683 / 885
第八章 真なる聖剣
788 勇者の目覚め
しおりを挟む
「わ、わたくしがついていながら、勇者さまが食べられてしまいました。……こうなったらわたくしも……」
聖女がショックのあまりか錯乱した。
慌ててモンクが落ち着かせる。
「ちょっと、ミュリア、あの悪運だけは強い勇者が、むざむざ自分のペットに食われる訳ないでしょ、落ち着いて」
口が悪い。
だが、とりあえず聖女は落ち着いたようだ。
神璽がないので少し不安なのかもしれない。
「そ、そうですね。わたくしが取り乱しては、勇者さまをお救い出来ません。しっかりしなければ」
聖女は俺達のなかでは一番年下なのに偉いな。
年下と言えば、ルフもまだ十歳なのにしっかりしている。
こうしてみると、大人になるといらん欲が増えて、おかしくなってしまうのかもしれないとすら思えてしまう。
「若葉、俺がわかるか?」
「ガルルルルッ……」
「駄目か」
やはりこの状態の若葉には俺の言葉は届かないようだ。
フォルテが、俺達がアルフを食べようとしているのではないと説明してくれたようだが、まだ疑っているのだろう。
ものすごく不本意な疑いだ。
「フォルテ、若葉に説明してくれ。そのままだとアルフが危ない。魔封具を解除するからちょっとどいてくれと」
「ピャッ!」
フォルテはわかったとうなずくと、若葉への説明に入る。
実に面倒くさい。
フォルテと若葉、俺とフォルテのやりとりを何度が繰り返した後、やっと若葉が納得したようだ。
若葉の幻影が、勇者の上から消えた。
「むう」
「これは……」
「クルスにも見えているのか?」
「はい」
ほのかに光っているので、暗視の出来ないクルスにも見えているようだ。
若葉の幻影が姿を消すと、そこには緑色に輝く繭のようなものが残った。
これも若葉の仕業なんだろうな。
「クモの糸のようなものでしょうか?」
「あー獲物を保管するアレか」
試しに触れてみる。
「ダスター……」
メルリルが不安そうにするが、フォルテがすでに触れて、問題ないということがわかっているので、大丈夫だと手で合図した。
触れてみると、意外なことに、硬い。
繭というよりも、卵の殻を思い起こさせる。
叩いてみる。
軽い、まさに卵の殻のような感触だ。
「よし、割ってみよう」
「だ、大丈夫でしょうか?」
「このままだと、アルフが窒息しかねないからな」
「これを使っては?」
聖騎士がドラゴンの鱗のナイフを示す。
「私はこの暗闇では、その光っている部分しか見えません。万が一があったら困るので、ダスター殿、頼みます」
そして俺に向けて柄を差し出した。
「わかった。借りる」
俺はナイフを受け取ると、繭のような卵のようなものの表面に刃を軽く当ててみる。
パリッ……。
小さな音を立てて、繭のようなものの表面に無数のヒビが走った。
そして、カシャン……と、周囲に散らばるように砕けてしまう。
思ったよりも簡単に剥がれた。
さて、肝心の勇者だが、首に触れてみると暖かさと脈動を感じる。
生きてたか。
ホッとして、力が抜けそうになるが、気を引き締めて、確認を続ける。
問題の魔封具だが、なんか燃え尽きたようになって既に破壊されているんだが? 若葉の仕業か?
その若葉の本体は、勇者の胸の上で丸くなっていた。
見ている分には微笑ましいようにも思える。
勇者を自分の獲物と思っていることを知らなければ、な。
しかし飾りに擬態していたときよりもデカくなっている。
そもそも本来の姿はもっとデカいのだから、関係ないと言えば関係ないが、違和感があった。
何か雰囲気が違うのだ。
頭に、角? いや、一対の小さな羽のようなものが生えている。
体は全体的に濃い緑色だが、その頭部の羽のような部分だけ青銀の色となっていた。
少し遠目から見ると、濃い緑の植物に青銀の小さな花が咲いているようにも見える。
あと、全体的なシルエットがやわらかくなったような感じがした。
まぁ若葉のことはいいか。
魔封具が壊れているなら後は起こすだけだ。
「アルフ、おい、しっかりしろ」
「うーん。師匠、朝飯はなんだ? なんだかすごく腹が減った」
勇者は、パチッと目を覚ますと、いきなり飯を聞いて来た。
よしよし、いつもの勇者だな。
「お師匠さま。あの、よろしければ光球を使いましょうか?」
聖女は暗視があまり得意ではないので、勇者の様子がわからずにやきもきしているのかもしれない。
「魔力、だいぶ減ってるんだろう? 無理はするな」
「大丈夫です。光球はほとんど魔力も使いませんから」
「それなら頼む」
「はい!」
嬉しそうだ。
聖女が両手を掲げると、その手のなかに小さな光の珠が生まれ、ふわふわと俺達の頭上を漂った。
暗視が使える俺ですら、部屋が明るくなると安心感がある。
「師匠、これはなんだ?」
起きたばかりの勇者は、自分の周りに散らばる緑色の結晶のようなものを拾った。
光のなかでよくよく見ると、鱗のようにも花びらのようにも見える。
触れると硬い。
実体がある。
「おそらくだが、若葉に関係したものだと思う。ここに残すのもなんだし、集めておこう」
一枚一枚が薄いので、全部集めてもそれほどかさばらなかった。
重さも全く感じない。
とりあえず、俺の服の内側にある隠しポケットに突っ込んだ。
背負袋が欲しい。
起きたばかりで今の状態がよくわかっていない勇者への説明は、聖騎士がやってくれた。
その間、俺は考える。
さて、これからどうするか。
「師匠、腹が減った」
起きたら起きたで勇者がうるさい。
あのまま寝ていたほうがよかったんじゃないか。
「あ、あの、お師匠さま、実はわたくしも……すごくお腹が空いてしまって……」
聖女が恥ずかしそうにおずおずと言った。
「あー、魔力をかなり消費したからかもしれないな。とは言え、今はどうにもならないし」
「師匠、俺は無視したのに……」
勇者が恨みがましく何か言っている。
と、再び足音が聞こえた。
こっちに近づいて来る。
「おい、いつまでかかってんだ! ったく口先ばかりのろくでなし野郎が!」
大声が部屋のなかまで聞こえた。
さっき香の取り替えに来た奴を探しに来たのか。
俺達は、無言で視線を交わすと、光球を消して身構えた。
聖女がショックのあまりか錯乱した。
慌ててモンクが落ち着かせる。
「ちょっと、ミュリア、あの悪運だけは強い勇者が、むざむざ自分のペットに食われる訳ないでしょ、落ち着いて」
口が悪い。
だが、とりあえず聖女は落ち着いたようだ。
神璽がないので少し不安なのかもしれない。
「そ、そうですね。わたくしが取り乱しては、勇者さまをお救い出来ません。しっかりしなければ」
聖女は俺達のなかでは一番年下なのに偉いな。
年下と言えば、ルフもまだ十歳なのにしっかりしている。
こうしてみると、大人になるといらん欲が増えて、おかしくなってしまうのかもしれないとすら思えてしまう。
「若葉、俺がわかるか?」
「ガルルルルッ……」
「駄目か」
やはりこの状態の若葉には俺の言葉は届かないようだ。
フォルテが、俺達がアルフを食べようとしているのではないと説明してくれたようだが、まだ疑っているのだろう。
ものすごく不本意な疑いだ。
「フォルテ、若葉に説明してくれ。そのままだとアルフが危ない。魔封具を解除するからちょっとどいてくれと」
「ピャッ!」
フォルテはわかったとうなずくと、若葉への説明に入る。
実に面倒くさい。
フォルテと若葉、俺とフォルテのやりとりを何度が繰り返した後、やっと若葉が納得したようだ。
若葉の幻影が、勇者の上から消えた。
「むう」
「これは……」
「クルスにも見えているのか?」
「はい」
ほのかに光っているので、暗視の出来ないクルスにも見えているようだ。
若葉の幻影が姿を消すと、そこには緑色に輝く繭のようなものが残った。
これも若葉の仕業なんだろうな。
「クモの糸のようなものでしょうか?」
「あー獲物を保管するアレか」
試しに触れてみる。
「ダスター……」
メルリルが不安そうにするが、フォルテがすでに触れて、問題ないということがわかっているので、大丈夫だと手で合図した。
触れてみると、意外なことに、硬い。
繭というよりも、卵の殻を思い起こさせる。
叩いてみる。
軽い、まさに卵の殻のような感触だ。
「よし、割ってみよう」
「だ、大丈夫でしょうか?」
「このままだと、アルフが窒息しかねないからな」
「これを使っては?」
聖騎士がドラゴンの鱗のナイフを示す。
「私はこの暗闇では、その光っている部分しか見えません。万が一があったら困るので、ダスター殿、頼みます」
そして俺に向けて柄を差し出した。
「わかった。借りる」
俺はナイフを受け取ると、繭のような卵のようなものの表面に刃を軽く当ててみる。
パリッ……。
小さな音を立てて、繭のようなものの表面に無数のヒビが走った。
そして、カシャン……と、周囲に散らばるように砕けてしまう。
思ったよりも簡単に剥がれた。
さて、肝心の勇者だが、首に触れてみると暖かさと脈動を感じる。
生きてたか。
ホッとして、力が抜けそうになるが、気を引き締めて、確認を続ける。
問題の魔封具だが、なんか燃え尽きたようになって既に破壊されているんだが? 若葉の仕業か?
その若葉の本体は、勇者の胸の上で丸くなっていた。
見ている分には微笑ましいようにも思える。
勇者を自分の獲物と思っていることを知らなければ、な。
しかし飾りに擬態していたときよりもデカくなっている。
そもそも本来の姿はもっとデカいのだから、関係ないと言えば関係ないが、違和感があった。
何か雰囲気が違うのだ。
頭に、角? いや、一対の小さな羽のようなものが生えている。
体は全体的に濃い緑色だが、その頭部の羽のような部分だけ青銀の色となっていた。
少し遠目から見ると、濃い緑の植物に青銀の小さな花が咲いているようにも見える。
あと、全体的なシルエットがやわらかくなったような感じがした。
まぁ若葉のことはいいか。
魔封具が壊れているなら後は起こすだけだ。
「アルフ、おい、しっかりしろ」
「うーん。師匠、朝飯はなんだ? なんだかすごく腹が減った」
勇者は、パチッと目を覚ますと、いきなり飯を聞いて来た。
よしよし、いつもの勇者だな。
「お師匠さま。あの、よろしければ光球を使いましょうか?」
聖女は暗視があまり得意ではないので、勇者の様子がわからずにやきもきしているのかもしれない。
「魔力、だいぶ減ってるんだろう? 無理はするな」
「大丈夫です。光球はほとんど魔力も使いませんから」
「それなら頼む」
「はい!」
嬉しそうだ。
聖女が両手を掲げると、その手のなかに小さな光の珠が生まれ、ふわふわと俺達の頭上を漂った。
暗視が使える俺ですら、部屋が明るくなると安心感がある。
「師匠、これはなんだ?」
起きたばかりの勇者は、自分の周りに散らばる緑色の結晶のようなものを拾った。
光のなかでよくよく見ると、鱗のようにも花びらのようにも見える。
触れると硬い。
実体がある。
「おそらくだが、若葉に関係したものだと思う。ここに残すのもなんだし、集めておこう」
一枚一枚が薄いので、全部集めてもそれほどかさばらなかった。
重さも全く感じない。
とりあえず、俺の服の内側にある隠しポケットに突っ込んだ。
背負袋が欲しい。
起きたばかりで今の状態がよくわかっていない勇者への説明は、聖騎士がやってくれた。
その間、俺は考える。
さて、これからどうするか。
「師匠、腹が減った」
起きたら起きたで勇者がうるさい。
あのまま寝ていたほうがよかったんじゃないか。
「あ、あの、お師匠さま、実はわたくしも……すごくお腹が空いてしまって……」
聖女が恥ずかしそうにおずおずと言った。
「あー、魔力をかなり消費したからかもしれないな。とは言え、今はどうにもならないし」
「師匠、俺は無視したのに……」
勇者が恨みがましく何か言っている。
と、再び足音が聞こえた。
こっちに近づいて来る。
「おい、いつまでかかってんだ! ったく口先ばかりのろくでなし野郎が!」
大声が部屋のなかまで聞こえた。
さっき香の取り替えに来た奴を探しに来たのか。
俺達は、無言で視線を交わすと、光球を消して身構えた。
21
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。