321 / 351
[28]白の中の者たち
-312-:彼女は盤上戦騎の魔性に取り込まれているんだ
しおりを挟む
ダナのつま先を貫く影から突き出てきた漆黒の剣。
まさに釘づけ。
リョーマは回避する手段を失った。
そして、風を切り、今まさにダナを真っ二つに切断しようと、ギロチンのごとく死神の鎌の刃が迫りくる。
ドスッ!!
デスサイズの切っ先が地面に突き刺さった。
斬り落とされた妲己の両腕を添えて。
リョーマは妲己の攻撃から回避の手立ては失ったが、攻撃の手段は失っていなかった。
野太刀の一閃は妲己の両肘関節を見事に切断したのだ。
「踏み込みが甘いおかげで、関節しか狙えなかった」
スラスターを噴射して足から黒の剣を引き抜く。
ひとまずはコントラストと同じ高度へと退避した。
「よくぞ冷静に上空で待機していてくれたね。おかげで影からの攻撃もこの程度のダメージで済んだよ。ありがとう。鈴木さん」
ダメージそのものは小さく損傷回復を施すまでも無い。
「ジェレミーアを倒してくれた借りを返しただけ。御礼を言われる筋合いは無いわ」
まさか、この男から礼を言われるとは思いもしなかった。
クレハはそっぽを向きながらリョーマに告げた。
視点を妲己へと戻す。
今は妲己相手に近接戦は控えた方が良さそうだ。
斬り落とした両腕は効果魔法のカードを使うまでもなく自力で回復を果たしている。
傷口から伸ばした配線のようなものが、切り落とされた腕を捕えて引き寄せると、切断面同士を合わせてたとたんに何事も無かったように動かしている。
「これからは、切断した箇所を破壊しないとな」
生憎痛み分けとは行かず、ダナの受けたダメージは、一つの教訓として胸に刻み込んでおこう。
加えて、霊力を大量に消費する攻撃魔法は多用できない。
ダナの幻影も然り。数による劣勢をも逆転できるミルメート・ダートも、そうそう使う訳にはいかない。
とはいえ、合体魔人は出力そのものは強大でも、火器は貧弱だ。
何か手立てを考えないと。
「オトギさん。聞こえる?」
そんな中、タツローがオープン回線でオトギに呼びかけているではないか。
「な、何やってるの?タツローくん」「黙っていて下さい」
横から口を挟む事も許さない。いつもの弱々しさは感じられない。
真剣に説得するつもりでオトギに呼びかけているのだ。
「どうしたの?タツローくん。まさか、これで止めにしようなんて、言うんじゃないでしょうね?」
オトギが通信に応えた。
「とても残念だわ。この戦いをネットで流そうとしても、盤上戦騎の特性上、映像に撮る事はできないし、人の集まる所で戦っても誰の記憶にも残らない」
突然何を言い出しているのか?タツローたちには理解できなかった。
「まあ、いいわ。観客は魔導書でこの戦いを眺めているココミ・コロネ・ドラコットとライク・スティール・ドラコーンたちだけで十分」
妲己が再びデスサイズを振りかざす。
「ここで貴方たちを残酷なまでにいたぶって、彼らにこの地に赴いた事を後悔させてやるわ」
何か、目的が変わっていないか??
オトギの目的は、このまま東欧へと出向いてクレイモアを殲滅するものだと思っていたのだが。
クレハはオトギの言っている事が、まるで理解できないでいた。
「彼女は盤上戦騎の魔性に取り込まれているんだ」
リョーマが皆に伝えた。
「魔性?盤上戦騎の?」
この男の言っている意味もまるで理解できない。
「みんな聞いてくれ。盤上戦騎には、人が心の片隅に追いやっている破壊衝動を駆り立てる恐ろしい能力が秘められているんだ」
戦慄!今まで戦ってきて、そのような能力が秘められているという事を始めて知った。
「アルルカン3のマスター、建前・静夏は、実はあんな凶暴な人間じゃないんだ。本当の彼女は気弱で大人しい女の子なんだ」
リョーマの言っている事を一概に信じる事は出来なかった。
シズカのキャラは、明らかに凶戦士。あれのどこが気弱で大人しいのか?
とはいえ、元からあんな性格では一般社会で生きていくには危険過ぎて、誰も手が付けられないだろう。あながち彼の言っている事は正しいのかも。でも素直に受け入れられない。
「鈴木さん、タツローくん。キミたちにも心当たりがあるはずだ。どうしても気持ちを抑え切れずに、引き金を引いてしまった事は無いかい?」
叫霊のツウラを仕留めてしまったのは、実は盤上戦騎の、この隠された能力によるものだったのだろうか?
いやいや、あれは無謀にも立ち向かって来たイエヤスにお灸をすえてやろうと引鉄を引いてしまっただけで、彼らを破壊してやりたい衝動に駆られたものでは断じて無い。
あの時のイエヤスは、リョーマの言うとおり盤上戦騎の魔性に取り込まれたものかもしれないけれど。
「そういえば…」
タツローが口を開いた。
「オトギさんと一緒だった時、彼女、シンジュさんを殺しても構わないと言っていましたね」
殺るか殺られるかの瀬戸際のような事を言っていたが、あれも盤上戦騎の魔性に取り込まれての事?
たった今、オトギの事を口にしたタツローの後頭部を眺める。
(タツローくん自身には心当たりは無いのかな?)
思う一方、彼が破壊を楽しんでいるような光景など一度も見たことが無い。
どうしてオトギは取り込まれて、タツローは取り込まれていないのだろう?
そもそも、最もアンデスィデを経験しているはずの高砂・飛遊午は、そのような魔性に取り込まれていたようには見受けれない。
最後はブチ切れてブン殴って終わりのアンデスィデもあったけれど、いずれも理由はハッキリしている。とても魔性に取り込まれていたとは思えない。
「ベルタは戦っているタカサゴを見てどう思った?」
ここは一番近くで彼の戦いを見ていたベルタに訊ねてみる事にした。
まさに釘づけ。
リョーマは回避する手段を失った。
そして、風を切り、今まさにダナを真っ二つに切断しようと、ギロチンのごとく死神の鎌の刃が迫りくる。
ドスッ!!
デスサイズの切っ先が地面に突き刺さった。
斬り落とされた妲己の両腕を添えて。
リョーマは妲己の攻撃から回避の手立ては失ったが、攻撃の手段は失っていなかった。
野太刀の一閃は妲己の両肘関節を見事に切断したのだ。
「踏み込みが甘いおかげで、関節しか狙えなかった」
スラスターを噴射して足から黒の剣を引き抜く。
ひとまずはコントラストと同じ高度へと退避した。
「よくぞ冷静に上空で待機していてくれたね。おかげで影からの攻撃もこの程度のダメージで済んだよ。ありがとう。鈴木さん」
ダメージそのものは小さく損傷回復を施すまでも無い。
「ジェレミーアを倒してくれた借りを返しただけ。御礼を言われる筋合いは無いわ」
まさか、この男から礼を言われるとは思いもしなかった。
クレハはそっぽを向きながらリョーマに告げた。
視点を妲己へと戻す。
今は妲己相手に近接戦は控えた方が良さそうだ。
斬り落とした両腕は効果魔法のカードを使うまでもなく自力で回復を果たしている。
傷口から伸ばした配線のようなものが、切り落とされた腕を捕えて引き寄せると、切断面同士を合わせてたとたんに何事も無かったように動かしている。
「これからは、切断した箇所を破壊しないとな」
生憎痛み分けとは行かず、ダナの受けたダメージは、一つの教訓として胸に刻み込んでおこう。
加えて、霊力を大量に消費する攻撃魔法は多用できない。
ダナの幻影も然り。数による劣勢をも逆転できるミルメート・ダートも、そうそう使う訳にはいかない。
とはいえ、合体魔人は出力そのものは強大でも、火器は貧弱だ。
何か手立てを考えないと。
「オトギさん。聞こえる?」
そんな中、タツローがオープン回線でオトギに呼びかけているではないか。
「な、何やってるの?タツローくん」「黙っていて下さい」
横から口を挟む事も許さない。いつもの弱々しさは感じられない。
真剣に説得するつもりでオトギに呼びかけているのだ。
「どうしたの?タツローくん。まさか、これで止めにしようなんて、言うんじゃないでしょうね?」
オトギが通信に応えた。
「とても残念だわ。この戦いをネットで流そうとしても、盤上戦騎の特性上、映像に撮る事はできないし、人の集まる所で戦っても誰の記憶にも残らない」
突然何を言い出しているのか?タツローたちには理解できなかった。
「まあ、いいわ。観客は魔導書でこの戦いを眺めているココミ・コロネ・ドラコットとライク・スティール・ドラコーンたちだけで十分」
妲己が再びデスサイズを振りかざす。
「ここで貴方たちを残酷なまでにいたぶって、彼らにこの地に赴いた事を後悔させてやるわ」
何か、目的が変わっていないか??
オトギの目的は、このまま東欧へと出向いてクレイモアを殲滅するものだと思っていたのだが。
クレハはオトギの言っている事が、まるで理解できないでいた。
「彼女は盤上戦騎の魔性に取り込まれているんだ」
リョーマが皆に伝えた。
「魔性?盤上戦騎の?」
この男の言っている意味もまるで理解できない。
「みんな聞いてくれ。盤上戦騎には、人が心の片隅に追いやっている破壊衝動を駆り立てる恐ろしい能力が秘められているんだ」
戦慄!今まで戦ってきて、そのような能力が秘められているという事を始めて知った。
「アルルカン3のマスター、建前・静夏は、実はあんな凶暴な人間じゃないんだ。本当の彼女は気弱で大人しい女の子なんだ」
リョーマの言っている事を一概に信じる事は出来なかった。
シズカのキャラは、明らかに凶戦士。あれのどこが気弱で大人しいのか?
とはいえ、元からあんな性格では一般社会で生きていくには危険過ぎて、誰も手が付けられないだろう。あながち彼の言っている事は正しいのかも。でも素直に受け入れられない。
「鈴木さん、タツローくん。キミたちにも心当たりがあるはずだ。どうしても気持ちを抑え切れずに、引き金を引いてしまった事は無いかい?」
叫霊のツウラを仕留めてしまったのは、実は盤上戦騎の、この隠された能力によるものだったのだろうか?
いやいや、あれは無謀にも立ち向かって来たイエヤスにお灸をすえてやろうと引鉄を引いてしまっただけで、彼らを破壊してやりたい衝動に駆られたものでは断じて無い。
あの時のイエヤスは、リョーマの言うとおり盤上戦騎の魔性に取り込まれたものかもしれないけれど。
「そういえば…」
タツローが口を開いた。
「オトギさんと一緒だった時、彼女、シンジュさんを殺しても構わないと言っていましたね」
殺るか殺られるかの瀬戸際のような事を言っていたが、あれも盤上戦騎の魔性に取り込まれての事?
たった今、オトギの事を口にしたタツローの後頭部を眺める。
(タツローくん自身には心当たりは無いのかな?)
思う一方、彼が破壊を楽しんでいるような光景など一度も見たことが無い。
どうしてオトギは取り込まれて、タツローは取り込まれていないのだろう?
そもそも、最もアンデスィデを経験しているはずの高砂・飛遊午は、そのような魔性に取り込まれていたようには見受けれない。
最後はブチ切れてブン殴って終わりのアンデスィデもあったけれど、いずれも理由はハッキリしている。とても魔性に取り込まれていたとは思えない。
「ベルタは戦っているタカサゴを見てどう思った?」
ここは一番近くで彼の戦いを見ていたベルタに訊ねてみる事にした。
0
あなたにおすすめの小説
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、そして政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に行動する勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、そして試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私が、
魔王討伐の旅路の中で、“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※「小説家になろう」にも掲載。(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる