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1章 農村の子供
第3話 食文化
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夜になると晩飯の時間になった。父親によると今日はモンスターを一匹狩ったので司祭様の家で食べることになるらしい。
真っ暗な道を歩いて行くと松明のある少し大きな家があった。父親と一緒に入ると中には沢山の人がいた。
家の中には沢山の大きな葉の上に例のモンスターを焼いたものが置いてある。良く見ると中には野菜のような物が入っていた。
そういえば、こっちに来てから何も食べていなかった。早く食べたいものだ。
「お、全員そろったな。」
奥の方にいた若い男が声をあげた。すると司祭様も話し始めた。
「皆の衆、本日神のお導きによりこの村に勇者の素質をもつ幼子が現れた。今日の糧もそれのお陰、幼子フェイズに感謝して楽しもうではないか。」
そうするといろいろな所から声が上がったが、何人かの女が料理を切り分け始めた。
立ち上る湯気からはハーブのような匂いと少しの獣の匂いがした。
もうそれだけで俺の胃袋な限界だった。
そして運ばれてくる肉と固そうなパン。木の器にはスープのような物。
隣の父親を真似して手で肉に食らいつくと今までに食べたことのないくらい美味しかった。
空腹は最高のスパイスとはまさにこの事だ。多分あんまり空腹で無くても美味しいだろうが。
次にパンを食べるが固くて噛みきれなかった。父親程まだ顎が発達していないようだ。どうすれば食べられるのか辺りをみら渡すと司祭様がスープにつけて食べていた。
その手があったか。早速俺も真似してみると、スープはあのモンスターの骨からとったものだと思うが、少ししょっぱくパンにつけて食べた方が俺は好きだった。
ある程度食べ進むと当然今日の獲物の話になる。
「ラストル、お前はこの子がこいつを倒した所を見たのか?」
ラストル?誰だろう。その時父親が話し始めた。どうやら父親の名前らしい。
「俺も見たかったんだけどな、俺がなんか狩ってきていいところを見せてやろうとしたんだが逆にフェイズにいいところを持ってかれちまった。」
「そいつは違いねえな!」
その時には部屋中から笑い声がした。そのとき俺も笑ったが、久しぶりに笑った気がした。
「しかし、ラストル。あの子に戦い方を教えてやった方がいいかもな。」
「ああ、誰か教えてやった方がいいな。なあフェイズ?」
「はい、教えてもらえるのなら。」
「そうだな、魔法は司祭様が教えてくれるだろうし、剣術はそうだな、誰か見繕うとして、あとは弓はお前が教えてやれ。」
「弓にかけては誰にも負けねえからな」
父親は弓を使うのがうまいらしい、さすが自警団のリーダーというところか。
「そういえば僕くらいの子供は他に居ないんですか?」
「おお、それならいるぞ、今日は来てないみたいだがな。」
「何人くらいいるんですか?」
「三、四人いてなよく山で遊んでるんだ。フェイズも入れてもらうといい。」
「はい、楽しみにしておきます。」
そうだな、今のうちに沢山遊んでおかなければならない。もう少し大きくなったら、冒険者としてこの世界を旅したいからな。
それに山を歩くことが足腰を鍛えることになるだろうから。
飯を食い終わると眠くなってきた。やはりまだ幼いようだ。だんだんと家の中にいた人もそれぞれの家に帰っていったせいか、減っていた。
少しすると俺も父親と一緒に帰ることになった。
さっき来たときよりも暗くなり星が綺麗だ。
「僕はどこから拾われたのですか?」
何気無く気になっていたことを聞いた。
すると父親は答えた。
「お前はな、拾ったというより授かったんだ。俺が山で仕事をしていたときに、凄い稲妻が森に落ちてな、そこを見に行くとお前が寝ていた。それから司祭様のところに連れていったんだ。」
真っ暗な道を歩いて行くと松明のある少し大きな家があった。父親と一緒に入ると中には沢山の人がいた。
家の中には沢山の大きな葉の上に例のモンスターを焼いたものが置いてある。良く見ると中には野菜のような物が入っていた。
そういえば、こっちに来てから何も食べていなかった。早く食べたいものだ。
「お、全員そろったな。」
奥の方にいた若い男が声をあげた。すると司祭様も話し始めた。
「皆の衆、本日神のお導きによりこの村に勇者の素質をもつ幼子が現れた。今日の糧もそれのお陰、幼子フェイズに感謝して楽しもうではないか。」
そうするといろいろな所から声が上がったが、何人かの女が料理を切り分け始めた。
立ち上る湯気からはハーブのような匂いと少しの獣の匂いがした。
もうそれだけで俺の胃袋な限界だった。
そして運ばれてくる肉と固そうなパン。木の器にはスープのような物。
隣の父親を真似して手で肉に食らいつくと今までに食べたことのないくらい美味しかった。
空腹は最高のスパイスとはまさにこの事だ。多分あんまり空腹で無くても美味しいだろうが。
次にパンを食べるが固くて噛みきれなかった。父親程まだ顎が発達していないようだ。どうすれば食べられるのか辺りをみら渡すと司祭様がスープにつけて食べていた。
その手があったか。早速俺も真似してみると、スープはあのモンスターの骨からとったものだと思うが、少ししょっぱくパンにつけて食べた方が俺は好きだった。
ある程度食べ進むと当然今日の獲物の話になる。
「ラストル、お前はこの子がこいつを倒した所を見たのか?」
ラストル?誰だろう。その時父親が話し始めた。どうやら父親の名前らしい。
「俺も見たかったんだけどな、俺がなんか狩ってきていいところを見せてやろうとしたんだが逆にフェイズにいいところを持ってかれちまった。」
「そいつは違いねえな!」
その時には部屋中から笑い声がした。そのとき俺も笑ったが、久しぶりに笑った気がした。
「しかし、ラストル。あの子に戦い方を教えてやった方がいいかもな。」
「ああ、誰か教えてやった方がいいな。なあフェイズ?」
「はい、教えてもらえるのなら。」
「そうだな、魔法は司祭様が教えてくれるだろうし、剣術はそうだな、誰か見繕うとして、あとは弓はお前が教えてやれ。」
「弓にかけては誰にも負けねえからな」
父親は弓を使うのがうまいらしい、さすが自警団のリーダーというところか。
「そういえば僕くらいの子供は他に居ないんですか?」
「おお、それならいるぞ、今日は来てないみたいだがな。」
「何人くらいいるんですか?」
「三、四人いてなよく山で遊んでるんだ。フェイズも入れてもらうといい。」
「はい、楽しみにしておきます。」
そうだな、今のうちに沢山遊んでおかなければならない。もう少し大きくなったら、冒険者としてこの世界を旅したいからな。
それに山を歩くことが足腰を鍛えることになるだろうから。
飯を食い終わると眠くなってきた。やはりまだ幼いようだ。だんだんと家の中にいた人もそれぞれの家に帰っていったせいか、減っていた。
少しすると俺も父親と一緒に帰ることになった。
さっき来たときよりも暗くなり星が綺麗だ。
「僕はどこから拾われたのですか?」
何気無く気になっていたことを聞いた。
すると父親は答えた。
「お前はな、拾ったというより授かったんだ。俺が山で仕事をしていたときに、凄い稲妻が森に落ちてな、そこを見に行くとお前が寝ていた。それから司祭様のところに連れていったんだ。」
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