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第1章 転生
11話 教会へ行く
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少し歩くと天草の河浦町にある﨑津教会によく似た建物が見え始めた。
重厚なゴシック様式の尖塔の上に十字架を掲げているので一目でそれが教会だとわかった。
教会に入ると礼拝堂の入り口に立つ修道女の横に奉納箱が置いてあり銅貨や銀貨などが入っていた。
お賽銭のようなものだろうと思い奮発して金貨を1枚取り出して籠の中に入れると、それを見た修道女が驚いた様な表情をする。
金貨を奉納箱に入れる冒険者がよほど珍しいのであろう。
気にせずに礼拝堂の中に入ると、貧富貴賎を問わず多くの人が礼拝していた。
他の人と同じように祭壇の前に座り目を閉じて掌を組むと、天からジンに向かって光の筋が降りてくる。
その光に包まれると、ジンの魂は以前見た真っ白な世界にいた。
「どうじゃな、まだ数日しか経っていないがやっていけそうかな?」
声の主を見るとそこにはゴドー様の姿があった。
「お久しぶりですゴドー様、思ったより食事も悪くなさそうなので問題なくやっていけそうです」
「ホォホォホォそれは重畳じゃ。
実はな、この世界で平和に暮らしてもらおうと思っておったんじゃが大陸のあちこちで不穏な動きがあるようでのぉ。
儂が贈ったプレゼントがきっかけでお主が騒動に巻き込まれてしまいそうなのじゃ」
「何か巻き込まれるような物ありましたっけ?」
「すでに一騒動あったと思うが気がついておらんのか」
「あ、そういえば!! あれですか? 2級ポーション」
「まあ、そんなところじゃ。
儂がずっと見ておればなんとか巻き込まれないようにすることは出来るが、儂はこう見えてもなかなか忙しくて手助けすることができん。
じゃが、お主は始神様からも加護とスキルを色々もらっておるから多少の苦難があっても大丈夫じゃろう」
(大丈夫じゃろうって、何をもらったか知らないし調べ方も分からないよ!
何か知る方法はあるんだろうか、この際教えてもらった方が早いかな)
「なんじゃ、お主自分のステータスの見方も知らんのか。地球じゃどうやっておったんじゃ?」
「地球では自分のステータスなんて見ることできませんよ。皆なんとなく感じているだけです」
「そうなのか、儂の世界だと自分のステータスは見ることができるぞ。
やり方は『ステータス』と唱えるだけじゃから慣れれば頭の中で考えただけで見ることができるぞ。
ステータスの見方が分からんということは魔法の使い方も全く分からんのじゃろうな。
「お主は全ての属性に適性があり、十分な魔力を持っておるから基本的な魔力操作ができるようになればすぐにでも魔法が使えるようになるぞ」
「そうなんですか、後でやってみます」
「儂の説明不足で迷惑をかけてしまったようじゃからお詫びと言ってはなんじゃが、追加でスキルをいくつかを付けておこう。
大盤振る舞いじゃ、いらないと言われても返品不可能じゃがの、ホッホッホ!
その中にあるナビゲーターというユニークスキルは分からないことを教えてくれる期間限定スキルじゃ。ある程度のレベルになるとスキル自体が消えてしまうが、それまではかなり役に立つと思うから使うと良いぞ、それでは元気でな」
目の前の真っ白な世界が消え礼拝堂に戻っていた。
立ち上がると神父さんがこっちを驚いたような顔をして見ていた。
「すみません、もしかして神様からの御神託がありましたか?」
俺が礼拝している時に光の筋が降りてきて俺を照らしていたらしく、それをみた修道女が神父様を呼んできたようだ。
「神託というかなんというか、身の上相談みたいなものでした」
「もしかして、会われたのですか! だとすると貴方は神の加護をお持ちなのではありませんか?」
「いえ、加護は持っていないと思いますよ」
「もしかして使徒様?」
「違います!そんなんじゃありませんよ。使徒様とか加護持ちとかじゃないです」
「なにか言えない事情がおありなのですね、そういう事にしておきましょう」
そう言って神父さんが微笑んだ。
「また参ります、それでは」
微笑み続ける神父さんを後ろ目にジンは逃げるように教会を後にした。
予定では礼拝の後はどこかで食事をし、午後は情報収集しようと思っていた。
ステータスと加護の確認の方法を教えてもらったのですぐにでも自分のステータスを見たくなっていたのだ。
その辺で見ても良かったのだが、人に見られながらというのも気持ち良いものではない。
仕方がないのでジンは部屋に戻って確認する事にし、早足で宿に戻った。
「ただいま~」
「あら、用事は全部済んだの、早かったわね。お昼ご飯は食べて帰ったの?」
「まだ食べてないんだけど、まだ間に合いますか」
「ランチセットの黒パンと卵のスープと走り鳥の腿焼きならまだ残ってるわよ」
「お願いします、お腹すいちゃってたんです」
「ちょっと待ってね、好きなテーブルにどうぞ」
メルは厨房に入ると用意してあったかの様なスピードでランチセットを持ってきた。
アンナの姿が見えないのでテーブルの上を拭いていたメルに尋ねてみると、旦那と一緒に市場へ買い出しに行っているらしい。
「アンナちゃんは学校にはいかないんですか?」
「学校は7歳になったら行けるようになるんだけど、まだ6歳だから行ってないのよ。
学校に行ったら友達をたくさん作るって言って張り切ってるわ」
「そうなんですか、それは楽しみですね。
ところで、世間知らずで申し訳ないんですがお金のことを教えてもらえないでしょうか。
どうやらすごい田舎の方にいたようでお金の感覚が微妙なんです」
「あら、そうなの? そんなんで良くここまで来れたわね。
わからないと不便だから教えてあげようか。
フナイ王国の貨幣単位はG、
銭貨が1G、銅貨が10G、銀貨が100G、大銀貨が1000G
金貨が1万G、大金貨が10万G、白金貨が100万G、大白金貨が1000万G、
ミスリル銀貨が1億G、ミスリル大銀貨が10億G
以上の10種類が主に使われているけどその中の大白金以上のお金は見たことないわよ。
きっと大商人と国との取引に使われるくらいじゃないのかしら、一般市民は見ることがないと思うわ。
普通の庶民が使う時は銀貨が何枚とか金貨が何枚とか言って買い物をしているわね」
「そうなんですか、ありがとうございます。勉強になりました」
通貨単位はG(ゴルド)、1泊とこれだけ美味しい食事が2食付いて金貨1枚と大銀貨1枚ということはだいたい1Gが1円と考えれば1万1千円になるからほぼそれで間違いないであろう。
だとするとジンが今持っているのは日本円に直すと四千万円以上!
11年以上働かなくても生きて行けるお金が手元にある計算になるのだが、実感が全く沸いてこなかった。
それはジンが金貨や銀貨といった通貨を(まるで映画の中のようだ)と感じていたからなのであろう。
(なんだか映画のセットの中で食べてるみたいだ)
そう思いながらジンはランチを食べるのであった。
重厚なゴシック様式の尖塔の上に十字架を掲げているので一目でそれが教会だとわかった。
教会に入ると礼拝堂の入り口に立つ修道女の横に奉納箱が置いてあり銅貨や銀貨などが入っていた。
お賽銭のようなものだろうと思い奮発して金貨を1枚取り出して籠の中に入れると、それを見た修道女が驚いた様な表情をする。
金貨を奉納箱に入れる冒険者がよほど珍しいのであろう。
気にせずに礼拝堂の中に入ると、貧富貴賎を問わず多くの人が礼拝していた。
他の人と同じように祭壇の前に座り目を閉じて掌を組むと、天からジンに向かって光の筋が降りてくる。
その光に包まれると、ジンの魂は以前見た真っ白な世界にいた。
「どうじゃな、まだ数日しか経っていないがやっていけそうかな?」
声の主を見るとそこにはゴドー様の姿があった。
「お久しぶりですゴドー様、思ったより食事も悪くなさそうなので問題なくやっていけそうです」
「ホォホォホォそれは重畳じゃ。
実はな、この世界で平和に暮らしてもらおうと思っておったんじゃが大陸のあちこちで不穏な動きがあるようでのぉ。
儂が贈ったプレゼントがきっかけでお主が騒動に巻き込まれてしまいそうなのじゃ」
「何か巻き込まれるような物ありましたっけ?」
「すでに一騒動あったと思うが気がついておらんのか」
「あ、そういえば!! あれですか? 2級ポーション」
「まあ、そんなところじゃ。
儂がずっと見ておればなんとか巻き込まれないようにすることは出来るが、儂はこう見えてもなかなか忙しくて手助けすることができん。
じゃが、お主は始神様からも加護とスキルを色々もらっておるから多少の苦難があっても大丈夫じゃろう」
(大丈夫じゃろうって、何をもらったか知らないし調べ方も分からないよ!
何か知る方法はあるんだろうか、この際教えてもらった方が早いかな)
「なんじゃ、お主自分のステータスの見方も知らんのか。地球じゃどうやっておったんじゃ?」
「地球では自分のステータスなんて見ることできませんよ。皆なんとなく感じているだけです」
「そうなのか、儂の世界だと自分のステータスは見ることができるぞ。
やり方は『ステータス』と唱えるだけじゃから慣れれば頭の中で考えただけで見ることができるぞ。
ステータスの見方が分からんということは魔法の使い方も全く分からんのじゃろうな。
「お主は全ての属性に適性があり、十分な魔力を持っておるから基本的な魔力操作ができるようになればすぐにでも魔法が使えるようになるぞ」
「そうなんですか、後でやってみます」
「儂の説明不足で迷惑をかけてしまったようじゃからお詫びと言ってはなんじゃが、追加でスキルをいくつかを付けておこう。
大盤振る舞いじゃ、いらないと言われても返品不可能じゃがの、ホッホッホ!
その中にあるナビゲーターというユニークスキルは分からないことを教えてくれる期間限定スキルじゃ。ある程度のレベルになるとスキル自体が消えてしまうが、それまではかなり役に立つと思うから使うと良いぞ、それでは元気でな」
目の前の真っ白な世界が消え礼拝堂に戻っていた。
立ち上がると神父さんがこっちを驚いたような顔をして見ていた。
「すみません、もしかして神様からの御神託がありましたか?」
俺が礼拝している時に光の筋が降りてきて俺を照らしていたらしく、それをみた修道女が神父様を呼んできたようだ。
「神託というかなんというか、身の上相談みたいなものでした」
「もしかして、会われたのですか! だとすると貴方は神の加護をお持ちなのではありませんか?」
「いえ、加護は持っていないと思いますよ」
「もしかして使徒様?」
「違います!そんなんじゃありませんよ。使徒様とか加護持ちとかじゃないです」
「なにか言えない事情がおありなのですね、そういう事にしておきましょう」
そう言って神父さんが微笑んだ。
「また参ります、それでは」
微笑み続ける神父さんを後ろ目にジンは逃げるように教会を後にした。
予定では礼拝の後はどこかで食事をし、午後は情報収集しようと思っていた。
ステータスと加護の確認の方法を教えてもらったのですぐにでも自分のステータスを見たくなっていたのだ。
その辺で見ても良かったのだが、人に見られながらというのも気持ち良いものではない。
仕方がないのでジンは部屋に戻って確認する事にし、早足で宿に戻った。
「ただいま~」
「あら、用事は全部済んだの、早かったわね。お昼ご飯は食べて帰ったの?」
「まだ食べてないんだけど、まだ間に合いますか」
「ランチセットの黒パンと卵のスープと走り鳥の腿焼きならまだ残ってるわよ」
「お願いします、お腹すいちゃってたんです」
「ちょっと待ってね、好きなテーブルにどうぞ」
メルは厨房に入ると用意してあったかの様なスピードでランチセットを持ってきた。
アンナの姿が見えないのでテーブルの上を拭いていたメルに尋ねてみると、旦那と一緒に市場へ買い出しに行っているらしい。
「アンナちゃんは学校にはいかないんですか?」
「学校は7歳になったら行けるようになるんだけど、まだ6歳だから行ってないのよ。
学校に行ったら友達をたくさん作るって言って張り切ってるわ」
「そうなんですか、それは楽しみですね。
ところで、世間知らずで申し訳ないんですがお金のことを教えてもらえないでしょうか。
どうやらすごい田舎の方にいたようでお金の感覚が微妙なんです」
「あら、そうなの? そんなんで良くここまで来れたわね。
わからないと不便だから教えてあげようか。
フナイ王国の貨幣単位はG、
銭貨が1G、銅貨が10G、銀貨が100G、大銀貨が1000G
金貨が1万G、大金貨が10万G、白金貨が100万G、大白金貨が1000万G、
ミスリル銀貨が1億G、ミスリル大銀貨が10億G
以上の10種類が主に使われているけどその中の大白金以上のお金は見たことないわよ。
きっと大商人と国との取引に使われるくらいじゃないのかしら、一般市民は見ることがないと思うわ。
普通の庶民が使う時は銀貨が何枚とか金貨が何枚とか言って買い物をしているわね」
「そうなんですか、ありがとうございます。勉強になりました」
通貨単位はG(ゴルド)、1泊とこれだけ美味しい食事が2食付いて金貨1枚と大銀貨1枚ということはだいたい1Gが1円と考えれば1万1千円になるからほぼそれで間違いないであろう。
だとするとジンが今持っているのは日本円に直すと四千万円以上!
11年以上働かなくても生きて行けるお金が手元にある計算になるのだが、実感が全く沸いてこなかった。
それはジンが金貨や銀貨といった通貨を(まるで映画の中のようだ)と感じていたからなのであろう。
(なんだか映画のセットの中で食べてるみたいだ)
そう思いながらジンはランチを食べるのであった。
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