異世界の精霊姫になりました!

夜草

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第1章【初めまして、異世界】

第4話【初めての街で】

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   近場の街についた。街は意外にも賑わっていて、大人が多い。


「わあ……!  凄ーい!  人がいっぱい!  賑やか!」


   と私が子供らしく喜ぶ?  人に揉まれて二人とはぐれる?  そんな訳ないじゃないか。


「………」

「………」


   クズだけだったら女性に囲まれていただけで終わる。でも私とキーツが居たらどうだろう?  精霊だから怖い程に綺麗で可愛い幼女に、動物の姿だけど精霊なのでとてつもなく神々しい狐。(私も神々しいオーラが出てるとクズが言うが無視無視)

   そんな二人(一人と1匹)が街に現れたら?  答えは道が開ける。王様が通る時のように、とても綺麗に。


「クズ、こんな事になるなんて聞いてない」

『そうですよ。なんなんですか、私達は恐ろしいものか何かですか』

「いやぁ……そうなるよね、うん」


   凄い気まずい。一応歩くけど、歩きたくない。変装すればよかったかな……。


「あ、あれ美味しそう」

「ひいぃぃぃっ!!  あ、あげます!  タダであげますのでどうか、どうか!!」


   屋台を置いてって逃げた店主。私、人間食べないし人間を美味しそうとか言わないから……。


「す、凄いぞ。流石聖女様だ。神々しいオーラと鈴のような綺麗な声だけでぼったくる店主を逃げさせるとは……」


   コソコソ言ってるつもりだろうけど聞こえてます。聞こえてますよ。


「あの、聖女、とは?」

「わっ、すすすす、すいません!  ……聖女様ではないのですか?」


   どうやら話を聞く限りでは、この街にも聖女が来るらしい。しかももうすぐ。そんな時に私が来て、私が聖女だと勘違いされたらしい。


『なるほどです。なら聖女はいつ来るんでし__』

「聖女だ!  聖女様と勇者様が来たぞ!」

「あはははは!  本人とご対面!  ブフッ」

「笑うなクズ」


   噂をすればなんとかかんとかって本当に起きるもんなんだね。起きて欲しくなかったわー、会いたくないわー。


『現実逃避は無理ですよネル。もうそこまで来てますし』

「うわっ……本当だ」

「あっ……ああ貴方が偽物の聖女ですね!」


   人を指差しちゃ駄目よー。まあ、明らかに聖女みたいなのが来ちゃった。
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