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[23]穢れ
-246-:雲を突っ切るよ!
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「そんなの、正気の沙汰じゃないわ」
オトギはタツローの決断を理解できずに激しく否定する。
「分かってる。それにごめんなさい。本来なら、合体を解除して僕だけが戦えば済む話なんだけど、コールブランドだけじゃあ、あのアルルカンに太刀打ちできないんだ。君を降ろせなくて、本当にごめんなさい」
「私は謝ってもらいたいんじゃない。こんな馬鹿げた争いを一刻も早く終わらせたいだけなの」
言い分は間違っていないし、食い違ってもいない。
オトギはなおも訴える。
「この戦いに、私たちが命を賭ける理由なんて、何一つ無いのよ。だから、さっさとロボを仕留めて終わりにしましょう」
コントロールを奪われたにも関わらず、オトギは操縦桿をガチャガチャと操作し、フットペダルを強く踏み込んだりしている。その行為は空しく、コントラストはどの箇所もオトギの操作を受け付けてはくれない。
一向に振り向いてもらえないオトギは最後の手段に出た。
「タツローくん!私を見て!貴方が無茶な戦いを挑んで倒されてしまうと、私も犠牲者になってしまうのよ。それでも良いの?私を道連れにしてしまっても」
自身を人質にして脅しを掛けてきた。
タツローはようやく、オトギへと振り向いた。
しかし、その眼差しはオトギが求めていたものとはかけ離れており、冷めたものだった。
タツローは、そんな脅しに屈することはなかった。
「君には申し訳ないと思っている」
ただ、それだけしか答えてくれない。
オトギの唇がわなわなと震える。
「グラムッ!!」
グラムを呼び付ける。
「私たちだけで人狼を仕留めます。この状況、あのようなバケモノを相手すれば、こちらの被害は計り知れません。ならば、ロボを仕留めてアンデスィデを強制終了させた方が得策です」
理由を並べて分離を図るも、グラムはオトギの命令を聞き入れはしなかった。
「どうして?グラム!貴方も安全よりも危険を選ぶというの?」
正しい事を言っているはずなのに、誰も耳を傾けてくれない。
疎外感に苛まれ、オトギはついに唇を噛んだ。
無垢なる白が、ほんの一点だけ黒に染まる瞬間だった。
アルルカンの爆砕攻撃の破片が、ガンランチャーが隠れているビルを凄まじい勢いで削ってゆく。
破片の嵐が止むと、すぐさま躍り出てはハンドガンをアルルカンの顔面にブチ込む。
まったく効いていない…どれだけ顔面に弾をブチ込んだのよ…。
通りを渡って別のビルの影へと滑り込む。
「参っちゃいますねぇ、ホント。あんなバケモノ、私たちに倒せる訳がありませんよぉ」
音を上げるガンランチャー。
「まったくだわ」
そこはガンランチャーに同感。
とにかく、あの爆砕攻撃は何とかならないのか?思った矢先、「あれ?」
クレハは、ある事に気付いてしまった。
「リョーマくん!アイツ、射撃武器で攻撃してきた事ある?」
「最初に口から凄まじい破壊力の火の玉を吐いてきた。それが?」
応射を続けながら、クレハは思案に入った。「それって、どれくらいの頻度で撃ってきたの?」
「単発だった。とにかく破壊力が凄まじ―」
要点だけ聞けば、それで十分。
「みんな聞いて!全員、雲を突っ切るよ!」
皆に指示を送った。
「クレハさぁん。そんな事をすれば、良い的になるだけですよぉ」
我が身愛しさに無茶を聞き入れようとしない。
だけど。
「何の的になる?よぉく考えてごらんなさい。私たちが難儀しているのは、あの爆砕攻撃であって、奴のパワーや防御力なんて二の次よ」
厄介なのは、散弾銃のような爆砕攻撃だ。
その散弾銃のような攻撃も、弾(ビル)が無ければ、ただの強力なパンチに過ぎない。
しかも、アルルカン2は図体は大きいけど、スピードは以前のまま。逃げられない速度ではない。
つまり、当たらなければどうって事は無い。
それに。
空に上がれば、360°全天周から攻撃が可能だ。
死角を突きまくってリョーマにチャンスを作ってやれる。
クレハの指示に従い、白側全騎空に舞い上がった。
空の彼方へと飛んで行く3つの騎影を見上げるアルルカン2。
「気付くのが遅せぇよ。ったく…」
シズカが舌なめずりをした。
「これでしばらく時間が稼げるな。第三形態になれる時間を稼げるってモンだぜ」
アルルカン2が荒れ果てたビル群の真ん中でうずくまった状態に入った。
クレハが見抜いた弱点は、シズカにとって、願っても無いチャンスを与えたに過ぎなかった。
「見ていろよ、テメェら。本当の地獄ってヤツを味あわせてやるぜ」
ほくそ笑んだ、その時。
「有難う。動きを完全に止めてくれて」
シズカが耳にしたのは、聞き覚えのある声。
何でテメェが!!
今さっき上空へと飛び立ったはずの!
ダナがどうして、目の前で野太刀を振り被って立っているのだ!?
「攻撃魔法、幻影。貴方に幻覚を投影して見せたのです」
ご丁寧に、ダナが説明をくれた。そして、ダナの足元には、すでに緑色に光り輝く浮遊素が大量に散布されていた。
うずくまった頭部は、丁度野太刀が届く場所に。
ダナの踏み込み。
周囲の浮遊素は、まるで地表から舞い上がる月夜に照らされた雪のよう。
ドォォォンッ!!
雷鳴が轟く。
「マジかよ…」
アルルカン2に、冬の一発雷が落雷した。
「テメェ…とんでもないヤツだな」
攻撃を受けると同時に飛び出してきたアルルカン3(ファイナル)の左腕を、リョーマの冬の一発雷は見事斬り落としていた。
常時クロックアップの能力を誇るアルルカン3でさえ、冬の一発雷の剣速からは逃れる事は叶わなかったのだ。
が。
同時に、ダナの要撃戦兵装も一瞬にして、アルルカンによって繰り出された突きによって粉砕されてしまった。
「クロックアップ!」
ダナが10倍速の世界に入門。
「面白れぇ!どこまでやれるか、付き合ってもらうぜ!」
アルルカン3とダナの壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた。
オトギはタツローの決断を理解できずに激しく否定する。
「分かってる。それにごめんなさい。本来なら、合体を解除して僕だけが戦えば済む話なんだけど、コールブランドだけじゃあ、あのアルルカンに太刀打ちできないんだ。君を降ろせなくて、本当にごめんなさい」
「私は謝ってもらいたいんじゃない。こんな馬鹿げた争いを一刻も早く終わらせたいだけなの」
言い分は間違っていないし、食い違ってもいない。
オトギはなおも訴える。
「この戦いに、私たちが命を賭ける理由なんて、何一つ無いのよ。だから、さっさとロボを仕留めて終わりにしましょう」
コントロールを奪われたにも関わらず、オトギは操縦桿をガチャガチャと操作し、フットペダルを強く踏み込んだりしている。その行為は空しく、コントラストはどの箇所もオトギの操作を受け付けてはくれない。
一向に振り向いてもらえないオトギは最後の手段に出た。
「タツローくん!私を見て!貴方が無茶な戦いを挑んで倒されてしまうと、私も犠牲者になってしまうのよ。それでも良いの?私を道連れにしてしまっても」
自身を人質にして脅しを掛けてきた。
タツローはようやく、オトギへと振り向いた。
しかし、その眼差しはオトギが求めていたものとはかけ離れており、冷めたものだった。
タツローは、そんな脅しに屈することはなかった。
「君には申し訳ないと思っている」
ただ、それだけしか答えてくれない。
オトギの唇がわなわなと震える。
「グラムッ!!」
グラムを呼び付ける。
「私たちだけで人狼を仕留めます。この状況、あのようなバケモノを相手すれば、こちらの被害は計り知れません。ならば、ロボを仕留めてアンデスィデを強制終了させた方が得策です」
理由を並べて分離を図るも、グラムはオトギの命令を聞き入れはしなかった。
「どうして?グラム!貴方も安全よりも危険を選ぶというの?」
正しい事を言っているはずなのに、誰も耳を傾けてくれない。
疎外感に苛まれ、オトギはついに唇を噛んだ。
無垢なる白が、ほんの一点だけ黒に染まる瞬間だった。
アルルカンの爆砕攻撃の破片が、ガンランチャーが隠れているビルを凄まじい勢いで削ってゆく。
破片の嵐が止むと、すぐさま躍り出てはハンドガンをアルルカンの顔面にブチ込む。
まったく効いていない…どれだけ顔面に弾をブチ込んだのよ…。
通りを渡って別のビルの影へと滑り込む。
「参っちゃいますねぇ、ホント。あんなバケモノ、私たちに倒せる訳がありませんよぉ」
音を上げるガンランチャー。
「まったくだわ」
そこはガンランチャーに同感。
とにかく、あの爆砕攻撃は何とかならないのか?思った矢先、「あれ?」
クレハは、ある事に気付いてしまった。
「リョーマくん!アイツ、射撃武器で攻撃してきた事ある?」
「最初に口から凄まじい破壊力の火の玉を吐いてきた。それが?」
応射を続けながら、クレハは思案に入った。「それって、どれくらいの頻度で撃ってきたの?」
「単発だった。とにかく破壊力が凄まじ―」
要点だけ聞けば、それで十分。
「みんな聞いて!全員、雲を突っ切るよ!」
皆に指示を送った。
「クレハさぁん。そんな事をすれば、良い的になるだけですよぉ」
我が身愛しさに無茶を聞き入れようとしない。
だけど。
「何の的になる?よぉく考えてごらんなさい。私たちが難儀しているのは、あの爆砕攻撃であって、奴のパワーや防御力なんて二の次よ」
厄介なのは、散弾銃のような爆砕攻撃だ。
その散弾銃のような攻撃も、弾(ビル)が無ければ、ただの強力なパンチに過ぎない。
しかも、アルルカン2は図体は大きいけど、スピードは以前のまま。逃げられない速度ではない。
つまり、当たらなければどうって事は無い。
それに。
空に上がれば、360°全天周から攻撃が可能だ。
死角を突きまくってリョーマにチャンスを作ってやれる。
クレハの指示に従い、白側全騎空に舞い上がった。
空の彼方へと飛んで行く3つの騎影を見上げるアルルカン2。
「気付くのが遅せぇよ。ったく…」
シズカが舌なめずりをした。
「これでしばらく時間が稼げるな。第三形態になれる時間を稼げるってモンだぜ」
アルルカン2が荒れ果てたビル群の真ん中でうずくまった状態に入った。
クレハが見抜いた弱点は、シズカにとって、願っても無いチャンスを与えたに過ぎなかった。
「見ていろよ、テメェら。本当の地獄ってヤツを味あわせてやるぜ」
ほくそ笑んだ、その時。
「有難う。動きを完全に止めてくれて」
シズカが耳にしたのは、聞き覚えのある声。
何でテメェが!!
今さっき上空へと飛び立ったはずの!
ダナがどうして、目の前で野太刀を振り被って立っているのだ!?
「攻撃魔法、幻影。貴方に幻覚を投影して見せたのです」
ご丁寧に、ダナが説明をくれた。そして、ダナの足元には、すでに緑色に光り輝く浮遊素が大量に散布されていた。
うずくまった頭部は、丁度野太刀が届く場所に。
ダナの踏み込み。
周囲の浮遊素は、まるで地表から舞い上がる月夜に照らされた雪のよう。
ドォォォンッ!!
雷鳴が轟く。
「マジかよ…」
アルルカン2に、冬の一発雷が落雷した。
「テメェ…とんでもないヤツだな」
攻撃を受けると同時に飛び出してきたアルルカン3(ファイナル)の左腕を、リョーマの冬の一発雷は見事斬り落としていた。
常時クロックアップの能力を誇るアルルカン3でさえ、冬の一発雷の剣速からは逃れる事は叶わなかったのだ。
が。
同時に、ダナの要撃戦兵装も一瞬にして、アルルカンによって繰り出された突きによって粉砕されてしまった。
「クロックアップ!」
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