいの気温とカラッとした湿度は過ごしやすそうだ。来たときから着せられていたこっちの世界の服を着たまま、家の中央へ向かった。
すると父親がなにか料理を置いていた。
「フェイズ、おはよう。」
「おはようございます。」
まだ他人という気が抜けなくてほとんど敬語だ。この事に関しては何も言われないのでこのままでいこう。
朝は切ったパンとスープだった。パンは相変わらず固いがスープを使えばどうってことない。正直、あまり味の濃いものが好きだった訳ではないのでこっちの食事は前の世界のよりおいしく感じる。
そういえば聞いておかないといけないことを思い出した。
「お父さん、魔王っているんですか?」
「魔王か、いるにはいるらしいが人間には絶対に倒せないらしい。」
ほお、いるのか。倒せないらしいけど。まあそこはなんとかなるのかな?
まあ、勇者になれなくてもそれなりに強くなったら冒険者としてこの世界を旅しよう。
食事を終えると父親と畑に行った。感想といえば、野菜が変。ニンジンみたいな見た目なんだけど真っ白だったり……。
そんなことに驚いていると後ろから声をかけられた。子供の声だ。そういえば子供がいるっていってたな。
どれどれ、可愛い子は……。
振り替えるとそこには五、六歳ぐらいの男子達がいた。
なんか、求めてたのと違う気がする。まあ、いい…訳がない。
これは盛大な番狂わせだ。神様、恨むぞ。
「おーい、フェイ。一緒に山にいこうぜ!」
リーダー格であろう少年が話しかけてきた。
俺は父親の方を見て軽く頷いたのを見ると返事をした。
「今行く!」
久しぶりの感覚だ人と一緒に遊ぶなんて、そういえばこいつらどこで言葉を学んだんだろう?
俺は、スキルで一瞬だったんだけど。
「なあ、皆はどこで言葉を学んだんだ?」
「えっと、フェイだっけ?言葉は司祭様と本を読みながら勉強したんだよ!」
あの司祭様はこの村の教師のような仕事もしてたのか。
しかし、子供って疑わないよな。最近までここにいなかった俺といきなり遊び始めるなんて、あと、フェイはどこで話せるようになったの?とか言わないし。
なんやかんやで彼らとは友達になった。小さいときに前の世界で「一緒に遊んだら友達」みたいなことを言われた気がするが確かにその通りだ。
しかし、俺も含めてみんな身体能力が高く感じる。木に登ったり、山を走り回ったり。やっぱり地面が近いとスピード感が違う。
木の根が地面を這い、草が足にぶつかり。綺麗な風景そして三、四人の友達。可愛い女の子がいてもおかしくはない気もするが仕方ない、我慢しよう。
「フェイ、秘密基地に行こう!
でも、大人達には秘密だぞ。」
リーダー格の子に連れられて山を移動すると洞穴があった。切り株の机に倒木で出来た長椅子。秘密基地か。なんかアニメやマンガでよく見るけど秘密基地の楽しさって変わらないな。
秘密基地は楽しい、そして大人には内緒。これはどの世界でも同じようだ。
洞穴から出るとまだ高かった太陽はもう赤くなっていた。夕焼けだ。早く帰らないと。皆で今日のことを誰にも言わないと約束して山を降りた。
家までの道もだいぶ覚えた。長閑な畑道を通り、乾いた土の道を進み、そこに家がある。
外見は石や土、木をつかって出来た小屋。中に入ると家の壁は白い土壁になっていた。
そんなことに目を凝らしていと父親から話しかけられた。
「フェイズ、楽しかったか?」
「はい、お父さん。」
父親は満足そうに微笑み、外に行ってしまった。多分、納屋だろうけど。
しかし、この世界は綺麗だな。RPGなんかの主人公ってこういう感覚なのか。
感心していると父親はすぐに帰ってきた。手に弓を持って。
「お父さん、それは?」
「お前の練習に使う弓だ、明日から本格的に始めるから今のうちに馴れておいた方がいいだろ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと父親は弓を俺に渡した。材質は柔かい木材、そして伸縮性のある糸。思っていたよりも重かった。適当に引いてみると結構力がいる。それを放すと手に反動が伝わった。
ふと父親に目をやり目が合うとニコッと笑われた。子供は何をしていても微笑ましいからな。
今日は食事を済ませたら早く寝ることにしよう。
疲れていたせいかすぐに寝てしまった。
朝起きると外からは鳥の鳴き声がした。少し涼しいぐらいの気温とカラッとした湿度は過ごしやすそうだ。来たときから着せられていたこっちの世界の服を着たまま、家の中央へ向かった。
すると父親がなにか料理を置いていた。
「フェイズ、おはよう。」
「おはようございます。」
まだ他人という気が抜けなくてほとんど敬語だ。この事に関しては何も言われないのでこのままでいこう。
朝は切ったパンとスープだった。パンは相変わらず固いがスープを使えばどうってことない。正直、あまり味の濃いものが好きだった訳ではないのでこっちの食事は前の世界のよりおいしく感じる。
そういえば聞いておかないといけないことを思い出した。
「お父さん、魔王っているんですか?」
「魔王か、いるにはいるらしいが人間には絶対に倒せないらしい。」
ほお、いるのか。倒せないらしいけど。まあそこはなんとかなるのかな?
まあ、勇者になれなくてもそれなりに強くなったら冒険者としてこの世界を旅しよう。
食事を終えると父親と畑に行った。感想といえば、野菜が変。ニンジンみたいな見た目なんだけど真っ白だったり……。
そんなことに驚いていると後ろから声をかけられた。子供の声だ。そういえば子供がいるっていってたな。
どれどれ、可愛い子は……。
振り替えるとそこには五、六歳ぐらいの男子達がいた。
なんか、求めてたのと違う気がする。まあ、いい…訳がない。
これは盛大な番狂わせだ。神様、恨むぞ。
「おーい、フェイ。一緒に山にいこうぜ!」
リーダー格であろう少年が話しかけてきた。
俺は父親の方を見て軽く頷いたのを見ると返事をした。
「今行く!」
久しぶりの感覚だ人と一緒に遊ぶなんて、そういえばこいつらどこで言葉を学んだんだろう?
俺は、スキルで一瞬だったんだけど。
「なあ、皆はどこで言葉を学んだんだ?」
「えっと、フェイだっけ?言葉は司祭様と本を読みながら勉強したんだよ!」
あの司祭様はこの村の教師のような仕事もしてたのか。
しかし、子供って疑わないよな。最近までここにいなかった俺といきなり遊び始めるなんて、あと、フェイはどこで話せるようになったの?とか言わないし。
なんやかんやで彼らとは友達になった。小さいときに前の世界で「一緒に遊んだら友達」みたいなことを言われた気がするが確かにその通りだ。
しかし、俺も含めてみんな身体能力が高く感じる。木に登ったり、山を走り回ったり。やっぱり地面が近いとスピード感が違う。
木の根が地面を這い、草が足にぶつかり。綺麗な風景そして三、四人の友達。可愛い女の子がいてもおかしくはない気もするが仕方ない、我慢しよう。
「フェイ、秘密基地に行こう!
でも、大人達には秘密だぞ。」
リーダー格の子に連れられて山を移動すると洞穴があった。切り株の机に倒木で出来た長椅子。秘密基地か。なんかアニメやマンガでよく見るけど秘密基地の楽しさって変わらないな。
秘密基地は楽しい、そして大人には内緒。これはどの世界でも同じようだ。
洞穴から出るとまだ高かった太陽はもう赤くなっていた。夕焼けだ。早く帰らないと。皆で今日のことを誰にも言わないと約束して山を降りた。
家までの道もだいぶ覚えた。長閑な畑道を通り、乾いた土の道を進み、そこに家がある。
外見は石や土、木をつかって出来た小屋。中に入ると家の壁は白い土壁になっていた。
そんなことに目を凝らしていと父親から話しかけられた。
「フェイズ、楽しかったか?」
「はい、お父さん。」
父親は満足そうに微笑み、外に行ってしまった。多分、納屋だろうけど。
しかし、この世界は綺麗だな。RPGなんかの主人公ってこういう感覚なのか。
感心していると父親はすぐに帰ってきた。手に弓を持って。
「お父さん、それは?」
「お前の練習に使う弓だ、明日から本格的に始めるから今のうちに馴れておいた方がいいだろ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと父親は弓を俺に渡した。材質は柔かい木材、そして伸縮性のある糸。思っていたよりも重かった。適当に引いてみると結構力がいる。それを放すと手に反動が伝わった。
ふと父親に目をやり目が合うとニコッと笑われた。子供は何をしていても微笑ましいからな。
今日は食事を済ませたら早く寝ることにしよう。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
退会済ユーザのコメントです