ひとりぼっちの寂しがりアルビノチーターはSランク冒険者に毎夜ベッドで躾けられる

ひつじ

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本編

6.約束と意地

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未遂ですが、シャルが襲われそうになります・・・
が、お決まりのオイシイ展開です!

—————————————————————






















さわっさわっ・・・

時刻は真夜中を過ぎたあたりである。

な、なんかに頭を撫でられている・・・!

大きなあったかい何かに、無意識に擦り寄ってしまう・・・

すりぃっ・・・

『くっ・・・可愛いッ・・行きたくない・・・』


「んむぅ・・・じるぅ・・・?」

『わ、悪いっ・・・起こしたか?

ほんっとすまねーが、俺は急な仕事が入っちまってな・・・

どうしても行かなきゃなんねー。

大体のことはすっぽかしても大丈夫なんだが、今回のはちと、ダメみたいだ

3日かそれ以上帰って来れない。

シャル、これをお前に渡す。

命の危険が迫ったり、困ったり、俺に会いたくなったり、したら、


ぜっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ…










…ッ


ったいに!!

これを使うこと。



わかったか?約束できるか?

ん?』





「・・・ん?

んーわかったぁ・・・」



『本当にわかってんのか?ん?

破ったら、・・・3日は寝室から出さねーぞ・・・』





ジルは俺の頭をもうひと撫ですると名残惜しそうに、仕事に行った・・・

俺は、渡された何かを大事に抱きしめて、もう一回ねた・・・

だってジルん家のベッド、ふっかふかなんだもん・・・zzz










ジルがどっかに仕事に行ってから、3日くらいたった。

俺は、ジルの家を抜け出して、草原にいた。

今日は、今までで1番でかい魔物を狩ることができた!牛みたいなやつだ!

3徹で張り込みをしていた甲斐があった!

俺は基本待ち伏せで狩りをする。

あと、太陽の光に当たりすぎると、寿命が縮むらしい。

両親が生きていた頃は耳にタコができるくらい、陽に当たるなって言われた。

だから、太陽の光が当たらない日陰で、魔物を待ち続け、陽の光の中を走るのは最小限にしている。

狩りの成功率はちょっと低いけど、一人で生きていく分にはギリギリ大丈夫だ。



俺はウキウキしながら、ねぐらに帰っていた・・・


「今日は、久しぶりにステーキにしようかな!」






ガサッ、ガサガサ・・・・





「おいおい、チーターが一人でこんなとこにいるぜぇ~」

ちっ・・・獅子族の男が3人・・・

運が悪いな・・・こんな時に限ってガラの悪そうな奴らに出くわすなんて・・・

「しかも、いいもん担いでんじゃねーか・・・

ちったぁ、俺らに分けてくれてもいーんだぜ?

そうすりゃぁ、痛い目見ずにすむからよ」

獅子族の男が俺の仕留めた牛を奪おうとする・・・

「ふっざけんな!!これは俺のだ!

誰がタダでやるかよ」

俺は、喉を唸らせ威嚇した。

「おーおー怖いねぇ~

良くみたらかわいー顔してんじゃん・・・

俺らがきもちーことしてやるから、その見返りに、そいつをくれよ・・・

な?お前もキモチヨクなれてお互いwin-winじゃないの?ん?」




男達が俺を取り囲む。

俺は獲物を奪われないように必死に抵抗する。

でも、そもそも獅子族は強靭な肉体を誇る種族だ。

すばしっこいが非力なチーター族とは相性が最悪・・・

「クッソ!離せよ!!触んな!」

俺は獲物を奪われて、地べたに転がされた

ニタニタと下衆な笑みを浮かべながら、男達が迫ってくる・・・

「おーおーいいねぇ~俺はこーゆー跳ねっ返りをひんひん言わせんのが大好きだぜ」

「お前趣味最悪~」

ゲラゲラと笑い合っている奴らを睨みつけるが、効果なんか全然ない





俺本当にやばいかも・・・

ジルの顔が浮かぶ・・・

あいつなんて言ってたっけ・・・?

ピンチの時は使えってやつ、渡されたような・・・

そ、そうだ・・・あれを使えばっ・・・!





俺はジルからもらったものを使おうと、胸元を握りしめた






でもっ・・・




なんか誰かに助けてもらわないとダメなんて・・・いやだ。

俺は一人で生きてきたんだ

これからも、そのつもりなんだ

だからッ、これくらい大丈夫だ

自分でなんとかできる…!






俺は、地べたの砂を握りしめて、あいつらの顔目掛けて思いっきり投げつけた。

「うわッ!なにしやがるッ!?」

あいつらが怯んだすきに、俺は全速力で走り出した。

後ろも振り返らずに・・・

でも、あいつらの方が一枚上手だった…




ビシィッッッ!!!!!



「ッッッツ!!!!!」

俺は何かが足に引っかかって派手に転んだ






「っくそっ・・・手前ぁ取らせやがって・・・」

鞭みたいなみたことない武器が俺の足に絡みついていた・・・

「おらッ、!大人しくしろ」

足の縄をぐいっと引っ張られて、手繰り寄せられる・・・

地面に爪を立てて、必死に抵抗する・・・

「おいっ、お前、あいつのこと一発殴って大人しくさせてこい。

少し痛い目を見れば、しおらしくなるだろうよ。」






男が一人、俺に向かってくる・・・

丸太みたいなでかい腕を振り回してる・・・

「悪いな・・・はぐれチーター・・・お前が大人しく俺らに従わないのが悪いんだぜぇ~

今度から黙って脚開くって学習しなぁ!!」




男の拳が迫ってくるッ!!

俺は身を精一杯縮めて、迫り来る痛みに備えていた・・・





でも、それは訪れなかった・・・





『シャル…俺はお前さんに散々言ったよな?


ピンチの時はそれを使えって・・・


それを破って、…


あまつさえ、他の男に犯されそうになってるだと…?





今日という今日は、悪いが容赦しねぇー

お前が、俺のメスになるまで、俺がお前を躾けてやる…


3日は寝室から出してやんねぇーって言ったろ?



覚悟するんだな…』





凍てつくような眼差しのジルがいた・・・・

男3人を一瞬で片付けて、俺を横抱きにして・・・

真正面から見つめられる




息が切れている・・・全速力で俺んとこ来たってわかる・・・

あと、・・・

明らかに激怒している・・・って言うのもわかる・・・・








それから、俺は文字通りの地獄を味わった…って言っとく




も、もうじるのいうことはぜったいきく・・・




ぐすっ…



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