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★設定まとめ③★

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 登場人物のまとめです。ややこしいかと思い、まとめました。設定はしたけれども、蛇足になるので出さなかったものもあります。
 ※まとめ1、2と内容が被っているところもあります。


◎ベル

 光の者、最後の妖精。元人間(中学生)。魔法は光属性。着せ替え人形くらいの大きさ。
 転生前は両親の影響で抑圧されていた。幼い頃は愛情深い祖父母に育てられており、根っこに明るさは残っている。
 獣たちと育ったときに、前世で傷ついた心が癒える。祖父母と過ごしていた日々が甦る。
 勇者と会ってからは、初恋のために尽くす恋をしてしまう。勇者への気持ちは恋と憧れ。その経験はしなくていいものではなく、確実に糧となっている。
 人間と生活を共にしていたときは、物語で読んだ妖精のように役割を果たそうと明るく振る舞っていた(それもまたベルの一部)。
 ヒイロと再会してからは、自然に過ごせている。
 生まれた花は、この世界でいうカンパニュラ。風鈴草、ベルフラワー。


◎ヒイロ
(荒野の偉大なる捻れ角の一族 黎明期第三十七の年、南に至る最も凍てつきし夕闇に産まれ落ちたる緋色の君)

 創造神に生み出された最初の闇の者(原初神)に近い種族の末裔。2000歳後半。
 蘇生してから魔力はごっそり抜けてしまったものの、魔族の中ではいまだにトップクラスの強さを誇る化物(長老には劣る)。
 歴史の古い一族のため、創造史を始めとする世界の知識は正確。
 家族を亡くして心の片隅に寂しさを持ってはいるが、それなりに時間が経っているため、昇華しょうかできている。消滅した光の者たちや衰えている魔族たちを見て危機感を抱き魔王になる。
 魔族にしては落ち着いている方だが(家族を失っているので大人になった)、攻撃されれば魔族らしく怒る。
 ベルと再会してからは大切な者として接している。
 緋色=ヒイロ=(ベルにとっての)ヒーロー


◎アオ
(暗緑の沼地に棲む民の守り人)

 見た目は魚人、中身と本性はケルピー。
 ほとんど神性が失われ、獣化(魚類化)している一族の生まれ。一人だけ強い力を持っている(魔族の中で稀に現れる先祖返り)ため、故郷の沼では警備員的な存在。
 その強さゆえに昔はオラついていた。喧嘩をしては舎弟を作る日々。
 魔族の中では比較的新しい一族になり、家族たちはほとんど動物=魔族では下に見られる。それが反骨精神を刺激し、強いと噂のある魔族に喧嘩を売っていた。ある日、ヒイロに挑んでしまい、あっさり負ける。ヒイロから仲間に誘われ、今のようなキャラになる。魔族として歴史のある一族のヒイロを尊敬し、振る舞いを参考にしている。が、怒りやすいところは直ってないので、すぐ本性を出す。500歳くらい。


◎アカ
(灼熱砂原《しゃくねつさわら》を司る番人の末弟)

 魔族の中堅であるジン(魔神)の一族。イフリート。
 明るくて物をあまり深く考えない性格。強さは魔族の中でも名前が轟くほど。長老やヒイロには劣る。
 魔族は実力主義なので、一族の後継者と目されている。でも、頭を働かせることは好きじゃないので、家族たちに心配されている。
 兄が三人いる。兄たちはアカより弱いけど、アカより頭がいい。
 ※実力主義とはいえ、長命の魔族は兄弟間の年齢差が大きいので(1000歳とかある)、年齢が高い方が必然的に後継者になることが多い。
 ヒイロと力比べをしてあっさり負けた。以降は従っている。
 脳筋だが、歴史のある一族の出なので、基本的な知識は身についている。それをアオは気に入らない。1200歳くらい。


◎長老
(幽玄渓谷の当主)

 ライオンを思わせる見た目の力強いおじいちゃん。見た目は人間でいうところの、50~60代くらい。
 光の者もいなくなったし、自分たちも危ういので、自然に還ろうと穏健派になった。
 魔族の中でも高齢の8000歳超え。すべてのことがちょっと昔に思える。
 光の者とはバチバチにやり合っていた世代なので、彼らの天然なのか何なのか分からないふわふわしているところに何度もイライラさせられた。今となっては懐かしい思い出。
 ベルのことは孫娘みたいな感覚。光の者っぽくない性格を気に入っている様子。
 若い頃にヤンチャして落ち着き、物分かりがよくなった。
 それまで長かった苗字を面倒だからぶった切ろう、と言ったのはこの人。魔族ではかなり非常識な出来事。革新的な人。
 もう長くはないと言いながら、それは魔族の感覚なので、あと100年は平気で生きる。


◎人間

 創造神より繁殖と進化の力を与えられた。力は弱く、寿命も短い。生命の象徴。でも、少し進化しすぎた。
 短い命を繋いできたため、創世記は曲解してしまう。
 光の者=神族=信仰対象、闇の者=魔族=世界にあだなす者、と認識している。
 外見は、創造神に似せて作られている。


◎闇の者&光の者

 創造神より世界を安定させる力を与えられた二つの種族。戦闘はするが、憎み合っているわけではない。
 闇と光の戦いによる死は、自然に還り、また新しい命のいしずえになるので、悲しむものではない。
 一方で、人間の自然破壊による死は、ただの滅亡でしかない。残酷なもの。
 原初の者たちは、もっと創造神に近い霊的存在だった。それが時が経つに連れ、大地と交わり、神性が抜けて、生物に近い存在となった。
 寿命は種族によって異なる。新しい種族の者は短くなっている。
 名前は便宜的につけるもの。名前を明かすことは禁忌に近いこと。長くても不便ではない。苗字が長いのは不便だが、光と闇の者の言語そのものが難しいのであまり気にならない。※作中ではベルを通して人間語に聞こえる。
 最近の闇の者にとっては、光の者は儚く尊いイメージ。光の者は、大体1000年くらい前から少しずつ数が減り、500年前には本人たちも諦めている。ヒイロは光の者が多かったときも知っているし、消えるのも見たという絶妙な世代。


◎言語(8話より)

 闇と光の者は元が同じ言語なので、今は違いはあるものの問題なく意志疎通には問題ない。寿命が長いために恐ろしいほど難解。基本だけでも習得するのに100年かかる。

光と闇の者→人間
闇の者…幼稚で下品に感じる。幼児の言葉みたい。聞いていると頭が痛くなるし、馬鹿にされているみたい。真面目な話をしているのに、略語とか流行り言葉を連発されているようなもの。
 高位の魔族は多少理解をしている。ヒイロは喋れる方。でも、人間語を使うのは凄く屈辱的。

光の者…人間を赤ちゃんみたいに思っているから使われてもあまり気にしてない。赤ちゃん語だから使わない。

ベル…元々人間なので違和感ない。普通に使える。光の者語は転生したときに身についた。人間以外と話してるときは光の者語(自動切替)。
 第一言語が人間語、第二言語が光の者語、のようなもの。
 また、耳がいいので、魔族でも分からないような生き物(獣や植物)の言葉も分かる。

人間→光と闇の者
 難解すぎてまったく何を言ってるのか分からない。たまに人間語を喋れる者がいるとの認識程度。魔族がわざわざ人間語を喋っても、攻撃的に聞こえる。※11話~12話
 典型的な相互不理解。光と闇の者は上位存在なので仕方のないこと。でも、人間はそれすら気がついていない。

 話の前半では、ベルが聞いて理解した言葉は『』、元々理解している人間語は「」、としました。
 後半は、全部闇の者の言葉。


◎教会のステンドグラス

 上から原初神から始まり、下へ行くに連れて神性が失われている種族になっていく。人間はこのことについては詳しくない。
 原初神とは、世界を創造神より任された神のこと。この中に魔族の先祖がいることを人間は誰も知らない。
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