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第1章 転生
1話 草原
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体を包んでいた光が消えるとジンは草原に立っていた。
遠くに霞んだ山が見えているが近くには丘と呼べるものは見当たらない。
見渡す限りの草原で、聞こえてくるのは時々風が草の中を抜けていく時に起きるサラサラという音だけだ。
ぽかぽかと陽射しは暖かく、綺麗な花が咲き乱れている事から季節は春なのだろう。
「うーん、すごく空気がうまい!」
都会の喧騒の中で生活していたジンは心地よい風の吹く草原の真ん中で開放的になったのか思わず声を出さずにはいられなかった。
この時ジンはまだ気がついていなかったのだが、容姿が若返ったおかげか精神もその姿に引っ張られ若返っていたのである。
(しかし本当にここは異世界なのか?見た目はまんま地球の草原だぞ。
とりあえずは現状確認をしておこう)
そう思うとジンは自分の服装や持ち物の確認を始めた。
服装は地球で着ていたような恰好ではなく、レザーパンツ、綿のシャツ、レザージャケット、レザーブーツ、それと腰にロングソードを提げており、小さなバッグをたすき掛けにしていた。
「うはっ、まるでアニメに出てくる冒険者みたいな格好だな」
嬉しさからなのか笑みがこぼれる。
ふとバッグの中身が気になったので中を覗くと黒い靄がかかっていて何も見えない。
恐る恐るバッグに手を入れてみる。
すると、中に入っている物の名前や数量などの情報が頭の中に流れてきた。
(うぉっ!なんだこれは、もしかしてマジックバッグというやつか?)
頭の中に流れてきた情報の中にひときわ気を引かれる〈手紙〉があるのに気がついたので意識すると掴む事ができたのでそれを取り出した。
仁へ
このバッグは儂からの贈り物じゃ。
ポーチもあったがこっちの方が使い易いと思うのでマジックバッグを持たせた。
必ず使用者の登録をするのじゃぞ、登録する事で他の者は使えなくなるのでな。
所持者の登録は「レジストレーション」と唱えればできる。
大した物は入れてないが、しばらくはバッグの中身だけでも生きていけるはずじゃ。
だが何が起こるかわからんから早く人のいる場所に移動することを勧めるぞ。
この世界を楽しんでくれ。
by ゴドー
追伸 この手紙は読み終えると消滅します
危ないから手を離してね!
ボフッ!
「アチチチチ、あっついなー!」
手紙は音と共に燃え上がり、もくもくと煙となって消滅した。
「どこかのスパイ映画みたいなことをして、いたずら好きかっ!」
(軽く火傷し・・・てない。
まあいいか!しかしこの贈り物はありがたい、早速登録してしまおう)
「レジストレーション」
カバンが光に包まれ無事に登録が完了した。
早速中身が気になり確認してみると、次のような沢山の物が入っていた。
不思議なパン屋の袋
精霊の水筒
フィールドラビットの肉 × 5
塩 1kg
ハチミツ 1瓶(1キロ)
結界石 3個
4級ポーション×5
3級ポーション×5
2級ポーション×5
中級キュアポーション×5
刀
ショートソード
ダガー
斧
スモールシールド
レザーブーツ
レザーパンツ
レザージャケット
レザーグローブ
サンダル
貫頭衣 x 2
シャツ x 3
パンツ x 3
靴下 x 3
タオル x 3
石鹸 x 3
思った以上に沢山入っていた事に驚いた。しかもバッグの中に入った物の重量は全く感じる事はないのだ。
バッグから出したものを収納していると、はるか向こうの空に黒い点のようなものを見つけた。
(何だあれ!こっちに向かってるのか?)
急いで荷物を収納して空を見ていると、その黒いシルエットはだんだんと大きくなってくる。
黒いシルエットには羽があり左右に動かずに大きく見える様になることから真っ直ぐこちらに向かっていると確信する。
(まだ距離がある気がする。だとすると、かなりでかい鳥だな)
などと思いながら見ていると黒い鳥の様な物はどんどん大きくなってきてそのシルエットがはっきりと見て取れるようになってきた。
(なんだあれ!でかいぞ。まるで翼竜みたいだ。この世界ではプテラノドンが普通に飛んでるのか?)
などと考えていると前方から地響きのような音が聞こえ始め、土煙が視界に入ってくる。
ドドドドドドド!
(前の草原から何か来る!)
ジンは近くにある一番大きな木に登り空から見つからない様に姿を隠した。
(この木なら葉が茂っているから、上からも見えないだろう)
しばらくすると前方に見えた土煙と地響きの原因が分かった。ツノを生やしたでっかい牛?の大群が翼竜に追われて逃げていたのだ。
(うわっ!すげー数。一体何頭いるんだ?)
翼竜はジンの隠れたすぐ近くを低空飛行してその両方の足に1頭ずつ牛?を捕まえ更に1匹を咥えると高度を上げ、上空を旋回してジンの頭上を来た方向に飛び去っていった。
翼竜の大きさは翼端15メートルを超え、飛んで行く後ろ姿の背中には人の姿が見えた。
(なんだあれは、人が乗ってたぞ)
人を乗せた翼竜は獲物を捕まえて飛んで行ったが、暴走している大群は止まることなく足元を走り抜けて行く。
ドスン!
ジンがしがみついていた木が大きく揺れ、危なく落ちそうになるがかろうじて持ちこたえる。
しばらくすると牛?の大群は通り過ぎ、あたりは静かになった。
しばらく様子を見て安全を確認したジンが木から降りていくと根元で牛?が死んでいた。
(あの揺れはこいつのせいか、こいつって食べられるのかな?
そうだとしたら持って行きたいけど、こんなデカい牛がバッグに入るか?)
ジンは試しに牛の首根っこを掴みマジックバッグを近づけると吸い込まれるように中へ収納され、バファローホーンという名前も分かった。
(凄いな、中に入れると名前が分かるんだ。なんて便利なんだろう)
そんな事を考えていると、足元から伸びる影が随分と長くなってきていることに気がついた。
日没まで時間があまりないと思ったジンは急いで野宿の準備にとりかかる。
片手にロングソードを持ち、周囲を警戒しながら薪を探し始めると太さ30センチ程度の立ち枯れした木を見つけた。
その木を切り倒す為にマジックバッグから斧を取り出してみると、重そうな外見に反して思ったより軽く感じた。
斧を振って切りはじめると、よほど切れ味が良いのかあっという間に切り倒す事ができた。
倒れた木を小さくしていくと、十分な量の薪をわずかな時間で手にすることができた。
全ての薪をマジックバッグに入れ終えると焚き火をする場所を探し、火が燃え広がらないように周囲の草を刈っていく。
野営の準備が完了する頃には陽は落ちて辺りは薄暗くなり、空気がひんやりとして結構肌寒くなっていた。
集めた薪を組んで乾燥した木を使い摩擦熱で火おこしをする。
10分後にようやく出来た火種を枯れ草に移して火を大きくしていく。
ある程度の太さの薪が燃え始めるとその周りはかなり明るくなり、暖をとれるようになった。
面白いもので、体が温まると空腹感を感じ始めた。
マジックバッグの中に食料があった事を思い出し、パンの入った袋とはちみつ、それと水筒を取り出した。
しっかりとした袋の中にはコッペパンほどのサイズのパンが3本入っており革製の水筒はパンパンに水が入っていた。
パンはそのまま食べても美味しく感じたが、焚き火で焼いてはちみつをかけるとより美味しさが増した。
水筒の水は程よく冷えており微かに甘みが感じられて湧き水のように美味しい水だった。
(満足と言えるほど沢山食べられないが、空腹感は無くなったな)
火の近くは明るいが周りは草原である。
少し離れてしまえば漆黒の闇で、遠くからは何やら獣の声が聞こえてくる。
陽が暮れてしばらくすると風が吹き始め、周囲を舞う枯れ草が焚き火に照らされて目に映る。
先ほどまで見えていた星もいつの間にか見えなくなり、時々遠くの方の空には稲光が見え、雷鳴も近づいてきている。
(嵐になるのか?雨風をしのぐものが何もない、大きな布でもあればタープがわりにできるのだが)
マジックバッグを物色しているとこれはと思えるものを見つけた。
(この結界石というのは使えないのかな?
物理的な結界ができれば風雨は凌げると思うんだけど)
バッグから結界石を取り出して掌に乗せる。
ダイヤモンドのように透明な石を見ながら(動作しろ)と念じると、献血で血を抜かれた時のような手のしびれを感じる。すると次の瞬間結界石がうっすらと光り、その光が結界石を中心にして薄い膜のようになり広がり始めて半径5メートルのドーム状になった。
出来上がったのは意識しないと確認できないほど微かな光を伴ったドーム状の膜だった。
(これが結界か、どんな効果があるんだろう?)
結界石を地面に置き、光のドームのギリギリまで行って外を観察していると、風が飛ばしてきた枯葉がドームに当たり、進路が変化した。
そういえば、さっきまで感じていた風も感じないし夜の寒さも和らいだ気がする。
(どうやら物理的な防御壁で間違いないようだ。
これなら風雨に晒されずに済みそうだな)
焚き火が結界の中にあるので煙たくなったりしないか心配になったが何故か煙は結界の外に排出され、息も苦しくならない。
異世界に転生してすぐに一酸化炭素中毒で死んでしまうような間抜けな事にはならないようだ。
一体どうなっているのだろうと、内側から触れてみると硬質でツルツルしていた。
(マジックバッグといい結界石といいゲームの世界のようだ。
きっとこの世界にはもっと不思議な事が沢山あるのだろう)
ついさっきまでは遠くから聞こえる獣の声と風雨に不安を感じ、眠れるか心配だったジンであったが、結界石により不安が少し解消されたのであった。
遠くに霞んだ山が見えているが近くには丘と呼べるものは見当たらない。
見渡す限りの草原で、聞こえてくるのは時々風が草の中を抜けていく時に起きるサラサラという音だけだ。
ぽかぽかと陽射しは暖かく、綺麗な花が咲き乱れている事から季節は春なのだろう。
「うーん、すごく空気がうまい!」
都会の喧騒の中で生活していたジンは心地よい風の吹く草原の真ん中で開放的になったのか思わず声を出さずにはいられなかった。
この時ジンはまだ気がついていなかったのだが、容姿が若返ったおかげか精神もその姿に引っ張られ若返っていたのである。
(しかし本当にここは異世界なのか?見た目はまんま地球の草原だぞ。
とりあえずは現状確認をしておこう)
そう思うとジンは自分の服装や持ち物の確認を始めた。
服装は地球で着ていたような恰好ではなく、レザーパンツ、綿のシャツ、レザージャケット、レザーブーツ、それと腰にロングソードを提げており、小さなバッグをたすき掛けにしていた。
「うはっ、まるでアニメに出てくる冒険者みたいな格好だな」
嬉しさからなのか笑みがこぼれる。
ふとバッグの中身が気になったので中を覗くと黒い靄がかかっていて何も見えない。
恐る恐るバッグに手を入れてみる。
すると、中に入っている物の名前や数量などの情報が頭の中に流れてきた。
(うぉっ!なんだこれは、もしかしてマジックバッグというやつか?)
頭の中に流れてきた情報の中にひときわ気を引かれる〈手紙〉があるのに気がついたので意識すると掴む事ができたのでそれを取り出した。
仁へ
このバッグは儂からの贈り物じゃ。
ポーチもあったがこっちの方が使い易いと思うのでマジックバッグを持たせた。
必ず使用者の登録をするのじゃぞ、登録する事で他の者は使えなくなるのでな。
所持者の登録は「レジストレーション」と唱えればできる。
大した物は入れてないが、しばらくはバッグの中身だけでも生きていけるはずじゃ。
だが何が起こるかわからんから早く人のいる場所に移動することを勧めるぞ。
この世界を楽しんでくれ。
by ゴドー
追伸 この手紙は読み終えると消滅します
危ないから手を離してね!
ボフッ!
「アチチチチ、あっついなー!」
手紙は音と共に燃え上がり、もくもくと煙となって消滅した。
「どこかのスパイ映画みたいなことをして、いたずら好きかっ!」
(軽く火傷し・・・てない。
まあいいか!しかしこの贈り物はありがたい、早速登録してしまおう)
「レジストレーション」
カバンが光に包まれ無事に登録が完了した。
早速中身が気になり確認してみると、次のような沢山の物が入っていた。
不思議なパン屋の袋
精霊の水筒
フィールドラビットの肉 × 5
塩 1kg
ハチミツ 1瓶(1キロ)
結界石 3個
4級ポーション×5
3級ポーション×5
2級ポーション×5
中級キュアポーション×5
刀
ショートソード
ダガー
斧
スモールシールド
レザーブーツ
レザーパンツ
レザージャケット
レザーグローブ
サンダル
貫頭衣 x 2
シャツ x 3
パンツ x 3
靴下 x 3
タオル x 3
石鹸 x 3
思った以上に沢山入っていた事に驚いた。しかもバッグの中に入った物の重量は全く感じる事はないのだ。
バッグから出したものを収納していると、はるか向こうの空に黒い点のようなものを見つけた。
(何だあれ!こっちに向かってるのか?)
急いで荷物を収納して空を見ていると、その黒いシルエットはだんだんと大きくなってくる。
黒いシルエットには羽があり左右に動かずに大きく見える様になることから真っ直ぐこちらに向かっていると確信する。
(まだ距離がある気がする。だとすると、かなりでかい鳥だな)
などと思いながら見ていると黒い鳥の様な物はどんどん大きくなってきてそのシルエットがはっきりと見て取れるようになってきた。
(なんだあれ!でかいぞ。まるで翼竜みたいだ。この世界ではプテラノドンが普通に飛んでるのか?)
などと考えていると前方から地響きのような音が聞こえ始め、土煙が視界に入ってくる。
ドドドドドドド!
(前の草原から何か来る!)
ジンは近くにある一番大きな木に登り空から見つからない様に姿を隠した。
(この木なら葉が茂っているから、上からも見えないだろう)
しばらくすると前方に見えた土煙と地響きの原因が分かった。ツノを生やしたでっかい牛?の大群が翼竜に追われて逃げていたのだ。
(うわっ!すげー数。一体何頭いるんだ?)
翼竜はジンの隠れたすぐ近くを低空飛行してその両方の足に1頭ずつ牛?を捕まえ更に1匹を咥えると高度を上げ、上空を旋回してジンの頭上を来た方向に飛び去っていった。
翼竜の大きさは翼端15メートルを超え、飛んで行く後ろ姿の背中には人の姿が見えた。
(なんだあれは、人が乗ってたぞ)
人を乗せた翼竜は獲物を捕まえて飛んで行ったが、暴走している大群は止まることなく足元を走り抜けて行く。
ドスン!
ジンがしがみついていた木が大きく揺れ、危なく落ちそうになるがかろうじて持ちこたえる。
しばらくすると牛?の大群は通り過ぎ、あたりは静かになった。
しばらく様子を見て安全を確認したジンが木から降りていくと根元で牛?が死んでいた。
(あの揺れはこいつのせいか、こいつって食べられるのかな?
そうだとしたら持って行きたいけど、こんなデカい牛がバッグに入るか?)
ジンは試しに牛の首根っこを掴みマジックバッグを近づけると吸い込まれるように中へ収納され、バファローホーンという名前も分かった。
(凄いな、中に入れると名前が分かるんだ。なんて便利なんだろう)
そんな事を考えていると、足元から伸びる影が随分と長くなってきていることに気がついた。
日没まで時間があまりないと思ったジンは急いで野宿の準備にとりかかる。
片手にロングソードを持ち、周囲を警戒しながら薪を探し始めると太さ30センチ程度の立ち枯れした木を見つけた。
その木を切り倒す為にマジックバッグから斧を取り出してみると、重そうな外見に反して思ったより軽く感じた。
斧を振って切りはじめると、よほど切れ味が良いのかあっという間に切り倒す事ができた。
倒れた木を小さくしていくと、十分な量の薪をわずかな時間で手にすることができた。
全ての薪をマジックバッグに入れ終えると焚き火をする場所を探し、火が燃え広がらないように周囲の草を刈っていく。
野営の準備が完了する頃には陽は落ちて辺りは薄暗くなり、空気がひんやりとして結構肌寒くなっていた。
集めた薪を組んで乾燥した木を使い摩擦熱で火おこしをする。
10分後にようやく出来た火種を枯れ草に移して火を大きくしていく。
ある程度の太さの薪が燃え始めるとその周りはかなり明るくなり、暖をとれるようになった。
面白いもので、体が温まると空腹感を感じ始めた。
マジックバッグの中に食料があった事を思い出し、パンの入った袋とはちみつ、それと水筒を取り出した。
しっかりとした袋の中にはコッペパンほどのサイズのパンが3本入っており革製の水筒はパンパンに水が入っていた。
パンはそのまま食べても美味しく感じたが、焚き火で焼いてはちみつをかけるとより美味しさが増した。
水筒の水は程よく冷えており微かに甘みが感じられて湧き水のように美味しい水だった。
(満足と言えるほど沢山食べられないが、空腹感は無くなったな)
火の近くは明るいが周りは草原である。
少し離れてしまえば漆黒の闇で、遠くからは何やら獣の声が聞こえてくる。
陽が暮れてしばらくすると風が吹き始め、周囲を舞う枯れ草が焚き火に照らされて目に映る。
先ほどまで見えていた星もいつの間にか見えなくなり、時々遠くの方の空には稲光が見え、雷鳴も近づいてきている。
(嵐になるのか?雨風をしのぐものが何もない、大きな布でもあればタープがわりにできるのだが)
マジックバッグを物色しているとこれはと思えるものを見つけた。
(この結界石というのは使えないのかな?
物理的な結界ができれば風雨は凌げると思うんだけど)
バッグから結界石を取り出して掌に乗せる。
ダイヤモンドのように透明な石を見ながら(動作しろ)と念じると、献血で血を抜かれた時のような手のしびれを感じる。すると次の瞬間結界石がうっすらと光り、その光が結界石を中心にして薄い膜のようになり広がり始めて半径5メートルのドーム状になった。
出来上がったのは意識しないと確認できないほど微かな光を伴ったドーム状の膜だった。
(これが結界か、どんな効果があるんだろう?)
結界石を地面に置き、光のドームのギリギリまで行って外を観察していると、風が飛ばしてきた枯葉がドームに当たり、進路が変化した。
そういえば、さっきまで感じていた風も感じないし夜の寒さも和らいだ気がする。
(どうやら物理的な防御壁で間違いないようだ。
これなら風雨に晒されずに済みそうだな)
焚き火が結界の中にあるので煙たくなったりしないか心配になったが何故か煙は結界の外に排出され、息も苦しくならない。
異世界に転生してすぐに一酸化炭素中毒で死んでしまうような間抜けな事にはならないようだ。
一体どうなっているのだろうと、内側から触れてみると硬質でツルツルしていた。
(マジックバッグといい結界石といいゲームの世界のようだ。
きっとこの世界にはもっと不思議な事が沢山あるのだろう)
ついさっきまでは遠くから聞こえる獣の声と風雨に不安を感じ、眠れるか心配だったジンであったが、結界石により不安が少し解消されたのであった。
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