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小さなヒーロー
11:集結!
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名古屋の地で、タイラントホースのメンバーが一同に会した。
メンバー全員が現実で顔を合わせるのが、これが初めてで、おまけに現地集合。
皆が到着しているはずなのに、メンバーが足りないぞ。
「どういう事?」
伶桜が社長の飛鳥に訊ねた。
「杉田・浩輔と森下・令治の二人の姿が見当たらないわね・・・」
腕時計で確認しながら、飛鳥は苛立ちを隠せずにいた。
「誰?それ」
本名で言われても、縁には誰の事だかサッパリ。
「杉田さんはキャンサーで、森下クンはタウロスよ」
答えてやるも。
「後藤さん(ジェミニ)以外はメンバーが顔を知る機会が無かったものな。事前に全員の顔くらい教えておいて欲しかった」
今さら防護策を唱える伶桜に、飛鳥は舌打ちを鳴らした。
「恐らく向こうも私たちの顔を知らないだろうし、どうやって探したら良いのでしょう?」
そのメンバーに顔が知れ渡っている後藤・昭二が一番不安そうな顔を見せている。
顔が知れているとはいえ、仕事中は用心を欠く事無く防護服をまとっている。
当然防護ヘルメットを頭からスッポリとかぶっているため、顔を見られているとしても、素顔を知らないのではないか?不安でならない。
とりあえず飛鳥が他の二人にメールを打つ。
「『駅前の「飛翔」の前にいるから、さっさと合流して』と、これで来なかったら、アイツら相当な馬鹿共だわ」
吐き捨てた。
「その『飛翔』なんだけどさぁ。以前は名古屋駅前にあったんだけど、2年前に撤去されて、今の名古屋駅西側、太閤通口前に移築されたとなってるよ」
「そんな2年も前の情報なんてどうでも良いわ。場所が分らなきゃ、マップ情報を検索するだろうし」
縁の、万が一を考えた雑学さえも切り捨てる。
しかし事実は、そのまさか。
杉田と森下は名古屋駅前でウロウロしていた。
「おかしいな・・・。以前、出張で訪れた時にはトンガリオブジェ(「飛翔」のこと)が駅前にあったのにな。今は何か分らないキャラ像が建っているぞ」
県庁のある駅前に建っているそのキャラは、シャチホコとエビ天を合体モチーフにしたものなのだが、他府県から来た二人にとっては知名度ゼロ。
「しょうが無い、俺が二人を迎えに行ってくるよ」
いてもたってもいられず、伶桜が名乗りを挙げた。
「お願いするわね。レオさん」
飛鳥も、しょうが無いとばかりにレオを送り出した。
20分後・・・。
杉田、森下そして、伶桜は未だ合流できず。
「アンタたち、何やってんのよ!」
と、メールでアリエス社長の雷が落ちた。
直接小言を耳にしている訳では無いので、当の3人にさしてダメージは無く。
「木本・伶桜がそっちに行ったわ。さっさと合流して」
メールを確認した森下が唖然とした表情で伶桜と合流した。
伶桜の方は、二人の顔を知らずに、じっと自分を見つめている少年に目星を付けると、彼に寄って行った。
「あの、失礼ですが、タイラントホースの杉田さんと森下さん?ですか?」
訊ねた。
「ええ」
と短く杉田。
「まさか、レオさんが、あの木本・伶桜だったのですか?」
またしてもフルネーム。
世間に名が知れると、どうして皆、フルネームで呼ぶのか?とりあえず「そうだけど」。
「何で、アンタなんだよ!俺、レオさんの事、ずっと尊敬していたのに!」
年下の森下に、急に声を荒げられても・・・。
レオはただただ苦笑い。
「一匹もハチを寄せ付けない超絶飛行テクニックに、いつか俺もと思って参考にして、一杯練習していたのに、まさかアンタだったなんて」
本人を前にグチられても困る。言葉の掛けようが無い。
「これで納得しましたよ。あんな技術があるのに、どうしてワプスハンターになんかやっていたのか?貴方なら仕方無い」
一方の、杉田の、この憐れむような眼差しは何だ?
同じ会社の仲間でありながら、正体が知れると、こうも人の心というヤツは離れていってしまうものなのか?
縁と初めて逢った時もそうだったが、世間の風の冷たさを改めて思い知らされた。
てか、あの女、俺の素性を他人に明かさなかったのか!?
あれだけ人様をクズ人間呼ばわりしていたくせに、俺が木本・伶桜だと誰にも言っていなかった事に、今さらながら驚かされた。
そのおかげもあって、今こうして杉田と森下との関係がギクシャクしているのだけれど・・・。
「ア、アリエス社長たちが待っている。俺に付いて来て」
取り敢えず、先を急いだ。と。
二人が続いてくれない。
「どうしたんです?皆が待っていますよ」
促すも。
「先に行って下さいよ。僕たちは、少し距離を置いてから貴方を追いますから」
「え?一緒に行かないと、またはぐれてしまいますよ」
手振りを加えて、二人を誘う。
「さっさと行って下さいよ。アンタの仲間と思われたら心外なんですよ」
森下の口から発された衝撃の一言に、レオは目を見開いた。
咄嗟に杉田がなだめるように森下の名を呼ぶも「貴方も同じなんでしょう?だからアイツとの距離を置いている」
言われてしまえば、杉田は何も反論できずにいた。
そんな二人を直視なんてできずに、伶桜は飛鳥たちの元へと向かう事にした。
悔しさに、唇を噛んで。
そして、ようやくタイラントホースの一同が会した。
「遅かったわね。キャンサーの杉田さん、それにタウロスの森下・令治」
見た目しっかり女子高生な少女に、いきなりフルネーム&呼び捨てにされて森下は険しい表情を見せた。
「テメェ誰だよ!何、俺の名前を知ってんの?」
寄るなり、少女を見下ろす。
「私が貴方を知らないと思って、随分とデカく出たものね。社長へのパワハラは即刻クビよ。良いかしら?アリエス。それが私の名前なんだけど」
見上げて名乗る少女を前に、森下の顔から血の気が引いて行く。
まさか、社長が自分よりも年下だと思いもしなかったのだろう。
おまけに本名までバレていたとは夢にも思わなかった模様。
たじろぐ森下を前に、飛鳥は止まらない。
「名前どころか、私はお前の全てを知っている。その気になれば、お前のスマホやPCのアカウントを全て無効にもしてやれる」
恐るべきネット社会。
森下の顔から、一切の生気が失われてしまった。
だが、それでも飛鳥は止めない。
「ここへ来る途中、伶桜さんと、随分と距離を置いていたみたいだけど、世間の噂を鵜呑みにして、彼を避けていたんじゃないでしょうね?もしも、そんな人間の小さいマネをしていたのなら、私が許しませんからね」
助けを求めるように、森下の、死んだ魚のような目が伶桜に向けられた。
先程は、随分と厳しく当てられたものだが、さすがに気の毒に思えてならない。
「歩き疲れて、彼らの脚に付いていけなかったんだ」
ついつい助け船を出してしまった。
「まぁ、そういうコトにしておいてあげるわ」
ようやく飛鳥から許しが下りた。
貸しを作ったつもりもないのに、何度も頭を下げる森下に、伶桜は何も言わずにいた。
「さて、皆が集まったところで今回のミッションを伝えるわ」
いきなり発された社長の一言に、後藤がすぐさま挙手した。
「ミッションって、今回集まったのは社員旅行じゃないんですか?」
訊ねた。
「ええ、そうよ。1泊2日の現地集合の社員旅行だけど、最初の1日目は参加自由のミッションを行います。参加するのなら、あくまでも自身の判断で。私からは強制は致しません」
ちょっと待て!
参加自由って、皆に協力を求めなくても良いのか?
メンバー全員が現実で顔を合わせるのが、これが初めてで、おまけに現地集合。
皆が到着しているはずなのに、メンバーが足りないぞ。
「どういう事?」
伶桜が社長の飛鳥に訊ねた。
「杉田・浩輔と森下・令治の二人の姿が見当たらないわね・・・」
腕時計で確認しながら、飛鳥は苛立ちを隠せずにいた。
「誰?それ」
本名で言われても、縁には誰の事だかサッパリ。
「杉田さんはキャンサーで、森下クンはタウロスよ」
答えてやるも。
「後藤さん(ジェミニ)以外はメンバーが顔を知る機会が無かったものな。事前に全員の顔くらい教えておいて欲しかった」
今さら防護策を唱える伶桜に、飛鳥は舌打ちを鳴らした。
「恐らく向こうも私たちの顔を知らないだろうし、どうやって探したら良いのでしょう?」
そのメンバーに顔が知れ渡っている後藤・昭二が一番不安そうな顔を見せている。
顔が知れているとはいえ、仕事中は用心を欠く事無く防護服をまとっている。
当然防護ヘルメットを頭からスッポリとかぶっているため、顔を見られているとしても、素顔を知らないのではないか?不安でならない。
とりあえず飛鳥が他の二人にメールを打つ。
「『駅前の「飛翔」の前にいるから、さっさと合流して』と、これで来なかったら、アイツら相当な馬鹿共だわ」
吐き捨てた。
「その『飛翔』なんだけどさぁ。以前は名古屋駅前にあったんだけど、2年前に撤去されて、今の名古屋駅西側、太閤通口前に移築されたとなってるよ」
「そんな2年も前の情報なんてどうでも良いわ。場所が分らなきゃ、マップ情報を検索するだろうし」
縁の、万が一を考えた雑学さえも切り捨てる。
しかし事実は、そのまさか。
杉田と森下は名古屋駅前でウロウロしていた。
「おかしいな・・・。以前、出張で訪れた時にはトンガリオブジェ(「飛翔」のこと)が駅前にあったのにな。今は何か分らないキャラ像が建っているぞ」
県庁のある駅前に建っているそのキャラは、シャチホコとエビ天を合体モチーフにしたものなのだが、他府県から来た二人にとっては知名度ゼロ。
「しょうが無い、俺が二人を迎えに行ってくるよ」
いてもたってもいられず、伶桜が名乗りを挙げた。
「お願いするわね。レオさん」
飛鳥も、しょうが無いとばかりにレオを送り出した。
20分後・・・。
杉田、森下そして、伶桜は未だ合流できず。
「アンタたち、何やってんのよ!」
と、メールでアリエス社長の雷が落ちた。
直接小言を耳にしている訳では無いので、当の3人にさしてダメージは無く。
「木本・伶桜がそっちに行ったわ。さっさと合流して」
メールを確認した森下が唖然とした表情で伶桜と合流した。
伶桜の方は、二人の顔を知らずに、じっと自分を見つめている少年に目星を付けると、彼に寄って行った。
「あの、失礼ですが、タイラントホースの杉田さんと森下さん?ですか?」
訊ねた。
「ええ」
と短く杉田。
「まさか、レオさんが、あの木本・伶桜だったのですか?」
またしてもフルネーム。
世間に名が知れると、どうして皆、フルネームで呼ぶのか?とりあえず「そうだけど」。
「何で、アンタなんだよ!俺、レオさんの事、ずっと尊敬していたのに!」
年下の森下に、急に声を荒げられても・・・。
レオはただただ苦笑い。
「一匹もハチを寄せ付けない超絶飛行テクニックに、いつか俺もと思って参考にして、一杯練習していたのに、まさかアンタだったなんて」
本人を前にグチられても困る。言葉の掛けようが無い。
「これで納得しましたよ。あんな技術があるのに、どうしてワプスハンターになんかやっていたのか?貴方なら仕方無い」
一方の、杉田の、この憐れむような眼差しは何だ?
同じ会社の仲間でありながら、正体が知れると、こうも人の心というヤツは離れていってしまうものなのか?
縁と初めて逢った時もそうだったが、世間の風の冷たさを改めて思い知らされた。
てか、あの女、俺の素性を他人に明かさなかったのか!?
あれだけ人様をクズ人間呼ばわりしていたくせに、俺が木本・伶桜だと誰にも言っていなかった事に、今さらながら驚かされた。
そのおかげもあって、今こうして杉田と森下との関係がギクシャクしているのだけれど・・・。
「ア、アリエス社長たちが待っている。俺に付いて来て」
取り敢えず、先を急いだ。と。
二人が続いてくれない。
「どうしたんです?皆が待っていますよ」
促すも。
「先に行って下さいよ。僕たちは、少し距離を置いてから貴方を追いますから」
「え?一緒に行かないと、またはぐれてしまいますよ」
手振りを加えて、二人を誘う。
「さっさと行って下さいよ。アンタの仲間と思われたら心外なんですよ」
森下の口から発された衝撃の一言に、レオは目を見開いた。
咄嗟に杉田がなだめるように森下の名を呼ぶも「貴方も同じなんでしょう?だからアイツとの距離を置いている」
言われてしまえば、杉田は何も反論できずにいた。
そんな二人を直視なんてできずに、伶桜は飛鳥たちの元へと向かう事にした。
悔しさに、唇を噛んで。
そして、ようやくタイラントホースの一同が会した。
「遅かったわね。キャンサーの杉田さん、それにタウロスの森下・令治」
見た目しっかり女子高生な少女に、いきなりフルネーム&呼び捨てにされて森下は険しい表情を見せた。
「テメェ誰だよ!何、俺の名前を知ってんの?」
寄るなり、少女を見下ろす。
「私が貴方を知らないと思って、随分とデカく出たものね。社長へのパワハラは即刻クビよ。良いかしら?アリエス。それが私の名前なんだけど」
見上げて名乗る少女を前に、森下の顔から血の気が引いて行く。
まさか、社長が自分よりも年下だと思いもしなかったのだろう。
おまけに本名までバレていたとは夢にも思わなかった模様。
たじろぐ森下を前に、飛鳥は止まらない。
「名前どころか、私はお前の全てを知っている。その気になれば、お前のスマホやPCのアカウントを全て無効にもしてやれる」
恐るべきネット社会。
森下の顔から、一切の生気が失われてしまった。
だが、それでも飛鳥は止めない。
「ここへ来る途中、伶桜さんと、随分と距離を置いていたみたいだけど、世間の噂を鵜呑みにして、彼を避けていたんじゃないでしょうね?もしも、そんな人間の小さいマネをしていたのなら、私が許しませんからね」
助けを求めるように、森下の、死んだ魚のような目が伶桜に向けられた。
先程は、随分と厳しく当てられたものだが、さすがに気の毒に思えてならない。
「歩き疲れて、彼らの脚に付いていけなかったんだ」
ついつい助け船を出してしまった。
「まぁ、そういうコトにしておいてあげるわ」
ようやく飛鳥から許しが下りた。
貸しを作ったつもりもないのに、何度も頭を下げる森下に、伶桜は何も言わずにいた。
「さて、皆が集まったところで今回のミッションを伝えるわ」
いきなり発された社長の一言に、後藤がすぐさま挙手した。
「ミッションって、今回集まったのは社員旅行じゃないんですか?」
訊ねた。
「ええ、そうよ。1泊2日の現地集合の社員旅行だけど、最初の1日目は参加自由のミッションを行います。参加するのなら、あくまでも自身の判断で。私からは強制は致しません」
ちょっと待て!
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