おせんべいやさん

黒木箱 末宝

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あげおせんべい

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「そうだ、あげおせんべいをつくろう!」

 しょくにんくんは、べつのおいしいおせんべいをつくりはじめました。

 おなべにあぶらをそそぎます。

 トポトポ、トポトポ。

 おなべにあぶらがたくさんいれたら、つづいてひをつけます。

 カチカチ、カチチチ、ボッ!

 そうしてしばらくすると、あぶらがアチアチになり、あげもののじゅんびができました。

「しずかに、ゆっくり……」

 おせんべいをゆっくりあぶらへいれていきます。

 ジュワッ!  ゴワゴワ!  パチパチパチパチ!

 おせんべいがあぶらであかっていきます。

「うーん、いいかおり!」

 そうしてあがったおせんべいを、ひとつひとつていねいに取り出し、よぶんなあぶらをとるため、あみにのせていきます。

 カタン、カタン。

「あじは……やっぱりしょうゆだね!」

 そうして、しょくにんくんはあげたおせんべいをしょうゆなつけていきました。

 チャプチャプ、ポタポタ。

「うーん、ほかのあじもたべたいな……そうだ、おしおにしよう!」

 そういうと、しょくにんくんはおしおのはいったつぼをとると、あげおせんべいにふりかけていきました。

 パラパラ、サラサラ。

「よし、かんせい!」

 そして、しょくにんくんはだいじなしごとをはじめます。

 それは、あじみです。

「パリパリ、サクサク……あー、おいしい!」

 こうして、あたらしいおせんべいをつくったしょくにんくんは、おみせにおせんべいたちをならべました。

 おひとついかが?
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